2024 令和6年9月30日(月) 中国・習近平国家主席「台湾は神聖な領土」

令和1980日目

2024/09/30

この日のできごと(何の日)

【中国・習近平国家主席】「台湾は神聖な領土」

中国の習近平国家主席は30日、国慶節(建国記念日)を10月1日に控えて北京の人民大会堂で開かれた建国75年を祝う行事で「台湾は中国の神聖な領土だ」と演説し、台湾統一への決意を改めて表明した。国営中央テレビが伝えた。中台の経済や文化交流を深めると訴え「台湾独立分裂活動には断固として反対する」と強調した。

習氏は「祖国の完全統一の実現は大勢の赴くところであり、大義がある。人心の向かうところだ」とし「誰も歴史の車輪を止められない」と主張した。習指導部が掲げる「中華民族の偉大な復興」は、台湾同胞を含む中華民族全体の「共通の願いだ」とも述べた。

対中融和路線を取る台湾野党、国民党と関係を強化して平和統一をうかがいながら、台湾独立派と見なす与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳総統への圧力を強める構えだ。中国は自民党の石破茂総裁が8月に訪台し頼氏と会談したことに反発している。

行事には習指導部のメンバーや温家宝元首相ら長老のほか、共産党や軍、政府の幹部が出席した。《共同通信》


【将棋】

将棋の第72期王座戦5番勝負第3局は30日、京都市で指され、後手の藤井聡太王座(22)=竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠=が156手で挑戦者の永瀬拓矢九段(32)を破り、対戦成績3勝0敗で初防衛を果たした。通算タイトル獲得数は歴代6位の25期とした。

藤井王座は昨年の王座戦5番勝負で永瀬九段に3勝1敗で勝ち、史上初の全八冠を独占。今年6月に叡王を失い七冠に後退したが、その後の棋聖戦、王位戦に続いての防衛となった。

終局後、藤井王座は「結果を出せたことはうれしく思う。本局は苦しい将棋だったので、内容をより高めていかないといけないと感じた」と話した。《共同通信》

【プロ野球・30日】

西8―0日

西武のドラフト1位新人、武内が8回無失点で10勝目。球が切れ、単打3本と危なげない投球だった。打線は三回に源田の2点打で先制し、五回は炭谷の犠飛、六回は野村大の適時三塁打で加点した。日本ハムは投打で振るわなかった。

ソ1―0オ

ソフトバンクは0―0の七回に栗原の18号ソロで唯一の得点を挙げ、競り勝った。右脚負傷から復帰した柳田は1安打。モイネロが5回無失点で、3番手の津森が5勝目を挙げた。オリックスは1失点完投の山下を援護できなかった。

楽1―2ロ

ロッテが競り勝って3連勝。七回にポランコのソロ本塁打で先制し、追い付かれた直後の九回に佐藤の適時打で勝ち越した。4番手で1回1失点の菊地がプロ初勝利。楽天は4連敗。打線が好機を生かせず、九回は則本が打たれた。

神0―2D

DeNAは吉野が6回を3四死球で無安打に抑えて3勝目を挙げた。六回に代打宮崎の14号2ランでリードを奪うと、終盤は伊勢、佐々木とつないで森原が28セーブ目。阪神は打線が九回の2安打と沈黙した。2番手の村上が11敗目。《共同通信》

【東京株式市場】

週明け30日の東京株式市場は全面安の展開になった。日経平均株価(225種)は急落し、下げ幅が一時2000円を超えた。自民党の石破茂総裁が発足させる新政権では、日銀の追加利上げや増税が進むとの警戒が強まり、市場に「石破ショック」が広がった。終値は前週末比1910円01銭安の3万7919円55銭。終値の下げ幅は過去5番目の大きさだった。

東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=141円台を付けた。長期金利も上昇し、株式相場の重荷となった。石破氏は総裁選で法人税の引き上げや金融所得課税の強化に言及。市場では、新政権が打ち出す経済・金融政策に関心が高まっている。

30日は朝方から自動車や機械など輸出株の売り注文が膨らみ、主力の半導体関連も軒並み下落した。利上げ観測が追い風になった銀行株を除き、内需株も軟調に推移した。平均株価は午後に下げ幅を広げた。

市場では前週、利上げに慎重だった高市早苗氏が自民党総裁選で優勢との見方から「高市トレード」と呼ばれる円安や株高が進んだ。《共同通信》

【自民党・石破茂総裁】衆院10月9日解散27日投開票

自民党の石破茂総裁は30日、党本部で記者会見し、次期首相として衆院選を10月27日投開票の日程で実施すると表明。9日に衆院を解散する意向で、公示は15日となる。政権発足直後の勢いに乗じた選挙の方が得策だと判断した。首相就任前に衆院選日程を明言するのは極めて異例で、立憲民主党の野田佳彦代表は「国会軽視だ。不見識極まりない」と批判した。派閥裏金事件の対応や物価高対策を含む経済対策が焦点だ。

衆院選は2021年10月以来、3年ぶり。小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りで初めて実施され、計465議席(小選挙区289、比例代表176)を争う。

石破氏は会見で「新政権はできる限り早期に国民の審判を受けることが重要だ」と強調した。各自治体の選挙準備の観点から首相就任前の衆院選日程を表明したと説明。「異例のことだが、不適切とは考えていない」と述べた。

石破氏は10月1日召集の臨時国会で同日中に首相に指名された後、直ちに組閣を実施。4日に衆参両院で所信表明演説、7日から各党代表質問を行う日程を想定する。《共同通信》

【立憲民主党】「次の内閣」発表

立憲民主党の野田佳彦代表は30日、党の政策決定を担う「ネクストキャビネット(次の内閣)」の20人を発表した。自身がネクスト首相を務める。代表選を争った当選1回の吉田晴美衆院議員をネクストジェンダー・共生・孤独孤立担当相に指名するなど、中堅・若手を積極起用した。女性議員は吉田氏を含め8人。10月1日に「初閣議」を開き、次期衆院選の公約策定に向け協議を急ぐ。

代表選で枝野幸男元代表の支援に回った福山哲郎元幹事長はネクスト安全保障相に起用。泉健太前代表の推薦人を務めた渡辺周元防衛副大臣はネクスト外務・拉致問題担当相に就いた。階猛ネクスト財務金融相や田嶋要ネクスト経済産業相らは留任させる。《共同通信》

【レバノン情勢】

イスラエルのガラント国防相は30日、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘について「次の段階は間もなく始まる」と述べ、地上侵攻の可能性を示唆した。イスラエルメディアが報じた。米紙ワシントン・ポスト電子版は、イスラエルが限定的な地上作戦の実施計画を米政府に伝えたと報じた。軍はヒズボラのさらなる弱体化を狙って侵攻準備を進めており、緊張が高まっている。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは30日、複数の情報筋の話として、イスラエル軍の特殊部隊がレバノン南部に侵入し、小規模作戦を実施したと伝えた。侵攻に向けた情報収集が目的で、数カ月前から国境沿いの地下トンネルなどで行ってきたという。

軍は27日、レバノンの首都ベイルートを空爆しヒズボラ指導者ナスララ師を殺害した。ヒズボラのナンバー2、カセム師は30日のビデオ声明で、軍が地上侵攻した場合「あらゆる可能性に立ち向かう準備がある。われわれは勝利する」と述べ、対決姿勢を強調した。ナスララ師の死後、カセム師が公の場で発言するのは初めて。

軍は29日、27日の空爆でヒズボラ幹部ら20人以上の関係者を殺害したと明らかにした。《共同通信》

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は9月30日、イスラエル軍によるレバノン南部への空爆で死亡したイスラム組織ハマスの幹部がUNRWA職員だったと表明した。UNRWA職員とハマスのつながりが改めて明らかになり、UNRWAの活動継続が難しくなる可能性がある。

ラザリニ事務局長はスイス西部ジュネーブで記者会見し、今年3月にこの職員とハマスの結び付きに関する指摘を受け「停職にして調査中だった」と説明。ハマスの軍事部門の幹部だったことは知らなかったと述べた。

イスラエルの在ジュネーブ国際機関政府代表部は声明で、このハマス幹部が「UNRWAの学校の校長だった」と指摘。「ハマスは組織的かつ広範囲にUNRWAに侵入している」と主張した。

UNRWAは今年末までに約8千万ドル(約115億円)の資金不足に陥る見通し。ラザリニ氏は多くの国が支援削減の可能性を示しているとして、来年以降の活動の見通しが立たないと訴えた。

国連はUNRWAの職員9人が昨年10月のハマスによるイスラエル奇襲に関与した可能性があると認定している。《共同通信》

米国務省のミラー報道官は30日の記者会見で、イスラエル政府から、レバノン国境付近にある親イラン民兵組織ヒズボラのインフラを対象とした「限定的」な地上作戦を実施しているとの説明を受けたと明らかにした。イスラエル軍は同日、国境沿いの北部の一部地域を「軍事封鎖区域」に設定し、立ち入り禁止にしたと発表。本格的な地上侵攻に向けた準備の可能性がある。

イスラエルのガラント国防相は30日、ヒズボラとの戦闘について「次の段階は間もなく始まる」と強調した。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、イスラエル北部には予備役が集結。北部キリヤトシモナでは暗視ゴーグルなどの装備を身に着けた兵士らを乗せた20台以上の軍用車が目撃された。ロイター通信は、レバノン南部で同国軍が国境から5キロ退いたとする治安筋の情報を報じた。

ミラー氏は作戦の詳細には触れず、民間人被害など「意図せぬ結果」を回避するため、イスラエル側と協議を続けていると話した。ヒズボラの指導者はイスラエルへの攻撃継続を主張していると指摘し、イスラエルには自衛権があると語った。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ウクライナ国防省系のメディアは30日、ロシア軍が9月、合計で1339機の攻撃型無人機「シャヘド」を使ってウクライナを攻撃したと報じた。無人機攻撃は毎日行われ、1日平均で約44機が飛来した計算になる。全体の約82%に当たる1107機が撃墜されたという。ウクライナ空軍の発表に基づいて算出した。

ロシアはイランからシャヘドを調達し、ウクライナ侵攻で多用している。ロシアとイランは軍事分野で連携を強化しており、ウクライナ情報当局によると、ロシアは国内の工場でシャヘドを組み立てているとされる。《共同通信》

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