令和666日目
2021/02/24
この日のできごと(何の日)
【最高裁】孔子廟への用地提供は「違憲」
儒教の祖・孔子を祭る「孔子廟」の用地を那覇市が無償提供していることが「政教分離の原則」を定めた憲法に違反するかどうかが争われた住民訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人長官)は24日、「宗教的活動の援助にあたり、違憲だ」との判断を示した。その上で、審理対象となった2014年4〜7月の使用料約181万円を市が廟の所有者に請求しないのは違法だと認定した。
裁判官15人のうち、14人の多数意見。林景一裁判官(7日に定年退官)は「宗教性は希薄で、憲法に違反しない」との反対意見を述べた。政教分離を巡る最高裁判決は15件目で、違憲の判断は1997年4月の愛媛玉串料訴訟、2010年1月の 空知太 そらちぶと神社訴訟に続いて3件目となる。
今回の訴訟で問題となったのは、13年に市管理の公園に建立された「久米至聖廟」(1335平方メートル)。14世紀末に中国から渡来した職能集団の子孫で作る一般社団法人「久米 崇聖 そうせい会」が廟の設置と使用料(市条例では月額約48万円)の減免を申請し、市も「歴史や沖縄文化を生かした街づくりにつながる」として全額免除を決めた。
しかし大法廷は、同会が毎年9月に行う祭礼について、供物を並べて孔子の霊を迎えるといった内容などから、「孔子を歴史上の偉大な人物として顕彰するにとどまらず、霊の存在を前提にあがめ奉る宗教的儀式だ」と指摘。霊を迎える専用の扉のある門が設けられているなど、廟が祭礼の実施を目的に建てられていると判断した。
その上で「廟の観光資源としての価値を考慮しても、全額免除は合理性を欠く」と指摘。市の対応は「宗教的活動への便宜供与」に該当し、憲法違反だと結論づけた。儒教が宗教かどうかは判断しなかった。《読売新聞》
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【COVID-19】
国内新規感染921人
国内の新型コロナウイルスの感染者は24日、39都道府県と空港検疫で新たに921人確認された。死者は69人。重症者は前日から4人減の487人だった。
東京都の新規感染者は213人で、直近1週間の平均新規感染者数は294・7人となり、約3か月ぶりに300人を下回った。前週(353・6人)比では83・3%だった。
また、60〜90歳代の男女17人の死亡も判明。2月に確認された死者は416人となり、月別で初めて400人を超えた。
一方、厚生労働省は24日、英国で流行する変異した新型コロナウイルスの感染者が、新たに兵庫県で9人、福島県1人の計10人確認されたと発表した。いずれも海外渡航歴はなかった。国内で確認された変異ウイルス感染者は、空港検疫も含めて計188人となった。《共同通信》
れいわ・木村英子参院議員が感染
参院は24日、れいわ新選組の木村英子参院議員(55)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同日陽性と判明し、自宅で療養中という。木村氏は重い身体障害がある。国会議員のコロナ感染確認は11人目。《共同通信》
【東京株式市場】
休日明け24日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反落した。終値は休日前の22日と比べて484円33銭安の2万9671円70銭で、7営業日ぶりに3万円の大台を割り込んだ。IT関連銘柄を中心に売り注文が膨らみ、アジア株安も相場の重しとなった。終値の下げ幅は今年2番目の大きさだった。
東証株価指数(TOPIX)は35.28ポイント安の1903.07。
23日の米国市場でハイテク株主体のナスダック総合指数が下落した流れを引き継ぎ、東京市場でも朝方から半導体などの業種で売り優勢となった。外国為替市場で円高ドル安が進み、輸出企業の採算悪化も懸念された。《共同通信》
【スズキ・鈴木修会長】6月退任へ
スズキは24日、鈴木修会長(91)が6月開催の定時株主総会で退任すると発表した。取締役からも退き相談役となる。後任の会長は置かない。1978年の社長就任以降、40年以上経営トップを務め、インド進出やトヨタ自動車との資本提携などを推進。スズキを世界的な自動車メーカーに成長させた。
修氏はオンラインによる会見で、退任理由について、昨年3月に創立100周年を迎えたのを機に「中期経営計画の着実な実行を推進するため、後進に道を譲ることを決めた」と説明した。
修氏は銀行員を経て、1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社。2代目社長の婿養子になり、社長に就任した。《共同通信》
【栃木県足利市】山火事続く
栃木県足利市の両崖山(標高約250メートル)一帯の山林で起きた火災で、地元消防や陸上自衛隊が25日、消火活動を再開した。発生から5日目。24日時点で鎮火の見通しが立っておらず、予報では雨も当面期待できない状況だ。
25日から市内の県立高3校が休校となり、市立中と合わせて休校は4校になるなど影響が広がっている。
消火活動はヘリコプターによる散水と地上での放水で、市によると、宮城、茨城、埼玉など他県にもヘリの派遣を要請している。
火事は21日午後3時半ごろ、登山者からの119番で発覚した。24日夕には焼失面積が約76.5ヘクタールに拡大した。《共同通信》
【吉利汽車、ボルボ】合併へ
中国の自動車大手、浙江吉利控股集団は24日、傘下に持つ吉利汽車と、同じくグループのスウェーデンのボルボ・カーを合併させると発表した。車の電動化やインターネットでつながる「コネクテッドカー」など次世代車の研究開発で協力を深める。
互いのブランドは維持するという。合併により部品調達の規模を広げ、生産コストを下げる狙いもある。
中国では電動化が急速に進んでいる。合併で新たなハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の開発にこぎつければ日系メーカーとの競争も激しくなりそうだ。
吉利控股集団は2010年にボルボを買収していた。《共同通信》