令和1048日目
2022/03/13
この日のできごと(何の日)
【石川県知事選】新知事に馳浩氏
任期満了に伴う石川県知事選は13日投票が行われ、即日開票の結果、元文部科学相の馳浩氏(60)が19万6432票を獲得して初当選を果たし、28年ぶりに新たな県政のかじ取り役が誕生した。次点の前金沢市長の山野之義氏(59)は18万8450票で、保守系候補の三つどもえを軸にした激戦を馳氏が7982票差で制した。前参院議員の山田修路氏(67)は17万2381票だった。投票率は61・82%で前回の39・07%を大幅に上回った。
谷本正憲知事(76)=7期=が今任期限りでの引退を表明し、過去最多の無所属新人5氏が争う構図となった。馳、山田両氏の支持を決めた自民県連に所属する県市町議が山野氏を含めた3陣営に分かれて激しい選挙戦を繰り広げた。4月の参院補選や夏の参院本選を控える中で、組織のしこり解消が課題となる。
保守3分裂の激戦に加え、金沢市では市長選、市議補選を含めた「トリプル選」、輪島市では市長選との「ダブル選」となったことで有権者の関心が高まった。投票率が50%を超えるのは、谷本氏が初当選した1994(平成6)年以来となる。
馳氏は26年務めた国会議員時代に築いた中央との豊富な人脈や、歴代最多37本の議員立法制定に携わった政策力を前面に打ち出した。自民県連のベテラン県議らが中心となって支えたほか、維新の推薦を受けて組織戦を展開し、保守系2候補らを振り切った。
山野氏は政党や政治団体の支援を受けず、家族やボランティアを中心に選挙戦を進め、金沢市長を11年務めた実績を訴えた。山田氏は能登や加賀、若手の自民県議らに加え、立憲民主県連、連合石川の推薦、社民県連合の支援を得て、国家公務員時代に培った行政手腕をアピールしたが、いずれも及ばなかった。
新日本婦人の会県本部会長の飯森博子氏(62)は1万5331票だった。共産が推薦し、社会福祉の充実やジェンダー平等を掲げた。元会社員の岡野晴夫氏(71)は3011票だった。
県選管は15日に選挙会を開き、馳氏の当選を決定、告示する。任期は27日から2026年3月26日までとなる。《北國新聞》
◇
13日に投開票された石川県知事選に立候補し落選した自民党前参院議員の山田修路氏(67)が、選挙期間中の集会で、対立候補の馳浩氏を全面支援する自民党本部を批判し「ロシアがウクライナに攻め込んでいる。同じことが(知事選で)起こっている」と発言していたことが分かった。
発言があったのは、3日に石川県能美市で開かれた演説会。山田氏は、自民党本部が首相経験者ら有力者を馳氏の応援に送り込んでいるとして「東京で知事を決めたのだから黙れということだ。これを許しては民主主義は崩壊する」と批判。党本部の姿勢はロシアと同じだと訴えた。
山田氏を支援した石坂修一県議も別の集会で「石川を東京の管理下に置こうとしている。悪い言い方をしたら、ウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領ではないか」と批判した。《産経新聞》
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【北京パラリンピック】閉幕
第13回冬季パラリンピック北京大会は13日夜、国家体育場(通称「鳥の巣」)で閉会式が行われ、障害者スポーツの冬の祭典が幕を閉じた。ロシアのウクライナ侵攻による戦火が消えない中で10日間開催。平和への希求が前面に出る異例の大会となった。
国際パラリンピック委員会(IPC)は開幕前日、ロシアとベラルーシの除外を決定した。大会理念は、違いを認め合う「多様性」や「共生」だが、国際政治の激動に翻弄されてスポーツの意義が問われた。ウクライナ勢は同国史上最多の29個のメダルを獲得。選手村で黙とうするなど、世界に反戦平和を訴え掛けた。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第4節最終日(13日・駅前不動産スタジアム=1試合)鳥栖が後半26分に途中出場の垣田のゴールで浦和を1―0で破り、今季の公式戦初勝利を挙げた。勝ち点6でFC東京と並び5位に浮上。勝ち点4の浦和は13位となった。《共同通信》
【大相撲春場所】初日
大相撲春場所初日(13日・エディオンアリーナ大阪)先場所優勝の新大関御嶽海は逸ノ城を冷静に押し出し、白星発進した。
横綱照ノ富士は新小結豊昇龍を寄り切った。かど番の2大関は明暗を分け、貴景勝は宇良を押し出し。正代は大栄翔に押し出された。新関脇の2人は若隆景が玉鷲を突き落としたが、阿炎は阿武咲の押しに屈した。
大阪での本場所は2年ぶりで、観客が入るのは2019年以来。観客の上限は定員の約75%に当たる約5600人で実施される。《共同通信》
【COVID-19】国内新規感染5万949人
国内で13日、新たに5万949人の新型コロナウイルス感染者が報告された。東京8131人、神奈川6104人、大阪4897人、埼玉4128人など。
死者は大阪12人、千葉と東京で各9人など計90人だった。1日当たりに報告された死者数が100人以下になったのは、2月6日以来。
厚生労働省によると、重症者は前日から29人減り1175人だった。
群馬と大阪、高知で過去に公表された感染者の取り下げがあった。《共同通信》
【自民党大会】
岸田文雄首相は13日、東京都内のホテルで開いた第89回自民党大会の総裁演説で、夏の参院選について「気を緩めることなく一致団結して、この戦いを勝ち抜こう」と訴えた。憲法9条への自衛隊明記など党が掲げる憲法改正案4項目の実現に意欲を示した。党大会では総裁以外の役員任期を1期1年、連続3期までに制限する党則改正を正式決定した。
首相は参院選に関し、新型コロナ対応や改憲などの課題を挙げ「劇的な変化に立ち向かうための力を得る戦いだ」と強調した。
改憲案4項目に関し「今こそ取り組まなければならない課題だ。国民としっかり対話し、改憲の党是を成し遂げよう」と呼び掛けた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
米国人記者、銃撃受けて死亡
ウクライナ・キエフ州の警察当局者は13日、首都キエフ近郊の街イルピンで、米国人ジャーナリストのブレント・ルノーさん(50)がロシア軍に銃撃されて死亡したと発表した。AFP通信は、ロシア軍の侵攻後、ウクライナで外国人記者が殺害された初めてのケースだと報じている。米誌タイムは13日、ルノーさんはこの数週間、現地で同誌が関連する難民の企画に取り組んでいたとする声明を出した。
警察当局者のSNSによると、ほかにも2人が負傷して病院に運ばれたが、詳しい容体は不明だという。
警察当局者は、ルノーさんの記者証やパスポートの写真をSNSに投稿した。記者証には米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の映像ジャーナリストであることが書かれていたが、同紙などによると、現在はNYTとしての仕事はしていなかったという。
AFP通信によると、ルノーさんは首に銃創があり、銃撃後まもなく亡くなった。負傷したうちの1人は米国人の写真記者で、もう1人はウクライナ人だった。ルノーさんを含め3人とも車に乗っていて、避難民の取材に行く途中に、ウクライナ側の検問所を通過した後、銃撃を受けたという。《朝日新聞》
ロシア、西部基地をミサイル攻撃
ウクライナ当局は13日、西部の要衝リビウの北西ヤボリウにある軍事基地「国際平和維持・安全保障センター」がロシアの攻撃を受け、少なくとも35人が死亡、134人が負傷したと明らかにした。ミサイル30発以上が撃ち込まれたという。
ポーランド国境まで約60キロと近いリビウには戦火が及んでいなかったため、激しい攻撃を受ける東部など各地から避難民が集まり、物資供給の拠点にもなってきた。攻撃が激しくなれば、市民の避難がいっそう困難になり、混乱が拡大する恐れもある。《共同通信》
欧米、35兆円超の資産凍結
インタファクス通信などによると、ロシアのシルアノフ財務相は13日、ウクライナ侵攻に伴う欧米の制裁で事実上凍結された金などの海外資産が約3千億ドル(約35兆2千億円)に上っていると述べた。国営テレビのインタビューで明らかにした。
シルアノフ氏は、ロシアが保有する資産は総額約6400億ドルだとし、「そのうちほぼ半分が凍結され、利用できなくなっている」と述べた。
その上で、ロシアは国債の利払いなどの義務は果たすと強調。対ロ制裁を科しロシア政府から「非友好国」に指定された国への債務返済は、資産凍結が解除されるまでロシアの通貨ルーブルで行うと述べた。《共同通信》
市民の抗議にロシア兵がゴム弾
「ファシストの占領者よ、家に帰れ」。ロシアが掌握した最初の主要都市、ウクライナ南部ヘルソン。同国メディアによると13日、数千人が抗議の声を上げると、ロシア兵が参加者の足元にゴム弾を放った。ロシアの侵攻から3回目の日曜日を迎え、世界各地でもウクライナに連帯を示す反戦デモが続けられた。
反発を抑え込もうとロシアは躍起だ。ロシアが制圧した南部メリトポリでは13日、ロシア軍が拡声器を使ってデモや集会は禁止だとロシア語で警告した。
ロシアでも抗議活動が行われ、人権団体「OVDインフォ」によると、13日は37都市で計900人以上が拘束された。《共同通信》
【イラン】イラク北部にミサイル12発
イラク北部のクルド人自治区アルビルに13日未明、ミサイル12発による攻撃があった。建設中だった米総領事館の関連施設の近くに着弾したという。米メディアや地元当局によると、米国人を含めて負傷者の報告はないという。隣国イランの革命防衛隊が攻撃への関与を認める声明を発表した。
イラク側の当局者は弾道ミサイルだと説明したが、米側はミサイルの種類を確認していない。シャーマン米国務副長官はFOXニュースに、標的は米国の施設ではなかったとの見方を示した。《共同通信》
【北村春江さん】死去
全国初の女性市長として知られる元兵庫県芦屋市長の北村春江さんが13日午前9時44分、誤嚥性肺炎のため兵庫県西宮市の病院で死去した。93歳。京都市出身。
大学卒業後に弁護士となり、芦屋市教育委員会の委員などを経て1991年の芦屋市長選で初当選。2003年まで3期12年務めた。在職中の95年には阪神大震災が発生。自宅が全壊する被害を受けたが、自ら避難所を回って被災者との対話を心掛けるなどして救援活動を指揮、地域の復興に尽力した。《共同通信》
【ウィリアム・ハートさん】死去
ウィリアム・ハート氏(米俳優)米メディアによると13日に死去、71歳。ハート氏の息子は自然死としている。死去した場所は明らかでない。
50年、首都ワシントンに生まれ、80年ごろデビュー。映画「白いドレスの女」(81年)での弁護士役で好評を博し、「蜘蛛女のキス」(85年)での同性愛男性役で米アカデミー賞主演男優賞やカンヌ国際映画祭男優賞などを受賞した。
「愛は静けさの中に」(86年)や「ブロードキャスト・ニュース」(87年)でもアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。《共同通信》