平成6396日目
2006/07/13
【小泉純一郎首相】パレスチナ自治政府議長と会談
小泉純一郎首相は13日昼、パレスチナ自治政府のアッバス議長とラマラの議長府で会談し、パレスチナに対する総額約3000万ドルの医療・雇用支援を表明した。
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同時にパレスチナ・ヨルダン渓谷の農業・産業開発を進める「平和と繁栄の回廊」構想を提示した。《共同通信》
平成18年7月13日午前(日本時間同日夕方)、小泉総理はパレスチナ自治区のラマッラに到着しました。大統領府で歓迎行事出席の後、アラファト廟を訪れ、パレスチナ解放運動のシンボルだったアラファト氏の冥福を祈り、献花しました。
その後、パレスチナ自治政府のアッバース大統領と会談を行いました。会談で小泉総理は、対話を通じた和平実現の方針を堅持する大統領を支持し、地域の医療・衛生状況の改善や雇用創出、大統領府機能強化に対する支援を表明しました。また、イスラエルでも合意された「ヨルダン渓谷における地域内の共存共栄を示した『平和と繁栄の回廊』構想」で、イスラエル・ヨルダンを含めた四者協議を行うことを提案し、アッバース大統領はこれに合意しました。
午後(同日夜)、大統領府再建にかかる除幕式を行い、隅石の一部を定礎しました。続いて共同で記者会見を行った後、夕方(同日深夜)テルアビブに移動し、次の訪問国ヨルダンに向けて出発しました。《首相官邸》
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【第135回芥川賞・直木賞】選考会
第135回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が13日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は伊藤たかみさんの「八月の路上に捨てる」(文学界6月号)に、直木賞は三浦しをんさんの「まほろ駅前多田便利軒」(文芸春秋)と森絵都さんの「風に舞いあがるビニールシート」(同)に決まった。贈呈式は8月22日、東京・丸の内の東京会館で。正賞の時計と賞金100万円がそれぞれ贈られる。《産経新聞》
【第3次厚木基地騒音訴訟】国に40億円賠償命令
米海軍と海上自衛隊が共同使用する神奈川県の厚木基地(綾瀬市、大和市)の周辺住民計4865人が、過去(審理を終えた日まで)と将来(審理を終えた翌日以降)の航空機騒音被害について国に計約131億円の損害賠償を求めた「第3次厚木基地騒音訴訟」の控訴審判決が13日、東京高裁であった。大内俊身裁判長は、過去の被害分として計約40億4000万円の賠償を命じた。
賠償額は昨年11月の新横田基地訴訟東京高裁判決の約32億5000万円を上回り、基地騒音訴訟としては過去最高。大内裁判長は「国が米軍に対し、騒音被害軽減に向けて真摯(しんし)でねばり強い交渉をしているとうかがわせる証拠は見あたらない」と国を批判した一審を引用。基地騒音の軽減に向け、国に一層の対策を迫る判決となった。《朝日新聞》
【この日の民主党】
中韓との首脳外交の欠落は大きなマイナス要因 菅代行
菅直人代表代行は13日午後、党本部で定例の記者会見を開催し、北朝鮮によるミサイル発射問題、日本銀行の福井総裁の投資問題、民主党の沖縄ビジョン、訪中の成果などについてコメントした。
菅代表代行はまず、北朝鮮のミサイル発射問題に関連して、「中国、韓国との間で首脳間の会話ができない状況にあることが、今回のこの問題に対する小泉政権の対応の大きなマイナス要因になっていると言わざるを得ない」と指摘。イスラエルを訪問中の小泉首相に対して、「まずは日本自身の安全保障上の大問題を、自らの責任できちっとした対応をすることができないで、他国のことを言う資格が今の小泉さんにあるのかと思わざるを得ない」と厳しく批判を加えた。
日本銀行の福井総裁の投資問題についても菅代表代行は言及し、「内部規定のあり方について諮問会議から一定の答申が出ている」ことについて、「その答申に照らしてみれば、福井総裁の総裁になってからの行動は、明らかに内規に反する」とし、いささかも疑惑を招かないように個人的利殖を慎むよう明記されている「現在の内規でも、明らかに違反」であるとの認識を示した。その上で菅代表代行は、「自らの組織の内規であり、自らがそれを判断されて、国民に信頼される日銀の立場を回復する行動をとられるべきだ」と語った。
民主党の沖縄問題に対する考え方についても菅代表代行は、記者団からの質問に答える形で言及。「二重三重の意味で、私たちとして、沖縄のあり方については何とかしなければと長年思ってきた」とし、今回の米軍再編が、「過重な米軍基地の存在から、本来、相当程度解放される機会であった」にも関わらず、「大きな基地の重圧からの解放ということには、十分な形でなされる案だとは思えない」と指摘した。そして、「申し上げた観点を持った中で、この問題に対して取り組んでいきたい」と述べるとともに、「沖縄のプラスの特性もたくさんとある」として、民主党の沖縄振興策を、「沖縄ビジョンという形で色々な提案をしてきたが、それを更に推し進める姿勢を沖縄の皆さんにしっかり伝えていきたい」との意気込みを語った。
小沢一郎代表らとともに行った中国訪問の成果についても、菅代表代行は質問に答え、「一貫して言えることは、日中の関係は、両国にとっても、アジアにとっても、世界にとっても、大変重要な関係で、この両国関係がいい形であることの持つ意味は大変大きいということを、まず両者が認識を共有したことだ」とまず指摘。「現状に対する見方については、中国側からかなり難しい局面にあるという認識も示された」ものの、敢えて民主党側からは、「それぞれの立場で努力して、そういった問題があるときには、それを解決していく努力が必要だ」との認識を示し、これを共有できたとして、全体として大きな成果があったとの所感を語った。《民主党ニュース》