令和1441日目
2023/04/10
この日のできごと(何の日)
【日銀・植田和男総裁】就任会見
日銀の植田和男新総裁が10日午前、日銀本店に出勤し、新体制が本格的に始動した。同日午後に官邸で岸田文雄首相や経済閣僚と面会し、辞令を受け取る予定。景気を刺激するために当面は大規模な金融緩和策を続けることや政府との連携を確認し、面会後に記者会見を開く見通し。
植田氏は、8日に任期満了で退任した黒田東彦前総裁の後任として、9日付で総裁に就任した。植田氏は賃金の増加を伴い物価が上昇する経済の好循環に至るには「なお時間を要する」との認識で、黒田氏の大規模緩和策を当面継承する考えを示している。
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日銀の植田和男新総裁は10日、就任後初の記者会見に臨み、金利を極めて低く抑える大規模な金融緩和策の「点検や検証があってもいい」と述べた。物価上昇率を2%で安定させる目標は維持し、達成に向けて当面は大規模緩和策を続けるが、金利の決まり方がゆがむなどの「副作用はある」と認め、一部修正を視野に入れていることを明らかにした。総裁として初めて出席する27、28日の金融政策決定会合での判断が焦点となる。
10年ぶりとなる日銀の新体制が始動した。植田氏は会見に先立ち、就任後初めて岸田文雄首相と官邸で会談し「意思疎通を密にして機動的な政策運営を行っていく」ことを確認した。会談後、植田氏と首相がそれぞれ記者団に説明した。米国の銀行の経営破綻に端を発する金融不安を受け、日本経済は先行きの「不確実性が高い」との見方で一致。2%の物価目標を「早期に実現する」とし、大規模緩和策の根拠となっている政府と日銀の共同声明に関しては「直ちに見直す必要はない」との認識を共有した。《共同通信》
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【JR北海道】最古参の特急車両がラストラン
国鉄時代の1986年にデビューし、JR北海道では現役最古参の特急用気動車キハ183系が10日、臨時列車としての最後の旅客運用を終えた。過酷な環境下を40年近く走り続け、塗装ははげ、ひび割れも。始発の網走駅、終着の札幌駅では、ぼろぼろになるまで責務を全うした“老雄”との別れを惜しむ人たちの姿が見られた。
道内各地を巡るラストラン最後の締めくくりは、網走から札幌に向かう臨時特急「オホーツク」。「今までありがとう」と書かれた横断幕を掲げ、出発を見送った網走市職員(45)は「この街の人々にとって、子どもの頃からの思い出が詰まった大切な車両」と感慨深げな様子だった。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け10日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。外国為替市場の円安ドル高進行を好感し、輸出関連銘柄を中心に買い注文が入った。
終値は前週末比115円35銭高の2万7633円66銭。東証株価指数(TOPIX)は11.09ポイント高の1976.53。出来高は約8億2018万株だった。《共同通信》
【秋篠宮皇嗣、同妃両殿下】ヨルダン・フセイン皇太子と面会
秋篠宮ご夫妻は10日、東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸で、来日したヨルダンのフセイン皇太子と面会された。宮内庁によると、ご夫妻は皇太子と約30分間、通訳を介さず、英語で和やかに懇談した。皇太子の婚約に祝意を伝えたほか、ヨルダンを代表する遺跡や自然のことなどが話題に上ったという。
皇太子は、ヨルダンのアブドラ国王の来日に同行している。2019年に天皇陛下の「即位の礼」に参列しており、秋篠宮ご夫妻と面識がある。《共同通信》
【日本、ヨルダン】中東安定化へ連携
林芳正外相と浜田靖一防衛相は10日、来日中のヨルダンのアブドラ国王とそれぞれ会談した。「中東地域の安定の要」と位置付ける同国との連携を確認。岸田文雄首相も11日に会談予定で、ヨルダンと国境を接するイスラエルとパレスチナを巡る情勢悪化や、イランとサウジアラビアの関係正常化を仲介した中国の動向などについて意見交換する見通しだ。
イスラエルとパレスチナは3月に暴力の沈静化が必要との認識で一致したが、その後も攻撃の応酬が続いている。一連の会談では、パレスチナ難民を積極的に受け入れているヨルダンを下支えするため、安全保障協力の促進や経済分野での2国間関係の深化を図った。《共同通信》
【中国】著名民主活動家に懲役14年
中国山東省の臨ジュツ県人民法院(裁判所)は10日、国家政権転覆罪に問われた著名民主活動家、許志永氏に懲役14年、人権派弁護士丁家喜氏に懲役12年の実刑判決をそれぞれ言い渡した。家族らが明らかにした。両氏は、憲政の実現などを訴える「新公民運動」を率いた。重い刑は、習近平指導部がこうした運動を危険視している表れといえる。
非公開の初公判後、一度も審理は開かれず、当局は情報発信しないよう弁護人に圧力をかけた。許氏は政治的権利の剥奪4年、丁氏は同3年の判決も受けた。丁氏は上訴する方針。許氏も同様の意向とみられる。《共同通信》
【ロシア・シベルチ火山】噴火
10日午後10時10分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島にあるシベルチ火山で大規模な噴火が発生した。気象庁が、噴火に伴って、日本に津波が到達するかどうか調査している。11日午前0時現在、海外と国内の観測点で有意な潮位変化は観測されていない。
気象庁によると、東京航空路火山灰情報センターが約15.8キロの噴煙が上がったのを確認した。
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ロシアのカムチャツカ半島にあるシベルチ火山の大規模噴火で、気象庁は11日、噴火に伴う津波は日本では観測されなかったと発表した。
噴火は10日午後10時10分ごろに発生。気象庁は一時、津波が発生した場合には北海道の太平洋沿岸に到達する恐れがあるとして、注意を呼びかけていた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは10日、各地で行われ、ツインズの前田は本拠地ミネアポリスでのホワイトソックス戦に先発し、6回8安打4失点で2敗目を喫した。3三振、無四球だった。試合は3―4。
パドレスのダルビッシュはメッツ戦に先発して6回1/3を投げ、6安打5失点で初黒星を喫した。試合は0―5。レッドソックスの吉田はレイズ戦に「4番・左翼」で先発し、4打数1安打だった。チームは0―1で敗れた。レイズは開幕10連勝。
エンゼルスの大谷はナショナルズ戦に「3番・指名打者」で出場し、3打数無安打だった。試合は4―6で敗れた。《共同通信》