令和285日目

令和2年2月9日(日)

2020/02/09

【新型肺炎】

中国本土の死者811人に

中国国家衛生健康委員会は9日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が中国本土で3万7198人、うち死者が811人に上ったと発表した。新型肺炎による中国本土の死者数は、2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界全体の死者数774人を上回った。

初動の遅れも指摘された中国当局は1月下旬以降、移動制限の強化など挙国態勢で感染封じ込めを図ってきたが、人的被害の規模はSARSを超えることが確定した。新型肺炎の感染拡大をめぐっては世界保健機関(WHO)が1月30日(日本時間31日未明)、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言している。

中国国家衛生健康委が発表した人数はいずれも9日午前0時(日本時間同1時)時点。感染者数は前日から2656人、死者数は89人増えた。重症者は6188人となった。《産経新聞》

ローマで中国人に嫌がらせ

イタリアの首都ローマで9日、中国人の男女4人が路上で、地元の若者らに「(新型)コロナウイルスに感染しているおまえたちは出て行け」と罵声を浴びせられるなど嫌がらせを受けた。警察はこのうち15歳の少年1人を一時拘束した。ANSA通信が10日報じた。

若者らは3人組とみられ、2人は逃走した。割れた瓶で脅したり差別的な言葉を吐いたりしたという。中国人4人のうちの1人は妊婦で、けがなどはなかったが念のため病院に搬送された。《共同通信》



【タイ・ナコンラチャシマ銃乱射事件】立てこもりの兵士を射殺

タイ東北部ナコンラチャシマ県でタイ人の兵士の男が銃を乱射し、商業施設に立てこもった事件を受け、プラユット首相は9日昼、記者会見を行い、男の銃乱射による死者は26人、負傷者は57人に上ったと明らかにした。男は9日朝、現場で警察に射殺された。

警察やタイ主要メディアによると、男は8日午後、上官の個人宅を襲って少なくとも2人を殺害した後、車で逃走し、通行人らに向けて無差別に銃を乱射した。その後、商業施設内に逃げ込んだため、軍や警察が8日夜、商業施設内に取り残された客や店員らを救出していた。

インターネット上では一時、男が犯行中に撮影したとみられる動画や書き込みが流れ、「とても疲れた」「誰も死から逃れられない」などと述べていた。商業施設内で男が人質を取った可能性があったため膠着状態が続いたが、警察は9日午前9時(日本時間午前11時)頃、男を射殺したと明らかにした。

在タイ日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。《読売新聞》

【青ガエル】秋田に移転へ

青ガエル、秋田へ―。秋田県大館市と東京都渋谷区は9日、JR渋谷駅ハチ公前広場にある東急電鉄製の車両「青ガエル」を、7月から大館市に移転展示する計画を発表した。駅周辺の大規模再開発に伴う措置。2006年から親しまれてきた渋谷のランドマークは、5月いっぱいをめどに見納めとなりそうだ。

青ガエルは、1954年から86年に東急東横線などで走行していた「旧5000系」の愛称。緑色の塗装と丸みのある外観が特徴だ。現在は観光案内所として活用されている。ハチ公前広場の整備改修に伴い、渋谷区は移転を模索していた。《共同通信》

【サンガスタジアム京セラ】開業

京都府亀岡市のサンガスタジアム京セラ(府立京都スタジアム)で9日、こけら落としとなるプレシーズンマッチが催された。市や京都サンガFCなどが公共交通機関の利用を強く呼び掛けたこともあり、多くの来場者がJR山陰線を利用し、スタジアム周辺の市街地では懸念されたほどの大渋滞は発生しなかった。

サンガ対セレッソ大阪のカードで、新スタジアムには満員に近い約1万8千人が詰め掛けた。最寄りのJR亀岡駅では試合終了直後の午後4時から入場規制を行い、利用客で一時は200メートル以上にわたって長蛇の列ができたが、約1時間後には収束した。スタジアムに長時間、足止めされたサポーターから一部で不満の声は聞かれたが、目立った混乱はなかった。

スタジアム周辺から国道9号に向かう市道は午後5時すぎ、車列が約1・3キロに及んだが、懸念されたほどの渋滞ではなかった。

事前に関係機関が観客に公共交通の利用を訴え、亀岡市は試合終了後の2時間、市民に車での外出を自粛するよう要請。JR西日本は山陰線を増便・増結し、京阪京都交通も阪急桂駅(京都市西京区)との間に臨時直行バスを運行するなど、徹底した渋滞抑制策を展開した。《京都新聞》

【飛び込み・W杯選考会】玉井陸斗選手が1位

飛び込みの東京五輪最終予選を兼ねるワールドカップ(W杯=4月・東京)の代表選考会最終日は9日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子高飛び込みは13歳の玉井陸斗が458.05点で1位となり、2位の西田玲雄とともに派遣参考基準を突破してW杯代表を確実にした。

女子板飛び込みは東京五輪代表の三上紗也可が320.50点で制した。ペアで争うシンクロ板飛び込みを制した榎本遼香も派遣参考基準を上回る309.60点で2位に入り、個人でも代表入りが有力となった。親子3世代での五輪代表入りを目指す16歳の金戸凜は4位で、東京五輪出場の可能性がほぼ消滅した。《共同通信》

【フィギュアスケート・四大陸選手権】羽生結弦選手が初優勝

フィギュアスケートの四大陸選手権最終日は9日、ソウルで行われ、男子は羽生結弦(ANA)が7日のショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位の187.60点をマークし、合計299.42点で初優勝した。男子で初めてジュニア、シニアの主要国際大会全制覇を達成した。

ジェーソン・ブラウン(米国)が合計274.82点で2位。冬季ユース五輪覇者で16歳の鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)が270.61点で3位に入り、友野一希(同大)が251.05点で7位だった。《共同通信》

【拉致被害者家族会】「お互いが抱き合えてこそ解決」

有本恵子さん(60)=拉致当時(23)=の北朝鮮での生存を示唆する情報が入った昭和63年以来、娘の救出を懸命に訴え続けてきた母、嘉代子さんが94歳で亡くなり、家族は「タイムリミット」をより強く意識している。それでも、家族会と救う会は9日の会議で、「全拉致被害者の即時一括帰国」という原則の維持を政府に求め、運動方針として掲げた。個々の不安や悲しみを飲み込み、結果を出せていない政府になお、奮起を促す姿勢を貫いた意味は重い。

「お互いが笑って泣いて抱きあえてこそ、拉致の解決。もし恵子さんが今帰ってきても、手放しでは喜べないと思う。そういう状況は二度と見たくない」。会議後の記者会見で、田口八重子さん(64)=同(22)=の長男で家族会事務局次長の飯塚耕一郎さん(42)は、うつむいた。

平成24年に発足した第2次安倍政権は8年目に突入。拉致問題解決を「最優先課題」に掲げてきたが、具体的な進展はない。

「このままで、本当に解決するのか。実情が見えない」「『最重要課題』『あらゆるチャンスを逃さない』という言葉が、むなしく聞こえる」。家族らは、機微に触れる外交交渉の過程をつまびらかにはできないことを理解しつつも、痛切な思いを吐露する。

家族の高齢化は著しい。嘉代子さんが亡くなり、未帰国の政府認定拉致被害者の親世代で存命なのは、夫の明弘さん(91)、横田めぐみさん(55)=同(13)の両親、横田滋さん(87)、早紀江さん(84)だけとなった。

滋さんは長らく入院生活が続き、「体調がいい日もあれば悪い日もある」(早紀江さん)。家族会代表で八重子さんの兄、飯塚繁雄さん(81)も病気で体調がすぐれない。3人は例年、会議後の記者会見に出席していたが今年は全員が体調などを考慮し、欠席した。

帰路に産経新聞の取材に応じた明弘さんは、最愛の妻を失ったことに「しんどい。やっぱ話すのは無理や」と目を潤ませた。拉致解決には「一瞬、一秒が大事。安倍(晋三)さんにかかっているやろ」と、期待を込めた。

めぐみさんの弟で家族会の事務局長の拓也さん(51)は「記者会見に親世代の人間が誰もいない。これ自体が、時間の残酷な経過を物語っている」と複雑な思いを語った。

堅持された被害者全員の即時一括帰国という原則をめぐり、家族会を含め、さまざま意見があることも認める。それでも、「私たちは苦しくても耐え抜き、原則論を貫いて活動を続けていく。政府もこのハードルを絶対に下げることなく、北朝鮮と粘り強く交渉してほしい」と訴えた。《産経新聞》

【第92回アカデミー賞】作品賞「パラサイト 半地下の家族」

第92回アカデミー賞の発表・授賞式が9日(日本時間10日)開かれ、ポン・ジュノ監督の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞に輝いた。外国語映画の作品賞受賞は史上初の快挙。全編韓国語ながら主要賞の監督賞、脚本賞と国際長編映画賞(旧外国語映画賞)なども獲得し、今回最多の4冠。

主演女優賞は「ジュディ 虹の彼方に」のレネー・ゼルウィガーさん。主演男優賞は「ジョーカー」のホアキン・フェニックスさん、助演女優賞は「マリッジ・ストーリー」のローラ・ダーンさんがそれぞれ初受賞。助演男優賞はブラッド・ピットさんで、演技部門では初の受賞となった。《共同通信》

【前田健太投手】ツインズ移籍

米大リーグ、ドジャースの前田健太投手(31)がトレードでツインズに移籍すると9日、メジャー公式サイトが伝えた。当初はレッドソックスを含めた3球団間のトレードだったが、2球団間で決着したもよう。

ツインズは前田の他にマイナー選手と金銭を得る一方、ドジャースはかねて前田の交換要員だったベネズエラ出身の21歳の投手グラテオルに加え、マイナー選手と今年のドラフト会議で全体67位の指名権を獲得する。

3球団のトレードはキャンプイン目前で表面化しながらも発表に至たらず、大リーグ選手会が早期決着を求める声明を出すなど異例の事態に発展していた。《共同通信》



2月9日のできごと