令和155日目

2019/10/02

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮】弾道ミサイルを発射

韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日午前7時11分(日本時間同)ごろ、東部、元山の北東沖の海上から日本海の東方向に向けて弾道ミサイルを発射したと発表し、ミサイルが潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の一種である「北極星」系列の弾道ミサイルとの分析を明らかにした。

北朝鮮は1日、米国と4日の予備接触に続いて5日に実務協議を開くことで合意したと発表したばかり。トランプ米大統領が短距離なら北朝鮮による弾道ミサイル発射を問題視しない立場を保つ中、協議の合意と同時に、米本土への奇襲も可能なSLBM実験を突き付け、トランプ政権の出方を試した可能性がある。

金正恩朝鮮労働党委員長が国防力強化を強調する中、新兵器実験を常態化させるとともに、国内に向けても対米対話と兵器開発の並立を誇示し、自らの路線を正当化する狙いもありそうだ。

韓国軍は、ミサイルは最高高度約910キロに達し、約450キロ飛行したと探知した。北朝鮮によるミサイルなどの発射は9月10日以来で、5月以降11回目。

北朝鮮は特に7月下旬以降、米韓合同軍事演習に反発して発射を繰り返し、9月10日には、金正恩朝鮮労働党委員長立ち会いの下、「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」と称した事実上の短距離弾道ミサイルを内陸部から発射。だが、一部は試射に失敗したとみられ、金氏はさらなる試射の必要性を示唆していた。《産経新聞》

菅義偉官房長官は2日午前の記者会見で、同日朝に弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対して、北京の大使館ルートを通じて抗議したことを明らかにした。同時に、日本人拉致問題解決に向けて条件を付けずに日朝首脳会談を目指す方針に変わりはないとの考えを示した。

菅氏は「拉致問題の解決に向けてわが国自身が主体的に取り組むことが重要だ。一日も早い解決に向けてあらゆるチャンスを逃すことはなく、全力で行動していく方針に変わりはない」と強調した。今回の発射を受けて日米首脳による電話会談を実施するかどうかについては「現時点では(予定は)ない」とした。

菅氏は記者会見で、現時点では1発が発射され、2つに分離して落下した可能性があると説明。これに先立つ同日朝の臨時記者会見では「2発が発射されたとみられる」と発表していたため修正した。菅氏は北朝鮮に対し「極めて問題のある危険な行為で断じて容認できない」と批判した。

北朝鮮は同日午前7時10分ごろに北朝鮮の東岸から東方向に弾道ミサイルを発射した。同27分には島根県隠岐諸島の島後沖の北に約350キロの排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられ、飛翔(ひしょう)距離は約450キロ、最高高度は約900キロと推定される。

韓国大統領府は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験の可能性があると公表しているが、菅氏は「わが国としては詳細は分析中だ」と述べるにとどめた。《産経新聞》

韓国の鄭景斗国防相は2日、北朝鮮が同日発射した弾道ミサイルについて、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に基づいて日本に情報共有を求めたと明らかにした。日本から韓国には要請はなかったという。

韓国政府は日本の輸出規制強化に反発して、8月下旬にGSOMIAの破棄を決定したが、北朝鮮ミサイルの情報を共有する重要性が改めて浮き彫りになった。協定は11月下旬まで効力があり、情報共有が可能。韓国の破棄決定後に日本からの情報共有要請に韓国が応じたこともある。

韓国側は、弾道ミサイル着弾までの状況を分析するには日本側の情報が必要と判断したもようだ。《共同通信》

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【夫婦別姓訴訟】東京地裁、事実婚夫婦らの請求棄却

夫婦別姓が認められないのは「婚姻の自由」などを保障した憲法に反するとして、事実婚の夫婦ら3人が国に計150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(大嶋洋志裁判長)は2日、請求を棄却した。

民法の夫婦同姓の規定を巡っては、2015年の最高裁大法廷判決が「合憲」と判断している。この日の判決は、結婚や出産後も仕事を続ける女性や、選択的夫婦別姓制度の導入に賛成する人の割合が増加傾向であることを指摘したが、「最高裁判決の正当性を失わせるほどの事情の変化ではない」として退けた。

今回と同じ弁護団による同種訴訟は同地裁立川支部と広島地裁にも起こされており、いずれも11月に判決が言い渡される予定。《読売新聞》

【N国党・立花孝志党首】書類送検

NHKから国民を守る党(N国党)に所属していた東京都中央区議の男性を脅迫したとして、警視庁が脅迫容疑で立花孝志党首を書類送検したことが2日、関係者への取材で分かった。書類送検は同日付。

関係者によると、男性区議は4月にN国党から立候補して当選し、その後、離党した。立花氏は7月上旬に動画投稿サイト「ユーチューブ」に「(男性を)ぶっ壊す」などと発言した動画を投稿し、脅した疑いが持たれている。

男性が脅されたとして、被害届を提出。立花氏は9月、記者会見を開いて「問題ない」という認識を示す一方、「自分の主張が通らなければ辞める」として、有罪となった場合は議員辞職する考えを示している。

立花氏は7月の参院選で初当選。元NHK職員で、受信料を支払った人だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送」の実現を主張している。《産経新聞》

【小泉進次郎環境相】汚染土の仮置場を視察

小泉進次郎環境相は2日午前、福島県楢葉町を訪れ、東京電力福島第1原発事故の除染に伴い出た土壌を保管する仮置き場を視察した。小泉氏は環境省職員の説明を聞きながら、汚染土を入れた特殊な袋がクレーンでトラックに積み込まれる作業を見学した。

小泉氏は中間貯蔵施設に向けて出発するトラックを見送った後、記者団に「一連の流れを自分の頭の中に残る光景として焼き付かせることは安全確保の取り組みを進めていく上で大事だ。意義ある時間を過ごした」と語った。

小泉氏は福島第1原発も視察する予定。小泉氏の福島入りは9月11日の環境相就任後、3回目となる。《産経新聞》

【大船渡高・佐々木朗希投手】プロ志望を表明

高校野球で球速163キロを記録したプロ注目の大型右腕、岩手県立大船渡高3年の佐々木朗希投手(17)は2日、プロ野球志望届を県高野連に提出したことを正式に明らかにした。午後6時から地元の大船渡市で記者会見した佐々木投手は「レベルの高いところでプレーしたいと思い、プロを志望した」と、プロを目指す決断をした理由を語った。

会見で佐々木投手は「子供たちに夢と希望を与える選手になりたい」と述べ、12球団のどこから指名されても入団する考えも明らかにした。

佐々木投手は190センチを超える長身から投げ下ろす右の本格派。4月の高校日本代表1次候補合宿で高校最速とされる163キロを計測するなど“令和の怪物”と呼ばれた。17日のドラフト会議では、日本ハムなど複数球団から1位指名される可能性がある。《産経新聞》

【JRA・藤田菜七子騎手】重賞初V

日本中央競馬会(JRA)の藤田菜七子騎手(22)は2日、東京都品川区の大井競馬場で行われた地方競馬の東京盃(1200メートルダート、交流G2)でコパノキッキング(4歳せん馬、村山明厩舎)に騎乗して1着となり、24回目の重賞挑戦(中央19回、地方5回)で念願の初勝利を挙げた。

今回の東京盃のように中央、地方で格付けが統一された「ダートグレード競走」と呼ばれる交流重賞を制した女性騎手は藤田騎手が初めて。

1番人気のコパノキッキングは抜群のスタートから先手を奪うと快調なリズムで逃げ、最後の直線は後続の追い上げを許さない独走で圧勝した。《共同通信》

【東京株式市場】

2日の東京株式市場は、米製造業の景況感悪化を受けて売り注文が優勢になり、日経平均株価(225種)は反落した。終値は前日比106円63銭安の2万1778円61銭。抗議活動が激化する香港情勢も警戒された。

東証株価指数(TOPIX)は6.71ポイント安の1596.29。出来高は約11億7100万株。

市場の注目度が高い米サプライ管理協会(ISM)の製造業総合景況指数が1日発表され、米中貿易摩擦を背景に10年3カ月ぶりの低水準となった。中国や欧州の景気失速が明確になる中、「好調だった米国経済も今後は大丈夫なのかと懸念された」(大手証券)。《共同通信》

【インド】「トイレ普及完了」宣言

インドのモディ首相は2日、マハトマ・ガンジーの生誕150年に合わせて演説し、同国の一般家庭にトイレが普及して屋外排せつがなくなったと宣言した。モディ氏の目玉政策が実現したことを強調し求心力を高める狙いだが、実態とは大きく異なっているとの批判もある。

ガンジーが独立運動の拠点とした西部グジャラート州アーメダバードで開かれた式典で、モディ氏は「世界がよりインドを尊敬する」と述べた。

モディ氏は2014年10月に「スワッチ・バーラト(きれいなインド)運動」を提唱。5年間で1億2千万世帯にトイレを設置し、屋外排せつをゼロにするとしていた。《共同通信》

【英政府】EU離脱協定の修正案を正式提示

英政府は2日、欧州連合(EU)に対し、離脱協定の修正案を正式に提示した。最大の課題である英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの国境管理問題を巡り、国境での税関手続きなどを不要にするための新たな枠組みが柱だ。離脱期限が10月31日に迫る中、EU側がこれを受け入れるかどうか注目される。

英国とEUは、英国の離脱による激変を緩和するため来年12月末まで事実上、輸出入手続きなどを変えない「移行期間」を設ける方針だ。この期間中に双方が受け入れられる国境管理の方法が見つからない場合、英国全体をEUの関税同盟に残す「安全策」を巡って対立している。《読売新聞》

【安倍晋三首相】サモア・ツイラエパ首相と会談

安倍首相は2日午前、サモアのツイラエパ首相と首相官邸で会談した。安倍首相は冒頭、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難し、「北朝鮮をはじめとする地域や国際社会の情勢について率直な意見交換を行いたい」と述べた。また、サモアに貨客船を供与するため、25億円の無償資金協力を行う考えを表明した。

ツイラエパ氏はラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会のため来日した。5日に行われる日本対サモア戦について、ツイラエパ氏は「日本チームは成功裏に勝ち進んでいる」とエールを送り、安倍首相は「素晴らしい試合になることを期待している」と応じた。《読売新聞》



10月2日 その日のできごと(何の日)