令和564日目

2020/11/14

この日のできごと(何の日)

【社民党】分裂が確定的に

社民党は14日、東京都内で臨時党大会を開き、希望する党員・地方組織の立憲民主党への合流を認める議案を賛成多数で可決した。国会議員4人のうち福島瑞穂党首を除く3人が離党する見通しで、分裂が確定的となった。福島氏は大会後の記者会見で「新たな人が加わってくれる魅力的な社民党をつくりたい」と述べ、党再建に取り組む考えを示した。

約4時間に及んだ党大会では、社民の存続と希望者の立民への合流を「いずれも理解し合う」との党大会議案をめぐり、全国各地から出席した代議員の計16人が発言した。賛成論と反対論が拮抗し、照屋寛徳衆院議員が、議案に反対の立場を示す福島氏を批判すれば、地方組織の代議員が立民との合流を推進した吉田忠智幹事長の辞任を求めるなど、荒れ模様となった。

議案採決の前には13人の代議員が、議案が「党の分断、分裂をもくろむ内容で容認しがたい」として吉田氏の幹事長解任を求める緊急動議を提出したが、賛成少数で否決された。議案は挙手による採決を実施。出席代議員167人中、賛成は84人で、かろうじて可決された。

議案可決後、吉田氏と吉川元(はじめ)衆院議員は離党の意思や時期について支持者らと相談するとして記者団に明言を避けた。照屋氏は「現段階では考えていない」と早期の離党は否定した。

元党首の村山富市元首相は「やむを得ないこととはいえ、党が分かれてさらに小さくなることは残念でならない」とのコメントを発表した。《産経新聞》

「先輩方が築いた遺産を全て食いつぶしたのはあなただ」。14日の社民党臨時党大会で、照屋寛徳衆院議員(衆院沖縄2区)が福島瑞穂党首を面罵する場面があった。かねて照屋氏は福島氏の党運営に批判的で、日頃の不満が爆発した形だ。

立憲民主党への合流に反対する福島氏がまず「総選挙勝利を実現したい」とあいさつ。合流に賛成の立場の照屋氏は質問に立つなり「心底むなしい、悲しい」とばっさり。「総選挙を勝利するには、あなたが衆院にくら替えして立候補しなさい」と参院比例代表で当選を重ねてきた福島氏に、衆院へのくら替え要求を突き付けた。

これに対し、福島氏は答弁で「私のみが社民党を食いつぶしてきたと言われるのは極めて残念だ」と反論。ただ、くら替えについては「社民党を再生するために頑張って恩返ししたい」と述べるにとどめた。《時事通信》

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【COVID-19】

国内新規感染1737人

国内の新型コロナウイルスの感染者は14日、新たに1737人確認され、3日連続で過去最多を更新した。茨城、千葉、静岡、大阪の4府県はいずれも、1日当たりで最も多かった。死者は計3人だった。

東京都は352人の感染が判明。300人を上回るのは4日連続で、過去最長だった8月6〜9日と並んだ。重症者は前日から2人増の41人で、緊急事態宣言解除後で最多となった。

感染経路が特定できなかった人は58%にあたる203人だった。経路別は家庭内が78人、施設内が23人、職場内が17人などで、65歳以上の感染者は50人だった。

神奈川県では、最多タイの147人の感染が確認された。県は独自の「医療アラート」を発動し、2週間以内をめどに、患者の即時受け入れが可能な病床数を現状の650床から1100床に拡大する。

茨城県は、11日から4日続けて最多となった。静岡県では、静岡市のカラオケがある飲食店や、浜松市のJA静岡厚生連遠州病院でクラスター(感染集団)が発生した。

大阪府では新規感染者が285人となり、2日連続で過去最多を更新した。感染経路不明は166人で、全体の58・2%に上った。重症病床使用率は前日より1・9ポイント増の30・1%。11月に入って上昇傾向にあり、「第2波」のピークだった8月中旬の38・3%に近づきつつある。《読売新聞》

【大相撲11月場所】7日目

大相撲11月場所7日目(14日・両国国技館)横綱、大関陣でただ一人出場の大関貴景勝は隠岐の海を力強く押し出し、7戦全勝とした。元大関の小結照ノ富士は若隆景をすくい投げで下して同じく7連勝。

両関脇は明暗が分かれた。御嶽海は北勝富士を押し出して5勝目。隆の勝は輝に引き落とされて3敗目を喫した。

再入幕の千代の国が敗れ、勝ちっ放しは貴景勝と照ノ富士の2人になった。1敗は平幕の宝富士、千代の国、志摩ノ海の3人。

元大関の十両琴奨菊は引退の意向を固めた。《共同通信》

【プロ野球・14日】

ソ4―3ロ

ソフトバンクが逆転勝ちした。0―2の四回に柳田がソロを放ち、1―3の六回にデスパイネの適時内野安打と失策で同点。八回に甲斐の適時内野安打で1点を勝ち越した。千賀が7回3失点と試合をつくり、八回をモイネロ、九回を森が無失点でしのいだ。 ロッテは安田の2ランなどで先行したが、守備のミスも響いてリードを守れなかった。

パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は14日、ペイペイドームで開幕し、レギュラーシーズン優勝のソフトバンクが2位ロッテに4―3で逆転勝ちした。ソフトバンクはリーグ優勝による1勝のアドバンテージを含めて2勝とし、15日の第2戦に勝つか引き分けると4年連続の日本シリーズ進出が決まる。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が遅れた影響で、セ・リーグはCSの開催を断念。パは例年の上位3チームによる2ステージ制から、上位2チームのみが4試合制で対戦する方式に縮小して開催した。

日本シリーズは21日からセ2連覇の巨人との顔合わせで行われる。《共同通信》

D5―4巨

DeNAは3―4の九回2死満塁から神里が中前へ2点適時打を放って逆転サヨナラ勝ちした。九回を抑えた三嶋が3勝目。巨人はリーグ全球団に対しての勝ち越しを逃した。菅野は5回無失点の好投でレギュラーシーズンを締めた。

セ・リーグは14日、レギュラーシーズンの全日程が終了して個人タイトルが確定し、岡本(巨人)が31本塁打、97打点でともに初となる本塁打王、打点王の2冠を獲得した。

佐野(DeNA)が打率3割2分8厘で初の首位打者となり、大島(中日)は146安打で2年連続2度目の最多安打に輝いた。村上(ヤクルト)は4割2分7厘の最高出塁率で初のタイトルを獲得した。

投手部門では大野雄(中日)が防御率1.82、148奪三振で2年連続2度目の最優秀防御率と初の最多奪三振を獲得。菅野(巨人)も14勝2敗、勝率8割7分5厘で2年ぶり3度目の最多勝と初の勝率第1位の2冠に輝いた。《共同通信》

【岸信夫防衛相】米・ミラー国防長官代行と電話会談

岸信夫防衛相は14日、ミラー米国防長官代行と電話会談した。トランプ米大統領によるエスパー国防長官の電撃解任を受け、意思疎通を図った格好。岸氏は東・南シナ海で軍事的影響力を拡大する中国への懸念を示し、双方が沖縄県・尖閣諸島への日米安全保障条約第5条適用に言及した。防衛省が発表した。

岸氏は、中国の海洋進出に関し「力を背景とした一方的な現状変更に反対だ」と明言した。両氏は北朝鮮情勢について、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる兵器が公開された軍事パレードを念頭に、危機感を共有した。《共同通信》

【この日の菅義偉総理】

東アジアサミット

東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中露などの首脳が一堂に会する東アジアサミット(EAS)が14日、テレビ会議方式で開かれ、新型コロナウイルス対策で協力することで一致した。菅義偉首相は東・南シナ海における中国の「緊張を高める行動」を批判した。他の参加国からも同様の意見が表明された。

首相は尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の中国の動きを念頭に「東シナ海では日本の主権を侵害する活動が継続している」と批判。さらに南シナ海における中国の軍事化や弾道ミサイル演習などを取り上げ「各国と深刻な懸念を共有する」とし、法の支配と平和の重要性を強調した。

また、6月に国家安全維持法が制定された香港情勢について「重大な懸念」を表明。日本が主導する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」に向けたASEAN版の構想(AOIP)について「日本が推進する『自由で開かれたインド太平洋』と多くの本質的な共通点を有している」と評価。AOIPへの支持を各国に呼びかけた。

首相はEASと、これに先立ち開かれたASEANと日中韓3カ国(ASEANプラス3)の首脳会議の双方で北朝鮮による拉致問題解決や核・弾道ミサイル廃棄に向け各国の協力を求めた。ただ、ASEANプラス3ではFOIPに言及しなかった。両会議には中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領らが出席。米国はオブライエン大統領補佐官がEASに代理出席した。《産経新聞》

【トロバス記念館】プレオープン

立山黒部アルペンルートの長野県側の入り口・扇沢駅にある長野県大町市扇沢総合案内センター内に14日、「トロバス記念館」がプレオープンし、2018年11月を最後に惜しまれながら引退したトロリーバス(トロバス)の一般公開が始まった。アルペンルートの今季営業は30日までで、市は冬季休館中に展示内容を充実させ、来年4月15日の営業再開に合わせて記念館を本格オープンさせる計画だ。

トロバスは、鉄道ファンの善光孝さん(57)(富山県高岡市)らの尽力と、保存費用確保のため実施したクラウドファンディングの成功で解体されずに残った最後の車両で、「奇跡の1台」と呼ばれる。9月上旬、高岡市のリサイクル工場から大町市内の車両整備業者に運び込まれ、サビ落としや塗装などの「化粧直し」を施した後、今月10日にセンター敷地内に搬入された。

トロバスの公開に合わせ、センターの一部を改修して整備した記念館には、トロバスの計器や部品、説明パネルなどを展示し、テレビ画面を見ながら運転士気分が味わえる「仮想運転席」も設置した。

14日は現地でセレモニーが行われ、牛越徹・大町市長が「アルペンルートを訪れる皆さまに、歴史あるトロバスの雄姿をご覧いただきたい」などとあいさつ。善光さんも駆けつけ、「立派な保存場所を確保していただき、感謝申しあげます」と話した。

関係者によるトロバスの除幕の後、一般公開が始まると、熱心なファンや親子連れが次々とバスに乗り込み、運転席に座って記念撮影するなどしていた。

かつてトロバスの運転士をしていたという田辺一弘さん(71)(大町市平)は、「2年前にトロバス引退の知らせを聞いたとき、『まだまだ走れるのでは』と寂しい思いをした」と振り返りつつ、「もう一度運転してみたい。今も運転できると思うんですよ」と笑顔を見せ、トロバスをしみじみと眺めていた。《読売新聞》



11月14日 その日のできごと(何の日)