平成5417日目

2003/11/07

この日のできごと(何の日)

【スリランカ】非常事態を事実上撤回

スリランカの大統領府当局者は7日、クマラトゥンガ大統領が5日に出した非常事態宣言は公式に発令されなかったと述べ、非常事態宣言を事実上撤回した。地元メディアは7日、大統領が宣言を公式に布告するための官報の印刷を中止させたと報じていた。

主要閣僚更迭や議会停止などを相次いで打ち出した大統領が、強硬姿勢の一部を後退させたことを意味する。少数派「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)との和平交渉をめぐって対立するウィクラマシンハ首相側が勢いづくことは確実だ。

首相は7日、米国から帰国し、コロンボ国際空港内で閣僚らと協議。大統領が停止した議会の早期再開などを求める方針を確認し、大統領との対決姿勢を明らかにした。

首相側は議会の多数派の支持を取り付けていることを議長や大統領に既に伝達、事態掌握に自信を見せている。

空港からコロンボ市内までの沿道には、首相が率いる統一国民党やLTEとの和平交渉を支持する市民ら約1万人が出て首相の帰国を歓迎。数百人の警官らが警戒態勢を敷いたが、首相の車列が立ち往生する場面もあった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【野球】

2004年アテネ五輪出場権を懸けた「アサヒビールチャレンジ アジア野球選手権2003」最終日は7日、札幌ドームで4チームによる決勝リーグ2試合を行い、長嶋茂雄監督率いる日本が韓国を2−0で下しで3戦全勝で4大会ぶり14度目の優勝を決め、6大会連続五輪出場(公開競技含む)を決めた。

台湾が中国を3−1で下し、2勝1敗で2位となり、1992年にバルセロナで銀メダルを獲得して以来の五輪出場を決めた。1勝2敗で3位の韓国は3大会連続の出場はならなかった。中国は3敗で4位。《共同通信》

長嶋ジャパンがアジアからアテネへと走り出した。アジア野球選手権最終日、日本は韓国を2−0で破り、アテネ五輪出場権を獲得した。日本は三回、宮本(ヤクルト)が先制適時打。六回は福留(中日)の適時二塁打で追加点を奪い、和田(ダイエー)ら4投手のリレーで韓国打線を抑えた。《共同通信》

【日本マクドナルド】2期連続赤字

日本マクドナルドホールディングスは7日、2003年12月期の連結最終損益予想を、20億9700万円の黒字から、36億9700万円の赤字に修正すると発表した。既存店売上高が見込みを下回った上、希望退職募集に伴う特別損失を計上するため。連結売上高は前期比7.0%減の2982億円と3000億円を割り込む。

前期に29年ぶりの最終赤字を計上した同社は、米本社から送り込まれたドナヒュー会長の下、業績改善に取り組んできたが、黒字を回復できなかった。記者会見した同会長は、高級サンドイッチチェーン「プレタ・マンジェ」と、店内CS放送「マックビジョン」の各事業から撤退する方針を表明。経営資源をハンバーガーチェーンの業績回復に集中し、本部組織のスリム化、ブランドイメージの再構築に取り組む考えを示した。《共同通信》

【東京駅コンビニ店長刺殺事件】高裁、一審15年破棄し無期判決

JR東京駅構内で昨年7月、コンビニエンスストア店長のAさん(当時33)を刺殺したとして、強盗殺人罪に問われた無職B被告(35)の控訴審判決が7日、東京高裁であった。仙波厚裁判長は、自首による減軽を認めて懲役15年とした一審・東京地裁判決を破棄し、改めて求刑通り無期懲役を言い渡した。無期懲役を求刑していた検察側が、一審判決を不服として控訴。弁護側も、殺意があったと認めた一審判決を不服として控訴していた。

判決によると、被告は昨年7月21日午前6時50分ごろ、東京駅構内にあるコンビニエンスストアで、パンなどを万引きして逃走。追いかけたAさんに取り押さえられたため、持っていたナイフで腹部を刺して殺した。被告は当時、窃盗罪で執行猶予期間中の身で、再び逮捕されれば刑務所行きになると考えて犯行に及んだ。被告は同月23日に親族に付き添われて警視庁立川署に出頭した。東京地裁は1月、「事件発生から3日目という早期に自首し、捜査に貢献した」と指摘。量刑としては無期懲役が妥当と判断したが、自首による刑の減軽を行った。《朝日新聞》

【香川県丸亀市】中学生が校長宅に「火炎瓶」

7日午後9時50分ごろ、香川県丸亀市、市立南中校長Aさん(52)方の門扉付近で炎が上がり、若い男数人が逃げたのを通行人が見つけ、丸亀署に通報した。

タイル張りの壁に60センチ四方で焦げ跡があり、路上に瓶の破片が散らばっており、同署は緊急配備したところ、約25分後、近くにいた中学男子生徒4人が火炎瓶を投げたことを認めたため、2年生の3人(いずれも14歳)を火炎瓶処罰法違反と建造物損壊の疑いで逮捕し、1年生(12)を補導した。調べに対し、4人は「火炎瓶を作ったので、燃え上がるかどうか試したかった」などと供述しているという。《読売新聞》

【中曽根康弘元首相】「首相信用した私が甘かった」

中曽根元首相は7日の日本記者クラブでの講演で、小泉首相からの衆院選不出馬勧告をいったん拒否したことについて、「私も善人だから、人の言っていることを信用した。小泉首相が『本人が決める問題だ』と何回も言ったので、(公認を)してくれるもんだと思っていた。甘かったかもしれない」と苦笑混じりに振り返った。

さらに「(首相のやり方に)情は感じなかった。首相から『こういう党にし、こういう政策にするから、ついては(引退を)』という話がくれば、こっちも人間だから情には感じる」と語り、首相が手順を踏んで礼を尽くせば、円満に引退した可能性があったことを示唆した。《読売新聞》

【野口聡一さん】シャトル搭乗へ

米航空宇宙局(NASA)は7日、2月のスペースシャトル空中分解事故後、初のシャトル打ち上げとなるアトランティスに、日本人宇宙飛行士の野口聡一さん(38)ら7人を搭乗させると正式に発表した。打ち上げは、早くても来年9月になるとしている。

空中分解事故の結果、建設中の国際宇宙ステーションに交代の要員や機材を運ぶとの当初の飛行の目的は大幅に変更され、シャトルの安全性向上策を軌道上でテストすることが、飛行の主目的となる。野口さんは船外活動をし、飛行中にシャトルの断熱タイルに生じた損傷を補修する技術のテストなどを行う予定。《共同通信》

【イラク情勢】

イラク駐留米軍によると、イラク北部のティクリット近郊で7日午前9時40分ごろ、米軍のヘリコプター「UH60ブラックホーク」1機が墜落、乗っていた兵士6人全員が死亡した。ロイター通信によると、現場近くの米軍基地の兵士は、ロケット弾で撃墜された可能性があると語った。

イラクでは2日、中部のファルージャ近くで米軍の輸送ヘリが撃墜され米兵16人が死亡、10月25日には同じティクリットでブラックホーク1機が撃墜された。今回も撃墜と確認されれば2週間で計3機が撃墜されたことになる。

ティクリットはフセイン元大統領の出身地で、ファルージャ同様、反米感情の強い「スンニ・トライアングル」と呼ばれる一帯にある。一帯の空の安全確保が米軍の新たな課題に浮上している。

米軍によると、墜落したブラックホークは別の同型機1機と2機編成で飛行していた。

一方、北部のモスルでは7日、待ち伏せ攻撃で米兵1人が死亡、6人が負傷。6日にはモスル西方で米軍の車列が爆弾で攻撃を受け、米兵1人が死亡、2人が負傷した。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、千葉など3県で真の改革政権樹立を呼びかけ

民主党の菅直人代表は、選挙戦も最終盤となった7日、栃木、埼玉、千葉の3県の選挙区に入り、「言葉だけの自民党連立政権の継続か、政策も人材もそろった民主党政権の樹立か、しっかり判断してほしい」と力強く呼びかけた。

この日、12時半すぎに千葉県のJR柏駅前で同県8区の公認候補者の応援演説に立った菅代表は、「政権交代に情熱をかける剛腕の小沢(一郎)さんと、国民の税金を一円たりともムダにしない田中(康夫・長野県)知事、そして私、この3人がタッグを組んだ強力なチームに、どうか政権を任せてほしい」と訴えると、集まった1500人を越える聴衆から盛んな拍手が起こった。

「自衛隊派遣を止める一票を」菅代表

民主党の菅直人代表は、衆議院総選挙の投票日まであと2日に迫った7日、遊説先の千葉県柏市で記者会見し、最終盤を迎えた選挙戦の手応えについて「有権者の皆さんの熱気は相当に高まっている」と述べ、民主党への期待の盛り上がりに自信を示した。

会見でまず菅代表は、バグダッド南部で同日ポーランド軍が攻撃を受けて死者を出すなどイラク情勢が悪化の一途をたどっているにもかかわらず、小泉首相が14日のラムズフェルド米国防長官の来日に合わせて自衛隊派遣を指示しようとしていることを批判。「日本はアメリカから出動命令を受けて従った、と世界中が受け止めるだろう。いつから独立国・日本は従属国になったのか。怒りを覚える」と強い口調で批判。「自衛隊派遣を止める一票を入れるのか、進める一票を入れるのか。それとも見過ごすのか」と述べ、自衛隊派遣問題が投票における大きな判断基準になるという考えを示した。

また菅代表は、田中康夫長野県知事が民主党政権の閣僚予定者に加わっていることに対して全国知事会の中に批判的な意見があることに触れ、「中央の権限を地方に移すという仕事は、知事の仕事の延長線上にある。知事という立場がある人だからこそ、霞ヶ関官僚のコントロールを受けずにできる。現職知事から(担当大臣を)出すことにこそ、大きな意味がある」と反論した。

最後に菅代表は、マニフェストをめぐる論争を軸に戦われてきた選挙戦について、「私たちは政策も顔ぶれも精一杯示した。あとは有権者の皆さんの選択だ」とし、「この重要な選択にぜひ参加してもらいたい」と投票を呼びかけた。《民主党ニュース》



11月7日 その日のできごと(何の日)