令和1591日目

2023/09/07

【ジャニーズ事務所】性加害を謝罪

ジャニーズ事務所の創業者で元社長のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題で、同事務所は7日、東京都内で記者会見を開き、社長を務めていた藤島ジュリー景子氏が性加害を事実と認め「心からおわびを申し上げます」と謝罪した。藤島氏は5日付で社長を引責辞任。代表取締役にとどまり、被害者への補償に当たることを表明した。後任社長には所属タレントの東山紀之氏(56)が就いた。

この問題で同事務所が記者会見するのは初めて。社名は現時点では維持し、10月1日に会社の新体制を発表する。東山氏は「今後の人生を懸けて取り組む」と述べ、年内で芸能活動を引退すると明らかにした。喜多川氏と姉の藤島メリー泰子氏(21年死去)について「絶対的な存在」とし「(事務所内の)風通しが悪かった」と振り返った。

藤島前社長は、後任社長は外部からの起用も検討したとした上で「タレントの気持ちが分かる人の方が溝をつくらないと思った」と説明。今年5月公開の動画で性加害を「知らなかった」としたが、会見では「これだけ多くの方が声を上げ事実と認識した」と釈明した。《共同通信》

ジャニーズ事務所の性加害問題を告発するドキュメンタリー番組を3月に放映した英BBC放送は7日、事務所の記者会見を詳しく報じた。創業者のジャニー喜多川氏を「プレデター(捕食者)」と称した番組タイトルになぞらえ、「プレデターの虐待巡りボス辞任」との見出しで伝えた。

BBCは社長を辞任した藤島ジュリー景子氏が喜多川氏の性虐待を「ついに認めた」と強調。日本の主要メディアが虐待疑惑を知りながら何十年も放置し、業界の隠蔽体質も非難されたと指摘した。《共同通信》

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏による性加害問題を巡る同事務所の記者会見について、所属俳優の桜井翔さん(41)は7日、キャスターを務める日本テレビ系報道番組「news zero」にVTR出演し、「今までの価値観を完全に否定して、全く違う組織になっていくんだというような、強い決意を感じた」と述べた。

性加害については「実態というところに関しては、把握し切れていないのが正直なところ。うわさという点では耳にしたことはありました」と話した。事務所に対しては、二度とこうした不祥事が起こらないような環境づくりの徹底を求めたいとした。《共同通信》

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【H2Aロケット47号機】打ち上げ

三菱重工業は7日午前8時42分、日本初の月面着陸を目指す探査機「SLIM(スリム)」とエックス線観測衛星「XRISM(クリズム)」を載せたH2Aロケット47号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。2機は午前9時半ごろまでに投入する軌道に向けて分離され、打ち上げは成功した。

国産の大型ロケット打ち上げは、今年3月に新型H3ロケット1号機が失敗し中断されて以降は初めて。H2Aでの成功は2005年の7号機から41回連続となった。

JAXAが開発したスリムは、月の狙った場所にピンポイントで着陸させる技術実証が目的。地球を周回してから月の周回軌道に到着し、来年1〜3月ごろに月面着陸に挑戦する見通し。成功すれば、旧ソ連、米国、中国、インドに続き世界で5カ国目となる。

スリムはカメラで撮影する画像から月の赤道付近にあるクレーターを識別し、着陸地点の情報と照合して誤差を100m以内に抑える。

JAXAがNASAなどと共同開発したクリズムは、天体や高温ガスが出すエックス線を捉えて、銀河や星の構造を探る。《共同通信》

【野球・U-18W杯】

野球のU―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は7日、台北などで行われ、2次リーグ初戦で日本は韓国に7―1で快勝し、1次リーグからの持ち越しを含め2勝1敗となった。韓国は1勝2敗。

二回に3点を先制し、六回に4点を追加。知花(沖縄尚学)が4打点と活躍し、山田(宮城・仙台育英)がソロ本塁打を放った。先発の前田(大阪桐蔭)は4回1安打無失点と好投。

台湾は前回大会を制した米国に3―0で勝って3勝とした。米国は1勝2敗。プエルトリコはオランダに3―2で競り勝ち、両チームとも1勝2敗となった。《共同通信》

【プロ野球・7日】

ソ7―3ロ

ソフトバンクが逆転勝ちした。2―3の三回に今宮の適時打で追い付き、四回に嶺井の2号ソロで勝ち越した。七回にも3点を加えた。東浜が5回7安打3失点で6月以来の白星となる6勝目。ロッテは中盤以降の拙攻が響いた。

広1―3D

DeNAが連敗を3で止めた。東が8安打されながら1失点で完投。自身9連勝でリーグ最多の勝利数を13に伸ばした。打線では桑原が六回に勝ち越しソロ、八回には2打席連発となるソロを放った。広島は3連勝を逃した。

ヤ2―5巨

巨人は四回に岡本和の38号2ランで先制。2―2に追い付かれた直後の六回に丸の犠飛で勝ち越した。九回は坂本の2ランで加点した。6回2失点の赤星が3勝目を挙げた。ヤクルトは5カード連続で3連戦の勝ち越しがない。 《共同通信》

【秋本真利衆院議員】逮捕

東京地検特捜部は7日、洋上風力発電事業に絡む国会質問の見返りなどとして日本風力開発側から約6100万円の賄賂を受け取ったとして、受託収賄容疑で衆院議員秋本真利容疑者(48)=自民党を離党、比例南関東=を逮捕した。同社のA前社長(64)らと共同で設立した競走馬の組合にA氏が提供した約3千万円、個人馬主に登録する際にA氏が一時的に出した約3千万円を賄賂と判断した。

秋本容疑者は国会で洋上風力発電事業に関する質問を繰り返しており、A氏は特捜部に「資金は質問の謝礼」と説明している。特捜部は8月、収賄容疑で秋本容疑者の関係先を家宅捜索したが、職務に関し請託(依頼)を受けた場合に成立する受託収賄罪を適用した。

特捜部は、A氏については贈賄容疑で在宅のまま捜査を続ける方針。

関係者によると、特捜部は競走馬の組合が実質的に秋本容疑者の管理下にあるとして、A氏からの資金は賄賂とみている。一方、秋本容疑者は「自分も組合の資金を一部負担していた」などとして、賄賂とは認めていないとみられる。《共同通信》

洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、衆院議員秋本真利容疑者(48)=自民党を離党、比例南関東=が、東京・永田町の議員会館事務所で個人馬主の登録に必要な資金として日本風力開発側から現金3千万円を受け取っていたことが7日、関係者への取材で分かった。これとは別に1千万円を事務所で受領したことが既に判明。受託収賄容疑の賄賂とされる計約6100万円のうち、4千万円が事務所で手渡されていた。事務所で国会質問の依頼も受けていたという。

東京地検特捜部は賄賂を提供したのは同社のA前社長(64)だとし、贈賄の疑いで在宅のまま捜査。塚脇氏の依頼を受け、秋本容疑者が国会質問を繰り返していたとみている。

秋本容疑者は接見した弁護士を通じて「国会質問をした謝礼として賄賂を受け取った事実はありません。私は潔白です」とのコメントを出した。一方、A氏は謝礼だとして容疑を認めている。《共同通信》

【東京株式市場】

7日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が9営業日ぶりに反落した。終値は前日比249円94銭安の3万2991円08銭。このところ上昇が続いた反動から、利益を確定する売りが優勢となった。中国政府が米アップル製品の公的利用を一部禁止したと伝わったのも下げ材料だった。

東証株価指数(TOPIX)は9.15ポイント安の2383.38。出来高は約14億5400万株。

前日までの8営業日で計1616円上昇しており、短期的な過熱感を警戒した売りに押された。平均株価への影響が大きい半導体関連株の多くが下落した。《共同通信》

【米・マッカーシー下院議長】福島食材でランチ

来日中のマッカーシー米下院議長は7日、東京都港区の米大使公邸で、エマニュエル駐日大使と福島、宮城両県の食材を使った昼食を取った。東京電力福島第1原発の処理水放出を巡り、日本産水産物を全面禁輸した中国の対応について「科学的根拠に基づいていない」と非難した。

マッカーシー氏は処理水放出に絡み「ランチを取り、日本を強く支持する」と表明。エマニュエル氏は、新型コロナの起源解明に関して情報提供不足を指摘され反発する中国とは対照的に「日本が(処理水放出で)国際的な基準や協調を守った」と評価した。

米国大使館によると、両氏は宮城県産のシイラを使った焼き魚料理や福島県産の野菜を食べた。《共同通信》

【東アジアサミット】

東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中ロなどが参加する東アジアサミット(EAS)がジャカルタで7日開かれた。日米やフィリピンなどが南シナ海での中国の威圧的行動を非難し、法に基づく国際秩序を守るよう迫ったのに対し、中ロは反発し、応酬を繰り広げた。5日から開かれたASEAN関連首脳会議は7日閉幕した。

EASで、岸田文雄首相はロシアのウクライナ侵攻や核の威嚇を非難した。南シナ海でも軍事拠点化や威圧が続いているとして中国を暗に批判。ハリス米副大統領は「南・東シナ海での中国の挑発的な行動」に懸念を示し、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。

フィリピンのマルコス大統領は南シナ海で自国船団が中国海警局の艦船に高圧の放水砲で妨害されたことを念頭に、艦船の「危険な使用」に抗議し、南シナ海を埋め立てて軍事拠点化していると批判した。

一方、中国の李強首相は「競合組織や小さな陣営をつくろうとする試み」に断固反対し、米主導の「陣営化」をけん制した。ロシアのラブロフ外相はアジア太平洋地域で域外国が「軍事化」を強めていると述べた。《共同通信》

【日・インドネシア首脳会談】

岸田文雄首相は7日、訪問先のインドネシアで同国のジョコ大統領と会談した。日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」実現に向け、ジョコ氏が今年の議長を務める東南アジア諸国連合(ASEAN)との連携を確認。脱炭素化の枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体」構想を巡る協力強化も申し合わせた。

2国間関係の強化や国際社会の課題での連携を盛り込んだ共同声明も発表。今年12月に東京で開く日ASEAN特別首脳会議に向け、引き続き協力することで一致した。

太平洋島しょ国で構成する「太平洋諸島フォーラム(PIF)」議長国であるクック諸島のブラウン首相と立ち話をし、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関し理解を要請。ブラウン氏は「日本の取り組みを支持する」と述べた。

岸田首相は来年にASEANの議長を務めるラオスのソンサイ首相とも立ち話。両国の戦略的パートナーシップを新たな高みに引き上げると伝えた。《共同通信》

【林芳正外相】GCC外相会合に出席

林芳正外相は7日、訪問先のサウジアラビアの首都リヤドで、ペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)加盟国との外相会合を開き、エネルギー市場の安定へ連携を確認した。来年に再開予定の自由貿易協定(FTA)締結交渉に向けた調整を行っていくことでも一致した。

林氏は終了後の記者発表で、GCC加盟国との協力は「不可欠」と強調。FTA締結に対する「経済界の期待は大きい」と指摘した。

サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、クウェート、オマーン、カタールで構成するGCCと日本のFTA締結交渉は2009年以降中断していたが、近年の活発な経済交流を踏まえ、来年再開する方針。

GCC外相会合に先立ち、サウジのファイサル外相とは「戦略対話」を初めて開催。外相級の戦略対話は今年7月に岸田文雄首相がサウジを訪問した際、同国の実権を握るムハンマド皇太子と創設で合意した。アラブの盟主サウジと定期的に協議し、安全保障や経済協力など幅広い分野で関係を強化する狙いがある。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは7日、各地で行われ、カブスの鈴木はシカゴでのダイヤモンドバックス戦に「6番・右翼」で出場し、三塁打を放って8試合連続安打。4打数1安打だった。チームは2―6で敗れ、連勝が4で止まった。

右脇腹の張りで3試合欠場が続いているエンゼルスの大谷はガーディアンズ戦で、4試合連続で先発から外れた。吉田のレッドソックスは試合がなかった。《共同通信》