令和281日目
2020/02/05
この日のできごと(何の日)
【新型肺炎】
中国本土の死者492人に
中国共産党機関紙・人民日報(電子版)の5日午後11時(日本時間6日午前0時)時点の集計によると、中国本土の新型コロナウイルスによる肺炎の死者は492人に増えた。感染者は2万4391人に達した。
中国政府の国家衛生健康委員会によると、4日に新たに確認された「感染が疑われる人」は3971人だった。感染者・死者の増加は続く一方、感染が疑われる人の増加幅は5000人台だった2日と3日より1000人以上少なくなっており、2日連続で前日を下回った。
一方、国営新華社通信によると、感染者が集中する武漢市では深刻な病院不足に対処するため、突貫工事で完成した臨時病院「火神山医院」で重症者の受け入れが本格化した。臨時病院「雷神山医院」や軽症者を受け入れる臨時医療施設の工事も続いている。《読売新聞》
クルーズ船の感染拡大
乗客乗員約3700人が乗ったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスによる集団感染があり、感染者が10人に上ることが5日明らかになった。うち3人は日本国籍で、50~60代の男女。感染症法に基づき入院措置を取った。重症者はいない。既に感染が確認された香港人男性(80)と長時間近くで過ごした濃厚接触者が36人いることも判明。感染は拡大様相で、検疫を続ける厚生労働省は拡大防止に全力で臨む。
新型肺炎の集団感染が確認されたのは国内初。千葉県と京都府でも1人ずつ確認され、感染者は35人、うち日本人は13人となった。《共同通信》
武漢から帰国の邦人11人が帰宅
厚生労働省は5日、中国湖北省武漢市からチャーター便で1月末に帰国し千葉県のホテルなどに滞在している邦人のうち、計11人がやむを得ない事情で国内の自宅などに戻ったと明らかにした。健康状態の確認は続ける。 厚労省によると帰宅したのは1月29日に帰国した第1便の1人、30日の第2便の8人、31日の第3便の2人。詳しい理由は明らかにしていない。 政府は帰国者に対し、検査で陰性だった場合でも最長2週間、宿泊先に滞在し、症状が出ないかどうか経過観察するよう要請している。《共同通信》
中国便の31%運休
新型肺炎の感染拡大に伴い、今月2~8日に日本と中国の間で運航予定だった航空定期便の31%が運休となったことが5日、国土交通省のまとめで分かった。中国政府による団体旅行禁止や、個人旅行、ビジネス客の減少が影響した。
国内と海外の航空会社による日中便は、2~8日の1週間に1623往復が運航予定だったが、国交省は航空各社の申請により、1月31日時点でこのうち508.5往復の運休を認可した。
空港別の運休数は、関西約240往復、中部約100往復、成田約60往復、新千歳37往復、那覇10往復、福岡9往復など。松山、北九州も運休が生じており、当面中国便がゼロになる。《共同通信》
安倍首相、入国拒否拡大に再言及
安倍晋三首相は5日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大を巡り、中国湖北省に滞在歴のある外国人に実施している入国拒否措置に関し、対象地域を拡大する可能性に重ねて言及した。「必要であれば、国民の命と健康を守ることを最優先に、ちゅうちょなく判断していきたい」と述べた。
同時に「湖北省だけで5000万人だ。日本の人口の半分に対して入国を拒否している。今の段階で、相当広い範囲で実施している」とも語った。
加藤勝信厚生労働相は、ウイルスのワクチンと、短時間で感染の有無を調べる簡易検査キットの開発について「それなりの時間がかかる」との見解も表明した。《共同通信》
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【相模原障害者施設殺傷事件】「社会に役立つ」殺害と正当化
相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判第10回公判が5日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。犠牲者の女性=当時(60)=の弟が被告人質問し、「なぜ殺さなければならなかったのか」と尋ねた。被告は「社会の役に立つと思ったから」と答えた。一方で、謝罪の言葉も繰り返した。
現在の心境を「遺族の方と話すのは心苦しい」と述べ、犠牲者への謝罪を口にしたものの、遺族から「コンプレックスが動機では」と問われると「できることでは一番有意義と思う」と話した。《共同通信》
【東京株式市場】
5日の東京株式市場は米国や中国の株価持ち直し傾向を受け、買い戻しが優勢になって日経平均株価(225種)は続伸した。終値は1週間ぶりの高値を付けた。
終値は前日比234円97銭高の2万3319円56銭。東証株価指数(TOPIX)は17.59ポイント高の1701.83。出来高は約13億2970万株だった。《共同通信》
【福岡県・小川洋知事】JR日田彦山線「復旧困難」
2017年の九州北部の豪雨で被災し、福岡県と大分県にまたがる一部区間が不通になっているJR日田彦山線の復旧を巡り、福岡県の小川洋知事は5日、鉄道復旧の条件としてJR九州から示されている運行費補助について「県負担は難しい」と否定した。1月30日に同県東峰村の渋谷博昭村長が「地元が一部負担してでも鉄道復旧を目指す」との意向を示したのを受けた発言。
県庁での定例記者会見で小川知事は「(沿線の)添田町や大分県日田市からは財政支援の話は出ていない」とした上で、「地元住民との意見交換が続いており、情報共有のためにも復旧会議をできるだけ早期に開きたい」とした。《共同通信》
【富山市】積雪2センチ
冬型の気圧配置となり、この冬一番の強い寒気が流れ込んでいる5日の県内は、夜になって雪が強まった。午後9時現在、富山で2センチ、砺波、朝日で5センチ、猪谷で9センチの積雪を観測している。猪谷を除く観測地点ではこの冬初めての積雪となった。
富山地方気象台によると、5日夜から6日昼前にかけて山間部を中心に大雪となる所がある見込み。6日午前6時までの予想降雪量は、いずれも多い所で平野部20センチ、山間部35センチ。その後、6日午後6時までに予想される12時間降雪量は、いずれも多い所で、平野部15センチ、山間部20センチの見込み。《北日本新聞》
【国民民主党・玉木雄一郎代表】安住氏の「壁新聞」批判
国民民主党の玉木雄一郎代表は5日の記者会見で、立憲民主党の安住淳国対委員長が新聞記事に「くず0点」「出入り禁止」「論外」といった論評を書き添えて国会内に張り出した問題について「(立民の)枝野幸男代表も言っているが、調子に乗りすぎだ。野党とはいえ権力だから謙虚に対応すべきで、ぜひ注意してもらいたい」と批判した。
玉木氏は「調子に乗りすぎていると、われわれ野党全体が国民から『出入り禁止』を受けてしまう」とも語った。《産経新聞》
【自民党】習主席来日に反対論
自民、公明両党は5日、新型コロナウイルスによる肺炎拡大に関する対策本部をそれぞれ開催した。自民党では、4月に見込まれる習近平・中国国家主席の国賓来日に反対する意見が出た。公明党の石田祝稔政調会長は、国賓来日に向け準備を進めるよう要請した。
自民党の対策本部では、青山繁晴参院議員が「習氏が天皇陛下に会見すれば、新型肺炎の終息宣言のように受け取られる」と述べ、政治利用への懸念を表明した。党外交部会でも、習氏の来日延期を求める声があった。
新型肺炎を巡り、自民党の対策本部で岸田文雄政調会長は「冷静に政治の責任を果たしたい」と呼び掛けた。《共同通信》
【カーク・ダグラスさん】死去
米ハリウッド黄金期を代表するスターで、西部劇映画「OK牧場の決斗」(1957年)など多くの名作に出演した米俳優のカーク・ダグラス氏が5日、死去した。103歳だった。死因は不明。息子で俳優のマイケル・ダグラス氏が発表した。
16年、ニューヨーク州でユダヤ系ロシア移民の家庭に生まれた。演劇学校で学び、第2次大戦時に海軍で従軍。除隊後、ラジオドラマや舞台の出演をへて、46年に「呪い血」で映画デビュー。80本以上の映画作品に出演し、「チャンピオン」(49年)や「炎の人ゴッホ」(56年)などでアカデミー賞主演男優賞候補となった。古代ローマを舞台にした歴史大作「スパルタカス」(60年)では主演のほか、製作総指揮も務め脚光を浴びた。
81年には当時のカーター大統領から文民に贈られる最も名誉ある「大統領自由勲章」を授与された。《産経新聞》