平成5572日目

2004/04/10

この日のできごと(何の日)

【イラク日本人人質事件】小泉首相、家族との面会を拒否

外務省は10日午前、小泉純一郎首相との面会を求めていたイラクの日本人人質事件の被害者家族に対し「首相は会うつもりはない」と連絡した。一方、政府が首相特使として派遣した逢沢一郎外務副大臣が10日未明(日本時間同日朝)、ヨルダンのアンマンに到着、在ヨルダン日本大使館に現地緊急対策本部(本部長・逢沢副大臣)を設置した。

家族側は記者会見し、面会拒否の理由として外務省が「会っても話すことは何もないだろう」と説明したことを明らかにした。また、面会拒否の方針は今後も変わらない、との説明も受けたという。

外務省幹部は「首相官側の意向を踏まえた上で、現段階での首相との面会について家族側に『難しい』とは応答した」と述べたが「将来にわたっても面会できないと、拒否を示したわけではない」としている。

家族は9日の上京以来、川口順子外相を通じるなどして小泉首相との面会を要請。犯人グループが要求している「自衛隊のイラクからの撤退」を人質救出の選択肢として検討するよう、首相に直接求めることを決めていた。

小泉首相は9日、自衛隊を撤退させる考えはないことを明言。家族との面会については、民主党の菅直人代表が、同日の国会質問でただしたのに対し「家族には外務省が対応している」と即答を避けていた。《共同通信》

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは10日、拘束された3人の日本人は今後24時間以内に解放されるだろうとの犯人側のメッセージを伝えた。

政府は10日、イラク日本人人質事件で、3人の早期救出に向け犯行グループの特定を急いだ結果、拉致現場とみられるイラク中部ファルージャ周辺を拠点とするイスラム教スンニ派有力部族との見方が浮上、部族への働き掛けなどを模索している。

時間は11日午後9時(日本時間)に、「サラヤ・アル・ムジャヒディン(戦士旅団)」と名乗る犯行グループが想定しているとみられる自衛隊の撤退要求の期限を迎える。《共同通信》

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【石川県、福井県】国道364号・山中−丸岡間開通

国道364号の石川・福井県境道路の開通式が10日、福井県丸岡町山竹田で行われ、両県の約200人が山中温泉など加賀温泉郷と、福井県側の永平寺などを結ぶ観光ルートの完成を祝った。

新道路は山中町と丸岡町を結び、石川県側が約3.2キロ、福井県側が約1.9キロ。県境に「丸岡・山中温泉トンネル」(1056メートル)を整備し、交通難所を解消した。1991(平成3)年から改良に着手し、全体事業費は両県合わせて約132億円となる。

祝賀パレードの後、山中町の山中座で祝賀会が開かれ、午後4時に供用される。開通式に先立って山中町民約100人がトンネルの通り初めをした。《北國新聞》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第4節第1日(10日・新潟スタジアムほか=6試合)首位の磐田が2−1でC大阪を下し、4連勝で勝ち点を12に伸ばした。市原は2−1で鹿島に逆転勝ちし、勝ち点9で2位に浮上した。浦和は長谷部の勝ち越し点で、神戸を2−1で振り切った。横浜Mは、奥の2得点など3―1で新潟に快勝した。G大阪は2−2で東京Vと引き分け、大分は2−1で広島に勝った。11日は清水−F東京、名古屋−柏の2試合を行う。《共同通信》

【卓球】

卓球のアテネ五輪アジア予選第2日は10日、北京で行われ、女子シングルス決勝リーグで世界ランキング25位の福原愛(ミキハウスJSC)は3勝1敗とし、上位7人に与えられる五輪出場権を獲得した。15歳の福原は1988年ソウル大会から五輪の正式競技となった卓球で、日本では史上最年少代表となる。

4敗の尹智恵(韓国)、3敗のモウマ・ダス(インド)、1勝3敗のキム・ユンミ(北朝鮮)の3人が直接対決を残し、いずれかが5敗するため、福原が11日の3試合に全敗しても8人中最下位にはならない。

福原はダスには力の差を見せつけてストレート勝ち。2001年世界選手権銅メダルのキムと、世界ランク13位の柳絮飛(香港)には、ともに4−1で快勝した。12日からは、福原は小西杏(ミキハウス)とのペアで女子ダブルスでの五輪出場も目指す。《共同通信》

【イラク情勢】

イラク駐留米軍は10日、米軍とイスラム教スンニ派武装勢力との激しい戦闘が続いている同国中部ファルージャでの停戦を武装勢力側に提案した。米国が昨年5月にイラク戦争の大規模戦闘終結を宣言して以来、米軍がイラクで停戦を提案したのは始めて。

米軍提案を受け、イラク人の暫定統治機関、統治評議会のメンバーや聖職者らによる代表団がファルージャ入りし、武装勢力と交渉を開始した。米軍は最大の激戦地ファルージャでの停戦を足掛かりに、ほぼ全土に拡大した騒乱を沈静化させたい狙いとみられる。

米軍は武装勢力との交渉に参加しておらず「イラク人同士の交渉」を通じた事態の収拾を目指している。《共同通信》

ブッシュ米大統領は10日のラジオ演説で、米国などイラク占領国側への攻撃が激化しているとの認識を示した上で「われわれの断固たる行動は、民主主義に立ち向かう敵を処罰するまで継続する」と言明、治安回復に向けた軍事作戦を貫徹する決意をあらためて表明した。

大統領は、抵抗勢力について(1)旧フセイン政権の支持者とテロリスト(2)イスラム教シーア派の強硬派指導者サドル師の支持グループ−と指摘。「サドル師は連合国に対する攻撃を呼び掛け、彼の殺し屋集団がイラク警察や一般市民を脅迫している」と批判した。

また、治安悪化でイラクへの主権移譲を延期すべきとの慎重論を拒否。「6月30日にイラクに主権が到来する」と言明した。《共同通信》

【この日の民主党】

藤田国際局長、アンマンで逢沢副外相と救出策を協議

民主党イラク邦人拘束事件対策本部は、4月10日午後10時半から党本部で打ち合わせを行い、人質解放を最優先とする原則を再確認するとともに、今後の対応を協議した。

会議中、ヨルダンのアンマンに派遣された藤田幸久国際局長から電話による第一報が入り、NGO、マスコミ、日本政府関係者などから収集した情報が伝達された。また、藤田局長は政府から現地へ派遣されている逢沢外務副大臣に、カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」より現地で視聴されているローカル局にも日本NGOによる人質解放のメッセージを提供すべきだと求めた。《民主党ニュース》



4月10日 その日のできごと(何の日)