令和304日目

2020/02/28

この日のできごと(何の日)

【COVID-19】

アミューズメント施設で休園続々

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オリエンタルランドは28日、千葉県浦安市のテーマパーク「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」を29日から3月15日まで臨時休園すると発表した。

政府が26日に発表した大規模イベントの自粛要請を受けた措置だ。大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も、29日から3月15日まで休園することを決めた。

オリエンタルランドによると、最近は昨年10月12日に台風19号の影響で終日休園したが、2週間以上の長期休園は、1か月超に及んだ2011年の東日本大震災以来となる。近くの商業施設「イクスピアリ」も29日から3月15日まで休館する。購入済みのチケットは返金などで対応する。

よみうりランドも、29日から3月15日までの休園を決めた。14日のオープンを予定していたデジタル技術を活用した植物園「HANA・BIYORI(はなびより)」は、19日に変更する。

長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」も29日から3月15日まで臨時休業すると発表。遊園地「としまえん」(東京都練馬区)や上野動物園(台東区)も同日程で休園する。《読売新聞》

大阪府、屋内の府立施設を休館に

大阪府は28日に開いた新型コロナウイルス対策本部の会議で、府立施設のうち図書館など不特定多数が集まる屋内施設について、当面3月20日まで原則休館とすることを決めた。個別の対応は各施設を所管する部局が決定し、府内市町村にも同様の対応を取るよう協力を求める。

府立体育会館(大阪市浪速区)で3月8~22日に予定される大相撲春場所は、日本相撲協会が同1日に開催の可否を判断する。 公園や野球場など屋外の施設は対象外。休館する施設は府のホームページに掲載する。《産経新聞》

岡田直樹官房副長官「トイレットペーパー買い占めないで」

岡田直樹官房副長官は28日午後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部地域でトイレットペーパーの買い占めが起きている状況について「産業界からは、これらの品物は潤沢にあると聞いており、現在も通常通りの生産、供給が行われている」と説明した。その上で「安心して落ち着いた行動をし、買い占めや転売などの行為によって必要な方に届かないことがないように協力をお願いしたい」と呼びかけた。

トイレットペーパーについては、新型コロナウイルス対策のためのマスクの増産によって原材料が不足して品薄になるなどの情報がインターネットやSNS上で拡散し、熊本県内で買い占めが起きていた。《産経新聞》

北海道・鈴木直道知事「緊急事態宣言」

北海道の鈴木直道知事は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、道民に対し「緊急事態宣言」を出した。今週末、飲食店やスポーツジムなど人が集まる場所への外出を控えるよう道民に呼び掛けている。自治体のトップが外出自粛を呼び掛けるのは異例。宣言に法的根拠はない。

宣言は「(感染の)状況はより深刻さを増している。命と健康を守るため、この週末は外出を控えてください」と要請、緊急事態は3月19日まで続くとしている。

27日に感染を発表した70代男性が北見市で開かれた展示会で、札幌市の3人を含む別の感染者5人と濃厚接触しており、感染者の集団発生の疑いが判明した。《共同通信》

立憲民主党・蓮舫副代表、休校要請「撤回すべき」

立憲民主党の蓮舫副代表は28日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が全国の小中高校などの休校要請に踏み切ったことについて「こんなめちゃめちゃなリーダーシップはない。すぐ撤回すべきだ」と述べた。

同時に休校要請の法的根拠がないと主張した上で、「愛する子供の健康は親にとって何よりも守りたいものだ。子供だけ家に置いておけというのはあまりにも場当たり過ぎる。ありえない、ありえない」とも批判した。国会内で記者団の質問に答えた。《産経新聞》

中国本土の死者2788人に

中国国家衛生健康委員会は28日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が中国本土で累計7万8824人、うち死者が2788人に上ったと発表した。重症者は7952人。

いずれも28日午前0時(日本時間同1時)時点。感染者は前日から327人、死者は44人それぞれ増加した。1日に増加した感染者数は1月24日以降で最低となった。

感染拡大の中心となっている湖北省を除く地域で1日に増えた感染者数は計9人だった。一方、北京市では死者が2人増え計7人となった。《産経新聞》

WHO「危険性最高」

世界保健機関(WHO)は28日(日本時間29日未明)、新型コロナウイルスによる肺炎の地域別危険性評価で、世界全体を「高い」から、最高の「非常に高い」に引き上げた。ウイルス感染が世界各地に拡大し、死者・感染者数の増加に歯止めがかからないことから、世界的に流行していると認定した形だ。

中国を発端に韓国、イラン、イタリアなどで大規模な感染が確認され、日本でも市中感染とみられる例が相次いでおり、終息に向けた見通しが立たない現状に危機感を示し、各国に一層の警戒を呼び掛けた。《共同通信》

麻生財務相「つまらないことを聞くね」

麻生財務相は28日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府が要請した臨時休校を巡り、共働き家庭などへの支援のあり方を聞いた質問へのやり取りの中で、「つまらないことを聞くね」と発言した。

麻生氏は、共働きなどで生じる学童保育などの費用負担に関する質問に対し、「共働き世帯に支障が出ることは、はっきりしている。経費については(政府が)対応することになると思う」と答えた。さらに、記者から「政府が臨時の支出を具体的に考えているか」と聞かれ、「(政府が)要請をしてかかる経費は政府が払うことになる」などと説明した後、次の質問を待つ間に、「つまらないこと聞くね」とつぶやいた。

質問した記者は、「国民の関心事ですよ」と反論したが、「上(上司)から(質問するように)言われているわけ。かわいそうだね」と述べた。《読売新聞》

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【東京株式市場】

28日の東京株式市場は、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に警戒感が高まったことで日経平均株価(225種)は急落し、下げ幅は一時1000円を超えた。今週の4営業日(25~28日)での下げ幅は計2243円78銭となり、週間下落幅はリーマン・ショック直後の2008年10月6~10日の週以来、約11年5カ月ぶりの大きさとなった。

日経平均株価の28日終値は前日比805円27銭安の2万1142円96銭。一時は節目の2万1000円を割り込み、昨年9月上旬以来、約半年ぶりの安値を付けた。《共同通信》

【東須磨小学校教員間暴行・暴言問題】加害教員2人を懲戒免職

神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、市教育委員会は28日、加害教員4人のうち、弁護士による外部の調査委員会から悪質なハラスメント行為を多数認定された34歳の男性教諭2人を懲戒免職とし、女性教諭(45)を停職3カ月、男性教諭(37)を減給10分の1(3カ月)とした。兵庫県警は4人を書類送検する方向で詰めの捜査を進める。

調査委の報告書は、20代教員の男女4人に対するハラスメント行為計125項目を認定。うち療養中の男性被害教員(25)への行為は105項目に上った。市教委はその内容を踏まえ、同日の教育委員会会議で処分を決定。

懲戒免職処分となった男性教諭の一人は、被害教員に激辛カレーを無理やり食べさせるなど認定行為は89項目と突出し、最も厳しい処分とした。34項目が認定されたもう一人の男性教諭は、女性教員への悪質なセクハラを続けていた点などを理由にした。

13項目が認定された女性教諭は、体罰と受け取れる児童への指導も加味。男性教諭の認定行為は7項目だが、校長の指導後も被害教員に報復するような言動をしたことなどを重く見た。

報告書で「ハラスメントと評価しうる」行為が分かった女性教諭(40)は、懲戒ではない文書訓戒処分。

管理監督者では、パワハラ2項目が認定され、威圧的な態度で教員が悩みを相談しにくい環境をつくったとして、前校長(55)を停職3カ月とした。校長(55)は、被害教員から相談を受けながら加害教員の報復を許すなどの不適切な対応で、減給10分の1(3カ月)に。教員間の人間関係を的確に把握していなかった元校長(62)を戒告とした。《神戸新聞》

【競泳・孫楊選手】薬物違反で資格停止

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は28日、競泳男子の2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪金メダリスト、孫楊(中国)によるドーピング検査の妨害疑惑で同選手の違反を認定し、8年間の資格停止処分を科すと発表した。処分期間は28日からで東京五輪は出場できない。

18年9月に孫楊の自宅で抜き打ち検査が行われた際、同選手の警備員が血液検体の容器を壊したとされる。ただしCASは前後の検査では陰性だったことなどを考慮し、200メートル自由形を制した19年世界選手権の成績は無効にはしなかった。《共同通信》

【安倍晋三首相】中国共産党・楊潔篪氏と会談

安倍晋三首相は28日、来日中の中国外交担当トップの楊潔篪中国共産党政治局員と首相官邸で会談した。首相は4月に予定する習近平国家主席の国賓としての来日について「両国関係にとって極めて重要だ。十分な成果を上げるために入念な準備をしなければいけない」と述べた。

首相は「国際社会に対して、世界的な大国となった中国とともに責任を果たしていくメッセージを出したい」と訴えた。

楊氏は習氏の来日に関して「国賓として訪問することは非常に重要な意義がある」と語った。「様々な準備をこなしていくことを双方が表明している」とも強調した。両氏は来日成功に向けて意思疎通を続けると申し合わせた。

新型コロナウイルスへの対応に関しては首相が「中国と日本は困難な時を迎えている。日中が協力し困難を克服しなければいけない」と指摘した。楊氏は日本側の支援に謝意を示し「情勢が全体的に好転している」との認識を示した。楊氏は東京五輪・パラリンピックの開催を支持する意向も伝えた。

これに先立ち楊氏は茂木敏充外相、北村滋国家安全保障局長と会談した。茂木氏は会談後、記者団に習氏の国賓来日に関して「現時点で予定に変更はないが、十分な成果を上げるものにすることが必要だ」と述べた。《日経新聞》



2月28日 その日のできごと(何の日)