平成6315日目

2006/04/23

【衆院千葉7区補選】小沢民主「初陣」飾る

自民、民主両党の事実上の一騎打ちとなった衆院千葉7区補選は23日投票、即日開票の結果、民主党新人の元千葉県議太田和美氏(26)が、自民党新人の元埼玉県副知事の斎藤健氏(46)=公明推薦=を955票の小差で破り、初当選した。民主党は「送金指示」メール問題で信頼を失っていたが、小沢一郎代表の新体制で接戦を制し、党再生への足がかりを確保、与党過半数割れを目指す来夏の参院選に弾みとなった。

小泉改革継続を訴えた自民党には大きな打撃で、小泉純一郎首相の求心力低下も予想される。《共同通信》

衆議院千葉県第7区補欠選挙は23日に投票が行われ、即日開票の結果、民主党公認で新人の太田かずみ候補が、大接戦の末、自公公認候補者らを振り切り、見事に当選を果たした。

太田さんの選挙事務所には、この12日間の選挙戦を一緒に戦った支持者、支援者らおよそ30人が駆けつけ、テレビで流れる開票状況に一喜一憂しながら、当選を今か今かと待ち受けていた。そして午後10時半過ぎからNHKなど各報道機関より当選確実の報がもたらされると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

事務所別室で待機していた太田さんは、大きな歓声と拍手に迎えられて会場入り。同じく開票の行方を見守っていた江田五月参議院議員会長、長浜博行党千葉県総支部連合会代表、広中和歌子副代表、野田佳彦・内山晃・馬渕澄夫各衆議院議員、連合千葉黒河悟会長らとともに大きく万歳を三唱した。

当選後の会見に臨んだ太田さんは「全国が注目している選挙戦。周りのスタッフの方たちに支えられて勝たせていただいた。どん底からのスタートだったが、小沢新代表とともに民主党が一丸となって、まさしく全員野球で戦ったことが勝因」などと、厳しかった選挙戦を振り返り、これからの国政での活動についても、「女性・若者の目線で、国政に臨みたい。特に雇用の問題、次の世代へつながる教育の問題について取り組んでいきたい」とその意気込みを語った。最後に、明日の予定は、と聞かれ、「明日も朝の6時半から駅前に立ちます」と元気よく答えていた。《民主党ニュース》




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【全日本女子柔道選手権】塚田真希選手が5連覇

柔道の全日本女子選手権は23日、東京武道館で行われ、アテネ五輪78キロ超級金メダリストの塚田真希(綜合警備保障)が5年連続5度目の優勝を果たした。5連覇は過去に田辺陽子が達成した6連覇に次ぐ記録。

塚田は初戦の2回戦でアテネ五輪70キロ級覇者の上野雅恵(三井住友海上)を下して波に乗り、決勝では立山真衣(東海大)に体落としで一本勝ちした。昨年の世界選手権(カイロ)で無差別級を制した薪谷翠(ミキハウス)は準々決勝で堀江久美子(兵庫県警)に敗れた。《共同通信》

【沖縄県沖縄市長選】前衆院議員・東門美津子氏が初当選

沖縄県沖縄市長選は23日投開票され、新人の前衆院議員・東門美津子氏(63)(無=民主・共産・社民・自連合推薦)が、新人の前市議・桑江朝千夫(さちお)氏(50)(無=自民・公明推薦)を破り、初当選した。東門氏は同県内では初の女性市長となる。

東門氏は、昨年10月の在日米軍再編中間報告に盛り込まれた嘉手納基地(沖縄市など3市町)の自衛隊との共同使用に反対している。《読売新聞》

【山口県岩国市長選】旧岩国市長の井原勝介氏(55)が当選

在日米軍再編の米空母艦載機移転計画への対応が争点となった山口県岩国市長選は23日投票、即日開票の結果、移転計画の撤回を訴えた旧岩国市長の井原勝介氏(55)が、柔軟姿勢の会社社長、味村太郎氏(38)=自民推薦=と出版社社長の田中清行氏(49)の両無所属新人を破り、初当選した。投票率は65.09%だった。

8市町村の新設合併に伴う選挙。味村氏は計画受け入れの見返りに振興策を求める「現実路線」を主張したが及ばす、政府は地元説得にむけて厳しい対応を迫られそうだ。米軍艦載機移転を巡っては、井原氏が市長だった旧岩国市での今年3月の住民投票で、有効投票の9割近くを移転への反対票が占めた。《日経新聞》

【この日の民主党】

代表、札幌で講演

小沢一郎代表は23日、札幌入りし、北海道内の自治体議員で組織する民主議員ネット・北海道の研修会で講演した。

小沢代表はこの中で、終身雇用と年功序列を雇用におけるセイフティネットとして再評価する必要があると指摘。「安上がりな非正規雇用を増やす」経営者と、「時代に流されて能力主義的雇用形態は仕方がない」と許容する労働組合の双方に対して「そういう考えではダメだ、必ずマイナスのしっぺ返しがあると言っている」と述べた。

また食料自給率の向上について政府与党が100%を展望しようとしないことを批判。補助金ではなく、作物に対して直接対価を支払う不足払い制を基幹作物に導入することで「自由貿易の下でも食糧自給率を100%にすることは可能だ」とした。

外交安全保障問題では〔1〕国連中心〔2〕日米関係重視〔3〕近隣外交重視の3点が柱であるとした上で、「日本国憲法と日米安保は国連憲章の枠内のもの。国連中心と日米関係重視は両立できないという意見があるがそんなことはない」と述べた。さらに「民主党は外交安保問題で一つにまとまれるのか不安だ」との会場からの意見に対して小沢代表は「全然だいじょうぶ。私は横路さんとまったく同じ。文章にしてはんこをついた(04年3月)ぐらいですから。党内の8、9割も同じ考え。心配はありません」と断言した。

民主議員ネット・北海道は民主党所属の道議・市長村議や無所属議員150人で組織。研修会を開くなどして、市民政治の定着と分権型地域社会の構築をめざしている。

この勝利は皆の勝利 小沢代表が千葉7区補選勝利の記者会見で

衆議院千葉7区の補欠選挙の投開票が行われた23日夜、太田かずみ党公認候補の勝利の結果を受け党本部で、小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が揃って記者会見した。

小沢代表は、太田候補、民主党の勝利について国民、千葉の有権者に感謝の言葉を述べるとともに「この勝利は皆の勝利であり、有権者の良識ある判断の結果」と述べ、この勝利の結果が民主党の再生、政権獲得につながるとした。また、「厳しい状況の中、議席を与えて下さった国民の皆様の期待に沿えるよう今後も3人しっかり手を取り合い、党の先頭に立って、団結し協力し政権を目指し、政策、日常活動の面でも頑張っていきたい。3人はもとより、自信を取り戻し、皆で力を合わせ、団結して協力すれば、やれるんだと言う気持ちをもって、信頼される政党、政権を担うに足る政党として認められるよう努力してまいりたい」と政権獲得に強い意欲を示した。

勝因については、「今の政治に不満をもっていて、打開してくれることを国民は願っている。後は民主党が力を合わせ努力していくこと」と述べ、小泉政権への不満が現われたものとした。また、「この選挙戦がきっかけになればと思っている。貴重な意義のある選挙だった」と述べ、この選挙の意義を強調した。

菅代表代行は、「民主党のそれぞれのメンバーが特性を生かした活動をした結果だ。若い仲間にはいいトレーニングになった」と述べ、小沢代表が展開したいわゆる地上戦の選挙戦術を勝因、今後の活動につながるものと分析した。

鳩山幹事長は、「太田さんのたくましい心の大きさ」が勝因としながら、自分の選挙よりもうれしいと率直に喜びを語った。さらに、「小泉政権最後でこうした判断を国民が下したのは、国民の小泉政権への評価だと思う」と、この結果が単に補選のみならず政権全体への評価であるとの認識を示した。《民主党ニュース》



4月23日 その日のできごと(何の日)