令和456日目
2020/07/29
この日のできごと(何の日)
【最上川】氾濫
停滞する梅雨前線や低気圧の影響による大雨で本県を流れる最上川は28日深夜から29日朝にかけて大石田町と大蔵村の4カ所で氾濫した。他の河川もあふれて住宅街や田畑に流れ込み、山形新聞の取材では、26市町村で少なくとも530棟以上の住居や施設に床上・床下浸水などの被害が出ている。人的被害もあり、酒田市の90代女性が避難する際に転倒し、脚の骨を折った。政府は避難所を設置した31市町村への災害救助法の適用を決定した。
国土交通省新庄河川事務所によると、最上川は大石田町の横山、大石田、豊田の計3カ所と、大蔵村白須賀の1カ所で氾濫。このほか、大江町や新庄市でもあふれた。県管理の41河川の44カ所で溢水(いっすい)や河岸欠損などがあった。
山形新聞が全35市町村に午後4時までの床上・床下浸水などの状況を聞き取りしたところ、大石田町が100棟以上、村山市が70棟以上、中山町で50棟以上、鶴岡市、大蔵村、河北町で30棟程度の被害があった。大石田町では水道施設「豊田水源場」に濁った水が入り、この施設を使う町のほぼ全域と尾花沢市の一部で断水している。
31市町村が避難所を開設し、午前8時半時点で計2438人が身を寄せた。土砂崩れなどによる道路の寸断で、村山、西川、朝日、大江、大蔵の5市町村の一部地区で計380世帯、1011人が一時孤立。西川町間沢川地区と朝日町白倉地区を除き解消した。
村山、最上の両地方の9市町村で29日までに最大2905戸(街路灯などを含む契約数)が停電。鉄路はJR山形新幹線が山形-新庄間で終日運休するなど前日に続き乱れた。《山形新聞》
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【東京株式市場】
29日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は4営業日続落した。円高ドル安進行や新型コロナウイルス感染拡大で投資家の不安が高まった。4営業日続落は約4カ月ぶり。
終値は前日比260円27銭安の2万2397円11銭。東証株価指数(TOPIX)は20.08ポイント安の1549.04。出来高は約11億8639万株だった。《共同通信》
【大相撲7月場所】
大相撲7月場所11日目(29日・両国国技館)ただ一人の勝ちっ放しだった横綱白鵬は小結大栄翔に押し出され、初黒星を喫した。10日目に土がついた新大関朝乃山は平幕の輝を力強く寄り切り、10勝目を挙げた。
大関貴景勝は関脇御嶽海を押し出して勝ち越し、かど番を脱出した。御嶽海は8勝3敗。関脇正代も3敗目を喫した。
1敗の首位に白鵬、朝乃山、元大関の平幕照ノ富士の3人が並び、3敗で貴景勝や両関脇ら6人が追う。十両は水戸龍が3敗を守り、単独トップに立った。《共同通信》
【プロ野球・29日】
ロ1―5楽
楽天が快勝した。一回に浅村の12号2ランで先制し、2―1の五回にロメロのソロ、七回に銀次の犠飛、八回に島内の犠飛で加点した。涌井は7回3安打1失点で自己最多に並ぶ開幕5連勝。ロッテは打線が振るわず勝率5割に戻った。
日6―2オ
日本ハムは2―2の七回に近藤の適時打と大田の適時二塁打で2点を勝ち越し、八回に近藤の2点適時打で加点した。七回途中から投げた玉井が3勝目。八回から宮西―金子とつないで逃げ切った。オリックスは拙攻で3連敗を喫した。
ソ4―2西
ソフトバンクが3連勝でリーグ最速の20勝に到達した。一回に今宮の犠飛と栗原の適時打で2点を先制し、二回に周東の犠飛、五回に柳田の10号ソロで加点した。和田が七回途中2失点で3勝目。西武は先発の松本が精彩を欠いた。
巨2―3D
DeNAは三回に梶谷の7号ソロで先制し、五回に高城の2号2ランで加点した。浜口は六回途中2失点で粘り2勝目。救援陣が踏ん張り、九回は三嶋が締めてプロ初セーブ。巨人は好機で攻め切れずソロ2本の2点止まりだった。
ヤ3―1神
ヤクルトは0―1の四回に村上の5号2点本塁打で逆転し、六回は塩見のソロで加点した。5回を1点に抑えた原が、長谷川やマクガフらの好リリーフもあって2勝目。一回に先制した阪神はその後の再三の好機で畳み掛けられなかった。
広2―0中
広島の野村がストライク先行の投球で8回を4安打無失点、今季初勝利を挙げた。フランスアが今季初セーブ。打線は六回に鈴木誠が9号2ラン。中日は好投の松葉を援護できなかった。七回無死一、二塁ではビシエド、高橋が凡退。
【COVID-19】
岩手、初の陽性
岩手県は29日、県内初となる新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。感染者は男性2人。鳥取県で判明した4月10日以降、唯一「感染確認ゼロ県」となっていたが、これで47都道府県全てで確認された。
県などによると、感染したのは盛岡市の40代の男性会社員と、同県宮古市の30代男性。盛岡市の男性は今月22日に車で関東のキャンプ場に行き、いずれも県外に住む友人の男性3人と合流。26日まで同じテントや車で4人で宿泊し、同日に帰宅した。
一緒に参加した友人1人の感染が28日に分かり、翌29日にPCR検査を受けた。軽いせきなどの症状を訴えているが、発熱はない。《共同通信》
国内新規感染1260人
国内の新型コロナウイルスの1日当たりの感染者が過去最多の1260人となった29日、これまで唯一ゼロだった岩手県を含め、37都道府県と空港検疫で感染者が確認された。死者は東京、埼玉、神奈川、大阪で計4人だった。
都内では、新たに250人が確認され、80歳代の女性の死亡が判明した。都によると、20~30歳代の若年層が160人と約6割を占め、40~50歳代が約2割だった。感染経路が把握できない人は162人で、全体の3分の2に迫っている。
過去最多の221人の感染が明らかになった大阪府では、10~30歳代の若者が145人で全体の66%に上った。感染経路不明者の割合は74%だった。吉村洋文知事は記者団に、「若い人が中心で、この世代に行動を変えてもらわないと、市中感染の拡大を抑えるのは難しい」と話した。
福岡県は過去最多を更新する101人の感染者を確認。クラスター(感染集団)が発生した福岡市のナイトクラブで新たに10人の感染が確認され、計43人となった。同市はこの日、25日に感染者として発表した1人が、検査の結果、陰性だったことも明らかにした。《読売新聞》
インド、感染150万人超す
インド保健当局の統計によると、インドの新型コロナウイルス感染者は29日、計約153万2千人となった。17日に100万人を超えた後、12日間で50万人以上増えた。1日当たりの新規感染者は5万人近くで推移しており、世界2位の13億人超の人口を抱えるインドの感染は今後も広がる恐れが強い。
インドの感染者は米国、ブラジルに続いて世界3番目に多いが、モディ首相は27日「死者は大国に比べて少なく、回復者の比率も高い。状況は他国より良い」と述べ、医療態勢の整備が進んでいると強調した。死者は29日の発表で計約3万4千人。回復率は28日現在64.2%。《共同通信》
【黒い雨訴訟】原告側が全面勝訴
広島への原爆投下直後に放射性物質を含んだ「黒い雨」を浴びたのに、国の援護対象区域外だったことを理由に被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは違法として、広島県内の男女84人と遺族が市と県に処分取り消しを求めた訴訟で、広島地裁(高島義行裁判長)は29日、請求を全面的に認める判決を言い渡した。原告全員を被爆者と認定し、手帳の交付を命じた。
黒い雨の被害を巡る初の司法判断。国が線引きした援護区域の妥当性を否定し、救済を拡大する判決内容となった。
高島裁判長は「特例区域外でも黒い雨が降った可能性があり、浴びた場合は放射線の影響があったとするのが相当」と指摘した。《共同通信》
【香港】国安法で活動家を初逮捕
香港国家安全維持法(国安法)が施行された6月30日に、香港での活動停止を宣言した独立派団体「学生動源」の代表だった鍾翰林氏が29日夜、香港の自宅で国安法違反(国家分裂扇動罪)の疑いで逮捕された。同団体が発表した。独立派団体メンバーは、国安法の主な取り締まり対象。香港メディアによると、警察が内偵捜査に基づき、こうした活動家の逮捕に踏み切るのは初めて。
鍾氏を逮捕したのは香港警察に新設された国安法専門の部隊。同団体をはじめ独立派への本格的な取り締まりが始まる可能性がある。同団体の他のメンバー2人も逮捕されたもようだ。《共同通信》
【ボーイング747】2022年に生産終了
米航空機大手ボーイングは29日、「ジャンボ」の愛称で親しまれた大型機「747」シリーズの生産を2022年に終了すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う生産計画の見直しの一環。1970年に就航し、大量輸送を担って海外旅行を身近にした立役者が、半世紀にわたる歴史に幕を下ろす。
旅客需要全体が激減しており、声明で「市場の現実を反映して決めた」と述べた。燃費性能が劣るため、7月には英ブリティッシュ・エアウェイズやオーストラリアのカンタス航空が計画を前倒して退役させていた。
ジェットエンジンを4基備え、機体前方2階建てが特徴だった。《共同通信》
【台湾・李登輝元総統】病状悪化
台湾の民主化を推進した李登輝元総統(97)の病状が悪化し、蔡英文総統や頼清徳副総統、蘇貞昌行政院長(首相)らが29日、台北の病院を訪れて見舞った。李氏は2月8日に自宅で牛乳を喉に詰まらせて体調を崩し、肺炎などをこじらせ半年近く入院生活を続けている。
蔡氏らは李氏の家族とも面会し、医師団から治療状況の報告を受けた。病院側は台湾メディアに李氏の病状は厳しいとの見解を示した。新型コロナウイルス感染への警戒から、訪問者は厳しく制限されているという。病院のロビーには朝から多くの報道陣が詰め掛けた。《共同通信》
【農林水産省】豪雨の農水被害、1000億円超
農林水産省は29日、7月の豪雨による全国の農林水産関係の被害額が同日午後2時の時点で1058億円になったと発表した。42道府県からの報告をまとめた。被害は熊本を中心に九州に集中し、農業用施設や林野関係で目立つ。28日の東北地方の大雨でも新たな被害が出たとみられ、最終的な被害額はさらに膨らむ見込みだ。
農水省は農家らへの必要な支援の検討を進めており、政府が月内にまとめる対策パッケージに盛り込む方針だ。
農畜産物関係では133億5000万円の被害が確認された。水稲や野菜、葉タバコなどが冠水し、計約13万9千の牛、豚、鶏が水におぼれるなどして死んだ。《共同通信》