平成7604日目
2009/11/02
【この日の鳩山総理】
「政治家同士の論戦で、国会が変わってきたと理解を頂けたと思う」
鳩山由紀夫総理(代表)2日夕、首相官邸で同日行われた衆院予算委員会での自民党との論戦、来年度予算に関する赤字国債発行額や普天間移設問題での沖縄県内世論調査の結果に対する受け止め等、記者団の質問に答えた。
はじめに同日、総理として初めて臨んだ衆院予算委員会の感想について鳩山総理は、「最初はかなり緊張した」としつつも、「国民の皆さんに政治家同士の論争をしっかりと見て頂けたとしたら、国会が少しずつ変わってきたと理解をされると思う」と振り返り、今後さらに活発な論争ができると展望を語った。そして、「国会にこういった論戦が甦ってくることは与党野党もなく良いこと」と感想をまとめた。
来年度予算編成について、最終的に前政権が計上した予算額と変わらないのではないかとの指摘に対して鳩山総理は、「質は大いに変わる。同じ額でも中身が違う。そこは勝負できるところが十分あると思う」との見解を示した。
さらに補正見直しで3兆円を捻出したことで赤字国債を発行する予定額を44兆円から41兆円に抑えるべきではとの問いには、「この貴重な3兆円を今たいへん厳しい経済状況、雇用状況に合わせてできるだけ有効に振り替えたいと思っている」との方針を打ち出す一方で、財政規律の観点からさらなる赤字国債発行額の削減に向けて努力をする必要があるとの考えを明らかにした。
最後に普天間問題について実施された沖縄県内世論調査で、県外、国外に移設をすることで米側と交渉すべきという意見が7割となった結果に対して鳩山総理は、「そのような県民の思いを念頭に置きながら、交渉しなければいけないと思っているが、旧政権で日米合意をしたという事実もこれも重い事実である」と基本認識を示したうえで、「その中で整合性をどう取るのか、沖縄県民の負担を軽減するにはどういう解決策があるのかを真剣に深刻に議論し、さまざまな選択肢の中で答えを出していかなければいけない」と慎重に結論を出していく姿勢を述べた。《民主党ニュース》
株売買益7200万円の申告漏れが発覚
鳩山由紀夫首相が平成20年、個人所有していた株の売買で約7200万円の売却益を得たにもかかわらず、税務署への所得の申告をしていなかったことが2日、分かった。首相側は同日、修正申告し、納税したとしている。首相の事務所では「株式の電子化に伴い、証券会社のアドバイスで売却したが、確定申告時に手違いがあった」と説明している。
国会議員に報告義務のある所得等報告書についても、同様に株の譲渡益についての記載はなく、首相側は同日、訂正。首相のずさんな資産管理が改めて露呈した格好だ。
首相側の説明などによると、鳩山首相は平成20年に株取引で、計7226万847円の所得を得たが、「確定申告時に手違い」があり、申告漏れをしたとしている。また、確定申告に基づき報告義務のある所得等報告書についても、同様に未記載となっており、首相側は同日、同年分の所得等報告書(21年4月30日提出)を訂正した。《産経新聞》
日米地位協定の見直し「簡単に答えでない」
鳩山由紀夫首相は2日、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定の見直しについて「大変重要な議論だと思うが性急に(米側に改定を)要求して簡単に答えが出るような状況でもない」と述べた。「少なくとも官邸の中で、交渉しようという段階ではない」とも語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。
民主党は先の衆院選でのマニフェスト(政権公約)で「日米地位協定の改定の提起」を掲げており、12日に来日するオバマ米大統領との日米首脳会談で、首相が改定を提起するかどうかが焦点となっている。首相の発言は同協定の見直しを提起するタイミングとしては時期尚早との判断を示したものとみられる。
地位協定は在日米軍の軍人・軍属の日本国内での権利や義務などの法的地位を定めた協定で1960年の日米安保条約の改定時に締結。罪を犯した米兵について、民主、社民、国民新の与党3党は「起訴前の日本への身柄の引き渡し」を求める内容を盛り込んだ地位協定の改定案をまとめている。《日経新聞》
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【プロ野球・沢村賞】西武・涌井秀章投手
プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(土橋正幸委員長)が2日、東京都内で開かれ、パ・リーグの最多勝に輝いた涌井秀章投手(23)が選出された。涌井は初受賞。西武からは2001年の松坂大輔(現レッドソックス)以来で、5年連続でパの投手が選ばれた。
今季の涌井は27試合に登板し16勝6敗、防御率2・30。両リーグ最多となる211回2/3を投げ、11完投(4完封を含む)を記録した。
同賞は先発完投型の本格派投手が対象。選考基準は15勝、防御率2・50、200投球回、10完投、150奪三振、登板25試合、勝率6割の7項目。涌井だけが全項目をクリアした。
選考委員の堀内恒夫氏(前巨人監督)は該当者なしも検討したことを明かし、「項目をクリアしているのは涌井しかいないが、もう少し数字的にレベルの高いものが欲しい」と苦言も呈した。《スポニチ》
【プロ野球・楽天】次期監督にマーティ・ブラウン氏
楽天で今季まで指揮を執った野村克也監督(74)に代わる新監督に、前広島監督のマーティー・ブラウン氏(46)の就任が決まった。島田亨オーナー兼球団社長が2日、仙台市の球団事務所で記者会見し、就任を要請しているブラウン氏との交渉について「了承する旨の返答をちょうだいした」と、合意に至ったことを明らかにした。
ブラウン氏は来週にも来日して正式に契約を交わし、秋季練習でチームに合流する。島田オーナーはブラウン氏について「新人を発掘、育成する能力が高い。契約は2年ないし3年。中期的な視野を持って、しっかりチームづくりをしてほしい」と説明した。
今季まで4年間指揮を執った野村監督に、名誉監督就任を要請している件については「(野村監督の)事務所を通じて、受諾する方針だとうかがっている」と話した。《スポニチ》
【平野博文官房長官】閣内不一致の指摘に「鳩山政権は大いに議論をし、活発な議論のもと収れんする」
平野博文官房長官は2日午後、首相官邸で記者会見を行い、普天間飛行場の移設について、毎日新聞と地元の琉球新報が合同で世論調査を実施し、現行案に対しては反対が7割、県外、国外移設を目指して米国と交渉すべきが7割近くに上っている結果等についてコメントした。
「いろんな考え方があると思うが、(政府としての判断としては)地元県民の皆さんの気持ちをどう斟酌するかということで、その考え方の中には県民の皆さんの負担を軽減することだと思う」との見解を示す一方で、「沖縄県民の皆さんのお声は非常に大事ではあるけれども、この基地問題は国の問題でもあるということも判断の中に入れ、総合的に判断していくことだ」と述べた。
また、同日から開催された衆院予算委員会で、自民党側が普天間の移設問題やアフガニスタン支援策など外交安全保障関連で鳩山内閣の中にさまざまな意見がある点を、閣内不一致だと指摘したことに対して平野長官は、「議論のプロセスの中でいろいろな思いをそれぞれが語ることを封じていては議論が高まっていかない。鳩山内閣においては大いに議論すべし、これにかかわらず、いろんなところで活発な議論は行われてもいい」との見解を述べ、議論を進めていく過程においては閣僚内で様々な発言があることを良いとした。《民主党ニュース》