平成5352日目
2003/09/03
この日のできごと(何の日)
【自民党総裁選】亀井、藤井氏が出馬表明
自民党江藤・亀井派会長代行の亀井静香前政調会長(66)は3日午前、党本部で記者会見し、20日の総裁選への立候補を正式に表明した。
亀井氏は、記者会見で「日本の歴史的危機を迎えている今日、国民とともに危機を脱していくことに全身全霊をささげたいと決意し、立候補を決意した」と強調。小泉構造改革について「地方、弱者の切り捨てだ」などとして、中小、零細企業経営者らが困窮していると厳しく批判した。《共同通信》
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自民党橋本派の藤井孝男元運輸相(60)は3日午後、党本部で記者会見し、20日投票の党総裁選への出馬を正式表明した。高村派会長の高村正彦元外相(61)も4日に出馬表明する考え。江藤・亀井派会長代行の亀井静香前政調会長は東京都大田区内の中小企業などを視察し、事実上の選挙戦をスタートさせた。
小泉純一郎首相サイドも、山本一太参院議員ら森派若手が「小泉・勝手に応援隊」を結成し、4日から街頭演説を始める。藤井、高村両氏周辺も電話で支持拡大を努めるなど、8日の告示を待たず各陣営の動きはにわかに活発化してきた。
対抗馬擁立の動きはこのほか、堀内派の丹羽雄哉会長代行が出馬を引き続き検討中で、党青年局を中心に若手候補擁立を模索する動きもある。
一方、動向が注目されていた河野グループ(離脱中の麻生太郎政調会長を含め11人)は基本的に首相支持の方向となった。ただ、二2年前の総裁選で麻生氏が高村派議員の支援を受けた経緯を踏まえ、一部メンバーが高村氏の推薦人になることは容認する。旧加藤派(14人)は3日の派閥研修会で首相支持の方針を決定。橋本派の青木幹雄参院幹事長は4日に首相支持を正式表明する予定。
藤井氏は会見で「小泉首相の構造改革の方針は間違っていないが、一気に進めればデフレを加速する」とし、当面はデフレ対策を優先させるべきだとの考えを強調。同時に「製造業の再生」に向け、中小企業対策を抜本的に強化する必要があると指摘した。
高村氏は3日午後、都内で記者団に「立候補して党の活性化のお役に立ちたいと思っている」と、重ねて出馬に強い意欲を示した。《共同通信》
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【東京地裁】「2ちゃんねる」敗訴
インターネットの掲示板「2ちゃんねる」が出すメールマガジンで名誉を傷つけられたとして、東京の化粧品会社「ディーエイチシー(DHC)」が、「2ちゃんねる」の管理運営者、西村博之さんに1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は3日、700万円の支払いを命じた。
大橋寛明裁判長は「食品添加物として禁止されている薬品が商品の健康食品に混入した疑いがあるにすぎないと認識していながら、意図的に使用したかのような記述をしてDHCの信用を著しく傷つけた」と認定した。
判決によると、西村さんは昨年4月と6月発行の「2ちゃんねるメールマガジン」で「DHCは健康食品に枯れ葉剤を入れていた」「11万人以上に枯れ葉剤を食わせた」などと記載した。《産経新聞》
【プロ野球・オリックス】岡添裕球団社長が辞任
オリックスは3日、同日付で岡添裕球団社長の辞任を発表した。最下位だった昨年に続く成績不振による事実上の解任となった。後任にはグループ内の別会社で社長を務める小泉隆司氏が、同日付で就任した。
Yahoo!BBスタジアム内での会見で、岡添氏は「ここ数年の成績不振はファンや関係者に申し訳ない。フロントの1人として責任を痛感している」と話した。
1999年10月に球団社長に就任した岡添氏は、米大リーグスタイルの球場を目指した「ボールパーク構想」や契約金0円選手など斬新なアイデアを出した。一方で「無駄なお金は使わない」とFA(フリーエージェント)などでチームを離れる主力選手の引き留めなどを行わず、4年連続のBクラスというチームの弱体化を招いたとの批判もあった。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】政権獲得なら衆院比例100に
民主党の菅直人代表は3日午後、日本記者クラブで講演し、衆院比例代表定数の現行180から100への削減など、次期衆院選で政権を獲得した場合に「政治改革」「経済」「社会保障」の3分野で優先的に取り組む政策課題を明らかにした。今後、マニフェスト(政権公約)への盛り込みを検討する。
政治改革では、衆院比例定数を削減し「民間同様に国会のリストラを進めるとともに、小選挙区中心の制度で(政権を選択する)国民の意思が表れやすくする」と説明。
小選挙区では、一票の格差を是正するため、全都道府県に1議席ずち配分後に残り議席を人口比例で振り分ける現行方式をやめ、完全に人口比例で配分する。選挙権年齢を18歳に引き下げ、「若者に責任を持ってもらう代わりに権利も付与する」とした。
経済分野では、高速道路無料化をあらためて挙げ「(選挙のため)国民の支持を得るのが目的ではなく、地域経済の活性化にプラスになる」と指摘した。《共同通信》
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民主党の菅直人代表は、3日の日本記者クラブでの講演で、自由党との合併後の党運営について「小沢氏が私を手のひらに乗せようと思ったら失敗するだろう」と述べ、小沢一郎同党党首の「裏支配」は行われないと強調した。「小沢氏が権力の二重構造をつくるのでは」との質問に答えた。
菅氏は「細川政権で小沢氏は内閣とは別のところで権力を握っていたが、われわれが内閣をつくるときには小沢氏にも入っていただく」とあらためて表明。「小沢氏が黒幕で私が手のひらに乗るかどうかは見ていただければ分かる」と自信を示し、「私は誰の手のひらに乗ったこともない」と言い切った。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・社民党の土井たか子党首は3日の記者会見で、自民党総裁選での青木幹雄参院幹事長の対応について「『自民党をぶっつぶす』と言っている小泉(純一郎)首相を自民党の権化のような人が支持するのは分かりにくい」と青木氏の対応を批判。首相が「政策転換しない」としているのに対し、青木氏が政策転換を求めている点にも言及し「どう支持するのか。町中のコモンセンス(常識)から言うとブラックジョークの世界だ」と虚々実々の自民党政治にあきれ顔。《共同通信》
【小泉純一郎首相】ポリープ切除手術
小泉純一郎首相は3日、東京・戸山の国際医療センターで人間ドックの内視鏡検査を受けた結果、S状結腸にポリープが見つかり、内視鏡による切除手術を受けた。同センターによると、ポリープは良性で術後の経過も良好という。《共同通信》
【石破茂防衛庁長官】中国・曹剛川国防相と会談
石破茂防衛庁長官は3日、北京市内で中国の曹剛川国防相と会談、曹国防相は日本のミサイル防衛(MD)について「世界の(軍事的な)戦略的バランスが崩れる恐れもある。新たな軍備競争の恐れもないではない」と懸念を表明した。石破氏は「純粋に防衛的システムだ。軍拡競争につながるものではない」と理解を促した。
ミサイル防衛は、防衛庁が来年度予算の概算要求に盛り込むなど日米間で導入に向けた動きが加速している。このタイミングで中国が慎重な対応を求めたことで、ミサイル防衛問題は小泉純一郎首相の靖国参拝問題とともに今後の対中外交の大きな障害となりそうだ。
曹国防相は、北朝鮮情勢について「北朝鮮の核保有には絶対反対の立場だ」とした上で、先の6カ国協議を踏まえ「一回、二回の会談ではなかなか解決できない。道のりは長いと考えるべきだ」との認識を示した。両氏は防衛交流の促進を確認。中国海軍、海上自衛隊の艦船による相互訪問を早期に実現することでも一致した。
石破氏は、北朝鮮の弾道ミサイル開発への憂慮の念を表明。日本人拉致事件に関し「解決なくして国交正常化交渉はあり得ない。理解と支持をお願いしたい」と要請した。《共同通信》
【石破茂防衛庁長官】中国・温家宝首相と会談
中国訪問中の石破茂防衛庁長官は3日午後、北京市内で温家宝首相と会談した。温首相は北朝鮮の核問題について「解決は容易ではないと思う」との認識を示した。日本人拉致事件問題に関しては「日朝平壌宣言に基づいての解決を願っている」と述べた。
温首相は6カ国協議について「6カ国とも対話の継続を望むことで一致したことが最も大きな成果だ」と指摘。石破長官は「中国が一番影響力を有しているとの見方もある。拉致も含めて解決への尽力を期待する」と要請した。
日中関係に関して温首相は「歴史をかがみに未来に向かう、友好協力関係を大事にする、こういう考え方を日本の指導者の方にぜひとも発してほしい。大局を重んじ両国の利益から対処すべきだ」と強調した。
これに先立って石破長官は唐家璇国務委員とも会談、唐氏は旧日本軍遺棄化学兵器問題について解決に向けた日本の努力を要請した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は3日、トロントのブルージェイズ戦で3打数無安打、1四球。打率は2割8分6厘に下がった。ヤンキースは3−4で敗れ、2位レッドソックスとのゲーム差は3に縮まった。
マリナーズのイチロー外野手はデビルレイズ戦で4打数無安打。打率を3割1分6厘に下げ、リーグ首位とは6厘差の10位。マリナーズは0−7で敗れた。カージナルスの田口外野手はカブス戦の八回途中から左翼の守備に就いたが、打席は回らなかった。《共同通信》
【この日の民主党】
「総選挙勝利に向け、着々と準備を進める」岡田幹事長
民主党の岡田克也幹事長は3日の定例記者会見で、自民党橋本派が藤井孝男・元運輸相の総裁選出馬を正式に了承しつつも同派の擁立候補とは位置づけず、事実上の自主投票としたことについて、「橋本派そのものが危機的状況にあることは事実だが、だからといってこれで自民党の派閥政治が終るとはとらえていない」との考えを示した。ただ今回の橋本派の状況については、小選挙区制度導入の影響がじわじわと効いてきた結果によるものとの見方を示した。
想定される解散まで1カ月を切ったことについては「この9月をいかに乗り切るかが大事」と述べ、自由党との合流に向けて準備は順調に進んでいると表明。9月末の党大会に向けて衆議院選挙公認・推薦候補の追加決定等を含め、諸問題を前向きな姿勢で解決・処理し、各選挙区での勝利に向けての準備を進めるとした。《民主党ニュース》