令和1712日目
2024/01/06
【令和6年能登半島地震】
90代女性救出
石川県の能登半島地震で6日夜、同県珠洲市の倒壊した住宅から90代女性が救出された。最大震度7を観測した地震発生から約124時間が経過していた。県警や救出活動に当たった警視庁によると、現場では脈拍が確認され、はっきりと受け答えができる状態だった。搬送先の病院は、女性は治療中で、容体は快方に向かっていると明らかにした。
住宅は2階建てで、珠洲市役所の東。日が沈み、投光器の光を頼りに作業が続く。「足元に気を付けろ」。断続的に降る雨が大粒に変わった午後8時20分ごろ、1階部分から女性が運び出された。現場はブルーシートで覆われていたため、女性の様子や表情はうかがえなかった。
「頑張った、頑張った」。救急車に乗せられる女性に、捜索に関わった関係者から次々と声がかけられた。
取材に応じた息子(71)によると、助け出されるまで女性の状況が確認できないままだったといい「ありがたいです。本当にそれだけです」と話した。
警視庁の担当者は「今日あったことは明日以降もあり得る。全力で捜索を諦めずにやりたい」と語った。《共同通信》
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警察庁は6日、震度7の地震発生から約124時間経過後に、警視庁や福岡県警の警察官が、石川県珠洲市の倒壊住宅から90代女性を救出する様子を撮影した動画を公開した。雨音らしき音が響く中、警察官らが「毛布、毛布!」「足元注意!」と叫びながら活動を続ける様子や、女性を乗せたとみられる担架を丁寧に運ぶ際に「頑張った!」などと声をかけている様子が写されていた。
警察庁によると、公開された動画は2本で、福岡県警と広島県警が撮影した。《共同通信》
死者126人に
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は6日午後5時現在、死者は126人となった。犠牲者が100人を超えるのは関連死を含め276人が亡くなった2016年の熊本地震以来。連絡が取れない安否不明者は210人に上るが、雨やひょうで救助活動は一時中断するなど難航。自衛隊は現地の態勢を約5千人から約5400人に増強し、警察などと捜索を急ぐ。珠洲市では、倒壊家屋で1人が生存しているとの情報があり、救出活動に当たっている。
穴水町では11人と一時連絡が取れなくなった住宅で消防隊員が土砂の搬出を続けた。気象庁によると、8日にかけて平地でも大雪になる所がある見込みで、土砂崩れなど二次災害の発生も懸念される。地震活動も続いており、6日午前5時26分ごろには穴水町で震度5強の地震があった。
死者は自治体別に輪島市69人、珠洲市38人、穴水町9人、七尾市5人、志賀町と能登町が各2人、羽咋市1人。能登半島を中心に断水は約6万6千戸、停電は約2万3千戸に上る。《共同通信》
石川県、非常事態宣言
石川県の馳浩知事は6日の災害対策本部会議で、能登半島地震で甚大な被害が出たことを受け、県としての「非常事態宣言」を出したと明らかにした。「能登を救うため職員全員で対応する」と強調した。迅速な復旧や復興に向けた態勢を整備する。
具体的には、被害が大きい自治体への職員派遣や、国や自治体との連絡調整を担う職員を増やすなどの対応を進める。
金正恩氏、見舞い電報
北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、金正恩朝鮮労働党総書記が5日に能登半島地震の見舞いの電報を岸田文雄首相に送ったと報じた。「被災地の人々が一日も早く被害から復旧し、安定した生活を取り戻せるよう祈る」と伝えた。北朝鮮の最高指導者が国交のない日本の首相にこうしたメッセージを送るのは異例だ。
岸田氏は日本人拉致問題の解決を目指し、日朝首脳会談に向けてハイレベル協議の実現を目指している。ただ電報は儀礼的な色合いが強い形式で、日朝対話再開の見通しは依然として不透明だ。
北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレス(RP)によると、金氏から岸田氏への電報は初めて。金氏は「日本が不幸にも新年の初めから地震による多くの人命被害と物質的な損失を被ったという知らせに接した」とし「遺族と被害者に深い同情と哀悼の意を表する」と記した。
6日の党機関紙、労働新聞は電報全文を2面に掲載。北朝鮮と国交があり関係の深いイランで多数が死亡した爆発への金氏の見舞い電と同様の扱いだった。同紙は4日と5日にも能登半島地震の発生や被害状況を最終面で報じていた。《共同通信》
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【秋篠宮皇嗣妃殿下】昨年末から体調すぐれず
宮内庁は6日、秋篠宮妃紀子さま(57)が昨年末から体調が優れず、ここ数日は胃腸の症状が強くなられていると明らかにした。通常の食事が取れない状態で、今後の行事出席などは体調を見ながら判断する。
宮内庁によると、紀子さまは侍医と相談しながら年末年始の行事や儀式に参加した。その際、休憩を挟むなどして対応したという。抗原検査の結果、新型コロナウイルスやインフルエンザは陰性だった。
原因は分からず、今後詳しい検査を受けることも検討する。《共同通信》
【北朝鮮】黄海上で連日砲撃
北朝鮮は6日午後4〜5時(日本時間同)ごろ、黄海上の韓国領、延坪島の北西で60発以上の砲撃を実施した。韓国軍が明らかにした。北朝鮮の砲撃は2日連続。韓国軍は、南北が2018年の軍事合意で砲撃を禁じた緩衝区域に、5日に続き着弾したとの見方を示した。
聯合ニュースによると、韓国が海上の境界線と位置付ける北方限界線の北側海域に着弾した。韓国軍は「朝鮮半島の平和を脅かし緊張を高める行為だ」と批判。北朝鮮が砲撃を続ける場合は「相応の軍事的措置を取る」と表明した。
北朝鮮は5日にも、黄海上の延坪島、白ニョン島の北方で200発以上の砲撃を行い、韓国軍が対抗して砲撃訓練を実施した。 《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナ、クリミアの航空基地攻撃
ウクライナ空軍のオレシチュク司令官は6日、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島西部のサキ航空基地を攻撃したと明らかにした。通信アプリに「全ての目標に命中した」と投稿した。ウクライナ側はクリミアへの攻勢を強めている。
ロシア国防省は6日、クリミア上空に同日未明に飛来したミサイル4発を防空システムで破壊したと発表した。
北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイルと発射装置をロシアに提供し、ロシアが使用したとの米国の発表を受け、ハリコフ州検察の報道官は6日、ロシア軍が2日に撃ち込んだミサイルの一部が北朝鮮製の可能性があると記者団に説明した。ロイター通信が報じた。《共同通信》
東部にロシア軍攻撃
ウクライナ東部ドネツク州ポクロフスクで6日、ロシア軍の攻撃があり、州知事によると、子ども5人を含む11人が死亡した。8人が負傷した。
攻撃には地対空ミサイルS300が使われたとみられる。ゼレンスキー大統領は声明で「ロシアの攻撃は民間の住宅を標的にしている」と非難し、報復を示唆した。
知事が通信アプリに投稿した画像には、がれきの中で活動する救助隊の様子や、焼け焦げた車両が写っていた。《共同通信》
プーチン氏、侵攻戦死者遺族に支援約束
ロシアのプーチン大統領はロシア正教のクリスマスイブに当たる6日深夜、ウクライナで続ける侵攻作戦で戦死した兵士らの遺族とモスクワ郊外の大統領公邸で会談し、国の支援を約束した。タス通信が伝えた。
プーチン氏は、戦死者は「勇敢に戦った」と称賛し、遺族が必要とする支援を国を挙げて実施していくと述べた。
プーチン氏はこの後、公邸の敷地内にある教会で行われたクリスマスのミサに遺族らと共に出席した。(共同)《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
ガザ北部でハマス「解体」表明
イスラエル軍のハガリ報道官は6日、地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの北部でイスラム組織ハマスの「軍事的骨格を解体した」と表明した。現在は中部と南部での作戦に集中しているとし、戦闘が年内は続くだろうと語った。7日で戦闘開始から3カ月。終結は見通せず、民間人犠牲が拡大し、イスラエルへの国際社会の批判も強まっている。
ハガリ氏は、地上戦を続けるガザ中部は密集地で、南部の最大都市ハンユニスには「トンネルが分岐する地下都市がある」と主張。これまでの戦闘経験に基づき異なる方法で作戦を進めるとし、時間がかかると述べた。北部にもハマス戦闘員が残り、散発的な攻撃があるだろうとも語った。
またハマス軍事部門「カッサム旅団」トップのデイフ指導者の写真をガザで発見したとして公表した。軍は昨年10月のイスラエル奇襲攻撃を首謀したとするハマス指導者らの行方を追っている。
ガザ保健当局によると、昨年10月から続く戦闘のガザ側死者は2万2722人。食料が不足するなど人道危機が深刻化している。《共同通信》