平成9823日目
2015/11/30
この日のできごと(何の日)
【水木しげるさん】死去
「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などの人気漫画家で、文化功労者の水木しげる氏が30日午前7時18分、多臓器不全のため東京都三鷹市の病院で死去した。93歳。鳥取県出身。後日、お別れの会を開く。11日に東京都調布市の自宅で転倒し、頭を打って入院していた。
大正11年、大阪で生まれ、間もなく鳥取県境港市に移った。早くから絵の才能を発揮し、13歳で油絵の個展を開き、新聞の地方版に「天才少年」と紹介された。
高等小学校卒業後、15歳で大阪の石版印刷会社に就職したが2カ月で解雇。美術学校に通った。18年に徴兵され出征し、激戦地ニューブリテン島のラバウル戦線でマラリアを発病、空襲で左腕を失った。
21年に帰国し、26年から「水木しげる」のペンネームで紙芝居作家として出発し、32年に上京。39年、劇画誌「ガロ」の中心作家となり、40年から「週刊少年マガジン」で「墓場の鬼太郎」を連載、代表作「鬼太郎」シリーズは「ゲゲゲの鬼太郎」と改題、43年にテレビアニメ化されて大ヒットし、世代を超える人気キャラクターを生んだ。
平成3年、紫綬褒章受章。8年、日本漫画家協会賞文部大臣賞、10年、児童文化功労賞を受賞。15年には、手塚治虫文化賞特別賞と旭日小綬章を受け、22年に文化功労者。妻の布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」を原案にして22年、同タイトルのNHK連続テレビ小説が放送され、人気を呼んだ。25年6月には『水木しげる漫画大全集』第1期が配本、現在は第2期が刊行されている。《産経新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【東京・稲城市役所】男が市役所に放火
30日午後1時55分ごろ、東京都稲城市の稲城市役所で、「男が原付きバイクで乗り付け、机の上に油をまいて火をつけた」と110番通報があった。男は駆けつけた警視庁多摩中央署のパトカーを奪って逃走を図ったが、別のパトカーに衝突し、取り押さえられた。男はサバイバルナイフを所持しており、同署が現住建造物等放火や建造物侵入、銃刀法違反などの現行犯で逮捕した。
同署によると、男は稲城市坂浜の職業不詳、W容疑者(47)。調べに黙秘しているという。
W容疑者は当時、バイクに乗ったまま、市役所入り口から建物内に侵入。1階の保険年金課のカウンター付近で、タンクに入った灯油のような液体をまいてライターで火をつけた。市役所の天井や壁など約2平方メートルが焼けたほか、W容疑者のバイクも焼損した。市役所職員の1人が煙を吸うなどして軽傷だという。
W容疑者は火を付けた後、パトカーを奪って数メートルほど逃走したところで、止まっていた別のパトカーと衝突した。W容疑者もナイフで自らの鼻を切っており、10日間の軽傷。
20代の女性職員は「(渡部容疑者は)職員の名前を叫んでいて、その人を探しているようだった。まさか本当に火をつけるとは思わなかった」とおびえた様子で話した。《産経新聞》
【プロ野球・楽天】新入団選手が本拠地を見学
楽天の育成を含む新入団9選手が30日、本拠地のコボスタ宮城を見学した。球場は来季に向けて大幅改修中で、ドラフト1位のオコエ(東京・関東第一高)は「新しくなるのは楽しみ。自分もそこにいられるようにしたい」と1軍でのプレーを見据えた。
ロッカールームを見学した際には日本代表の則本、松井裕らと遭遇し「すごいオーラだった」と感嘆した。初めて訪れた東北の寒さに身を震わせながらも「気合で何とかするつもりです」と自らも活躍を誓った。《スポニチ》
【ロシア・プーチン大統領】トルコを批判
ロシアのプーチン大統領は30日、トルコがロシア軍機を撃墜した動機について、過激派組織「イスラム国」支配領域からトルコが大量に石油を密輸しており、輸送経路がロシア軍に破壊されないよう守るためだったとの見方を示した。プーチン氏はパリ郊外で記者会見し、あらためてトルコを批判した。
タス通信によると、トルコのエルドアン大統領は同日、イスラム国からの石油密輸を否定し、証拠があれば大統領職を辞任してもいいと訴えた。
プーチン氏は、大規模な石油密輸に関して新たな証拠を得たとも主張した。《共同通信》
【この日の安倍総理】
COP21でスピーチ
安倍晋三首相は30日午後(日本時間1日未明)、パリ郊外で開幕した国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)でのスピーチで、途上国に対して2020年に官民合わせて約1兆3千億円の気候変動対策支援を実施することを表明した。
安倍首相はスピーチで、「テロに屈せずCOP21を開催したオランド大統領、フランス政府やフランス国民の皆様に敬意と連帯の意を表する」と述べ、国際社会の連携を呼びかけた。
COP21が目指す新たな国際枠組みに関しては、長期目標の設定や、温室効果ガスの削減目標を見直す共通プロセスの創設などを盛り込むように提案した。《産経新聞》
習近平氏と立ち話
安倍晋三首相は30日午後、パリで開かれたCOP20の会場で、中国の習近平国家主席と立ち話をした。習氏は「お互いのセンシティブな問題について正しく対応し、関係を大事にしていきたい」と首相に伝えた。両首脳は両国関係を前進させることで一致した。《毎日新聞》
トルコ大統領と接触
安倍晋三首相は30日、トルコのエルドアン大統領とフランス・パリ郊外で接触し、ロシア軍機撃墜に端を発したロシアとの緊張の緩和に向け、協力する用意があると伝えた。「私にできることがあれば、ロシアのプーチン大統領に伝えるので言ってほしい」と提案した。
接触は、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)会場で、立ち話の形で約5分間行った。エルドアン大統領は「われわれも(ロシアとの関係悪化を)決して望んでいなかった」と述べ、謝意を伝えた。《共同通信》
仏・バルス首相と会談
安倍晋三首相は11月30日夜(日本時間12月1日未明)、フランスのバルス首相とパリ郊外で会談し、パリ同時多発テロを踏まえ、シリア難民支援など地域の安定に向けた取り組みの重要性を確認した。
安倍首相はテロの発生にもかかわらず、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に約150カ国の首脳が出席したことを「大きな成功だ」と評価。国際社会が結束してテロ対策を進める必要があるとして、難民支援など日本の施策を説明した。
バルス氏はテロ対策の分野で「日本の役割はますます大きくなっている」と指摘し、さらなる関係強化に意欲を示した。《共同通信》