平成5030日目

2002/10/16

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】「特殊機関」集落で生活

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から一時帰国した蓮池薫さん(45)ら5人が16日、宿泊先の東京都内のホテルで、横田めぐみさん=失跡当時(13)=ら「死亡」とされた拉致被害者の家族と面談。「特殊機関」で働く人が住む平壌郊外の集落にいたという横田さんの暮らしぶりの一端が明らかになった。

横田さん以外の被害者についても5人は写真を見せられたが「見覚えがない」と答え、新たな情報はなかった。

面談はこの日午前10時すぎから約2時間行われ、横田さんをはじめ市川修一さん=同(23)、有本恵子さん=同(23)、田口八重子さん=同(22)=ら計7人の被害者の家族が参加した。

横田さんの父滋さん(69)によると、蓮池さんと奥土祐木子さん(46)、地村保志さん(47)と浜本富貴恵さん(47)の2組の夫婦は、結婚後の1986年ごろ特殊機関で働く人が住む平壌郊外の集落で暮らし、そこに横田さんも夫とされるキム・チョルジュさん(41)と一緒に住んでいたと話した。

計30戸ほどの集落で、横田さんの家は川を挟んで地村さんや蓮池さんの家と向かい合う所にあった。蓮池さんの話では、87年に子供が生まれた横田さんは母乳が出ず、ミルクで育てた。また地村さんの二男は、横田さんの長女キム・ヘギョンさん(15)と同じ幼稚園に通っていた。

横田さんの家は平屋で4つの部屋があり、横田さんが買ったミシンの使い方が分からず、浜本さんが教えたこともあった。地村さんは、横田さんの夫から「妻が病弱だ」などと聞かされ、入院も死亡もうわさで聞いた。

蓮池さんは「スマートで美人だった」と話していたという。地村さんらは横田さんと互いに朝鮮人として付き合い、日本人とは知らなかったとしている。

地村さんは、横田さんの両親に「何もしてあげられず申し訳ない」と謝罪。蓮池さんは「キム・ヘギョンさんのことを自分の娘のように面倒をみる」と話したという。

招待所で横田さんと生活を共にした曽我ひとみさん(43)は、横田さんと一緒に登山をした思い出などを話し、今回帰国する際に初めて横田さんが死亡したことを聞かされたと語った。

面談後に記者会見した蓮池さんの兄透さん(47)は、5人が当初面談に消極的だったのに、横田さんの両親には会いたいと口をそろえたとし「不可解な点が多くある」と述べた。

また田口さんの兄飯塚繁雄さん(64)も、5人が大韓航空機爆破事件などについて「知らない」と口をそろえたことを挙げ「そう言わされているのではないかと感じた」とした。《共同通信》

安倍晋三官房副長官は16日午前、都内のホテルで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から一時帰国した5人の家族らと面談し、滞在日程について「一週間程度故郷を訪問した後、27日に5人そろって離日する」との案を提示した。

帰国者5人は10日間程度の滞在を希望しているとされるが、家族側は提案に対する即答を避けた。また拉致され死亡したとされる横田めぐみさん=失踪当時(13)=の両親が、めぐみさんの娘とほぼ断定された少女との面会のため北朝鮮を訪問することは当面先送りすることにした。《共同通信》

中山恭子内閣官房参与は16日午後北朝鮮から一時帰国した拉致被害者5人の離日日程を27日と提案したことについて「まずはご家族の中で決める話だと思う。それに政府が合わせていく」と述べ、最終的には5人と家族の意向を聞いた上で、柔軟に日程を決める考えを示した。都内のホテルで記者団の質問に答えた。

中山参与は「事務的な話が当然出てくると思うが、いつ帰るとか、何日間どこにいてというのはご家族にお任せすべき問題だと思っている」と述べた。《共同通信》

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【サッカー国際親善試合】ジーコ監督初采配

ジーコ新監督を迎えたサッカーの新生日本代表が16日夜、東京・国立競技場でジャマイカ代表と親善試合を行い、1−1で引き分けた。日本は追いつかれたものの、新布陣で攻撃サッカーを展開し、2006年ワールドカップ(W杯)に向けてまずまずのスタートを切った。

ベスト16に進んだW杯の熱狂から3ヶ月半。衣替えしてW杯後、初の国際試合に臨んだ日本代表は、欧州で活躍する中田英寿主将(パルマ)小野伸二(フェイエノールト)稲本潤一(フラム)中村俊輔(レッジーナ)の4人が「黄金の中盤」を組み、奔放な攻撃で5万5437人の観客を魅了した。《共同通信》

【第3次厚木基地騒音訴訟】国に27億円賠償命令

米海軍と海上自衛隊が共同使用する神奈川県・厚木基地周辺の住民約4900人が、国に過去の騒音被害の損害賠償約92億円と将来の賠償を求めた第3次厚木基地騒音訴訟で、横浜地裁は16日、国に約27億4600万円の賠償を命じた。賠償認容額は、新横田基地訴訟の東京地裁八王子支部判決(今年5月)の約24億円を上回り、基地騒音訴訟としては過去最高。

岡光民雄裁判長は、WECPNL(うるささ指数、W値)75以上の地域に住む原告について「受忍限度を超える被害を受けている」と判断。1、2次訴訟判決が認めなかった75以上80未満の原告のほとんどを救済した。

救済範囲は横田(東京都)、小松(石川県)、嘉手納(沖縄県)各基地の騒音訴訟と同じになった。将来の賠償請求は、ほかの基地騒音訴訟と同様却下した。

岡光裁判長は「国の防音対策は抜本的な解決になっていない。国による厚木基地の設置管理には違法があると言わざるを得ない」と指摘した。

騒音を知っていながら基地周辺に転入したとして、賠償額を減額すべきだと主張した国側の「危険への接近」の理論については「転入理由は仕事や家庭の事情で、被害を積極的に容認する動機は認められない」として採用しなかった。その上で、所定の陳述書を提出しなかった原告らの賠償額を3割減額。また一部の原告については、被害が受忍限度内などとして賠償対象に含めなかった。《共同通信》

【東京地裁】中尾元建設相に実刑

旧建設省発注の工事などをめぐり、「若築建設」(東京)側から6000万円のわいろを受け取ったとして、受託収賄罪に問われた元建設相中尾栄一被告(72)に対し、東京地裁は16日、懲役2年、追徴金6000万円(求刑懲役3年6月、追徴金6000万円)の判決を言い渡した。

判決理由で木口信之裁判長は「建設大臣在任中の被告が4カ月の短期間に4回にわたり、多額のわいろを受け取った犯行で、政治と行政に対する国民の信頼を著しく損ない厳しい非難を免れない」と指摘。さらに「業者側から請託を受ける度に了承し、建設省幹部らに依頼に沿うよう働き掛けるなどしており、責任は誠に重い」と非難。「被告が反省していることなどを最大限考慮しても、刑の執行を猶予するのは、相当でない」と述べた。

中尾被告はこれまでの公判で起訴事実を認め「国民に申し訳ない」と謝罪。その上で、若築建設の親会社「石橋産業」(東京)側から約180億円の約束手形を詐取したとされる許永中被告(55)=一審有罪、控訴=に「利用された」とも主張。

弁護側も「許被告が石橋側を信用させるため、若築側と中尾被告を引き合わせ、金を受け取るよう仕向けた」と情状を酌むよう求めたが、木口裁判長は「被告側がわいろを要求したケースもあり、仕組まれた事件とはいえない」と退けた。《共同通信》

【住基ネット】横浜の260万人接続へ

片山虎之助総務相は16日、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)で市民選択制を導入した横浜市の中田宏市長と総務省で会談し、不参加を希望した約84万人以外の約260万人について「全員参加が前提なら、時差が生じるのはあり得る。事務方に検討させる」と述べ、参加者だけを先行して住基ネットにデータを送る「段階的参加」を認める方針を打ち出した。

総務省はこれまで、同市の選択制は「法律が想定していない。違法だ」とし、全員参加を求めていた。しかし、市町村で人口規模が最大の横浜市が不参加という異例の事態を解消するために、総務省が実質的に譲歩した形となった。《共同通信》

【この日の民主党】

「経済有事国会で政府の無策を徹底追及する」鳩山代表

民主党の鳩山由紀夫代表は16日の定例記者会見で、まずインドネシアのバリ島で起きたテロ事件に触れ「民主党として心から哀悼の意を捧げる」と述べるとともに、政府に対して無関心でいい問題ではないと指摘。真相の究明、邦人の安全確保などをしっかり行うよう注文をつけた。

また、18日からの臨時国会を「経済有事国会」と位置付け、「国を挙げて危機の打開に専心すべき。厳しく小泉内閣の経済無策を追及していく」と、経済政策での政府との対決を強調した。また、自らの「代表質問を注目して欲しい」とも述べ、「政権交代しかこの経済状況からの脱出はない」ことを国会での論戦を通じて明確にする決意を示した。

さらに、鳩山代表の諮問機関である政権戦略委員会からの第一次答申が本日提出されることに触れ、そこに盛り込まれている新人支援、250人候補の擁立、単純比例候補の禁止などについて、「最終的には常任幹事会で決定するが、私としては前向きに対処したい」と、総選挙に向けた態勢を早急に整える意向を明らかにした。

鳩山代表、都内の中小企業の実情を視察

民主党の鳩山代表は16日、東京都品川区内の中小企業を訪問し、その厳しい実情を見て回った。

視察の中で、イワキ製作所の中島社長は「新型の機械を入れて、技術の更新をしていきたいが、仕事が減ってとてもままならない。技術力が低下してしまう」、池田精密の池田社長は「銀行は土地担保のない中小には金を貸してくれない。そこに税金を入れるというなら、われわれ中小に直接貸して欲しい」などと訴え、経済の現状への不安や、政治への要望などが出された。鳩山代表は、それらの一つ一つに熱心に耳を傾けた。

視察には、地元東京3区選出の松原仁衆議院議員と川内博史衆議院議員も同行した。《民主党ニュース》



10月16日 その日のできごと(何の日)