平成5495日目
2004/01/24
この日のできごと(何の日)
【政府】「サマワの治安は安定」
政府は24日午前、都内のホテルで、自民党の安倍晋三、公明党の冬柴鉄三両幹事長ら与党幹部に対し、イラクから帰国した陸上自衛隊先遣隊の調査結果について「陸自本隊の派遣予定地のサマワの治安は比較的安定しており、医療や給水、公共施設復旧でニーズは高い」と正式に報告した。
政府は既に23日に同じ内容を与党側に説明している。実質2日間だけの先遣隊の現地調査に基づく二度の報告は、慎重に判断する姿勢を支持者にアピールしたい公明党に政府、自民党が配慮した「通過儀礼」の色彩が濃厚だ。
報告には自民党の額賀福志郎、公明党の北側一雄両政調会長も同席。
防衛庁は与党側に、陸自本隊の宿営予定地に関し「地権者との調整は順調に進んでおり、建設できる状況だ」と指摘。外務省は陸自派遣と連動する形で、政府開発援助(ODA)を活用し、自衛隊が浄化した水を運ぶ給水車を提供するなど現地の雇用に結び付く支援を計画していると説明した。
冬柴氏はこの後、記者団に「報告内容を党に持ち帰り、意見を集約する。それまで(党の対応は)白紙だ」と述べたが、公明党は26日の拡大中央幹事会で正式に了承する方針だ。これを受け、26日昼に小泉純一郎首相と神崎武法公明党代表の党首会談で陸自本隊の派遣を決定した上で、石破茂防衛庁長官が派遣命令を下す段取りが既に決まっている。《共同通信》
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【大相撲初場所】14日目
大相撲初場所14日目(24日・両国国技館)横綱朝青龍が大関千代大海を押し出して初日から14連勝とし、千秋楽を待たずに2場所ぶり5度目の優勝が決まった。大関同士の対戦は栃東が魁皇を押し出して9勝目。魁皇も9勝5敗となった。千代大海は4敗目。平幕の琴光喜は12勝目を挙げた。関脇は土佐ノ海が不戦勝で4勝目、玉乃島は10敗目を喫した。小結同士の対戦は若の里が栃乃洋を寄り切って勝ち越した。栃乃洋は9敗目。十両は千代天山ら3人が4敗でトップに並んでいる。《共同通信》
【石川県】雪続く
冬型の気圧配置が続く石川県内は24日、上空に強い寒気が流れ込み、終日雪に見舞われた。2人が屋根の雪下ろしや落雪で重軽傷を負い、各地でスリップ事故が相次いだ。金沢地方気象台では25日朝にかけて大雪の恐れがあるとしており、金沢市が25日を「一斉除雪デー」と位置付けるなど、関係機関も警戒態勢を強めた。
雪は加賀の山間部や山沿いを中心に激しく降り、午後9時現在の積雪量は山中80センチ、鳥越75センチ、金沢41センチ、七尾30センチ、輪島10センチ、珠洲8センチ。
北陸自動車道で事故による通行止めがあったのをはじめ県警の午前8時から午後7時までのまとめでは、スリップ事故は物損57件、人身6件の合計63件にのぼった。JR北陸線と七尾線では特急列車23本、普通列車40本が運休し、最大50分の遅れが出た。小松空港発着便は4便で遅れが出た。
津幡町で78歳の男性が屋根の雪下ろし中に転落し、右骨盤などを骨折する重傷を負ったほか、野々市町で36歳の女性が屋根から落下した雪で打撲などの軽傷を負った。街中の小路では圧雪が残り、立ち往生する車も相次いだ。
金沢地方気象台によると、輪島上空5500メートルに氷点下40度の強い寒気が入りこんでおり、26日までの県内の積雪量は平野部で30センチ、山間部50センチになる見込み。《北國新聞》
【鳥インフルエンザ】ベトナムで6人目の死者
世界保健機関(WHO)は24日、ベトナム南部のホーチミン市内で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)に感染した少年(13)が22日に死亡したと明らかにした。ベトナムでの鳥インフルエンザによる死者は6人目。南部で人への感染が確認されたのは初めて。同市では女児(8つ)も感染、重体となっており、人への感染例はさらに増える恐れもある。
タイ政府報道官は24日、アジア各地で感染が拡大する鳥インフルエンザへの対策を協議するため、バンコクで28日に日本やベトナム、タイなど関係10カ国・地域が保健衛生や農業の緊急閣僚会合を開くと語った。
ベトナムではこれまで、子供4人と大人1人が死亡しているが、いずれも北部だった。ロイター通信によると、ハノイのWHO当局者は「南部でも広がっているのではないかと疑っていたが、それが確認された」と語った。《共同通信》
