令和799日目

2021/07/07

この日のできごと(何の日)

【山陰地方】記録的大雨

活発化した梅雨前線の影響で7日未明、島根県東部から鳥取県中部にかけて積乱雲が連続発生する「線状降水帯」が形成され、激しい雨が断続的に降った。松江市が八雲町日吉地区(755世帯1884人)、鳥取市が吉成南町1、2丁目(697世帯1529人)にそれぞれ、5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」を両県で初めて発令した。計11市町で一時、人口の約38%に当たる46万7800人を対象に避難指示が出た。

人的被害は確認されていないものの各地で土砂崩れや浸水被害が発生。松江市では斐伊川水系の意宇川で午前6時50分に氾濫危険水域に到達。午後7時15分に水位が下がったため沿岸にある日吉地区は警戒レベル4の避難指示に移行した。

気象庁によると、出雲市斐川町で午前4時45分までの1時間雨量が観測史上最大の75ミリを記録。松江市では午後5時半までの24時間で7月の平均降水量の7割に相当する171.0ミリが降った。その他は、鹿島(松江市)125.5ミリ▷伯太(安来市)158.0ミリ▷塩津(鳥取県大山町)286.0ミリ▷倉吉326.0ミリ▷鹿野(鳥取市)278.0ミリ−など。

島根県では松江、出雲、安来各市で床上浸水が48棟、床下浸水が14棟あったほか、道路に土砂が流入。島根半島沿いの出雲市猪目地区で事実上の孤立状態にあるほか、同市大社町日御碕地区、鵜鷺地区でも一時孤立した。鳥取県でも倉吉市や湯梨浜町などで、計10棟に床下浸水の被害があった。

JR西日本米子支社は山陰線の東浜(鳥取県岩美町)−浜田駅間と木次線の宍道−備後落合駅間で運転を見合わせ、一畑電車は線路冠水などのため全線で再開の見通しが立っていない。両県の県立高校や小、中学校など200校余りが臨時休校した。

NTTドコモは、出雲市で通信障害が発生したと発表。携帯電話がつながらないか、またはつながりにくくなり、復旧作業を進めている。《山陰中央新報》

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【COVID-19】

国内新規感染2191人

国内で7日、新たに2191人の新型コロナウイルス感染者が確認された。東京920人、神奈川250人、埼玉157人、大阪151人など。東京が900人を超えるのは5月13日以来。死者は東京、神奈川で各3人、埼玉、愛知、大阪で各2人など計14人だった。

厚生労働省によると、重症者は前日から1人減り480人だった。

大阪で過去の感染者1人の取り下げがあった。《共同通信》

札幌市職員、マスク未着用者の応対で感染か

札幌市は7日、マスクを着用していない来庁者に対応した市職員3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。担当者は「因果関係は分からず、あくまでも感染経路が不明なケース」と説明しているが、マスク未着用者からの感染の可能性も否定できないことから、今後はマスク着用に応じない来庁者に退去命令を出す対応も進める考えだ。

市保健福祉局の山口亮感染症担当部長によると、マスク未着用の来庁者とは本庁舎地下1階の窓のない会議室で面会した。日時などは明らかにしていない。危機管理対策室の職員3人が1時間にわたって対応した後、同じ部屋で教育委員会の職員2人が約30分応対した。市側はマスク着用や感染防止用のパーティションの設置を提案しているが、「理解が得られなかった」という。

その後、今月3日に応対した市危機管理室の30代男性が発症。同じ部署の20代男性が4日、教育委員会の40代男性が6日に相次いで発症した。いずれも軽症または無症状で宿泊施設に入所中。同席していた別の2人はPCR検査で陰性が確認されている。

市は感染が確認された職員3人について、「発症の2日前までの感染可能期間に市民との接触はない」と説明。今後は庁舎管理規定に基づき来庁者にマスクの着用を求め「特段の事情がなく応じない場合は退去含むことも検討する」と話す。事情でマスクを着用できない人に対しては、文書やメールによる問い合わせなどに対応する方針。《産経新聞》

【東京株式市場】

7日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反落した。終値は前日比276円26銭安の2万8366円95銭。新型コロナウイルスの感染再拡大や、景気回復が鈍化することへの警戒感が広がり、幅広い銘柄に売り注文が出た。

東証株価指数(TOPIX)は16.82ポイント安の1937.68。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】4日目

大相撲名古屋場所4日目(7日・ドルフィンズアリーナ)進退が懸かる横綱白鵬は隆の勝を逆転の突き落としで下して4連勝とした。綱とりの大関照ノ富士も苦戦しながら大栄翔を寄り切って無敗を守った。

大関正代は新小結若隆景に押し出され、2連敗で2勝2敗となった。3日目から途中出場の関脇高安は遠藤をはたき込んで2連勝とし、星を五分に戻した。関脇御嶽海は翔猿を押し出して3勝目を挙げた。

全勝は白鵬、照ノ富士と平幕玉鷲の3人。《共同通信》

【プロ野球・7日】

ロ4−1ソ

ロッテが今季2度目の5連勝とした。0−1の四回にレアードの18号3ランで逆転し、エチェバリアの適時二塁打で突き放した。新人の河村が初先発して5回1失点でプロ初勝利。ソフトバンクは東浜が5回4失点と誤算だった。

オ5−6楽

楽天が逆転勝ちした。1−5の九回に浅村の適時打と島内の3ラン、岡島のソロで一挙5点を奪った。八回を抑えたブセニッツが今季初勝利、松井が22セーブ目を挙げた。オリックスは九回に3番手の張奕が2死から一気に崩れた。

日2−1西

日本ハムは二回に併殺打の間に1点を先制し、四回に渡辺の犠飛で1点を加えた。6投手の継投で逃げ切り、2番手のバーヘイゲンが2勝目、杉浦が16セーブ目を挙げた。西武は打線が9安打しながら好機を生かせず5連敗を喫した。

ヤ6−4神

ヤクルトが競り勝った。4−4の八回に途中出場の渡辺の適時二塁打で勝ち越し、一回に3ランを放っていた山田の犠飛で突き放した。5番手の清水が白星。阪神は四回に佐藤輝の2ランで追い付いたが、その後の好機を生かせなかった。

広3−3D

広島が追い付いて、九回で引き分けた。0−3の六回に代打中村奨のソロ、七回は鈴木誠の13号ソロで反撃し、八回に菊池涼の右前打で同点とした。DeNAは佐野、ソトの本塁打で先行したが、逃げ切れなかった。

巨3−1中

わずか3安打の巨人が逆転勝ちした。二回に岡本和の25号ソロで追い付き、四回は坂本の安打と丸の2ランで勝ち越した。山口は要所で粘り、6回2/3を1失点で2勝目。中日は福留が復帰後初本塁打を打ったが、その後の好機は逃した。

西武、松坂投手の引退を発表

プロ野球西武は7日、「平成の怪物」と呼ばれ、日米通算170勝を挙げた松坂大輔投手(40)が今季限りで現役引退すると発表した。昨年7月に頸椎の手術を受け今季の復活を目指していたが、状態が上がらず決断した。昨季、プロ入りした西武に復帰したが、首の痛みと右手のしびれが強くなり、プロ23年目の今季まで公式戦での登板はなかった。記者会見の日時は未定。

渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)は「本人も大変悔しい思いをしている。大輔は現在、決して万全とは言えない状況。体調面、精神面が回復した段階で会見という形で、本人から気持ちを話すことができると思う」と談話を出した。《共同通信》

【熱海市土石流災害】

盛り土に産廃、再三指導

静岡県熱海市の大規模土石流で、県は7日、起点となった土地を06年に取得した神奈川県の不動産管理会社(清算)が、盛り土に産業廃棄物をまぜるなどの不適切行為を繰り返し、県と市から再三にわたり行政指導を受けていたと明らかにした。盛り土の高さが09年時点の計画で15mだったのに、土石流の発生時は約50mに増していたとも指摘。県は盛り土がされた経緯を詳しく調べており、行政側のこれまでの対応についても検証する。

土石流発生から5日目。これまで男性1人、女性6人の計7人の死亡を確認。県は7日、安否不明者27人のうち2人の無事を確認したと発表し、不明は25人となった。《共同通信》

断水は1000軒超、復旧長期化

静岡県熱海市の大規模土石流で、被災した伊豆山地区は約1100軒が断水し、ガス供給を停止しているのは約220軒に上ることが7日、市などへの取材で分かった。一部で停電も続き、市はライフライン再建を急ぐが、被災者の救出作業で状況確認が難航。市担当者は水道の完全復旧まで半年以上かかる可能性を示しており、不便な生活の長期化で住民の健康面への影響も懸念される。

ライフライン再建に向け、斉藤栄市長は7日の記者会見で「救助活動に加え、生活再建も重要になる」と発言。市は応急対応として市内6カ所に給水所を設置した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは7日、エンゼルスの大谷がレッドソックス戦に「2番・指名打者」で出場し、五回に32号ソロを放ち、2004年の松井秀喜(ヤンキース)の日本選手のシーズン最多本塁打記録を更新。結果は4打数2安打1打点、2得点2三振。チームは5−4で勝った。

レッドソックスの沢村は六回に登板し、1回を1安打無失点。

レッズの秋山はロイヤルズ戦に「8番・中堅」で出場し、4打数2安打1打点で盗塁も決めた。チームは5−2で勝った。

マリナーズの菊池はヤンキース戦に先発し、5回を投げて1本塁打を含む8安打5失点で4敗目(6勝)を喫した。試合は4−5だった。《共同通信》

【スエズ運河】座礁船、航行再開

エジプト・スエズ運河で3月に座礁した大型コンテナ船「エバーギブン」(愛媛県今治市の正栄汽船所有)の賠償交渉で、所有者側とスエズ運河庁側が正式合意したのを受けて7日、北東部イスマイリアで双方による署名式典が実施され、船が航行を再開した。船は座礁から脱出した3月末以降、約3カ月にわたり運河内の湖に留め置かれていた。

7日記者会見した運河庁のラビア長官は賠償額など合意内容の詳細について触れず「運河庁は全ての権利を確保した」と述べるにとどめた。船は当初の目的地だったオランダ・ロッテルダムに向かったという。《共同通信》

【サッカー・バルセロナ】謝罪表明

サッカーのスペイン1部リーグ、バルセロナは7日、所属するフランス出身2選手が日本人やアジア人へ差別的な言動をしたと取れる動画が公開された問題について「皆様に不快な思いをさせ、非常に遺憾に思う。公式に謝罪する」と声明を出した。

動画はウスマン・デンベレ選手が2019年に訪日した際に携帯電話で撮影したとみられ、ホテル従業員の容姿や会話をからかうような内容。隣にいたフランス代表のアントワヌ・グリーズマン選手も笑って応じている様子が映っている。2選手は5日に謝罪した。《共同通信》

【ハイチ・モイーズ大統領】暗殺

カリブ海のハイチからの報道によると、同国のジョブネル・モイーズ大統領(53)が7日未明、首都ポルトープランス近郊の私邸に押し入った武装集団に銃で撃たれ暗殺された。ジョゼフ暫定首相が発表した。

大統領夫人も撃たれて病院で治療を受けている。ジョゼフ氏は「残忍で野蛮な行為を非難する」との声明を出した。同氏は緊急閣僚会合を開いた後、テレビで国民に戒厳令を宣言した。武装集団の身元は不明。同国の公用語はフランス語だが、何人かはスペイン語や英語を話していたという。

地域の最貧国であるハイチでは昨年から議会が機能不全に陥り、混乱が続いている。《共同通信》

【北海道新聞社】記者逮捕を受け見解

北海道新聞社は、旭川医科大の校舎に許可なく立ち入ったとして、旭川支社報道部の記者が建造物侵入の疑いで逮捕された事件で、この記者と現場で取材していた報道部の3人の記者、担当の部次長らから事実関係について聞き取り調査しました。確認した内容を読者の皆さまに説明します。

[事実経過]

旭医大は6月22日午後3時から、吉田晃敏学長の解任問題を議論する学長選考会議を校内で開きました。

節目の会議だったため、北海道新聞の4人を含む報道各社の記者が、会議を終えた選考委員に取材するため大学の敷地内で待機していました。

午後3時50分ごろ、旭医大は報道各社にファクスで、会議終了後の午後6時に同大中央玄関前で記者団の取材に応じることを通知。文書には新型コロナウイルス感染防止のため、構内への立ち入りを禁止していることも記載していました。

大学から通知を受け取った報道部では、現場取材の責任者(キャップ)ら3人の記者に通知をメールしましたが、現場に入社1年目の記者もいることを把握しておらず、この記者には送りませんでした。

午後4時ごろ、キャップはこの記者に対し、校舎内に入って出席者が通る可能性のある2階付近の廊下で待つよう指示しました。

キャップは、通知の後段にあった「入構禁止」の要請を見逃しており、「これまでも入構禁止になっていたが、慣例的に自由に立ち入って取材していたため、入らせた」としています。

記者は午後4時25分ごろ、会議が行われている可能性がある4階に向かうよう指示されました。電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップがこの指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしません。

その後、記者は会議が行われているとみられる部屋を見つけてドアの前に立ち、スマートフォンをドアの隙間に近づけて録音しました。

数分後、会議室から出てきた職員に見つかり、身分を聞かれましたが、あいまいな返答を繰り返しました。後ずさりするような行動をして職員に取り押さえられ(常人逮捕)、身柄を旭川東署に引き渡されました。記者が北海道新聞の名刺と腕章を示したのは警察官が駆けつけた後でした。

記者は24日に釈放され、同署が在宅で捜査を続けています。

[情報共有、記者教育に問題点]

北海道新聞社は22日の旭医大の取材で、情報共有や取材手法、記者教育の点で、以下のような問題があったと考えます。

この日の会議に先立ち、18日に行われた学長選考会議の際、報道各社が旭医大の取材対応に不信感を抱き、会場の4階に行って事務局とトラブルになり、旭医大が許可なく校舎内に立ち入らないよう報道陣に強く抗議していました。北海道新聞も22日とは別の記者が4階の現場にいましたが、18日のトラブルの情報は北海道新聞の記者の間で十分に共有されず、逮捕された記者も知りませんでした。

新人記者を単独で校舎内に立ち入って取材させたことにも問題がありました。この記者が旭医大問題を取材するのは22日が初めてで、取材経験の浅い記者に校舎内に入るよう指示した理由について、キャップは「経験を積ませたかった」としています。

的確な指示がなかったため、記者は一部の先輩記署から聞いた体験談をもとに、自分の判断で会議内容をスマートフォンで無断録音していました。北海道新聞は取材のルールを記した「記者の指針」で、記者の倫理上、無断録音は原則しないと定めていますが、指導が徹底されていませんでした。

職員に見つかった際も、すぐに北海道新聞記者と名乗り、取材目的であると告げるべきでしたが、動揺していたこともあって、できませんでした。キャップや別の記者から、校舎内で身分を聞かれても、はぐらかすように言われていたことも影響しました。

一連の経過をみると、取材方法を指導するべき報道部の部次長や、報道部の業務全体を統括する部長の関与が不十分だったと考えています。

[早急に再発防止策 ひるまず取材継続 編集局長 小林亨]

私たち新聞社は憲法で保障された表現の自由を守り、国民の「知る権利」に仕することが責務です。国立大学法人である旭川医科大の学長の進退を巡る問題は公益にかなう取材テーマであり、北海道新聞は全力で取材に当たってきました。

全国的にも関心の高いテーマにもかかわらず、メディアの側からすれば旭医大の取材対応は十分とは言い難いものがありました。そのため、会議の出席者に個別に取材して事実関係を把握するなど、さまざまな取材手法を駆使してきました。こうした中で、取材中の記者が旭医大に常人逮捕されるという事態が生したことは遺憾と言わざるを得ません。

ただ、記者が逮捕された6月22日の取材の状況を検証する限り、反省すべき点もあり、取材部門を統括する貴任者としてこの事を招いたことを重く受け止めています。記者教育や組織運営のあり方などを早急に見直し、再発防止に努めます。

北海道新聞社は、一線の記者たちが安心して取材できる環境をあらためてつくるとともに、今回の事件にひるむことなく、国民の「知る権利」のために尽くしてまいります。《北海道新聞・7月7日付朝刊》



7月7日 その日のできごと(何の日)