令和1713日目
2024/01/07
【上川陽子外相】ウクライナ訪問
外務省は7日、上川陽子外相がウクライナを訪問したと発表した。事前の対外公表はしていない。首都キーウ(キエフ)でクレバ外相ら政府要人と会談する。ロシアによる侵攻が長期化し、国際社会の支援疲れが表面化する中、支援を続ける日本の立場を改めて強調する。
昨年9月の外相就任後、上川氏のウクライナ訪問は初めて。ポーランドから列車で入国した。ゼレンスキー大統領への表敬訪問も模索している。2022年のロシアによる侵攻後、ウクライナには昨年3月に岸田文雄首相、9月には当時の林芳正外相が訪問している。
上川氏は、ロシア軍が侵攻した初期に多数の市民が虐殺されたキーウ近郊ブチャを視察。その後、ウクライナ政府要人との会談で力による現状変更の試みを非難し、法の支配に基づく国際秩序の重要性を訴えるとみられる。
今年2月に東京で「日ウクライナ経済復興推進会議」を開くのを前に、現地のニーズを把握し、効果的な支援策に反映させる狙いもある。《共同通信》
◇
上川陽子外相は7日(日本時間同)、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れ、クレバ外相と会談した。ロシアによる侵攻が長期化し、国際社会の支援疲れが表面化する中、支援を続ける日本の立場を伝達。会談後の共同記者発表で、ウクライナに対無人航空機検知システムなどを供与するため、北大西洋条約機構(NATO)の基金に新たに約3700万ドル(約53億円)を拠出すると表明した。
上川氏は、ゼレンスキー大統領やシュミハリ首相を表敬訪問した。
昨年9月の外相就任後、上川氏のウクライナ訪問は初めて。事前の対外公表はせず、ポーランドから列車で入国した。《共同通信》
◇
上川陽子外相は7日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会い、ロシアの侵攻を受ける同国が提唱する和平案「平和の公式」の議論に日本が貢献すると伝えた。会談後、上川氏が記者団に明らかにした。「ウクライナ側による公正かつ永続的な平和実現への貢献を一層強化していく」と語った。
平和の公式は10項目から構成される。上川氏は、項目の一つである原子力の安全に関する分野の作業部会で、日本が共同議長国を務めると説明。2月に東京で開く「日ウクライナ経済復興推進会議」で、10本以上の協力文書に署名できるよう取り組むと強調した。
◇
ウクライナ大統領府は7日、ゼレンスキー大統領が上川陽子外相との会談で、ロシアの侵攻開始以降の日本による支援に謝意を表明したと発表した。日本が昨年、議長国を務めた先進7カ国(G7)については「重要な国際的な枠組みで、ウクライナに対して特に注意を払った」と評価した。
ゼレンスキー氏は、日ウクライナ間で安全保障分野の協力文書作成に向けて交渉が始まったことに関し「重要な一歩だ」と述べ「できるだけ早期に文書に署名するよう取り組む」と強調した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【令和6年能登半島地震】
約2300人が孤立
能登半島地震で石川県は7日、輪島市や珠洲市など4市町の孤立集落に計約2300人が残っていると明らかにした。8日で発生から1週間。死者は7日午後2時現在で128人、安否不明者は195人に上る。岸田文雄首相は行政手続きの特例措置が適用可能な「特定非常災害」に指定すると表明。近く閣議決定する。県内の甚大な被害は半島特有の地形が影響して全容把握が困難な状態が続き、現地への道路の土砂崩れや亀裂による寸断は復旧が見通せず、捜索や支援は端々まで届いていない。厳寒期の雪で二次被害の懸念も強い。
半島先端部は「奥能登」と呼ばれ、道路が限られる。海沿いを走る国道249号や、金沢市方面と能登半島を結ぶ自動車専用道路「のと里山海道」など数少ない陸路が複数箇所で通行不能。輪島市の能登空港は滑走路のひび割れで閉鎖され、空路も途絶えている。
地震活動は活発なまま推移し、7日午前8時までに観測された震度1以上の地震は千回を超え、度重なる揺れで交通状況はさらに悪化した。《共同通信》
◇
岸田文雄首相は7日放送のNHK番組で、能登半島地震の被災地で続く集落の孤立に関し、自衛隊による徒歩での接近に加え、ヘリコプターを活用した物資搬入と被災者救出の取り組みを進めていると説明した。復旧・復興財源として、2024年度予算案で計上している予備費5千億円を増額する方針を重ねて示した。
本震後も続く余震で道路が寸断され、物資の搬入が困難になっていると指摘。避難生活が長期化する可能性があるとして「避難所の環境整備や、被災者の健康確認などの取り組みが求められる」と述べた。《共同通信》
【高校ラグビー】
第103回全国高校ラグビー大会最終日は7日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場でAシード校同士の決勝が行われ、桐蔭学園(神奈川)が前回王者の東福岡を8―5で破り、3大会ぶり4度目の優勝を果たした。
前半を8―0で終え、相手の反撃を1トライに抑えて逃げ切った。東福岡は2連覇、8度目の頂点を逃した。《共同通信》
【高校女子サッカー 】
サッカーの第32回全日本高校女子選手権最終日は7日、神戸市のノエビアスタジアム神戸で決勝が行われ、藤枝順心(静岡)が3―0で十文字(東京)に勝って大会2連覇を果たし、単独最多の優勝回数を7に伸ばした。昨年夏の全国高校総体と合わせて2冠を達成。十文字は前回に続いて準優勝となった。
藤枝順心は試合開始早々に久保田のゴールで先制。前半終了間際に2点目を奪い、後半にも1点を加えて突き放した。 《共同通信》
【秋篠宮皇嗣妃殿下】狂言鑑賞取りやめ
宮内庁は7日、秋篠宮妃紀子さまが、8日に東京・渋谷の国立能楽堂で開催される「第43回手話狂言・初春の会」への出席を取りやめられると発表した。宮内庁によると、昨年末から体調が優れず、大事を取って欠席する。当日は佳子さまだけで鑑賞する。
紀子さまは7日午前、皇居・宮中三殿で開かれた昭和天皇祭の皇霊殿の儀には出席したが、午後からの御神楽の儀での拝礼は取りやめになった。侍医から、負担がかからないよう少なくとも一両日中の行事出席は控えていただきたい、との進言があった。
今後の出席については、体調を考慮しながら決めていくという。《共同通信》
【自民党・池田佳隆衆院議員】逮捕
自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反の疑いで衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海=と政策秘書のA容疑者(45)を逮捕した。2018年以降の5年間で計4826万円の還流を受け、資金管理団体「池田黎明会」の政治資金収支報告書に記載せず、収入欄に虚偽記入した疑い。
特捜部は、池田容疑者が収支報告書の作成を担っていたA容疑者と共謀したと判断。逮捕した理由について「具体的な罪証隠滅の恐れがあると認められた」と説明した。
安倍派の裏金は5年間で6億円近くに上る可能性があり、所属議員99人の中で池田容疑者側は高額だった。政権中枢に波及した今回の事件は、国会議員の刑事責任が問われる事態に発展した。
安倍派は池田容疑者の逮捕を受け「関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」とのコメントを発表した。捜査に引き続き真摯に協力するとも説明した。《共同通信》
【北朝鮮】黄海で3日連続砲撃
韓国の聯合ニュースは7日、韓国軍関係者の話として、北朝鮮が同日午後4時(日本時間同)ごろから、黄海上にある韓国領、延坪島の北方で砲撃を行ったと報じた。砲撃は3日連続。韓国側への被害はないという。
一方、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は7日、韓国が発表した6日の砲撃について、実際は偽装目的で仕掛けた60回分の爆薬の音だったとする談話を発表した。朝鮮中央通信が報じた。真偽は不明だが、韓国側で軍の監視能力に疑念を生じさせ、社会を動揺させる狙いがありそうだ。
金与正氏は談話で、偽装作戦の反応を注視した結果、韓国軍は「予想どおり」欺かれたと主張した。 《共同通信》
【ゴールデングローブ賞】
米アカデミー賞の前哨戦と位置付けられる映画賞「第81回ゴールデン・グローブ賞」の発表・授賞式が7日、西部カリフォルニア州ビバリーヒルズで開かれ、宮崎駿監督の長編アニメ映画「君たちはどう生きるか」がアニメ映画賞を受賞した。
作曲賞には「君たちはどう生きるか」の音楽を手がけた作曲家の久石譲さんがノミネートされている。
作品賞では、ドラマ部門で原爆開発を主導した米物理学者の伝記映画「オッペンハイマー」、ミュージカル・コメディー部門ではバービー人形を題材にした「バービー」などが候補となっている。
アニメ映画賞には、新海誠監督の「すずめの戸締まり」もノミネートされていた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア軍、戦闘機など2機撃墜
ロシア国防省は7日、侵攻を続けるウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州内で、ウクライナ軍のスホイ25攻撃機とスホイ27戦闘機を対空ミサイルで撃墜したと発表した。過去24時間の戦況説明で明らかにした。
一方、東部ドネツク州のロシア側支配地域「ドネツク人民共和国」や、国境にある西部ベルゴロド州には7日もウクライナの無人機攻撃や砲撃が続いた。
ロシア国防省は6〜7日に巡航ミサイル「ネプチューン」6発のほか、計14の長距離砲弾を迎撃し、東部のハリコフ、ドネツク、ルガンスクと南部ザポロジエの各州上空に飛来した計38の無人機を撃墜したとしている。(共同)《共同通信》
【フランツ・ベッケンバウアーさん】死去
サッカー界屈指のDFとして活躍し、冷静な判断力と勝負強さで「皇帝」と呼ばれたドイツのフランツ・ベッケンバウアー氏が7日、死去した。78歳だった。独メディアが遺族らの発表として一斉に報じた。
1945年、独南部ミュンヘン生まれ。70年代、バイエルン・ミュンヘンの中心選手として活躍した。ワールドカップ(W杯)は西ドイツ代表として選手で3度、監督で2度出場。74年西ドイツ大会は主将、90年イタリア大会では監督として優勝を果たした。《読売新聞》