令和27日目

2019/05/27

この日のできごと(何の日)

【拉致被害者家族会】米・トランプ大統領と面会

北朝鮮による拉致被害者家族会は27日、東京・元赤坂の迎賓館でトランプ米大統領と平成29年11月以来、2度目の面会を行った。面会後の記者会見で、家族らは「トランプ氏から勇気をもらった」と感謝の思いを語り、被害者全員の即時一括帰国に向けた日米の連携にも期待をにじませた。

「拉致問題は私の頭の中に常にある。安倍晋三首相とともに、解決に向かって努力したい」。トランプ氏は家族を前に局面打開への思いをこう伝えたという。

家族会代表で田口八重子さん(63)=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(80)は「拉致問題を何とか解決したい、という意気込みを感じた」と手応えを語った。体調が優れない中で面会に臨み、感謝と期待を伝えた飯塚さんは「トランプ氏の取り組みで良い流れができている。安倍首相は好機を逃さず解決につなげてほしい」と早期の進展を要望。「私も負けずに頑張る」と決意を述べた。《産経新聞》

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【安倍晋三首相】米・トランプ大統領と会談

安倍晋三首相は27日、来日中のトランプ米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談し、北朝鮮による日本人拉致問題の解決のため、日朝首脳会談実現への緊密な連携を確認した。首相はトランプ氏との共同記者会見で、北朝鮮の非核化に向け「日米の立場は完全に一致した」と強調した。貿易問題では交渉を加速させる方針を共有し、米国との軍事的緊張が高まるイランをめぐり、首相は「仲介役」を果たす意向を示した。

両首脳の会談は4月以来で、通算11回目。会談は予定の2時間を約40分超えた。首相は拉致問題について、条件をつけずに北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談する意向を説明し、トランプ氏は「全面的に支持する。あらゆる支援を惜しまない」と応じ、協力する考えを重ねて示した。

首相は共同記者会見で、日朝首脳会談について「1回の会談で解決できるかにかかわらず、責任を果たすため全力を傾ける決意だ」と強調した。両首脳は北朝鮮による国連安全保障理事会決議の完全履行が重要との認識で一致した。

【天皇、皇后両陛下】トランプ大統領夫妻招き宮中晩餐会

天皇、皇后両陛下は27日、国賓として来日中のトランプ米大統領とメラニア夫人を歓迎し、皇居・宮殿の「豊明殿」で宮中晩餐会を催された。天皇陛下が即位後、国賓を迎えられての晩餐会は初めて。秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方も臨席され、両国政府の要人や各界の著名人ら165人が出席。両陛下はトランプ氏の両隣に着席し、和やかに歓談された。

陛下はタキシード姿、皇后さまはロングドレス姿でご臨席。陛下は乾杯に先立ち「私が皇位を継承してから最初の国賓として、今宵、大統領御夫妻を晩餐会の席にお迎えすることができ、嬉しく思います」と歓迎の言葉を述べられた。トランプ氏は「米国国民は陛下の下で新しい時代を迎える日本のすべての人々に対し、幸運をお祈りしています」と答辞を述べた。

メインテーブルには両陛下と大統領夫妻を中心に、皇族方をはじめ安倍晋三首相夫妻や閣僚らが着席。米国に留学経験があり、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授や、米国シニアツアーなどで活躍したプロゴルファーの青木功氏らも招かれた。

この日午前には宮殿東庭で歓迎行事があり、終了後に両陛下が大統領夫妻とご会見。贈り物の「御贈進品」の交換が行われ、両陛下からトランプ氏には青い陶器の飾り鉢、メラニア夫人には金細工の施された装飾用の箱が贈られた。陛下は楽器のビオラ、皇后さまは母校の米ハーバード大の構内の木で作られたペンなどを受け取られた。《産経新聞》

【野党】「おもてなし」批判

令和初の国賓として来日中のトランプ米大統領への「おもてなし」をめぐり、野党が政府を批判している。野党にとって見せ場である衆参両院の予算委員会の開催が決まらない中、さらなる埋没は避けたいとの焦燥感が透けてみえる。

「『選挙が終わるまで黙っていてね』とお願いするために“おもてなし”をしたのかといわれても仕方がない」。共産党の小池晃書記局長は27日の記者会見で、トランプ氏が同日の日米首脳会談で貿易交渉に関し「8月に大きな発表ができる」と表明したことに、こう言及した。政府が夏の参院選への悪影響を避けるべく、米国への「譲歩」を口止めしたのではないかとの見方を示した。

立憲民主党の枝野幸男代表も25日、記者団に対し、トランプ氏の大相撲観戦を歓迎しつつ、土俵近くの升席に招いたことを非難した。「天覧相撲」でも周囲への配慮から2階席から観戦されていることを挙げ「日本政府が(升席を)提案したのならば陛下に失礼ではないか」と述べた。

同党の辻元清美国対委員長も22日、記者団に「トランプ氏は観光旅行で日本に来るのか。安倍晋三首相はツアーガイドか」と、ゴルフや大相撲観戦が盛り込まれた日程を皮肉った。

野党が政府を牽制する背景には、「安倍・トランプ」一色の報道で埋没することへの焦りが見え隠れする。予算委は「国会の花形」とされるが、3月の予算成立後は首相出席で開かれておらず、国民民主党の玉木雄一郎代表は27日の記者会見で「速やかな予算委の開催」を4回にわたり要求した。

一方、与党からは成果を高く評価する声が相次いだ。自民党の二階俊博幹事長は27日の党役員会で「安倍外交の成功を内外にアピールすることができた」と強調した。「日米のトップ同士の関係が良好であることは大変重要なことだ」とも述べた。

公明党の斉藤鉄夫幹事長も国会内で記者団に対し「令和になって初めての国賓だ。信頼関係をより一層固める意味で大変有意義な訪日だった」と評価した。ゴルフや大相撲観戦でもてなしたことに対し「外交でなく社交だ」と揶揄する一部の野党の主張には「あまりに了見の狭い反応だ」と批判した。《産経新聞》

【北海道】また猛暑日

大陸から流入した真夏並みの暖気の滞留で、27日も北海道から関東甲信を中心に気温が上昇した。埼玉県熊谷市では平年を10・3度上回る最高気温36・2度を記録、東京都練馬区でも34・2度まで上がった。

26日に佐呂間町で国内最高気温を更新した北海道では、帯広市で35・8度を記録するなど、この日も複数の地点で猛暑日となった。《読売新聞》

【大阪府警】近大生飲酒死亡で学生ら12人を書類送検

平成29年12月に近畿大経済学部2年だったAさん=当時(20)=がテニスサークルの飲み会で多量の酒を一気飲みして死亡した問題で、大阪府警捜査1課は27日、救急搬送など適切な処置をしなかったとして保護責任者遺棄致死容疑で、飲み会に参加するなどした当時の3年生4人と介抱役の2年生8人の計12人を書類送検した。

送検容疑は29年12月11日夜、大阪府東大阪市の居酒屋で、ウオッカなどを多量に飲んで酔いつぶれたAさんを保護する責任があるのに、救急搬送するなどの必要な措置をせず、翌日に死亡させたとしている。同課は12人の認否を明らかにしていないが、大半は「Aさんの症状から急性アルコール中毒を疑った」と話しているという。《産経新聞》

【布川事件】国に7600万円賠償命令

昭和42年に茨城県利根町で男性が殺害された布川事件で、再審無罪が確定した桜井昌司さん(72)が、国と県に計約1億9千万円の国家賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。市原義孝裁判長は、警察官と検察官に捜査や公判で違法行為があったと認め、計約7600万円の支払いを命じた。

判決理由では、警察官の取り調べについて、桜井さんに虚偽の事実を伝えて自白させたほか、記憶喚起の限度を超えた誘導があったとして、違法と認定した。

検察官については、弁護人から具体的な証拠の開示請求を受けた場合、合理的な理由がない限りは「開示義務を負う」と判示。その上で、現場近くで桜井さんを見たとする記載がない目撃者の捜査報告書など、弁護人が請求していた証拠のうち、結果に影響を与えた証拠を開示しなかったことは違法とした。

市原裁判長は「これらの違法行為がなければ遅くとも2審で無罪判決が出され、直ちに釈放された可能性が高い」と指摘した。《産経新聞》

【京都大・本庶佑特別教授】小野薬品を批判

ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑京都大特別教授が27日、大阪市内で講演し、がんの免疫治療薬「オプジーボ」の特許契約をめぐって対立している小野薬品工業が京大への寄付額として提示した金額は、2百億~3百億円だったと明らかにした。本庶氏は1千億円規模の拠出を求めていた。本庶氏は「常識的にあり得ない」と批判した。

本庶氏は同社に、当初結んだ特許契約の見直しを求めていた。昨年秋、同社は特許の対価の上乗せ交渉を打ち切り、代替案として京大への寄付を提案していた。本庶氏は「2百億~3百億円で済ますのはあり得ない」と、拒否したと述べた。

一方、米ボストンの連邦地方裁判所が「オプジーボ」の特許で、米の研究者2人を共同発明者と認める決定をしたことに本庶氏は「奇妙な判決。法論理的にありえない」とし、控訴する方針を示した。同様に、オプジーボの特許をもつ小野薬品も控訴する方針。

米研究者2人も共同発明者になると、本庶氏と小野薬品などが受け取る特許収入が減る可能性がある。《産経新聞》



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