令和4日目

2019/05/04

この日のできごと(何の日)

【天皇陛下】一般参賀でお言葉

天皇陛下のご即位を祝う一般参賀が4日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が、宮殿「長和殿」のベランダで参賀者に応えられた。1日に即位した陛下が公式行事で国民の前に出る初めての機会で、「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。

参賀は午前10時から6回行われ、陛下は毎回お言葉を述べられた。参賀者は計14万1130人に上った。上皇ご夫妻や未成年皇族は参加されなかった。

平成2年11月に実施された上皇さまのご即位に伴う一般参賀は計8回で10万9800人が足を運んだが、今回はこれを上回った。今年の新年一般参賀の参賀者は15万4800人だった。参賀には米国、ドイツ、フランス、中国などのメディアの姿もあり、諸外国からも高い注目を集めた。

皇居のある東京都千代田区では最高気温が24・8度と6月上旬並みまで上がり、熱中症とみられる症状で倒れる参賀者が続出。約120人が救護室で診察を受け、10~80代の男女28人が救急搬送された。陛下は午後2時以降の2回のお言葉では、暑さの中の参賀に感謝を示す一言も加えられた。

また、最終回の前には雷が接近しているとの予報があり、両陛下が参賀者に配慮し、お出ましの時間を早められたという。《産経新聞》

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【スポーツクライミングW杯】

スポーツクライミングのワールドカップ(W杯)は5日、中国の呉江でボルダリング第4戦の決勝が行われ、男子で2016年世界選手権王者の楢崎智亜(TEAM au)が優勝し、通算4勝目を挙げた。原田海(日新火災)は2位に入り、土肥圭太(鹿児島県連盟)は4位、藤井快(TEAM au)は5位。

女子は野口啓代(TEAM au)が2位となり、森秋彩(茨城・つくば開成高)は3位、野中生萌(XFLAG)は4位だった。《共同通信》

【イスラエル】ガザからロケット弾100発超

イスラエル軍によると4日、パレスチナ自治区ガザからイスラエルに向けて100発超のロケット弾が発射された。軍は一部を対空防衛システム「アイアンドーム」で撃墜した。軍はガザを実効支配するイスラム組織ハマスの関連施設を報復攻撃し、ガザの当局によると男性1人が死亡した。緊張が激化する恐れがある。

イスラエル側の死傷者は確認されていない。ネタニヤフ首相は治安閣議を開き、軍高官と対応を協議した。

イスラエルでは8日に戦没者追悼の日、9日に独立記念日の重要行事を迎え、軍が警戒を強めていた。長期停戦に向けたエジプトの仲介の行方に影響する可能性もある。《共同通信》

【日大アメフト部】処分明け初試合

日本大アメリカンフットボール部は4日、東京都内で、悪質な反則問題による公式試合出場資格停止処分が解除された後初の対外試合を日本体育大と行い、秋の公式戦に向けて再スタートを切った。反則の当事者だった宮川泰介選手は右太ももを痛めているため出場しなかった。試合は日大が42―0で勝った。

昨年5月6日の関西学院大との定期戦で危険なタックルをし、社会問題にも発展した不祥事から約1年。自主性を重んじる指導でチームの再建を進める橋詰功新監督は「試合ができたことがありがたい。ここまでたどり着けたことに感謝している」と述べた。《共同通信》

【プロ野球・4日】

西7―6楽

西武が今季2度目のサヨナラ勝ちで勝率5割に戻した。4―6の九回にメヒアの2ランで追い付き、延長十一回2死二塁から金子侑の中前適時打で試合を決めた。十回から抑えた増田が2勝目。楽天は2試合連続サヨナラ負けで3連敗。

ソ4―0オ

ソフトバンクが3連勝。一回に松田宣、グラシアルの連続適時打で2点を先制、三回にも松田宣の適時二塁打などで2点を加えた。先発の千賀が7回無失点で3勝目を挙げた。オリックスは今季初登板の成瀬が先発し、4失点で黒星。

ロ3―2日

ロッテが逆転勝ちした。1―2の八回に角中の適時二塁打と井上の適時打で2点を奪った。八回を抑えた田中が今季初勝利。九回は益田が抑え8セーブ目。日本ハムは打線が好機で攻めきれず、八回に宮西が打たれ今季初黒星を喫した。

広3―2巨

広島が今季3度目のサヨナラ勝ちで3連勝を飾った。2―2の延長十回2死二塁からバティスタの左越え適時打で勝負を決めた。十回を抑えたレグナルトが来日初勝利。巨人は終盤の好機を生かせず、6カードぶりに連戦で負け越した。

中4―8ヤ

ヤクルトは同点の五回、打者12人で7点を奪った。連続野選で2点を加え、山田哲が適時打、村上が2点二塁打、西浦が2点左前打を放った。高梨が7回3失点で3勝目。中日は今季初の4連敗。ミスが目立ち、柳も8失点した。

神5―1D

阪神が快勝。三回に福留の適時打で先制し、五回は5四死球を選び2点。六回に糸井の適時打などで突き放した。メッセンジャーは低めに集め、3安打1失点で2年ぶり完投勝利。DeNAはメッセンジャーに昨季から7連敗となった。《共同通信》

【ボクシング・船井龍一選手】IBF王座獲得ならず

国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフライ級タイトルマッチが4日、米カリフォルニア州ストックトンで行われ、挑戦者の船井龍一(ワタナベ)は王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に7回TKOで敗れ、王座奪取はならなかった。

船井は39戦31勝(22KO)8敗、アンカハスは7度目の防衛に成功し、34戦31勝(21KO)1敗2分けとなった。《共同通信》

【インドネシア】違法操業のベトナム漁船を沈没処理

インドネシア海洋・水産省は4日、同国近海での違法操業により拿捕したベトナム漁船13隻をインドネシア・カリマンタン島西方沖で沈没処理した。

先月27日に南シナ海南端にあるインドネシア領ナトゥナ諸島北方の領海で、インドネシア海軍艦艇がベトナム沿岸警備当局の警備艇2隻に体当たりされる事件があり、ベトナム側をけん制する狙いがある。

この事件では、インドネシア側が付近で違法操業していたベトナム人漁師12人を拘束。駐インドネシアのベトナム大使を呼んで抗議するなど問題化していた。《共同通信》

【タイ・ワチラロンコン国王】戴冠式

タイの首都バンコクの王宮で4日、2016年12月に即位したワチラロンコン国王の戴冠式が始まり、伝統的な様式で儀式が行われた。戴冠式は69年ぶりで、3日間行事が続く。

国王は16年10月に死去したプミポン前国王を引き継いだ。国民から絶大な敬愛を受けた前国王の葬儀が17年にあり、戴冠式はこれまで行われていなかった。

4日の儀式では、ワチラロンコン国王が、タイ各地から集めた聖水で体を清めるなどした後、王座に座った。国王を象徴する白い傘の下で、約7キロの重さの王冠を頭にかぶり「常に人々の利益のために、公正さをもって統治をしていく」と宣言した。《共同通信》

【中西進氏】「元号は国の理想掲げるもの」

元号「令和」の考案者とみられている国文学者の中西進氏は4日、富山市内で講演し「元号は国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードだ」と語った。

講演は令和の典拠とされる万葉集がテーマで、中西氏は元号の歴史や込められた意味なども解説した。令和については、「『令』は秩序を持った美しさ、麗しいという意味」とし「麗しく平和をグレードアップさせていく時代」と述べた。

中西氏は万葉集の代表的歌人で編者とされる大伴家持らを紹介する「高志の国文学館」(同市)の館長を務める。講演には県内の中高生ら約800人が集まった。《共同通信》

【MOMO3号機】打ち上げ成功

宇宙新興企業インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)が4日、大樹町の実験場から小型ロケット「MOMO(モモ)3号機」を打ち上げ、ロケットは宇宙に到達した。民間企業が単独で開発したロケットが宇宙に達したのは国内で初めて。

機体は全長10メートル、直径50センチ、重さ1・15トン。午前5時45分の打ち上げから4分後、高度113・4キロ・メートルの宇宙空間に到達し、8分35秒後に実験場から37キロ・メートル離れた太平洋に落下した。

同社は2013年に設立。17年に1号機、18年に2号機の打ち上げを試みたが、機体の強度不足などで失敗していた。《読売新聞》

【北朝鮮】飛翔体を数発発射

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は4日午前9時6分頃から27分頃にかけ、東海岸の元山付近から北東方向に短距離の飛翔体数発を発射した。日本海方向に約70~200キロ・メートル飛行したという。

飛翔体について参謀本部は当初、「短距離ミサイル」と発表したが、後に「短距離の発射体」に訂正した。韓国政府は、米韓当局が分析中としている。韓国・慶南大極東問題研究所の金東葉教授は、飛行距離などから「240ミリと300ミリのロケット砲を同時に発射する訓練を実施した可能性が高い」と分析した。

300ミリロケット砲は、軍事境界線付近から発射した場合、京畿道平沢の在韓米軍基地を含む首都圏全域を射程に収める。

北朝鮮は、ハノイで2月末に行われた非核化を巡る2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、新型の戦術誘導兵器の発射実験を実施するなど、小規模な軍事挑発を繰り返している。《読売新聞》

【伊豆大島・大島空港】小型機がオーバーラン

4日午前10時10分頃、東京・伊豆大島の大島空港で、小型プロペラ機(PA―46―350P)が着陸した際、滑走路(1800メートル)をオーバーランし、前方の緑地帯で止まった。同機には、操縦者の男性を含め男女5人が乗っていたが、けがはなかった。

同機は、民間会社が所有し、同日午前8時50分頃、八尾空港(大阪府八尾市)を出発。このオーバーランで、大島空港は閉鎖され、計5便が欠航した。国土交通省は「重大インシデント」と判断し、運輸安全委員会は調査官2人を現地に派遣することを決めた。《読売新聞》

【愛知県多治見市】男が荷台に警察官乗せ15キロ逃走

岐阜県警多治見署は4日、軽トラックなどを盗んだとして窃盗の疑いで、自称名古屋市南区の派遣労働者、A容疑者(65)を逮捕した。同県多治見市内で3日深夜、盗難届の出ていた軽トラックが見つかり、多治見署員が職務質問しようとしたが、軽トラックは急発進。署員が荷台に飛び乗り、A容疑者はそのまま約15キロにわたり逃走していた。

逮捕容疑は3日午後2時から同50分までの間、同県恵那市の路上に止められていた軽トラック1台や農機具を盗んだとしている。「他人の車に乗ったことは間違いないが、止まっていた場所が事実と違う」と供述している。

同署によると、A容疑者は多治見市内の国道などを約20分間走行し、行き止まりで停止、カッターナイフで自ら首を切り、病院に搬送された。命に別条はなく、署員にもけがはなかった。《産経新聞》

【フランス】デモ25週目

フランスでマクロン政権に抗議する黄色いベスト運動のデモが4日、25週連続で行われた。内務省によると、全国の参加者は約1万8900人。昨年11月以来、最少規模となった。前週4月27日は約2万3600人だった。

昨年11月の初回のデモには約28万人が参加。4月には約2万~3万人に減少したが、5月1日のメーデーのデモに黄色いベスト運動の参加者らも多数合流し、今回はさらに動員が減ったとみられている。パリの参加者も前週の約2600人から約1460人に減少した。

長引くデモを受け、マクロン大統領は所得減税などの新施策を発表している。《共同通信》

【岩屋毅防衛相】ベトナム・フック首相と会談

ベトナム訪問中の岩屋毅防衛相は4日、首都ハノイでグエン・スアン・フック首相と会談し、自衛隊艦艇のベトナム寄港や、防衛産業間の交流促進など両国の防衛協力を推進する方針で一致した。

岩屋氏はフック首相との会談後、記者団に「今回の訪問結果を生かし、両国の連携を深め、地域の安定と平和に貢献していきたい」と強調した。

日本政府は昨年決定した新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」で、ベトナムなど東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との関係について「共同訓練・演習、防衛装備・技術協力、能力構築支援等の具体的な2国間・多国間協力を推進する」と明記した。《共同通信》



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