令和561日目
2020/11/11
この日のできごと(何の日)
【中国】香港4議員の資格剥奪
中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は11日、香港立法会(議会、定数70)の議員資格に香港政府への「忠誠」などの新条件を定めた。香港政府は即日、これを根拠に民主派議員4人の資格剥奪を発表した。民主派議員団はこれを受け、4人以外にも15人が抗議のために辞職すると表明した。
全人代が定めた新条件は、議員に「香港基本法の断固支持」も求めた。「香港独立」を主張し、外国に香港への介入を求めても議員資格を失うと定めている。
栗戦書全人代常務委員長は「香港統治の正常な運営と社会の安定に有利だ」と正当性を主張した。反体制活動を取り締まる国家安全維持法(国安法)導入に続き、習近平政権が米国の政権移行期を狙い、民主派へのさらなる締め付けに踏み切ったとの見方も出ている。
資格を剥奪されたのは楊岳橋、郭栄鏗、郭家麒、梁継昌の4議員で、9月に予定されていた立法会選挙の1年先送りが決まる前の7月時点で、立候補資格が取り消されていた。民主派議員団は11日夕に香港で記者会見し、12日にも辞表を提出するとしている。
立法会の規定では、全体の半数以上の出席で議案などの審議が可能となっている。実際に一斉辞職すれば、親中派議員が41人を占める立法会での反対勢力としての機能が失われ、中国政府の意向を反映した法整備が加速する可能性がある。
民主派最大政党・民主党の胡志偉主席は、1997年の返還以来、野党としての役割を担ってきた立場から、「一国二制度は今日、正式に死亡宣告された」と述べ、習政権を批判した。《読売新聞》
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【COVID-19】
国内新規感染1547人
国内では11日、新型コロナウイルスの感染者が38都道府県と空港検疫で新たに1547人確認された。1日当たりの感染者は8月8日以来、約3か月ぶりに1500人を超え、過去最多の1605人(8月7日)に迫る。岩手、茨城、新潟、山梨など7府県では1日当たりの最多を更新。死者は12人だった。
東京都の新規感染者は1週間で2・6倍に増え、317人となった。無症状者は104人を占め、無症状者数の統計を取り始めた7月中旬以降、最多。小池百合子知事は「積極的に検査をした結果だ」と語った。
年代別では20〜30歳代が129人で4割を占めた。直近1週間の平均陽性率は5%で、重症患者は前日から5人増の38人だった。
北海道では197人となり、7日連続で100人を超えた。札幌市内の特別養護老人ホームと繁華街ススキノのパブなど3か所でクラスター(感染集団)が確認され、道内のクラスターは100件に達した。
感染者が過去最多の256人となった大阪府の吉村洋文知事は「第3波が生じている。飲食の場では静かにし、職場でのマスク着用を徹底するなど対策をお願いしたい」と語った。
府によると、256人のうち57・4%の感染経路が不明。10歳未満から90歳代まで、幅広い世代に感染が広がっているという。
新潟県では過去最多の16人の感染が判明し、うち15人は県警南魚沼署員だった。全署員約90人のうち約80人を自宅待機とし、県警本部からの応援で業務を継続。来庁者には玄関前に止めたマイクロバス内で対応する。《読売新聞》
【東京株式市場】
11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は7営業日続伸し、1991年11月以来、約29年ぶりに終値で2万5000円の大台を回復した。新型コロナウイルスのワクチン開発が進み、経済活動が持ち直すとの期待が高まった。
終値は前日比444円01銭高の2万5349円60銭と91年6月以来、約29年5カ月ぶりの高水準になり、バブル経済崩壊後の最高値を4営業日連続で更新した。東証株価指数(TOPIX)は28.27ポイント高の1729.07で約9カ月ぶりの高値。出来高は約16億8300万株。
新型コロナ感染増の中、実体経済から懸け離れた上昇が一段と鮮明になった。《共同通信》
【大相撲11月場所】4日目
大相撲11月場所4日目(11日・両国国技館)3日目に左足首を痛めた新大関正代は大栄翔に一方的に突き出されて初黒星を喫した。大関貴景勝は危なげなく阿武咲を押し出して4連勝。
関脇御嶽海は霧馬山の肩透かしに倒れて2敗目。関脇隆の勝は若隆景を寄り切って2勝目を挙げた。小結照ノ富士は隠岐の海を寄り切り、平幕の北勝富士や遠藤、琴恵光らとともに4戦全勝とした。《共同通信》
【プロ野球・11日】
神1―0D
阪神が無失点リレー。八回に失策による無死二塁から近本の三塁打で均衡を破った。藤浪が5回で9三振を奪い、岩貞が7勝目。能見が2年ぶりのセーブを挙げた。DeNAは大貫の好投を生かせず、2年ぶりのシーズン負け越し決定。
広2―3中
中日は五回に京田の適時二塁打で均衡を破り、九回は桂の2点打で加点した。柳が九回途中5安打2失点で6勝目を挙げた。藤嶋がプロ初セーブをマークした。広島は九里が9回3失点。九回に反撃したが及ばず、5位確定。《共同通信》
◇
広島の菊池涼介内野手が11日、二塁手として両リーグで初めてシーズン守備率10割を達成した。今季最終戦の中日24回戦(マツダスタジアム)に出場せず、1987年の高木豊(大洋)、94年の白井一幸(日本ハム)の9割9分7厘を抜いた。
菊池涼は今年10月15日の巨人戦で、93年に和田豊(阪神)がマークした二塁手のシーズン連続守備機会無失策記録の432を更新。今月10日のヤクルト戦で「503」に伸ばした。プロ野球記録は94年に白井が記録した545。《共同通信》
【J1】
明治安田J1(11日・パナソニックスタジアム吹田ほか=4試合)2位のG大阪は第32節の神戸戦にパトリックの得点で1―0で勝った。12試合連続で黒星がなく、勝ち点55とした。神戸は3連敗。第33節ではFC東京が札幌に1―0で勝ち、連敗を4で止めた。
第7節は広島が名古屋に2―0で快勝。第26節で湘南は横浜Mに1―0で競り勝った。《共同通信》
【北陸新幹線】延伸1年半遅れ
国土交通省は11日、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)会合で、北陸新幹線金沢―敦賀延伸の開業が2023年春から1年半遅れるとの見通しを報告した。工事遅延などが理由で、建設費も2880億円膨らむとした。与党側は了承せず、国交省が工期短縮や建設費抑制を検討し、12月上旬までに取りまとめることになった。
金沢―敦賀は、一部工事で落札業者が決まらない入札不調が多発。石川、福井県境の加賀トンネルで約1キロにわたり地盤が膨張してひび割れが生じ、追加工事が必要になっている。《共同通信》
【宮城県・村井嘉浩知事】女川原発2号機の再稼働に同意
東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働をめぐり、村井嘉浩知事は11日、女川町の須田善明町長と石巻市の亀山紘市長との3者会談を石巻市内で開き、再稼働の前提となる地元同意を正式に表明した。再稼働の地元同意は、東日本大震災で被災した原発、重大事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)のいずれでも全国初。村井知事は来週中にも梶山弘志経済産業相と会談し、同意の意思を伝える。
女川原発2号機の再稼働をめぐっては、立地自治体である女川町、石巻市の両議会と県議会がすでに同意。また、県内全市町村の首長から再稼働の意見を聞いた9日の市町村長会議では、一部の首長から再稼働に反対する意見が出たものの、村井知事が「3者会談での結論を県内市町村の全首長の総意とする」と一任を取り付けていた。《産経新聞》
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再稼働は必要−。東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働の同意を表明した村井嘉浩知事は11日、立地自治体の首長とともに臨んだ記者会見で、原発の重要性を強調した。東日本大震災から9年8カ月を迎えた中での大きな節目に、村井知事は「(東京電力福島第1原発事故を)教訓として、高みを目指さなければならない」と訴えた。
村井知事はこの日、同県石巻市内で女川町の須田善明町長、石巻市の亀山紘市長との3者会談に臨み、約30分間にわたって会談した。会談後、緊張した面持ちで記者会見に臨んだ。
村井知事はこれまで、立地自治体である女川町、石巻市の両議会や県議会で再稼働に同意した際にも、再稼働に対する具体的な明言は避けてきた。
しかし、この日の会見で村井知事は「事故があった場合のリスク管理は重要だが、再稼働は必要と考える」と言い切った。その上で「今後、いつまでも原油や天然ガスが日本に届くのかという不安もある。100年、200年先を考えなければならない。再生可能エネルギーの技術力が高まるまでは、(原発は)必要だ」と説明した。
ただ、県内の一部の首長などから再稼働に対して反対や慎重な意見があることなども踏まえ、「安全性への不安から慎重な意見もあり、苦渋の決断だった。訓練などで避難計画の実効性の向上を図っていく」と苦しい胸の内ものぞかせた。
一方、県に対して避難道路などの整備を要望していた女川町の須田町長は「防災をハード・ソフト両面で着実に実行すると知事に約束いただいた」と同意の理由を説明。亀山市長は「(再稼働を容認した)石巻市議会の意思を尊重した」と話した。《産経新聞》
【菅義偉首相】連合・神津里季生会長と会談
菅義偉首相は11日、連合の神津里季生会長と官邸で会談した。神津氏は新型コロナウイルス禍の雇用問題を踏まえ、首相と連合会長による政策協議「政労会見」の開催を要請したが、首相は慎重姿勢を示した。神津氏は会談後、記者団に「そういう場がないとなかなか合意形成できない」と必要性を強調した。首相就任後、両氏が会うのは初めて。
会談で神津氏は航空や鉄道、タクシー、バス、観光、外食の業界などでコロナ感染の影響が大きいことを挙げ、休業手当の一部を国が補う「雇用調整助成金」の特例措置の延長を要請。「政労使が雇用問題や賃上げで力を合わせることは不可欠だ」と述べた。《共同通信》
【シンガポール】韓国の新興教団信者21人を逮捕
シンガポール内務省は11日、同国で秘密結社の活動をしていた疑いで、韓国の新興宗教団体「新天地イエス教会」の信者の男女21人を9日に逮捕したと発表した。
21人はいずれも同教団のシンガポール支部に所属。宗教団体などとしてシンガポール当局に届け出ておらず、同国での活動は違法。
シンガポール警察は2月にも同支部を捜査し、韓国籍の幹部5人を強制送還した。信者らに活動中止を勧告したが、ひそかに再開したという。
同教団を巡っては、2月に韓国で信者が新型コロナウイルスに集団感染していた。《共同通信》
【アルメニア】野党、首相に辞任要求
隣国アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフを巡る紛争で、一部占領地の返還に合意したアルメニアのパシニャン首相に対する野党の反発が強まり、同国の首都エレバンで11日、パシニャン氏の辞任を要求する数千人が集会を行った。治安当局は135人を拘束した。タス通信などが報じた。
紛争を巡るアゼルバイジャン、アルメニア、ロシアの3首脳による停戦合意が判明した10日未明から反発が激化。アルメニアが実効支配してきた複数地区のアゼルバイジャンへの返還も合意に盛り込まれたことから、暴徒化した市民が政府や議会の庁舎に侵入し、器物を壊した。《共同通信》
【米大統領選】ジョージア州で再集計へ
米大統領選で勝敗が判明していない南部ジョージア州の当局は11日、約500万の全ての票を手作業で再集計すると発表した。民主党のバイデン前副大統領のリードが僅差にとどまり、再集計が必要と判断したと説明した。共和党のトランプ大統領がジョージアを取っても、バイデン氏の勝利確実は覆らない。
トランプ氏の陣営は11日、中西部ミシガン州の連邦地裁に新たに提訴。同州で不正な票があったとして、バイデン氏が勝利したとの結果を州当局が承認しないよう求めた。
ジョージアでは開票率98%の段階で約1万4千票、0.28ポイントの差でバイデン氏が先行している。《共同通信》
【バーレーン ハリファ・ビン・サルマン・ハリファ首相】死去
バーレーン国営通信によると、ハリファ・ビン・サルマン・ハリファ首相が11日朝、治療を受けていた米国の病院で死去した。84歳だった。死因は明らかにされていない。ハマド国王の叔父で、1971年8月の独立以来、半世紀近くにわたり在職した。
ハリファ首相は35年生まれ。ロイター通信はドイツでも治療を受け、今年3月に帰国していたと伝えた。遺体が国に戻った後、限られた人数で葬儀を行うとしている。
バーレーンではイスラム教スンニ派の王族が実権を握り、多数派のシーア派住民を統治。国王が首相を任免する。《共同通信》