令和838日目
2021/08/15
この日のできごと(何の日)
【アフガニスタン】タリバン、首都カブールに進軍
イスラム原理主義勢力タリバンは15日、首都カブール郊外に進攻を始めた。タリバンは同日までにカブール以外の国内主要都市をすべて制圧。首都に圧力を強め、ガニ政権に政権移譲を迫っているもようだ。2001年の米軍進攻を受けて成立したアフガンの民主政権だが、8月末の米軍撤収を待たずして崩壊の危機にひんしている。
アフガンのミルザクワル内務相代行は15日午後、ビデオ声明を発表し、「暫定政府への権力移譲が平和的に行われる」との見通しを示した。政府側が権力の移行に言及したのは初めて。タリバンは01年に政権の座を追われたが、主導する新政権が樹立される可能性がある。
タリバンは主にカブール郊外に戦力を展開させているもようだが、市内の刑務所がタリバンの手で解放されたとの情報もある。タリバンは15日の声明で「力ずくでのカブール入りは望まない」と述べ、政府側と平和的な協議が進行中だとも主張した。声明では構成員には「カブールの門の前にいて、都市に入らないよう指示した」とも主張し、カブール市民に平静を呼びかけた。
タリバンはバイデン政権が駐留米軍の撤収作業を開始した4月下旬から攻勢を強め、今月14日にはかつて反タリバン勢力の拠点だった北部の都市、マザリシャリフを支配下に置いた。別の複数の州都も陥落し、全34州都のうち8割超の28カ所を押さえた。2019年に福岡市の非政府組織(NGO)現地代表の医師、中村哲さん=当時(73)=が殺害された東部ナンガルハル州の州都ジャララバードも陥落した。
タリバンが間近に迫ったことを受け、カブール市内では混乱が広がっており、現金を引き出そうと銀行に長蛇の列ができた。乗用車に家財道具を積んで脱出を試みる住民も相次ぎ、混乱が深まっている。《産経新聞》
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アフガニスタンのガニ大統領が15日、首都カブールから国外に退去し、隣国のタジキスタンに向かった。アフガン政府でイスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉を担当するアブドラ国家和解高等評議会議長が明らかにした。2001年の米軍進攻後に成立したアフガンの民主政権は事実上崩壊した。
アブドラ氏は公開したビデオメッセージで、ガニ氏を「元大統領」と呼んでおり、ガニ氏は既に辞任している可能性がある。アブドラ氏はガニ氏について、「国をこのような状況に追い込んだ」と批判した。
ガニ氏は14日の演説で「治安部隊の再動員が最優先で、必要な措置が進行中だ」と述べ、戦闘を継続する意志を明らかにしていたが、わずか1日で国外に退去した。タリバンは1996年にカブールを制圧した際、ナジブラ元大統領を処刑した経緯がある。
国内の大半を支配下に置いたタリバンは15日、カブール郊外に進攻を始め、政府側と政権移譲に向けた協議の開始を明らかにしていた。タリバン報道官は15日夜、戦闘員に治安維持の名目でカブール市内に入るよう指示を出した。《産経新聞》
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【日本列島】太平洋側中心に大雨
停滞前線の影響で15日は西日本から東日本の太平洋側を中心に激しい雨が続いた。長野県岡谷市では住宅が土石流に巻き込まれ母子3人が死亡した。市町村が出す最高レベルの避難情報「緊急安全確保」の対象は一時、千葉、長野、島根、広島、福岡、佐賀、長崎各県の計約83万世帯、計約183万人に達した。
気象庁は15日朝、広島、福岡、佐賀、長崎各県に出していた大雨特別警報を警報に切り替えた。各地で地盤が緩み、少しの雨で災害の危険度が高まるとして厳重な警戒を呼び掛けた。前線は20日ごろにかけて日本付近に停滞する見込み。《共同通信》
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国土交通省は15日、大雨に伴う土砂災害を15府県で計44件確認したと発表した。堤防の決壊や越水など9県の36河川で氾濫が発生。鉄道や道路も被害が相次いでいる。
土砂災害の都道府県別件数(15日正午現在)は長崎11、広島7、熊本5、佐賀4、富山、福岡各3、石川、鹿児島各2、福島、長野、岐阜、静岡、滋賀、京都、大阪各1。ほかにも複数箇所で被害を確認中で、さらに増える見通し。
氾濫した河川のうち国管理は、江の川(島根、広島)と六角川(佐賀)。六角川流域の浸水範囲は佐賀県武雄市など5000ヘクタール超と推計される。国交省が排水を急いでいる。《共同通信》
【第103回全国高校野球選手権大会】
全国高校野球選手権大会第3日は15日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、明徳義塾(高知)ノースアジア大明桜(秋田)神戸国際大付(兵庫)高川学園(山口)が2回戦に進んだ。
明徳義塾は県岐阜商に3−2でサヨナラ勝ち。馬淵監督は歴代単独4位の甲子園通算52勝目。
ノースアジア大明桜は帯広農(北北海道)を4−2で下し、31年ぶりの甲子園勝利。
神戸国際大付は北海(南北海道)を2−1で退けた。二回に2点を先制し、2人の継投で逃げ切った。
高川学園は小松大谷(石川)に7−6でサヨナラ勝ちし、甲子園初勝利。6−6の九回1死満塁から山が押し出し四球を選んだ。
◇
15日に兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた第103回全国高校野球選手権大会第3日の第4試合、小松大谷(石川)−高川学園(山口)は午後9時40分に終了した。大会本部によると、第35回大会以降で最も遅い終了時間となった。これまでは第50回大会の津久見(大分)−高岡商(富山)の午後9時27分だった。
また試合は午後7時10分に始まり、第47回大会の報徳学園(兵庫)−広陵(広島)の午後6時50分を更新して、最も遅い開始時間となった。
15日は天候不良の影響で、第1試合が予定より約3時間遅れて、午前10時59分に始まった。《共同通信》
【プロ野球・15日】
D1−4ヤ
ヤクルトが3連勝した。0−1の六回にオスナの2点適時打で逆転し、七回に塩見の適時三塁打、八回に中村の適時打で加点した。奥川が7回4安打1失点で9三振を奪い5勝目を挙げた。DeNAは打線がつながらなかった。《共同通信》
神3−0広
阪神が両リーグ一番乗りで50勝に到達した。一回に近本の先頭打者本塁打で先制し、三回はサンズの中前打、八回はロハスの右前打で加点した。秋山が5回無失点で8勝目、岩崎は今季初セーブ。広島は今季9度目の零敗を喫した。
巨4−2中
巨人が3連勝した。一回に坂本の12号ソロで先制し、三回にウィーラーの2点適時打、四回に大城のソロで加点した。救援陣が無失点で逃げ切り2番手の今村が3勝目。中日は小笠原が4回4失点と崩れ今季初の6連敗を喫した。
ロ3−5オ
オリックスが競り勝った。2−3とされた直後の六回1死満塁で、杉本が2点二塁打を放ち逆転した。八回にもジョーンズの犠飛で加点した。山崎福は自己最多に並ぶ5勝目。平野佳が13セーブ目。ロッテは救援陣が崩れた。
西10−2楽
西武が大勝した。一回に森の三ゴロで1点を先制し、二回に愛斗の2点三塁打、岸の適時打、森の2点二塁打で5点を奪い、その後も加点した。渡辺が3年目で初先発し5回4安打1失点でプロ初勝利。楽天は連勝が4で止まった。
ソ0−0日
両チームの投手が譲らず無得点で引き分け。ソフトバンクは6投手の継投で無安打無得点試合を達成した。打線は八回1死三塁でスクイズに失敗した。日本ハムは3四死球での走者しか出せず、3試合連続で得点なしに終わった。
【J1】
明治安田J1第24節第3日(15日・ニッパツ三ツ沢球技場ほか=4試合)2位の横浜Mが前田のハットトリックなどで大分に5−1と大勝し、勝ち点を56に伸ばした。首位川崎とは6差。鹿島は徳島を3−0で退け、勝ち点41で3位に浮上した。名古屋は湘南を1−0で下し、勝ち点40。福岡はC大阪に2−1で競り勝った。《共同通信》
【COVID-19】
国内新規感染1万7837人
国内で15日、新たに1万7837人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。内訳は東京4295人、神奈川2081人、千葉1374人、大阪1764人など。厚生労働省によると、重症者は前日から42人増えて1563人となり、3日連続で過去最多を更新した。
重症者は、人工呼吸器や人工心肺装置ECMO(エクモ)を使用している人、集中治療室(ICU)に入っている人。
全国の重症者は5月25日の1413人をピークにいったん減少したが、流行「第5波」の影響で7月中旬ごろから急増している。
新規感染者数は、千葉、静岡、三重の3県で最多だった。死者は計10人が報告された。《共同通信》
◇
全国高校野球選手権大会の大会本部は15日、選手1人が新型コロナの陽性と判定された東北学院(宮城)について、地元保健所から選手2人、練習補助員1人、チームと大会本部との調整などを担う朝日新聞の担当記者の計4人が濃厚接触者と判断されたと発表した。
この4人は宿舎の個室で待機している。12日と14日に受けたPCR検査では陰性だった。陽性となった選手は15日に宿舎から宿泊療養施設へ移った。
東北学院は20日に松商学園(長野)との2回戦が予定されている。
今大会前のPCR検査では作新学院(栃木)の部員の陽性が確認された。集団感染と判断されず、大会に参加している。《共同通信》
【全国戦没者追悼式】
76回目の終戦の日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。天皇、皇后両陛下のご臨席のもと、菅義偉首相や全国の遺族ら計185人(付き添い含む)が参列。新型コロナウイルスの感染拡大で2年連続の規模縮小となった。今回は緊急事態宣言下での開催で、参列者数は過去最少だった。
戦後生まれが8割超となって代替わりが進む中、先の大戦で犠牲となった軍人・軍属約230万人、一般国民約80万人の計約310万人の冥福を祈り、記憶の継承と平和への誓いを新たにした。
コロナ禍で事前に22府県の遺族が欠席を決め、参列者数は昭和38年の式典開始以来最少だった昨年の540人をさらに下回った。厚生労働省は昨年に続き、今回も追悼式をインターネットで中継した。
式典では、菅首相が「戦争の惨禍を二度と繰り返さない、この信念をこれからも貫く。新型コロナ感染症を克服し、一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻し、この国の未来を切り開く」と式辞を述べた。
参列者らは起立し、正午の時報を合図に1分間の黙禱をささげた。
天皇陛下はお言葉で、「力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べられた。《産経新聞》
【MLB】
米大リーグは15日、各地で行われ、エンゼルスの大谷がアナハイムでのアストロズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、4打数2安打、2三振で6試合連続安打とした。本塁打王争いは39本で単独トップのまま。チームは3−1で勝った。
レッズの秋山はフィリーズ戦で一回から中堅守備に就き、4打数2安打2打点、1三振だった。チームは7−4で勝った。
パドレスのダルビッシュは腰の張りで10日間の負傷者リストに入った。《共同通信》
【ゲルト・ミュラーさん】死去
驚異的な得点力から「爆撃機」の異名を取ったサッカーの当時西ドイツ代表FWで、1974年ワールドカップ(W杯)優勝に貢献したゲルト・ミュラーさんが15日に死去したとバイエルン・ミュンヘンの公式サイトが伝えた。75歳。DPA通信などによると、長年アルツハイマー病を患っていた。
W杯は3位だった70年メキシコ大会で10点を挙げて得点王。自国開催の74年大会は2−1で勝ったオランダとの決勝で勝ち越し点を決めるなど計4点で、フランツ・ベッケンバウアー主将らと母国を2度目の世界一に導いた。《共同通信》