令和1905日目

2024/07/17

この日のできごと(何の日)

【令和6年能登半島地震】

高速道路が全線再開

能登半島地震で大規模な土砂崩落などの被害を受けた石川県の高速道路「のと里山海道」と能越自動車道は17日、全線で通行止めが解除された。特に被害が大きい区間で一方通行としていたが、国土交通省が復旧工事を進め、約半年ぶりにほぼ全区間で対面通行が可能になった。半島の大動脈が通じることで支援車両が往来しやすくなり、復旧のスピードアップが期待される。

大規模な土砂崩れがあった能登大橋(石川県穴水町)付近は復旧工事を続け、当面は片側交互通行となる。国交省は、9月中に対面通行を可能にするとしている。

被災地ではインフラの復旧が道半ばで、全半壊となった住宅などの公費解体も進んでいない。対面通行が可能になることで、県外の建設業者やボランティア、被災地から離れた広域避難者のアクセス向上につながる。一方、宿泊施設などの再開は進んでおらず、観光客の本格的な受け入れには時間がかかる見通しだ。

能登半島の高速道路は、徳田大津IC―のと里山空港ICの33キロで、半島北部から南部へ向かう方向の通行止めが続いていた。

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の高速道路「のと里山海道」と能越自動車道は17日、約半年ぶりにほぼ全区間で対面通行が可能になった。半島北部では家屋解体などの復旧作業に当たる業者らが多く活動しており、開通によるアクセス向上に歓迎の声が上がった。一方で、一般道はいまだに寸断された箇所が目立ち、国土交通省や県は復旧を加速させる。

半島北部から南部へ向かう方向の通行止めが続いていた区間にある別所岳サービスエリアは電気や水道の応急復旧を進め、この日は約半年ぶりに一般開放され、トイレが使えるようになった。

能登半島の一般道では不通箇所が各地に残る。《共同通信》

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【第171回芥川賞、直木賞】

第171回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は、医師でもある朝比奈秋さん(43)の「サンショウウオの四十九日」(「新潮」5月号)と、松永K三蔵さん(44)の「バリ山行」(「群像」3月号)に、直木賞は一穂ミチさん(46)の「ツミデミック」(光文社)に決まった。

朝比奈さんは1981年京都府生まれ。受賞作は、結合双生児として生まれ、体を共有する姉妹の物語。2人の日常から人間とは何かを問う。

松永さんは80年水戸市生まれ。受賞作は、勤務先の行く末に不安を覚える会社員が、危険を伴う山登りを通じて自身を見つめ直す物語。

記者会見で朝比奈さんは「受賞は大変な光栄」、松永さんは「純文学になじみのない方でも読みやすいものを目指した」と述べた。

一穂さんは78年生まれ、大阪市出身。受賞作は、コロナ禍で人生が一変した人たちの欲望や後ろめたさを描いた短編集。一穂さんは「高齢の母の冥土の土産に間に合ったという安堵感でいっぱい」と笑顔を見せた。《共同通信》

【大相撲】

大相撲名古屋場所4日目(17日・ドルフィンズアリーナ)2場所連続休場明けの横綱照ノ富士は御嶽海を寄り切り、ただ一人の4連勝とした。

 3大関は琴桜が若元春を寄り切り、3勝目を挙げた。豊昇龍は豪ノ山に突き出されて2敗目。かど番の貴景勝は翔猿に送り投げで敗れ、1勝3敗となった。

 先場所覇者の新関脇大の里は新小結平戸海に突き落とされ、3敗目を喫した。他の2関脇は霧島が小結大栄翔に押し出されて初黒星。阿炎は3敗目。平戸海と大栄翔は星を五分に戻した。《共同通信》

【プロ野球・17日】

巨4―3神

巨人が接戦を制した。2―3の五回にヘルナンデスの適時打で追い付き、続く岡本が勝ち越しの適時二塁打を放った。2番手の船迫が2勝目、大勢が12セーブ目を挙げた。阪神は二回に2点を先取したが、先発の大竹がつかまった。

D0―3広

広島が無失点リレーで競り勝ち、2位に浮上した。森下はピンチで踏みとどまり、7回6安打無失点で7勝目。0―0の七回にシャイナーが来日1号の3ランを放ち均衡を破った。DeNAの東は援護がなく、今季初黒星を喫した。

西6―0オ

西武の青山が打たせて取って三塁を踏ませず、プロ初勝利を3安打完封で飾った。打線は0―0の六回に奥村、西川の連続適時打や野村大の適時三塁打など6安打で一挙5得点。オリックスは五回まで無安打投球の宮城が六回に崩れた。

ソ6―4ロ

ソフトバンクが逆転勝ち。2―3の五回に吉田の二ゴロが野選となり同点、二回に2ランの甲斐が六回に勝ち越し打、八回に2点二塁打で突き放した。3番手の藤井が2勝目。ロッテは先発の高野脩、2番手の中森らがつかまった。

日6―2楽

日本ハムは一回に1番水谷がソロ、三回には万波がソロを放って先行。2―1の八回に4点を加えた。2年目の金村が8回2/3を5安打2失点と好投し、自身3連勝で4勝目。田中正が1球でセーブを挙げた。楽天は投打に精彩を欠いた。《共同通信》

【毎日新聞】9月に富山で配送休止

毎日新聞社は17日、富山県での新聞の配送を9月末で休止すると発表した。全国47都道府県に配送網を保ってきた同社の休止は初めて。印刷と輸送コストが増大したことに加え、県内での発行部数の減少で配送体制の維持が困難になったためとしている。富山支局を拠点に県内での取材体制は維持し「全国紙としての役割を果たしていく」とアピールした。

17日付朝刊の北陸地区版で社告を出した。コンビニなどでの1部売りもやめる。富山では朝刊のみの発行で、2023年時点では推計約840部を販売していた。

県内の読者に対しては、デジタル版への移行を促し、郵送での購読も可能とした。《共同通信》

【東京株式市場】

17日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反落した。終値は前日比177円39銭安の4万1097円69銭。朝方は買われたが、このところ高値圏で推移した反動で、当面の利益を確定させる売り注文が優勢となった。半導体関連株などの下落が相場を押し下げ、下げ幅は一時200円を超えた。

東証株価指数(TOPIX)は10.71ポイント高の2915.21。出来高は約16億8632万株だった。《共同通信》

【岸田文雄首相】旧優生保護法被害者に謝罪

障害を理由に不妊手術を強いた旧優生保護法を憲法違反とし、国の賠償責任を認めた最高裁判決を受け、岸田文雄首相は17日、原告らと官邸で面会し「政府の責任は極めて重大だ。心から申し訳なく政府を代表して謝罪申し上げる」と述べ、初めて被害者に直接謝罪した。訴訟を起こしていない幅広い被害者への補償や、係争中の訴訟で和解による解決を目指す意向を表明した。

首相は「少なくとも約2万5千人もの方々が、重大な被害を受けたことは痛恨の極みだ」と強調。不法行為から20年で損害賠償請求権が消える「除斥期間」の主張を撤回するとし、手術を受けた本人だけでなく配偶者も補償の対象とすることを明らかにした。1948年に旧法が施行されてから約76年。約半世紀続いた「戦後最大の人権侵害」の解決に向け、ようやく救済に道筋が付いた。

面会には原告や弁護団、支援者ら約130人超が出席。全国被害弁護団の新里宏二共同代表は「全被害者の救済のため尽力してほしい」と要請。原告側は補償法制定や被害検証などを求める全面解決要求書を首相に提出した。《共同通信》

【第10回太平洋・島サミット】

岸田文雄首相は17日、フィジーのランブカ首相ら太平洋島しょ国7カ国の首脳と官邸で相次ぎ会談した。ランブカ氏に対しては内閣府運用の準天頂衛星みちびきを活用し、防災体制の構築を後押しすると伝達。各首脳に対し、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関し「今後も安心を高めていく」と説明した。

フィジーでは、地震や津波などの災害情報を日本版のGPSとも呼ばれるみちびき経由で送信する実証事業を行い、将来的な導入を目指す。

岸田首相はサモアのフィアメ首相との会談で、気象衛星ひまわりのデータ提供に言及。日本がサモアで建設を支援した「太平洋気候変動センター」との連携を深める。《共同通信》

天皇、皇后両陛下は17日、皇居・宮殿で、第10回太平洋・島サミットに出席するため来日した各国首脳と懇談された。冒頭、天皇陛下は「日本と太平洋島しょ国・地域との友好親善と協力関係がさらに発展していくことを期待している」と英語であいさつした。

懇談は秋篠宮さまと次女佳子さまが同席した。パプアニューギニアやマーシャル諸島、トンガなど14カ国・地域の大統領や首相らが招かれた。両陛下は一人一人と握手を交わして出迎え、和やかに歓談した。《共同通信》

岸田文雄首相は17日夜、太平洋・島サミット出席のために来日した各国首脳らを東京・元赤坂の迎賓館に招き、夕食会を開いた。日本の伝統文化でもてなそうと、金沢市の老舗和菓子店「落雁諸江屋」の職人が和菓子作りを実演。能登半島地震で被災した石川県の復興を支援する狙いもある。

首相は「こよいの料理は石川県の旬の食材をふんだんに使っている。復興の力強い歩み、つち音を感じてほしい」とあいさつした。

同店によると、桜の花などをかたどった和菓子を提供した。復興の様子を冬から春への季節の変化に重ね合わせる趣向という。

夕食会のメニューは、石川県産ブランド牛「能登牛」などを使った和食。《共同通信》

【パリ五輪】

パリ市長、セーヌ川を遊泳

パリのイダルゴ市長が17日、パリ五輪でトライアスロンのスイムなどが行われるセーヌ川を遊泳し、水質悪化が懸念される川の安全性をアピールした。約100メートルを泳いだ市長は「冷たいけど、とてもいい水質。泳ぐことができると証明できた」と笑顔で語った。

パリ市庁舎近くで午前10時ごろ、ウエットスーツとゴーグルを身につけた市長は大会組織委員会のエスタンゲ会長らとともに川に入ると、集まった市民らから歓声が上がった。続いて参加者が次々と川に入った。

26日の開会式の舞台にもなるセーヌ川は水質悪化で1923年に遊泳が禁止になった。《共同通信》