令和280日目

2020/02/04

この日のできごと(何の日)

【立憲民主党・安住淳国対委員長】新聞記事に「くず」「論外」

立憲民主党の安住淳国対委員長らが4日、衆院予算委員会の質疑内容などを伝えた同日付の新聞各紙のコピーに「すばらしい!」「くず0点」「ギリギリセーフ」といった論評を書き添え、国会内の同党などの衆院会派控室のドアに張り出した。「政府に注文 自民存在感」との見出しの産経新聞の記事は各紙よりも下方に掲示され、「論外」と書かれた。

昼前に張り出されたコピーは約30~40分で撤去され、安住氏は記者団に「調子に乗って冗談のつもりで感情の思うままに書いてしまった。伝え方が悪かった。反省している」と謝罪した。「くず」とした記事が自民党議員の質疑中心だったことに立腹し「思わずペンを走らせてしまった」と説明。「笑い話でやって、記者さんも大笑いしていた。気に障ったとすれば申し訳ない」と釈明した。

コピーでは、「桜を見る会」に関する安倍晋三首相の答弁を「ほころび」と評した紙面に花丸マークが付いた。一方、自民党議員を大きく取り上げた記事には「×」「出入り禁止」などと書かれた。

元NHK記者の安住氏は、特定の報道機関に取材規制とも受け取れる論評を加えたことについて「そんな大げさな話ではない。介入しようとは全然思っていない」と否定し、取材規制はしない考えを示した。政府・与党が同様の行為に及んだ場合の対応を聞かれると「人徳の問題だ。私に人徳がなかった。深く反省している」と答えた。

また、枝野幸男代表から4日の党役員会で「報道機関にいたのだから、理性的に対応してほしい」と注意を受けたことも明らかにした。

自民党の森山裕国対委員長は記者会見で「朝、記事を見てうなりたくなるときもあるが、それぞれの立場で書いて記事になっている。(記事を)真摯に受け止めるということが基本だ」と述べた。《産経新聞》

立憲民主党などの衆院会派の控室ドアに4日、東京都内発行の朝刊6紙の政治記事が張り出された。蛍光ペンで個別に「すばらしい!」「くず0点」などと書き込まれていた。安住淳国対委員長は記者団の取材に応じ、自ら記入し掲示させたと認め「冗談のつもりで、感情の思うままに書いてしまった。反省している」と陳謝した。枝野幸男代表から「理性的に対応してほしい」と注意されたという。

紙面は主に3日の衆院予算委員会質疑を扱った内容。「桜を見る会」に関する安倍晋三首相の答弁を「ほころび」と評した紙面には、花丸マークが付いた。《共同通信》

立憲民主党などの衆院会派の控室ドアの廊下側に4日午前、新聞各社の4日付紙面6枚が張り出された。蛍光ペンの書き込みがあり、個別に「100点!」「0点」「出入り禁止」「論外」などと記されていた。論調への評価とみられるが、報道機関への圧力ととられかねない。立憲の安住淳国対委員長は記者団の取材に応じ、自ら記入したと認めて陳謝し、「調子に乗って張り出した。反省している」と語った。

張られたのは毎日、朝日、読売、日経、産経、東京の6紙で1時間ほどではがされた。衆院予算委員会での野党質問の扱いが小さかった新聞が「出入り禁止」などと書かれた。

主な新聞やテレビが加盟する野党記者クラブは、立憲側に意図などを文書で質問。安住氏が取材に応じ「ほんの冗談のつもりだった。(出入り禁止も)しない。(枝野幸男)代表にも注意され、『もうちょっと理性的に対応してください』と言われた」と釈明した。与党幹部は「野党は普通、マスコミを味方にするもんだ。敵に回すなんて珍しいな」と笑った。《毎日新聞》

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【新型肺炎】

香港、初の死者

香港政府は4日、新型コロナウイルス感染による肺炎にかかっていた香港の男性(39)が死亡したことを確認した。香港で新型肺炎による初の死者。

男性は1月21日に高速鉄道で中国湖北省武漢市に入り、23日に湖南省長沙市から高速鉄道で香港に戻っていた。31日から発熱し、病院で隔離治療を受けていた。

香港ではこれまで感染者が15人確認されている。《共同通信》

マカオ、カジノ営業を半月停止

カジノ関連収入が世界一となっているマカオの賀一誠行政長官は4日、記者会見で、新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大を防ぐため、カジノ営業を半月間、停止すると表明した。緊急の業務以外は公務員も自宅勤務となる。

賀氏によると、中国大陸との往来が自由なマカオで「人から人」への感染が起きる可能性が高まっている。4日にはカジノ産業関係者が使うシャトルバスに乗っていた女性(29)のウイルス感染が確認されたこともあり、営業停止を決めた。

賀氏は住民に対し、外出をできるだけ控えるよう呼び掛けた。カジノ再開は、半月後に情勢が安定していれば直ちに決めるという。《共同通信》

成田発着の中国路線、運休相次ぐ

新型コロナウイルスによる肺炎を受け、千葉県成田市の成田空港を発着する中国路線の利用客が減少し、航空各社の路線の運休や減便が相次いでいる。

日本航空は4日、週21往復の上海線と週7往復の北京線を17日から運休し、大連線を週4往復に減便すると発表した。日航の成田発着の中国路線は、現行の週35往復から大連線のみの週4往復に減る。全日本空輸は週7往復の北京線を10日から運休する。武漢線の運休も続ける。同社の中国線全体の予約状況は、前年より6割減になっている。

格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは上海線を5日から運休する。同社は、春節(旧正月)の大型連休中に訪日中国人の利用が増加すると見込み、週4往復の上海線を1月21日から週7往復に増便したばかりだった。同社は「中国からの団体旅行客の利用がなくなり、予約が低調に推移している」と説明した。LCCの春秋航空日本は武漢線の運休を続けるほか、17日から寧波線と重慶線を減便する。

中国の航空各社も運航本数を減らす。中国東方航空は北京、煙台、青島、西安、南京、上海線の運休や減便の措置を取り、18日に予定していた昆明線の就航を延期した。中国国際航空は北京、上海、成都、杭州、重慶線などを減便する。中国南方航空は深圳や長春、長沙、瀋陽線などを減便する。《毎日新聞》

国内で新たに3人感染

厚生労働省は4日、新たに政府派遣のチャーター機で帰国した女性ら3人が新型コロナウイルスに感染し、肺炎を発症していたことを明らかにした。3人とも痰などの追加検査で判明。国内での感染確認は計23人となった。 1人は、1月30日にチャーター機の第2便で中国湖北省武漢市から帰国した千葉県在住の50代女性。到着後の検査では発熱やせきが出ていたが陰性。ただ、肺炎の症状が出たため、再び2月4日に検査したところ陽性反応が出た。現在も38度の熱がある。

別の2人は外国籍。1人は武漢市から来日した30代女性で、1月21日に来日した後、30日に発熱。31日に肺炎が確認され、いったんは検査で陰性だったが、再度の検査で2月4日に陽性が判明した。現在も千葉県内の病院に入院している。

もう1人は武漢市がある湖北省から来日した50代男性。1月22日に来日し、26日に発熱、肺炎の症状も認められた。その後、検査では陰性となり、熱も下がって30日に帰国。しかし、帰国前に男性から採取していた検体を再度検査したところ、感染が確認された。

男性は、武漢市から日本に旅行に訪れ国内4例目の感染者として愛知県内の病院に入院した男性と同じバスツアーに参加していた。《産経新聞》

横浜のクルーズ船、下船は5日以降

新型コロナウイルスに感染した香港の男性(80)が乗っていたとして、厚生労働省が3日夜から横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で行っていた乗客乗員約3700人への検疫作業は4日夜まで続いた。発熱の症状がある人などへのウイルス検査の結果が判明するまで、全員が船内で待機。一部を除き、下船は5日以降にずれ込む。

同船の運営会社や厚労省によると、乗客約2660人、乗員約1040人の計約3700人が乗船。横浜・大黒ふ頭沖に停泊した船内に検疫官ら数十人が乗り込み、体温測定などで全員の健康状態を確認した。

乗客乗員の健康チェックは9割が終了しており、発熱やせきなどの症状がある人や濃厚接触者ら計133人から検体を採取。ウイルス検査を実施し、陽性なら感染症指定医療機関に入院となる。また、4日未明に乗客男性が脳梗塞の疑いで船外の病院に搬送されており、同行した妻とともに念のために検査する。夫婦に症状は出ていないという。

健康チェックで無症状の人や、検査で陰性だった人は下船後に帰宅できるが、厚労省は体調の変化を保健所に連絡し、医療機関を受診するよう呼びかけた。《産経新聞》

予算措置含め対応

安倍晋三首相は4日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大を巡り、国内の製造業や農業に生じている経済的な影響を調査し、予算措置も含めた対応を検討する考えを示した。政府内に予備費の活用を指示したことにも触れ「入国制限などにより、どのような影響が出るか注意深く見ている。必要があれば、ちゅうちょなく対応する」と強調した。

国民の後藤祐一氏は、2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と同様、感染症法に基づき、より強い制限が可能な「新感染症」に指定すべきだと主張。首相は「現時点で指定するのは難しい」と語った。《共同通信》

【さっぽろ雪まつり】開幕

新型コロナウイルスの感染拡大が、道内の冬まつりに影響を及ぼしている。第71回さっぽろ雪まつり(札幌市、札幌観光協会など主催)は4日、メインの大通会場(札幌市中央区)と、すすきの会場(同)で開幕。先月31日に始まったつどーむ会場(東区)と合わせ、201基の氷雪像が出迎える。実行委は会場内に消毒液を置くなどの対策をとりながら、来場を呼びかけている。

実行委は来場者の不安を取り除くため、マスクの着用や丁寧な手洗い、せきをする時に口・鼻をハンカチや腕などで覆う「せきエチケット」を、ポスターは日英中3カ国語、場内放送は日英中韓4カ国語で呼びかけている。スタッフにもマスクを推奨する一方、救急センターでは、疑わしい症状の人がいる場合、常駐の医師が札幌市保健所に連絡する態勢を整えるなど「基本的な対策をしっかり徹底する」(実行委)という。《共同通信》

【金沢21世紀美術館】再オープン

金沢21世紀美術館は4日、昨年末から進めていた改修工事を終え、1カ月半ぶりに再オープンした。開館を待ちわびていた観光客らが続々と訪れ、館内は平日にも関わらずにぎわった。正午までの来館者は2519人と前年同期より約300人多かった。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて総合受付や展示室のスタッフはマスクを着用し、来館者の中にもマスク姿の人が目立った。

総合受付には午前9時半からチケットを買い求める人が訪れ、午前10時半頃にはカウンター前に長蛇の列ができた。受付の券売機は、改修で3台から5台に増設され、スタッフからは「前に比べると、かなり流れが速い」と効果を実感する声が聞かれた。

この日開幕した開館15周年記念「現在地[2]」後期展や、写真映えスポットとして知られる「スイミング・プール」が人気を集めた。

金沢21世紀美術館は、館内の混雑緩和のため、昨年12月20日〜2月3日に全館休館して改修工事を行った。総合受付を拡張して大きな荷物を預けられるスペースを確保し、地下にコインロッカーを増設した。

同館は2004年に開館し、昨年12月の休館までの総来館者数は2700万人を超えた。北陸新幹線開業以来、来館者増に伴う混雑が課題となっていた。《北國新聞》

【東京株式市場】

4日の東京株式市場は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が懸念される中、業績改善が期待される銘柄が個別に買い戻され、日経平均株価(225種)は反発した。

終値は前日比112円65銭高の2万3084円59銭。東証株価指数(TOPIX)は11.58ポイント高の1684.24。出来高は約12億7663万株だった。《共同通信》

【日本相撲協会】初のSNS研修

日本相撲協会は4日、東京・両国国技館で力士、親方ら全協会員を対象に「協会員に求めるもの」をテーマに研修会を開き、約900人が出席した。内容は非公開だったが、芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、会員制交流サイト(SNS)の使用に関する注意喚起を初めて行った。

SNSでは昨年九州場所前に小結阿炎と当時十両の幕下若元春がインスタグラムに不謹慎な投稿をし、個人での投稿が当面禁止となった。研修会では元刑事の森雅人氏が、拡散されやすい特性や家族も特定される危険性を訴え、不用意な投稿を控えるよう呼び掛けた。《共同通信》

【NTTドコモ、メルカリ】業務提携

NTTドコモとメルカリは4日、キャッシュレス決済分野での業務提携を発表した。5月以降、ドコモが契約者を中心に付与する共通ポイント「dポイント」を、メルカリが運営するフリーマーケットアプリで使えるようにする。今夏には両社が提供するスマートフォン決済サービスで、保有する残高を相互に使うことができるようにし、連携を強化する。

スマホ決済は競争が激化しており、各社とも利用者獲得に向けた投資がかさみ、この分野で赤字を計上している。ソフトバンク系の「ペイペイ」や、「LINE(ライン)ペイ」の陣営が経営統合を発表するなど、生き残りに向けた再編の動きが一層加速している。《共同通信》

【米海軍】小型核を潜水艦に初配備

米国防総省は4日、低出力で「使える核兵器」と称される小型核を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を、海軍が実戦配備したと発表した。米メディアによると小型核の潜水艦配備は初めて。トランプ政権は中国、ロシアへの軍事的優位を確保するため、早期の製造、配備を目指していた。

核兵器を巡り、トランプ政権が「大国間競争」と位置付ける米中ロ間の軍拡競争が一層激化する恐れがある。米側は抑止力の強化を配備目的に掲げたが、核使用のハードルが大きく低下する可能性も現実味を帯びる。《共同通信》

【米・トランプ大統領】一般教書演説

トランプ米大統領は4日の一般教書演説で、新たな目玉政策は打ち出さず、移民政策を中心にオバマ前政権や野党民主党への攻撃に終始した。好調な経済を武器に政権運営を自賛する一方、民主党内で勢いを増す左派を批判。再選を狙う11月の大統領選に向け支持層固めを優先し、対決姿勢を鮮明にした。

ペロシ下院議長(民主党)は演説終了後、トランプ氏の背後で演説原稿を破り捨てる異例の抗議行動に出て波紋を呼んだ。ペロシ氏は「真実が書かれた部分を探したが見つからなかった」と激しく批判した。《共同通信》



2月4日 その日のできごと(何の日)