平成9880日目
2016/01/26
この日のできごと(何の日)
【ドーハの歓喜】
サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア選手権第12日は26日、カタールのドーハで準決勝が行われ、日本がイラクを2―1で下し、6大会連続10度目の本大会出場を決めた。
日本は準々決勝のイラン戦から先発4人を入れ替え。股関節周辺の筋肉を痛めていたFW鈴木が復帰し、FW久保と2トップを形成。イランとの準々決勝では出番のなかったMF南野、DF山中らも先発するなどベストの布陣で臨んだ。
前半、相手DFからボールを奪った鈴木が左サイドをドリブル突破してクロス。これを久保が滑り込みながら右足で合せ、日本は最初のシュートで先制。だが、同43分にイラクに同点ゴールを許し、1―1で前半を折り返し。
後半に入ると、押される時間帯が長く続いたものの、イラクに得点を許さず、後半ロスタイムにMF原川が劇的な決勝ゴールを奪った。
この世代の日本はイラクに対し、10年のU―16アジア選手権の準々決勝で勝利したのを最後に3連敗中だったが、五輪出場の懸かった大一番で見事に雪辱した。《スポニチ》
【福岡高検】鹿児島強姦事件の上告を断念
鹿児島市で2012年、女性に性的暴行を加えたとして強姦罪に問われた男性(23)に懲役4年を言い渡した一審判決を破棄し、無罪とした福岡高裁宮崎支部判決について、福岡高検は上告期限の26日、上告しないことを明らかにした。男性の無罪が確定した。
今月12日の高裁支部判決は、鹿児島県警のDNA型鑑定の手法や、検察側が控訴審の審理中に裁判所に通知せず独自に鑑定したことを厳しく批判していた。福岡高検の保坂直樹刑事部長は「判決には承服しがたい点があるが、上告すべき憲法違反や判例違反があるとまでは言いがたい」と説明した。
男性は鹿児島市の路上で12年10月、当時17歳の女性を強姦したとして起訴されたが、「酔っていて記憶がない」と無罪を主張していた。県警は女性の体内から検出した精液を鑑定し、「抽出されたDNAは微量で鑑定できない」としたが、14年2月の一審・鹿児島地裁判決は、女性の胸から男性と一致するDNA型が検出されたことなどから、男性に暴行されたとする女性の証言は信用できると結論づけた。
一方、控訴審では、弁護側の請求に基づき高裁支部が再鑑定したところ、体液から精子のDNAが検出され、男性とは別人のものと判明した。高裁支部は女性の証言についても、「虚偽を述べていたとしか考えられない」と信用性を否定。「本件を強姦とみるには不自然」として、男性に無罪を言い渡した。男性の弁護団は26日、高検の上告断念を受け「これで日常の生活に戻ることができると思います」とのコメントを出した。《朝日新聞》
【九州、山口】26万世帯以上が断水
九州・山口を襲った記録的な寒波の影響は26日も続き、水道管凍結などによる断水や給水制限があった。朝日新聞の同日夕までのまとめでは、影響は九州・山口の全8県で26万世帯以上に及び、各県からの災害派遣要請を受けて自衛隊も給水支援などにあたった。《朝日新聞》
【テニス・錦織圭選手】全豪ベスト4ならず
テニスの全豪オープン第9日は26日、メルボルンで行われ、男子シングルス準々決勝で世界ランキング7位の錦織圭(26=日清食品)は同1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)と対戦。3―6、2―6、4―6で敗れ、1932年の佐藤次郎以来となる日本男子全豪ベスト4には届かなかった。《スポニチ》
【プロ野球・ソフトバンク】スローガン「熱男」継続
3年連続日本一を狙うソフトバンクは26日、今季のスローガンが「熱男(アツオ)2016」に決まったと発表した。工藤監督は最終選考に残った4候補が昨季の「熱男」を超えるインパクトがなく、ことしの西暦を入れてバージョンアップしたといい「今のホークスに合っている。強いイメージをそのまま引き継いで、より熱く戦う気持ちを持って3連覇を目指す」と思いを語った。
工藤監督は昨季、就任1年目で日本一に輝き「熱男」が「心に刻まれている」と思い入れもあるようだ。シーズンを見据え「選手が戦えるようにサポートしていく」と意気込みを示した。《共同通信》
【神戸地裁】「号泣議員」初公判
日帰り出張を繰り返したなどとうその報告書を提出し、政務活動費約913万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた元兵庫県議野々村竜太郎被告(49)の延期されていた初公判が26日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれ、野々村被告は「収支報告書に虚偽記載し、政活費の返還を免れたことは決してございません」などと起訴内容を否認した。地裁は強制的に出廷させるため「勾引」の手続きを取っていた。
野々村被告が公の場に姿を見せるのは、記者会見で政活費詐取疑惑を釈明し号泣するなどした2014年7月以来。当時と異なり、眼鏡を掛け、頭をそり上げた姿で落ち着いた様子だった。《共同通信》