平成1914日目

平成6年4月5日(火)

1994/04/05

【細川護熙首相】「もう総理を辞めたい」?


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佐川急便からの1億円借金問題で窮地に立つ細川首相は5日夜、国会近くの料理屋で参院二院クラブの下村泰、西川潔の両氏と懇談した際、「もう総理を辞めたい」と心境をもらした。

この発言に対して首相周辺は「首相はそんなことは言っていないと言っている」と発言そのものを否定。下村氏は「まじめな表情で言った」としているのに対し西川氏は「食事中のジョーク」と受け取り方に食い違いはあるが、首相が辞意ともとれる発言をしたのは初めて。

首相は6日未明の会見で発言そのものを否定したが、政局は内閣総辞職含みで波乱が避けられない状況となった。

下村氏らによると、この日の懇談は食事ともにしながら、約2時間にわたり、国会情勢や景気問題をめぐり意見交換した。西川氏が首相の問題について「もっとはっきりすべきだという意見もある」と首相の決然とした対応を求めたのに対し、首相からは明確な答えはなかったという。

こうした会話の中で首相は「もう総理を辞めたい」と漏らし、さらに下村氏が「辞めたければ、どうぞお辞めになったら」と言うと、首相は「そうですねえ」と
答えたとしている。

西川氏はこの発言について「食事の中でのジョークだ。責任ある立場の人がそんな軽はずみのことを言うはずがない」と説明しているが、首相発言があった事実は認めている。

これに対し、首相は6日未明に緊急インタビューし、
発言自体を否定、「楽しく慰労していただいた」と表明。首相周辺も「首相はあきれていた。『花見にも焼き鳥を食べにも行けないので不便だ』というような話をしていた。そんな雰囲気ではない」と否定している。

首相の佐川急便からの1億円借金問題や義父名義のNTT株取引をめぐり、自民党が元秘書の国会証人喚問や新資料の提出を求め国会は空転、本年度予算案審議がいまだに始まらない異常事態になっている。このため、首相は先月31日の参院予算委員会での集中審議前日はほとんど眠れないなど、精神的にも追い詰められた心境になっているとされる。《共同通信》



【高速増殖炉もんじゅ】初の臨界到達

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敦賀市白木に建設された動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(出力28万キロワット)が5日午前10時1分、原子炉で核分裂が連続して起こる初臨界に達した。エネルギー自立を目指す国が、消費した以上のプルトニウムを生み出す「夢の原子炉」の開発方針を固めてから28年目。約6000億円の巨費を投じ高速増殖炉(FBR)の原型炉としては世界で5番目に原子の火がともった。

発電機能を持つ純国産原型炉が臨界を達成したことで、わが国のプルトニウム利用計画は大きく前進した形だが、一方で炉の安全性やプルトニウム利用に伴う核拡散問題をめぐり、国内外の批判は根強い。《福井新聞》

【政界談話室】

○…5日の閣議で、各閣僚の「花押(かおう)」の登録が行われた。「閣議実務について後世の参考にするため」に鳩山内閣のころから始まった恒例行事だが、一部の閣僚からは「なぜ、今ごろ登録するの」と疑問の声。「内閣が終わりだからかなあ」と応じる閣僚も現れた。内閣参事官室は「いつも花押を書き慣れたころを見計らって登録してもらっている。疑心暗鬼になっているようですね」と反応にびっくり。予算の審議入りすらままならぬ中で、このままいけば内閣総辞職、の不安が大臣たちの心をよぎった?

○…連立与党の政策勉強会「教育改革フォーラム」の顧問に就任した鳩山元文相が、この日の設立総会であいさつ。「連立政権は教育改革にとって大変なプラス。社会党が与党になったことは教育の世界では大変ありがたい」と、日教組を支持団体に持つ社会党の勉強会参加の意義を持ち上げたところまでは良かったが、返す刀で「日教組があえて(日本の教育に)問題があるようにしてきた」と宿敵に嫌み。これには、日教組出身で同フォーラムの会長になった本岡昭次社会党参院議員も「(会長に)ふさわしくない人間が行ってこそ、改革はできる」と苦しい防戦。《共同通信》



4月5日のできごと