平成4933日目

2002/07/11

この日のできごと(何の日)

【付属池田小学校児童殺傷事件】第11回公判

大阪の校内児童殺傷事件で、殺人、殺人未遂などの罪に問われた無職宅間守被告(38)の第11回公判が11日、大阪地裁(川合昌幸裁判長)で開かれ、前回に引き続き宅間被告に対する被告人質問が行われた。

宅間被告は、動機について「家が安定した頭がよい子供でも、わずか5分か10分で殺されてしまう不条理を、世の中に分からせたかった。勉強だけちゃうぞと一撃を与えたかった」などと話した。

弁護側は、1999年、小学校校務員時代の薬物混入事件で公務員の職を失ったことなどから、宅間被告が社会への恨みを募らせていった経緯が、児童殺傷事件とどう結び付くかについて質問をした。

宅間被告によると、事件を思いついたのは犯行前日の午後10時ごろ。ダンプで商店街を走ったり、拳銃で女子高生を襲撃することなども考えたが、結局、金がないなどの理由で小学校襲撃を選んだという。

大阪教育大付属池田小学校を選んだ理由は「普段(同小の児童を)見ていたから」と話し、「思いつきでやった」「事件を起こした後も全然満足していない」などと答えた。《共同通信》

【長野県・田中康夫知事】続投に意欲

長野県議会から不信任された田中康夫知事は11日の定例会見で「県政改革を県民らとともに続ける強い意思を持っている」と述べ、知事職を続ける意欲を示した。田中知事は議会を解散せず、16日午前0時の失職を待って知事選に再出馬する公算が大きくなっているが「いずれの選択肢をとるかの判断には至っていない」とした。《共同通信》

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【大相撲名古屋場所】

大相撲名古屋場所5日目(11日・愛知県体育館)横綱武蔵丸は隆乃若の攻めを土俵際で残し、寄りで逆転して1敗を守った。大関千代大海は栃乃洋を突き落として初日からの連勝を5に伸ばし、関脇朝青龍も小結土佐ノ海を押し倒して全勝を守った。関脇若の里は高見盛の左すくい投げに逆転され、土佐ノ海とともに2敗目。小結雅山は琴ノ若を押し出して初日を出した。全勝は千代大海と朝青龍、平幕貴ノ浪、武雄山の4人。1敗は武蔵丸ら5人。大関栃東と平幕出島はこの日から休場した。十両は五城楼ら6人が4勝1敗。《共同通信》

【神戸淡路鳴門道】バスなど9台が衝突

11日午後8時40分ごろ、兵庫県淡路町(淡路島)岩屋の神戸淡路鳴門自動車道の下り線で、トラックや路線バス、乗用車など9台が衝突した。兵庫県警や神戸市消防局などによると、3人が死亡、45人が重軽傷を負った。通勤や旅行のためバスに乗っていた客ら多数負傷した。現場には消防車20台以上が駆け付け、騒然となった。

県警などによると、自己現場は淡路島の北端に近く、明石海峡大橋と淡路インターの間で片側3車線。走行中のトラックが白煙を上げて路肩に停車し、現場付近が煙に包まれ視界が悪くなったため、後続のバスやトレーラー、ワゴン型のジャンボタクシーなどが次々と衝突したとみられる。《共同通信》

【韓国・金大中大統領】内閣改造

韓国の金大中大統領は11日、内閣を改造し、新首相に張裳・梨花女子大総長(女性)を起用、黄海での南北銃撃戦の責任で金東信国防相を更迭するなど7閣僚を交代させた。韓国首相に女性が起用されたのは初めて。

中規模の改造で、金大統領の残り任期が約7カ月となり、年末の大統領選を控えた選挙管理的な色合いが強い。金大統領の子息2人の逮捕、起訴などによる政権への不信の高まりから、内閣の一新を図った。

与党、新千年民主党(民主党)の盧武鉉・大統領候補が首相、法相、行政自治相を交代させ、中立的な内閣を構成するよう求めており、この要求を事実上受け入れた。野党ハンナラ党が張新首相の国会承認に応じるかどうかが焦点となる。

張新首相は名門、梨花女子大の教授(キリスト教学専攻)。2000年6月の南北首脳会談の際は、金大統領に同行し平壌を訪問。大統領の諮問機関「民主平和統一諮問会議副議長」などを務めたが、政治・行政経験がないため政党色が薄く、野党側の国会承認を考慮した抜てきとなった。《共同通信》

【この日の民主党】

桜井議員、医療事故解消・医療費削減への道筋質す

民主党の桜井充議員は11日、参議院厚生労働委員会で医療事故をめぐる医療現場の課題、医療費削減につながる病床数削減への取組みなどについて、坂口厚労相らに質した。

桜井議員は、人工心肺装置の操作ミスで女児が死亡し、カルテ改ざんなどで医師2人が逮捕された東京女子医大病院の事件をふまえて質問。カルテ改ざんはこれまで処罰対象となっていなかったが、今回の事件と世論の流れを見ても、罰則規定を設けるべきだと提起した。坂口厚労相は「新しい立場でカルテがどうあるべきか考えている」とし、桜井議員と同様、罰則規定の検討も必要との認識を示した。

医療事故が頻発する背景について桜井議員は、医療現場において人員が少なすぎるため、研究も患者への説明も徹底できないという問題を指摘。人員配置とのバランスや医療費削減を考慮すると、平成9年度の抜本的医療制度改革で示された病床数の削減が重要だとし、実際の削減数を質した。

ところが宮路副厚労相は、平成9年度以降、減少どころか2000以上も病床が増加している実態を報告。桜井議員は、病院の合併や厚労省と国土交通省とで連係した社会的入院への対応の整備など、病床数と入院日数の削減への取組みを行うべきだと提案し、坂口厚労相も「関係省庁と連係をとっていく」と応じた。

また桜井議員は、歯科医療の重要性にも言及。義歯を整えることによって車イスの患者が立ち上がって歩けるようになったり、歯科治療を行うことで徘徊が改善に向かった事例があることを示し、医療費削減につづく検討課題として歯科医療重視の必要性を提起した。

朝日議員、医療事故対策のあり方を質す

民主党・新緑風会の朝日俊弘議員は11日、健保法改正案を審議中の参議院厚生労働委員会で質問に立ち、東京女子医大での医療事故隠し事件などを踏まえ、今後の政府の医療事故対策のあり方を質した。

このなかで朝日議員は、東京女子医大事件の被害者家族から医療事故防止に関する法整備を求める要望書が同委員会に提出されていることについて「全く同感だ」とした上で、政府が4月に取りまとめた「医療安全推進総合対策」で提言されている医療機関ごとの「医療安全管理委員会」の設置について、医療機関内部の委員だけでなく、外部の第三者がチェックする機会を作ることの必要性を強調した。これについて篠崎医政局長は「今のところ院内での検討の場と位置づけているが、それぞれの医療機関の判断で外部の者を加えることは可能」などと答えるにとどまった。

朝日議員はさらに、「個別病院内の安全管理体制の必要性は認めるが、それがうまく動かないこともある。私が『病院人間』と呼んでいる専門家集団の壁が風通しよく議論する雰囲気を失わせているのではないか。今後は、『脱施設化』の方向で、病院の運営について患者やその家族、地域住民参加の運営協議会を設けるなど、開かれた運営でオープンな場に改めていくべきだ」と提言。宮路副厚労相も、省内の検討会のテーマに取り上げることを約束した。

「小泉内閣に経済立て直しなどできない」新橋駅頭で訴え

11日、民主党は新橋駅頭にて、恒例の街頭演説会を開催。羽田孜特別代表、山根隆治参議院議員、山村健衆議院議員が参加し、「スキャンダルまみれの小泉内閣、自民党には経済の立て直しなどできない」などと政権交代の必要性を訴えた。

羽田特別代表は、「欧米の各国では、長くても数年で大統領や内閣が変わるなど政権の交代がしっかり行われている。権力は長くなるとよどむ。日本でも政権を変えなくてはならない」と政権交代の必要を訴えた。

また山根議員は、「もともと今国会は、経済を建て直すための国会だったものが、鈴木宗男問題でスキャンダル国会になってしまった。スキャンダル体質の自民党・政府ではどうにもできない」と政府の無力を厳しく非難した。

「住基ネット凍結法案提出は与党の対応見極めて」岡田政調会長

民主党の岡田克也政調会長は11日、定例の記者会見を行い、「住民基本台帳ネット施行凍結法案」について、明日の野党政策責任者会議において協議の上、野党共同で行動する意向を示した。

岡田政調会長は同法案に対して「すでにわれわれは法案提出するつもりである。一方で与党が与党案の署名運動をしているが、与党案と野党案の開きがある。与党がこの法案に対して、真面目に考えているか見極めてから、政策責任者会議で意思決定を行う」と述べた。《民主党ニュース》



7月11日 その日のできごと(何の日)