平成7527日目
2009/08/17
【この日の麻生総理】
政権継続に意欲
衆院選に向けた主要6党の党首討論会が17日、都内の日本記者クラブで開かれた。
麻生太郎首相(自民党総裁)は、4〜6月期の国内総生産(GDP)がプラス成長となったことを挙げ「景気の先行きに明るい兆しが見えてきた。経済を必ず回復させる」と政権継続に意欲を表明。
民主党の鳩山由紀夫代表は自公政権の4年間を批判しながら「責任ある政治が聞いてあきれる。政権与党が反省しないなら、今度の選挙で総括してほしい」と有権者に訴えた。
鳩山氏は、首相の景気認識について「国民の実感から外れている。このまま2%に回復したら消費税増税するのか」と反論。首相は「戦略なきばらまきでは経済は成長しない」と、民主党の子ども手当創設の財源などを厳しく追求した。《共同通信》
国旗切り民主党旗「許し難い行為」
17日の党首公開討論会で、麻生首相は、民主党が鹿児島県内で開いた集会に言及し、会場に掲げられた民主党のマークが「国旗を切り張りして作られたものだった」と指摘した。
民主党の鳩山代表はその場で「そんなけしからんことをやった人間がいるとすれば、大変申し訳ない」と謝罪した。
この集会は、今月8日に民主党の鹿児島県内の衆院選立候補予定者が開催し、小沢一郎・党代表代行らが出席。ステージの後ろに、2つの赤い円を上下に重ね合わせたデザインの同党のマークが掲げられたが、麻生首相は17日の討論会で「よく見ると、国旗を切り刻んで上下につなぎ合わせていた。民主党のホームページにも載っている。とても悲しい、許し難い行為」と追及した。
鳩山代表は謝罪したうえで、「我々の神聖なマークなので、マークをきちんと作らなければならない話だ」とも述べた。民主党関係者は「(国旗は)党のマークを表すために支援者が持ち込んだものと聞いている」と説明。同党のホームページからは同日、この会場の模様が写った写真が削除された。
同党のマークは下の円がゆがんだ形。「今は完全ではないが、雪だるまも転がしているうちに大きくきれいな球に育つ」(1998年の結党当時の菅代表)という思いを込めたためだ。しかし、問題の会場では、下の方もきれいな円になっていた。《読売新聞》
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【この日の民主党】
冷たい政策ではなく、皆さんと一緒に政策をつくる 鳩山代表
鳩山由紀夫代表は17日午後、日本記者クラブ主催の民主党、国民新党、社民党、自民党、公明党、共産党の党首討論会に出席、政権を担い、官僚に丸投げした政策ではなく、「国民の皆さんと一緒に政策を作り上げる」と表明した。
鳩山代表は冒頭、帰省した方々に向けたメッセージとして「ふるさとはどうでしたか」と切り出し、この間の悪政によって「昔と違ってしまったのではないか」とあらゆる面で格差が拡大した現状を指摘した。
官僚に丸投げの政策、冷たい政策の象徴として、「消えた年金」、後期高齢者医療制度を挙げ、民主党が政権をとれば、こうした政策ではなく、一人ひとりの生命が大切にされる政治を実行していくとした。
また、明日公示される総選挙に関して、「この間の自公政権、特にこの4年間の総括を」求めたいとして、この10年間の自公政権によって国民生活がどうなったが問われるべきだとした。
特に、この10年間で家計の所得が100万円減ったことを挙げ、民主党は直接家計を支援する「子ども手当」などを実行すると表明した。
鳩山代表はさらに、昨年のリーマンショックまで政府は戦後最長の景気拡大といっていたが、国民にその実感はなかったとして、「ここに日本の難しさがある」との見解を示し、企業中心の経済、企業団体を通じての予算配分を変えることの必要性を説いた。
そのうえで、麻生首相に対して、数字として年2%の経済成長が達成できたら、消費税率を上げるのかを質した。首相は、「経済対策を優先させる。まだ景気回復は道半ば」と景気対策を続けるとの従来の見解を繰り返すだけで、消費税に関しては明言を避けた。
鳩山代表は続けて、2年前の参議院選挙で「消えた年金」問題を1年で解決すると自民党は主張していたが、解決できていない実態を指摘した。首相は「解決できなかったのは事実。最大限努力をしているので年内には解決したい」と答えた。
また、社民党の福島みずほ党首の質問に答え、「非核3原則は堅持する」と明言した。
さらに、日米沖縄返還交渉に関する密約に関する記者クラブからの質問に、「(政権をとれば)しっかり調査し、事実が明らかになれば公開する」と答えた。《民主党ニュース》
【森山真弓元法相】政界引退を表明
森山真弓元法相(81)は17日、「この辺が潮時だと思う」と述べ、政界引退の意向を正式に表明した。18日公示の衆院選で自民党の比例代表の名簿に登載されなかったことを受け、宇都宮市内で記者団の取材に応じた。
森山氏は「官房長官のころ、(冷戦時代の)東西の壁が崩れて目まぐるしく変化したことが印象的」と約30年の政治生活を振り返った。児童買春・ポルノ禁止法改正案の前国会での廃案に関し「やり残したこと」と述べる一方で、「未練はない。幸せだった」と笑顔を見せた。
森山氏は東大卒。旧労働省婦人少年局長などを経て1980年の参院選で初当選し3回連続当選、96年に衆院に転じた。第1次海部内閣で女性初の官房長官となったほか、文相(当時)や法相などを歴任した。《共同通信》