平成5974日目
2005/05/17
【中国外務省・孔泉報道局長】小泉首相を批判
中国外務省の孔泉報道局長は17日の記者会見で、靖国神社に合祀されているA級戦犯について「その両手を中国、アジア人民の手で汚した」と述べ、16日の衆院予算委員会集中審議で靖国参拝継続の意向を示した小泉純一郎首相の姿勢を批判した。《共同通信》
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【この日の民主党】
常任幹事会 都議選対策本部の設置及び衆議院補選の総括を承認
17日午前、国会内において第335回常任幹事会が開かれ、東京都議選選対本部の設置及び4月末に行われた衆議院補欠選挙の総括などが承認された。
冒頭、岡田克也代表が挨拶に立ち、日曜日に尼崎市内のJR福知山線脱線事故現場で献花を行い、党として事故へのきっちりした対応を進めていく決意を新たにしたこと、その後、日曜日と月曜日に沖縄を訪問して、普天間基地の移転をめざす集会に参加し、基地問題が解決しない限り沖縄の戦後は終わらないと認識していることなどを述べた。更に、「明日で代表就任1周年となるが、これまでの協力に感謝しつつ、これからも力を合わせて政権交代に向けて頑張っていきたい」と語った。
続いて川端達夫幹事長が報告を行った。第一に、党員・サポーターの今年度の定時登録が5月末日で締め切られることから、党大会で決定した20万人の目標を達成するため、国会議員総支部は500人・公認予定候補者総支部は300人という個別の目標を達成するよう要請した。第二に、週刊朝日に掲載されたJR福知山線脱線事故現場近くでのゴルフ大会について、配慮に欠ける面があったとのコメントを発表したことを報告した。更に中井洽副代表が、大躍進パーティー実行委員長として、パーティーの準備状況が順調であるとの報告を行った。
鉢呂吉雄国会対策委員長は、メリハリの効いた争点を明確にした取り組みを行っていくとした上で、郵政民営化法案の内容に問題があり、特別委員会での審議についても受け入れられないと報告した。輿石東参議院幹事長は、今週中の本会議開催は行わないとの方針で国会審議に臨んでいると報告した。平野博文幹事長代理は、政党支持率調査の推移について報告した。
次に、報告・承認事項に移り、まず川端幹事長が、従来の選対本部を改組して「東京都議会議員選挙対策本部」を設置することを提案し、承認されるとともに、役員構成については幹事長に一任することが決定された。玄葉光一郎選挙対策委員長からは、群馬県議会議員選挙・前橋市選挙区における補欠選挙での公認決定が報告されるとともに、次回の常任幹事会から衆議院議員選挙の空白区での公認予定者決定を再開するとの報告が行われた。平野幹事長代理からは、京都府参議院選挙区第1総支部の解散手続について、法的手続きを含めて進めていくことが報告され承認された。
最後に協議事項に移り、幹事長より国政統一補欠選挙として衆議院福岡2区及び宮城2区で行われた補欠選挙の総括が提案され、承認された。また、衆議院における介護保険法改正案の採決および参議院における祝日法案改正案の採決において党議に反した複数の所属国会議員について、「常任幹事会による厳重注意」ないし「幹事長による注意」という処分を行うことが提案され、承認された。
小泉首相の発言は「見当違いも甚だしい」 鉢呂国対委員長が会見で
鉢呂吉雄国会対策委員長は17日午前、国会内で記者会見を行い、終盤国会に向けた意気込みを述べるとともに、郵政民営化関連法案をめぐる政府・与党側の発言に厳しく注文をつけ、党としての取り組みを説明した。
鉢呂国対委員長はまず、最終盤の国会に向けて、「メリハリの効いた国会対策と、争点を明確にした国会論戦に、全力を挙げていく」との決意を披露。郵政民営化関連法案についても、「様々な意味で(審議に入る)前提が整っていない」と強調した。
これに関連して、中央省庁等改革基本法第33条の問題についても鉢呂国対委員長は、本法律制定当時の大臣を議院運営委員会に呼んで、「制定時の考え方を問い質すことを、是非実現したい」と述べた。
また鉢呂国対委員長は、細田官房長官が会見において、「連休前に法案を提出したのでそろそろ審議を、というような、立法府に関与するような言動がある」ことを指摘。「このような行政府の立法府への関与は許されるものではない」と厳しく批判するとともに、小泉首相も自民党の役員会で、民主党の審議拒否に惑わされずやって欲しい、などと発言したと伝えられていることにも言及し、「これも言語道断である」とした。
その上で鉢呂国対委員長は、民主党として、「法案の審議の前提が整っていない」として「法案の瑕疵を強く言っている」ことを強調し、首相の発言を「見当違いも甚だしい」と切り捨てた。更に鉢呂国対委員長は、「行政府の最高責任者が、特に野党第一党に対して、こういったことを言うこと自体、国会運営に対する関与であると強く指摘をしなければならない」と厳しい口調で批判した。今後の対応については、「議院運営委員会の段階で徹底して追及していくことに尽きる」とした。
岡田代表、定例記者会見にて、代表就任1年を振り返る
岡田克也代表は17日午後、党本部で定例記者会見を開き、2004年5月18日の代表選出から、本日でちょうど就任1年となることについて、「気がついたら1年経っていたというのが実感」とし、就任後すぐに参議院選挙の選挙戦に突入して、戸惑う暇はなかったものの、自民党を400万票上回る得票結果を得て、「政権交代への道筋をつけることができた」などと振り返った。
岡田代表は、民主党の現状について、山登りに例えれば「6~7合目」にあるとの見解を示し、解散・総選挙となった場合に、170議席で確実に勝てる体制をつくるため、候補者の擁立や次のマニフェスト作成に向けた政策の議論など、着実に準備・対策が党内で進められていると語った。
更に岡田代表は、参議院選挙での民主党の勝利こそ、日本で二大政党による政権交代を伴う政治への転換点と見られる出来事であったと指摘。訪日する海外首脳から率直な意見交換の機会を求められるようになり、二大政党制の時代を迎えたと最も実感していると述べた岡田代表は、「政権交代が当然の国々のリーダーたちは、日本もそういう(二大政党制の)時代が来たと認めている」と分析した。
続いて岡田代表は、先月25日に起きたJR福知山線の脱線事故の現場を石井一副代表らと15日に訪れ、献花した際に「改めて事故の悲惨さ、厳しさを実感した」と語り、原因の徹底的な究明と再発防止を求めるとした。また、15、16両日に訪れた沖縄の在日米軍普天間基地移転問題に関しても、「基地のプレゼンスを固定化するような県内移転は選択肢でない」と発言し、政治がこれらの問題にしっかり対応すべきだと強く主張した。
岡田代表はまた、16日のパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談について、議長の和平に賭ける熱意や、リスクをとりながら暴力を否定する態度に改めて感銘を受けたと感想を述べた上で、日本政府は、パレスチナ自治政府への支援に加えてイスラエルに対しても、中東和平を進めるように働きかけるなどすべきとの考えを示した。《民主党ニュース》