平成7427日目
2009/05/09
【この日の麻生総理】
ベンチャー企業視察
平成21年5月9日、麻生総理は千葉県内の農業や漁業の分野で先進的な技術開発をしているベンチャー企業を視察しました。
初めに千葉県松戸市の野菜生産販売会社を訪れました。同社は、植物の生育に必要な温度・光・水・養分などの環境を、人工的に制御して栽培することを可能にし、屋内での栽培のため天候の影響を受けずに、安定的な生産を行えます。また、無菌に近い状態での衛生管理が可能なため、農薬を使わないで栽培しています。
麻生総理は説明を聞いた後、無農薬のレタスを試食、「パリパリしている。苦みも少ない。」と感想を述べました。その後、千葉県柏市の冷凍保存技術を開発した企業を視察しました。
同社が独自に開発した「CASフリージング・チルド・システム」と急速凍結装置の組み合わせにより、細胞の破壊を抑え、食材の鮮度を保ったまま凍結保存する技術を実現しました。視察後の記者の質問に対し麻生総理は、「これは農業とか漁業という第1次産業が、こういう技術を使うと成長産業になるという可能性を秘めているということだと思います。農商工というけど、農業と工業の連携がこれで出来たという、一つの実験的には成功している例。物凄く波及効果が大きいと思うので、こういったもののお見合いをうまくアレンジするのが政府としてやるべきところ。」と述べました。《首相官邸》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【女優・森光子さん】舞台「放浪記」上演2000回達成
「2000回という回数はお客様のお陰で成立しているのです。心から御礼を申し上げます」。女優の森光子さん(89)が主演する舞台「放浪記」が9日、東京・丸の内の帝国劇場で行われた昼公演で通算2000回を迎えた。この日は森さんの誕生日でもあり、親交の深い芸能人らもお祝いに駆けつけた。
「放浪記」は林芙美子の同名小説が原作で、菊田一夫が脚本化した。恋に破れ、どん底生活を送りながらもひたむきに文学に打ち込む林芙美子役を、森さんはこの日も軽やかに、また情感豊かに演じ、約3時間の舞台をつとめた。《朝日新聞》
【故・忌野清志郎さん】本葬にファン4万2000人
2日にがん性リンパ管症で死去したロック歌手忌野清志郎さん(享年58)の本葬儀・告別式が9日正午から、都内の青山葬儀所で営まれた。深夜まで続いた一般用の告別式では、89年7月の美空ひばりさんの告別式と並ぶ約4万2000人が訪れた。本葬では、竹中直人(53)大竹しのぶ(51)甲本ヒロト(46)が弔辞を読み、桑田佳祐夫妻ら約1000人が参列。バンドが生演奏もする、盛大なロックンロール葬となった。《日刊スポーツ》
【新型インフルエンザ】国内で初の感染確認
厚生労働省などは9日、カナダから米国経由で成田空港へ帰国した大阪府立高校の男子生徒2人と教諭1人が、新型インフルエンザに感染していたと発表した。国立感染症研究所が実施した遺伝子検査で確認された。厚労省は世界保健機関(WHO)に日本初の感染例として報告した。
大阪府教委などによると、3人は大阪府寝屋川市内の府立高校の男性教諭(46)と、いずれも16歳で2年生の男子生徒2人。4月24日~今月8日、寝屋川市が補助する国際交流事業に同市内の他の府立高2校と共に参加し、生徒計30人と教諭計6人でカナダ・オークビル市内の高校などを訪問していた。《毎日新聞》
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麻生太郎首相は9日午後、成田空港で国内初の新型インフルエンザ感染者が確認されたことについて「日本で発症したのでなく、海外で発症した日本人が帰国した時に空港でちゃんと補足できた。水際対策がそれなりに効果を上げている」と述べ、今後も水際対策を徹底する考えを示した。《共同通信》
【この日の民主党】
新型インフルエンザ対策本部第4回会合
党新型インフルエンザ対策本部は9日午後、成田空港で国内初の新型インフルエンザの感染が確認された患者の発生を受けて第4回会議を開き、党本部で内閣官房および厚生労働省からヒアリングを行った。同対策本部本部長の菅直人代表代行はじめ、直嶋正行本部長代行(政策調査会長)、長妻昭事務局長(政策調査会長代理)、末松義規、岡本みつのり両衆議院議員が出席した。
冒頭、挨拶に立った菅代表代行は、「残念ながら、成田において検疫で3名の方が新型インフルエンザであることが確認された。厚生労働大臣も記者会見されたようだが、わが党としても新しい局面ということで、急遽、民主党としての新型インフルエンザ対策本部を開くことにした」と述べた。そのうえで、「国内へ完全に患者さんが入ってきたということまでには至っていない。そういう意味で国内への波及を防げるかどうかの瀬戸際の状況だと受け止めている」との認識を示し、まずは事実関係をしっかりと把握し、それを踏まえて、野党であるのでできることは多くはないが、いろんな形で対処していくと表明。「国民の皆さんから問われたときに、正しい情報を、いろんな機会を通じて示していきたい」とした。
会議では内閣官房、厚生労働省からそれぞれ、現状に関する説明があり、その後、質疑が行われた。
内閣官房からは感染事例に関して説明があり、今後について、すでに作成している「国内で感染が生じた場合の基本的対処方針」を踏まえ、新型インフルエンザの状況を見定めて対策を考えることになるとの見通しが示された。同時に、水際対策は引き続き強化し続けたいとの説明があった。
厚生労働省からは国立感染症研究所よりの報告資料に基づいて、新型インフルエンザが疑われる患者(40代の男性、男子高校生2名)の具体的な検査結果が示された。国立感染症研究所のPCR検査で、正式に感染が確認されたことも改めて明らかにされた。
この3名は成田市内の感染症指定医療機関の感染症病棟に隔離され、機内でこの3人の近辺に座っていたりして接触した可能性が高い人49名は、検疫法に基づき、別の宿泊施設において一定期間(到着時から10日間ぐらい)停留し、医師が健康状況を見守っていくとの説明がなされた。
質疑を通じて、感染した高校生のうち1名の方は機内検査では感染がわからずに、移動してしまったために、機内で確認できていればその方の近辺2メートル以内の座席に座っていた方々には宿泊施設に停留してもらう必要性があったにもかかわらず、該当する約15名は飛行機を降りてしまったため、現在、そのフォローをしていることも報告された。このフォローがきちんとなされるかどうか、「われわれとしてはひとつの関心事だ」と直嶋政調会長は語った。
質疑ではまた、出席議員から、患者が発生した飛行機の最終目的地はバンコクであった点を踏まえると、患者発生後にバンコクへ向かう際に機内消毒は充分になされたのか、機内清掃者に患者発生の事実が告げられたのか、停留の対象者に該当した乗員が2名だったがその他の乗員を対象外とした判断は正しかったのか等について、厚生労働省に対して詳しく確認する必要があると問題提起した。
さらに、ワクチン製造までには半年程度かかるという状況を踏まえると、例年作られている季節性のインフルエンザワクチンへの対応だけなく、新型インフルエンザワクチンの制作ラインの確保などワクチン製造へ向けて、WHOの判断を踏まえてから決断するとしている政府に対して、着手に向けての意思決定を早急にすべきとの指摘を行った。《民主党ニュース》