平成6064日目
2005/08/15
【この日の小泉総理】
全国戦没者追悼式
60回目の終戦記念日の15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。小泉純一郎首相は式辞で、今年もアジア諸国への加害責任に言及し「各国との友好関係を一層発展させ、平和を大切にする国家として世界から一層信頼を得られるよう全力を尽くす」と述べた。
追悼対象は戦死した軍人や軍属約230万人と、空爆や原爆で亡くなった市民80万人。天皇、皇后両陛下をはじめ参院議長、最高裁長官、政党代表、遺族ら計約6300人が参列した。《共同通信》
平成17年8月15日、東京・北の丸公園の日本武道館で、政府主催の「全国戦没者追悼式」が行われました。
60回目の終戦記念日を迎えた式典は、天皇皇后両陛下のほか、遺族ら約6,300人が参列し、300万人余に上る戦争犠牲者の冥福を祈りました。国歌斉唱に引き続き、首相として5回目の参列となった小泉総理は式辞で、「先の大戦において我が国は、多くの国々、とりわけアジアの諸国民に対しても、多大の損害と苦痛を与えました。内外の戦没者及び犠牲者の御冥福を心よりお祈り申し上げます。戦後60年目の節目にあたる本日、内閣総理大臣談話において、改めて過去の戦争への反省を示すとともに、戦後60年の歩みを踏まえ、二度と戦火を交えることなく世界の平和と繁栄に貢献していく決意を明らかにしました。各国との友好関係を一層発展させ、平和を大切にする国家として、世界から一層高い信頼を得られるよう、全力を尽くしてまいります。」と述べました。
正午の時報を合図に、300万人余の戦没者の御冥福を祈って黙とうが捧げられました。
天皇陛下のおことばに続き、参議院議長、最高裁判所長官、戦没者遺族代表がそれぞれ追悼の辞を述べました。
その後、小泉総理を始め各界の代表、遺族代表が、戦没者をしのびつつ献花を行いました。
◇
政府は15日午前の閣議で、戦後60年の終戦記念日に当たり、中韓両国との連携でアジアの平和維持と発展を目指すとした小泉純一郎首相の談話を決定、発表した。首相の靖国神社参拝などで関係が悪化している両国に配慮するとともに、関係改善に向けた首相のメッセージをにじませた。
談話は「わが国はかつて植民地支配と侵略によって、とりわけアジア諸国の方々に多大の損害と苦痛を与えた」と指摘した上で「あらためて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明する」としている。
歴史認識部分で今回の談話は、1995年8月の戦後50年に出された村山富市首相(当時)談話と同様の表現。終戦記念日に際して首相談話が閣議決定されたのは村山内閣以来。《共同通信》
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【辻元清美氏】社民党から出馬へ
社民党大阪府連は15日、元政審会長の辻元清美元衆院議員(45)が、次期衆院選に大阪10区から同党公認で比例近畿ブロックと重複立候補する方針を決めたことを明らかにした。前党首の土井たか子元衆院議長(76)=比例近畿ブロック=は地元の兵庫7区では立候補せず比例単独での出馬となる。
比例登載順位は、辻元氏が他の重複立候補者とともに1位に並び、土井氏は次の順位となる見通し。同日行われた党近畿ブロック協議会で決定した。近く党本部に報告する。
辻元氏は1996年に社民党から衆院選に出馬し比例近畿で初当選。大阪10区で2期目の当選を果たした後、2002年3月、政策秘書給与不正受給が発覚して議員辞職。昨年2月に懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を受け有罪が確定した。昨年7月の参院選では、社民党を離党し無所属で出馬。約71万8000票を獲得したが次点で落選した。
福島瑞穂党首は15日「土井氏も辻元氏も一緒に頑張ってくれると確信している」と述べた。
辻元氏は16日、大阪府高槻市で福島党首が同席し記者会見する予定。《スポニチ》
【自民党・亀井静香元政調会長】派閥会長を辞任
自民党亀井派会長の亀井静香・元政調会長は15日、同派会長を辞任した。
郵政民営化関連法案採決で反対派の中核となった亀井派は、衆院選で党から公認されない反対票組と、賛成票組に二分されており、亀井氏の会長辞任で分裂の方向が強まった。今後、亀井氏が反対票組による新党結成に動く可能性も出ている。この約1年間に派閥会長の辞任は橋本派会長の橋本元首相、堀内派会長の堀内光雄・前総務会長と相次いでおり、派閥の衰退が浮き彫りとなっている。
亀井氏は15日、亀井派事務所で、伊吹文明・同派会長代行に会長辞任の意向を伝えた。その後、記者団に「志帥会(亀井派)会長として、(小泉首相の)こんな恐怖政治、強権政治を阻止できず、派閥のみんなを非常に厳しい状況に置いた。責任を感じて私は辞めることにした」と述べた。ただ、同派に引き続きとどまる意向も示した。
衆参両院の法案採決では、同派47人(採決当時)のうち、衆院で12人、参院で12人が反対した。亀井氏は、首相が「法案否決なら衆院解散」との構えを示していたにもかかわらず、「解散できるわけがない」などと公言し、法案反対の多数派工作を主導した。
衆院解散後、同派の賛成票組と反対票組は、互いに選挙応援しないことを確認し、同派は分裂状態で選挙戦に臨むことになった。首相が郵政民営化を衆院選最大の争点と位置付ける中、賛成票組の若手からは「亀井派では選挙を戦えない」との声が強まっていた。
一方、反対票組は党から公認されない上、党執行部が擁立した対抗馬との対決を強いられるなど、厳しい立場に追い込まれている。
亀井氏の会長辞任は、法案採決をきっかけに同派が分裂状態に陥るなどの混乱を招いた責任を取ったものだ。《読売新聞》
【自民党】第2次公認74人を発表
自民党は15日、衆院選の第2次公認の小選挙区候補74人を発表した。1次と合わせ計244人。郵政民営化関連法案に反対し非公認の綿貫民輔元衆院議長への対抗馬として富山3区に萩山教厳前議員(比例北信越)の擁立が新たに決定。反対派前職と戦う14人が決まり、1次公認と合わせ対立候補は20人となった。
このほかの対立候補は、滝実前法務副大臣が出馬する奈良2区の高市早苗元衆院議員、江藤拓前議員が立つ宮崎2区の上杉光弘元自治相ら。反対派37人のうち、現時点で小選挙区に出馬する意思を明確にしているのは35人で、亀井静香元政調会長や平沼赳夫前経済産業相、野田聖子元郵政相らへの対抗馬は依然調整中だ。
自民党は、郵政法案に欠席・棄権した前職の公認は16日に発表する予定。武部勤幹事長は記者会見で、引退する2人を除く欠席・棄権組12人について「郵政民営化に賛成し、小泉改革を支持するとの署名をいただいている」と述べた。
党本部で開いた選対幹部会議で、小泉純一郎首相(総裁)は「小選挙区制度は政策を選択する選挙システム。改革の本丸である郵政民営化について賛成か反対か国民に聞く選挙であることを理解してもらうよう努力してほしい」と重ねて指示した。全国11のブロック比例代表の名簿登載順位については、公示日前の29日に選対本部会議を開き決定する。《共同通信》
【この日の民主党】
「大政翼賛政治を繰り返すな」鳩山元代表、冷静な選択を呼びかけ
「小泉首相のやり方は、戦前の大政翼賛政治と同じだ」。鳩山由紀夫元代表は、終戦記念日の15日夕方、東京・JR蒲田駅前で行われた宇佐美登・衆院東京4区予定候補の街頭演説会でマイクを握り、小泉首相の政治手法を、厳しく批判した。
鳩山元代表は「軍部に協力する議員のみを生かし、抵抗する者は排除するというとんでもないやり方がかつて行われた」と戦前の国会体制と、現在の自民党内の抗争劇の共通点を示し、このようなやり方が喝采を受けていることに「国が元気のない時に強い言動をする人物に魅力を感じる人たちが増えていることを心配している」と述べた。
そして、「国民が冷静さを失ったときに、国は危うくなる」として、郵政だけを争点としようとする宣伝に惑わされずに、「政治家や政党のためではない、自分たちのための冷静な政治選択をしてほしい」と訴えた。
夕暮れ時で買い物客や若者が忙しそうに行き交う駅前広場。演説する鳩山元代表の回りには見る見るうちに人の輪ができ、真剣な表情で演説に聴き入っていた。演説を終えた鳩山元代表のもとには握手を求める人々が集まり、「頑張れよ」「政権を代えてくれ」と口々に声をかけていた。《民主党ニュース》