令和988日目
2022/01/12
この日のできごと(何の日)
【立憲民主党・西村智奈美幹事長】資金提供問題 「福山氏の判断だった」
インターネット番組制作・配信の「Choose Life Project(CLP)」に制作費として約1500万円を立憲民主党が2020年に支払っていた問題で、立民の西村智奈美幹事長は12日に国会内で会見し、支出は当時幹事長だった福山哲郎氏(参院京都選挙区)の判断だったことを明らかにした。
西村氏は支出に当たって組織として議論した形跡がなく、特定のメディアに公党が資金支援した点などから疑念を招いたとして「適切ではなかった」とした。福山氏への処分については「違法性があったとは言えない」と述べ、今夏の参院選で改選を迎える福山氏への党公認決定も維持する考えを示した。
泉健太代表(衆院京都3区)の指示を受けて西村氏らが当時の会計資料を調査し、福山氏への聞き取りを実施した。党がCLPに支援した期間は20年3月から9月までで、広告代理店に1500万8270円を支払った。経緯について西村氏は「フェイクニュースや不公正な差別が横行する状況に対抗する新しいメディアをつくりたいというCLPの考え方に福山氏が共感し、番組制作・運営の支援を行った」と述べ、党として番組内容に関する要求は一切していないとした。
この問題は、CLPに出演していたジャーナリストら5人が5日「特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは報道倫理に反する」と抗議声明を出して発覚。福山氏は6日に経緯を記したコメントを発表した。福山氏が会見を開いて直接説明すべきではないかと記者から問われた西村氏は「ご本人の判断に任せたい」と述べるにとどめた。《京都新聞》
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【北海道】暴風雪
道内は12日、発達した低気圧の影響で広い範囲で暴風雪に見舞われた。岩見沢市では除雪機の下敷きとなっていた男性が死亡。JR北海道は午後8時半現在、1日に運行する全列車の約半分にあたる685本を運休したほか、全道で最大約6200戸が停電するなど、市民生活が混乱した。暴風雪は13日も続く見込みで、JRは13日も特急17本など計91本の運休を決めた。
JRによると、千歳線が架線トラブルや除雪作業の影響で始発から終日運転を見合わせ、快速エアポート145本のほか、札幌と道南、道東などを結ぶ特急88本が運休。新千歳空港の発着便は午後9時現在、羽田や伊丹行きなど計200便が欠航した。
道警によると、午後7時現在、雪の影響で高速道路は旭川紋別道上川層雲峡−浮島など2路線2区間、国道は10路線14区間、道道は38路線39区間が通行止め。新日本海フェリーは13日の苫小牧東―新潟、小樽―舞鶴(京都)の計2便の欠航を決めた。
北海道電力によると、11日夜から各地で断続的に停電が発生し、12日午後8時現在、釧路管内浜中町や宗谷管内豊富町などの約860戸で復旧していない。道などによると停電や高潮警戒のため、根室管内別海町や標津町など道内4町が一時12カ所で避難所を設置した。
札幌管区気象台によると、新千歳空港(千歳市)は正午までの24時間降雪量が34センチとなり、観測史上1位を更新。24時間降雪量は、帯広市が午後3時に59センチになるなど道内6地点で1月の史上最高を上回ったほか、十勝管内中札内村上札内で同1時に74センチ、上川管内音威子府村で同5時に66センチに達した。
十勝農業共済組合によると、降雪の影響により帯広市や十勝管内芽室町などで農業用ビニールハウスの倒壊や損傷が約30件あった。
道教委によると、空知と留萌管内の中高計2校で13日の臨時休校を決めた。《北海道新聞》
【東京・上野動物園】双子パンダを限定公開
東京・上野動物園は12日、昨年6月に誕生した双子のジャイアントパンダ、雄シャオシャオと雌レイレイを一般公開した。都は新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、同園を含む都立施設を11日から当面の間休業としているが、双子の公開は事前抽選の当選者に限り、14日まで実施する。
都によると、双子は、園内の施設「パンダのもり」で母親のシンシンと一緒に公開。現在は体重13〜14キロ程度にまで成長した。感染防止対策のため、観覧時間は1人当たり1分程度となる。
開始時間の午前10時前になると、観覧に訪れた人たちが待ち切れない様子で続々と施設に入っていった。《共同通信》
【大相撲】
大相撲初場所4日目(12日・両国国技館)3場所連続優勝を目指す横綱照ノ富士は善戦の宇良を突き倒し、4連勝とした。大関正代は若隆景の勇み足で星を拾って3勝目。大関貴景勝は右足首の負傷で休場した。
両関脇は大関昇進の足固めを狙う御嶽海が取り直しの末、小結明生を押し出して4連勝。隆の勝は遠藤に下手投げで敗れて星が五分に戻った。明生も2勝2敗。
全勝は照ノ富士、御嶽海のほか、平幕の阿武咲、阿炎、妙義龍の計5人となった。《共同通信》
【東京株式市場】
12日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反発した。終値は前日比543円18銭高の2万8765円66銭。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒感がいったん和らぎ、幅広い銘柄に買い注文が入った。
東証株価指数(TOPIX)は32.54ポイント高の2019.36。出来高は約11億9700万株。《共同通信》
【COVID-19】
国内新規感染1万3244人
国内で12日、新たに1万3244人の新型コロナウイルス感染者が確認された。1万人を上回るのは流行「第5波」が猛威を振るった昨年9月9日以来、約4カ月ぶり。内訳は東京2198人、大阪1711人、沖縄1644人など。長野、和歌山、山口、愛媛の4県で過去最多を更新した。東京では感染者のうち9割超が、感染力が強いオミクロン株で、年明け以降の急速な拡大を裏付けた。
死者は三重で2人、栃木、静岡、大阪で各1人の計5人が報告された。静岡の死者は高齢男性、大阪は基礎疾患のある80代男性で、いずれもオミクロン株の疑いがありゲノム解析をしている。《共同通信》
医師ら、濃厚接触でも勤務可
厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」対策で、医師や看護師が濃厚接触者になった場合でも、毎日の検査で陰性が確認されれば勤務できると自治体に通知した。欠勤者の増加による医療逼迫を回避する狙い。都道府県が見直した医療提供体制計画も発表。保健所の負担を和らげるため、昨年11月末時点と比べ、全国で3割増となる約1万6000の医療機関が自宅療養者への往診や健康観察に協力する。《共同通信》
英首相、パーティー疑惑で謝罪
ジョンソン英首相は12日の下院審議で、新型コロナウイルスの流行で英国がロックダウン(都市封鎖)下にあった2020年5月に首相官邸の庭でパーティーが開かれた疑惑を巡り、自身も参加したことを認めた上で謝罪した。政権にとって大きな打撃となる。
パーティーでなく「職務上の行事」だと思っていたと弁解したが、与党内から批判が出ているほか、厳しい規制を課されてきた国民の間でも辞任を求める声が高まっている。
調査大手サバンタ・コムレスが11日に発表した緊急世論調査によると、66%が「首相を辞任すべきだ」と答えた。与党の保守党支持者の間でも42%に上った。《共同通信》
【フランス電力】新型原発の稼働延期
フランス電力(EDF)は12日、北西部フラマンビル原発に建設中の新型炉、欧州加圧水型炉(EPR)について、作業の遅れで運転開始に向けた燃料装填が2022年末から23年4〜6月へ延期となると発表した。新型コロナウイルス流行の影響もあるとしている。
国内1号機となるこのEPRは当初12年に稼働する計画だったが、設計上の不備や工事の欠陥が相次いで発覚し、10年以上遅れることになった。マクロン大統領は昨年、国内で原発建設を再び推進すると表明したが、再度の遅れは新たな計画策定に影を落としそうだ。《共同通信》
【NATOロシア理事会】東方不拡大など議論
ロシア軍による侵攻の懸念が強まるウクライナ情勢をめぐり、北大西洋条約機構(NATO)は12日、NATO加盟国とロシアとの対話枠組み「NATOロシア理事会」の会合をブリュッセルで開催する。NATOは、ロシアが求めるウクライナなど旧ソ連構成国のNATO加盟の排除については応じない見通しで、協議は困難が予想される。
ブリンケン米国務長官は理事会に先立つ11日、ウクライナのクレバ外相と電話会談。ロシアが侵攻すれば、「代償を払わせる」とロシアに改めて警告した。
NATOロシア理事会は冷戦期に敵対したNATOとロシアがテロ対策や大量破壊兵器の拡散防止で協力するため、2002年に設立。理事会開催は19年7月以来約2年半ぶりとなる。ロシアは、NATOがウクライナなど東方に拡大しないよう求め、米国とNATOに条約や協定を締結するよう求めている。
ただ、NATOのストルテンベルグ事務総長は今月10日、「全ての国が自らの道を選択する権利を持つという基本原則」を尊重する方針を強調し、「私たちはNATO加盟に向けたウクライナの動きを支援する」と述べた。同氏はウクライナ国境の情勢に懸念を示し、侵攻しないようロシア側に警告を発している。《産経新聞》