平成9266日目
2014/05/22
【タイ 2014年軍事クーデター】
タイ陸軍のプラユット司令官は22日夕、テレビを通じて演説し、午後4時半(日本時間同6時半)で憲法を停止するとともに、軍が同国の全権を掌握したと発表した。タイではタクシン元首相派と反対派の対立が激化し、混乱が続いてきた。軍事クーデターはタクシン氏が失脚した2006年以来、8年ぶり。軍の強権発動と政治介入がまたも繰り返された。
軍と警察による「国家平和秩序維持評議会」が統治の全権を握った。プラユット氏は「安全保障や国民の生命・財産が脅かされている」と指摘し、事態の正常化と「全勢力に公平を期した国家改革」をクーデターの理由に挙げた。
軍は治安維持のため全土に夜間外出禁止令を発令した。時間は午後10時から翌午前5時。5人以上の政治集会も禁じた。憲法は王室に関わる条項を除いて停止し、ニワットタムロン首相代行など現政権の18閣僚に軍への出頭を命じた。司法機関や上院は存続する。《日経新聞》
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【国立競技場】解体前に最後の見学ツアー
7月に解体工事が迫る国立競技場(東京都新宿区)の見学ツアーが22日、最終日を迎え、平日にもかかわらず、約6000人の参加者が詰めかけた。最後の雄姿を一目見ようと訪れた人々からは「懐かしい」「壊すのがもったいない」など惜別の声が上がった。
見学ツアーの参加者は1月の開始当初は20~30人程度だったが、最終的には開催した計44日で計約2万6千人に到達した。参加者は前回東京五輪の金メダリストが記録された銘板のほか、グラウンドや選手更衣室、聖火台などを見学。トラックのスタートラインで地面に手をつき、スタートの姿勢を取って記念撮影する姿も見られた。《産経新聞》
【大阪市】校長公募、事実上凍結へ
大阪市議会の公明、自民、民主系の3会派は22日、2014年度補正予算案に計上された15年度の市立小中学校長の公募採用経費約2800万円を削除する修正案を提出する方針を固めた。3会派は合わせて過半数の議席を持っており、賛成多数で可決される見通し。橋下徹市長が推進する公募校長制度は事実上凍結される。
公募採用経費は、14年度当初予算にも計上されていたが、早期退職やセクハラなどの不祥事が相次ぎ、経費を除外する修正案を3月にも大阪維新以外の賛成多数で可決した。ある公明党市議は「これまでの問題をしっかり検証するのが先だ」と話している。《共同通信》
【古屋圭司拉致問題担当相】拉致問題解決へ決意
古屋圭司拉致問題担当相は22日、2004年の小泉純一郎首相(当時)による再訪朝で拉致被害者家族が帰国してから同日で10年を迎えたのを受け、問題解決への決意を示す談話を発表した。自民党は、帰国者の支援法改正案を検討するプロジェクトチーム(PT)を設置、初会合で来年の通常国会に法案を提出する方針を確認した。
古屋氏は談話で「北朝鮮の具体的な行動なくして、いかなる人道支援、制裁解除もない。被害者全員の帰還を実現させるという正しい判断を下し、真剣かつ具体的な話し合いに応じるよう強く求める」と強調した。《共同通信》
【この日の安倍総理】
マレーシア元首相と会談
安倍晋三首相は22日、マレーシアのマハティール元首相と官邸で会談し、中国とベトナムの艦船衝突で緊張が高まる南シナ海情勢に関し、外交的な手段によって解決すべきだとの認識で一致した。マハティール氏が会談後、記者団に明らかにした。
会談で安倍首相は「対立するのではなく、外交によって問題解決を図るべきだ」と指摘し、マハティール氏も「同感だ」と応じた。マハティール氏は22日開催の国際交流シンポジウム出席のため来日した。《共同通信》
ベトナム副首相と会談
安倍晋三首相は22日夕、ベトナムのブー・ドク・ダム副首相と東京都内のホテルで会談した。ダム副首相は南シナ海の領有権を巡る中国との対立について「国際法にのっとって平和的手段で解決しようとしている。引き続き日本の支援をお願いしたい」と要請。
首相は「中国の一方的な掘削活動による地域の緊張を憂慮している。法の順守の重要性を訴えていく」と応じ、ベトナムへの巡視船提供に向けた調整を進める考えを示した。《毎日新聞》
【北朝鮮】韓国艦近くに砲撃
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮の朝鮮人民軍が22日午後6時(日本時間同)ごろ、黄海上の南北軍事境界線と韓国が位置付ける北方限界線(NLL)の南側海域で哨戒活動をしていた韓国軍の艦艇付近に砲弾を撃ち込んだ。韓国軍は北朝鮮の艦艇近くに応射した。韓国側に被害はなかった。
朝鮮人民軍は21日、韓国軍が黄海で韓国側に越境した北朝鮮の警備艇などに警告射撃したことを非難し、南北境界水域付近で活動する韓国軍艦艇は「例外なく攻撃対象になる」と威嚇していた。
現場は韓国領・延坪島の南西14キロの地点。《共同通信》
【米・オバマ大統領】観光客の訪米呼び掛け
オバマ米大統領は22日、ニューヨーク州クーパーズタウンにある米国野球殿堂を訪れ、海外の観光客にもっと米国を訪問するよう呼び掛けた。米政府は観光産業を通じた雇用拡大を推進しており、2021年までに年間1億人の外国人観光客受け入れを目指している。
殿堂でオバマ氏は「米国には(外国人観光客にとって)素晴らしいものがたくさんある」と語った。クーパーズタウン自体は小さな町だが、米メディアによると、殿堂は年間30万人近くが訪問する観光名所になっている。現職の大統領が訪れるのは初めて。《共同通信》
【ウクライナ】親ロ派、炭鉱4カ所も占拠
ウクライナのエネルギー・石炭産業省は22日、武装した正体不明の集団が東部ルガンスク州の炭鉱4カ所を占拠したと発表した。親ロシア派武装集団とみられ、東部の主要産業の一つである炭鉱を押さえることで、経済的な支配も強める狙いがあるとみられる。
インタファクス通信によると、ルガンスク州の親ロ派組織「ルガンスク人民共和国」の指導者ボロトフ氏は22日、「共和国領土に戒厳令を敷いた」と主張した。ウクライナ政権部隊の「戦闘行為」に対応するためとしているが、25日に予定される大統領選を妨害する目的もあるとみられる。《共同通信》