平成4718日目
2001/12/08
この日のできごと(何の日)
【皇太子妃雅子殿下、愛子内親王殿下】退院
皇居内の宮内庁病院に入院されていた皇太子妃雅子さまが8日、娘の敬宮愛子さまとともに退院された。雅子さまは9日に38歳の誕生日を東京・元赤坂の東宮御所で迎え、皇太子さまとご家族3人の新しい生活が始まる。
白いスーツ姿の雅子さまは、愛子さまを大事そうに抱きかかえ、宮内庁病院の皇室専用玄関へ。愛子さまは襟元にフリルが付いた白いおくるみに包まれ、すやすやと眠っていた。体重は3136グラムで誕生時より34グラム増えた。身長は49.6センチと変わらない。
雅子さまは迎えに来られた皇太子さまとともに、玄関内に並んだ医師、看護婦らに小さな声で「ありがとうございました」と何度もお辞儀を繰り返した。ご夫妻は愛子さまを見ながら少し言葉を交わし、主治医の堤治東大教授の前で、立ち止まりうれしそうに話しかけた。
ご夫妻と愛子さまは車で、約2.5キロ離れた東宮御所へ。沿道では約3500人の市民が歓声を上げたり日の丸を振ったりして出迎えた。雅子さまは窓を開け、笑顔で手を振ってこたえた。
雅子さまは、1日の出産の翌日には病院内を歩くほどに回復し、3日目には、初めて母乳を与えた。愛子さまも病室の外に聞こえるほど大きな声で泣くなど産後の経過は母子ともに順調。「できるだけ早く東宮御所内で育てたい」とのご夫妻の強い希望で出産から8日目の退院となった。《共同通信》
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【Jリーグ・チャンピオンシップ】第2戦
Jリーグのサントリー・チャンピオンシップ、鹿島(第2ステージ優勝)ー磐田(第1ステージ優勝)第2戦は8日、カシマスタジアムに4万115人の観衆を集めて行われ、鹿島が2分け後の延長戦でVゴール勝ちし、2年連続4度目の年間王座を獲得した。年間タイトルの連覇は1993、94年の川崎(現東京V)以来。
第1戦2−2に続き、第2戦も90分間では0−0。2試合で決着がつかないため延長戦に入った。延長前半10分、鹿島は小笠原がFKを直接決めて、三冠に輝いた昨季に続き、今季もタイトルを手にした。チャンピオンシップの最優秀選手には鹿島の小笠原が選ばれた。《共同通信》
【柔道・福岡国際女子選手権】第1日
柔道の福岡国際女子選手権第1日は8日、福岡市の福岡国際センターで4階級を行い、63キロ級で世界選手権(7月・ミュンヘン)3位の谷本歩実(筑波大)が初優勝を飾った。谷本は決勝で新鋭上野順恵(北海道・旭川南高)のパワフルな柔道に苦戦したが、相手が指導を受けたことにより優勢勝ちした。
78キロ級で2連覇を狙った世界チャンピオンの阿武教子(警視庁)は、決勝でセリーヌ・ルブラン(フランス)に判定で惜敗。70キロ級の世界選手権覇者、上野雅恵(三井住友海上)は初戦で敗れた。78キロ超級では孫福明(中国)が決勝で薪谷翠(筑波大)を下し、無差別級を含めて4大会ぶり3度目の優勝を果たした。《共同通信》
【星野仙一氏】阪神次期監督「人生最大の決断」
阪神の監督就任の要請決定から一夜明けた8日、星野仙一氏(54)は名古屋市内の自宅で「気持ちはきのうと変わらずや。すべてはお会いしてからじゃないと」と慎重に話した。
7日の夜は阪神のOBから「監督をやってくれ」という電話があり、知人からは「阪神は大変ですよ」とのアドバイスもあったという。
「もし村山さんや吉田さんがほかのチームから誘われたら、どうや? おれがどれだけ悩んでいるか、関西の野球ファンも分かってほしい」と阪神の歴代監督の名前を挙げながら、戸惑いの表情を見せた。
ただ「時間がほしい」と話した7日から一転、この日は「(久万)オーナーも80歳だし、何度も名古屋に来ていただかなくていい。一度ゆっくり話を聞けば、大体分かる。こういう問題は長引かせちゃいけない」と言い切った。
「人生最大の決断やな。今がやみなら、明るい光を目指さないと。勝つか負けるか、どっちかや」と「終える男はしっかりと前を見つめている。《共同通信》
【プロ野球・阪神】ムーア投手を獲得
阪神は8日、3人目の外国人投手として、米大リーグのブレーブス傘下の3Aリッチモンドに所属したトレイ・ムーア投手(29)=183センチ、86キロ、左投げ左打ち=を獲得したと発表した。
大リーグ通算成績は3勝10敗。今季はブレーブスで2試合に投げて勝ち負けには関係なかったが、リッチモンドでは29試合に登板し、9勝8敗、防御率3.31。
ムーアは「チームの勝利に貢献し、ファンの期待にこたえたい」とコメントした。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫代表】「小泉改革に協力」
民主党は8日午後、全国幹事長会議を党本部で開き、来年1月の党大会に向けて党改革案について意見交換した。党首討論での鳩山由紀夫代表の対応に、出席者から「小泉純一郎首相にエールを送るのではなく、民主党の政策を示す形にすべきだ」(福岡)など政府への対決姿勢を明確にすることを求める声が出た。
これに対し鳩山氏は「小泉政権が抵抗を押しのけてやろうというなら、大いにやらせるべきだ。族議員と結託して抵抗するのでは国民の不幸を招く」と述べ、民主党の政策や方針に沿うなら協力していくとの姿勢を重ねて強調した。
岡田克也政調会長も「小泉内閣の改革の中に、民主党の政策とかなり似た部分がある。方向が同じでも、われわれの主張が正しかったと堂々と言えばいい」と同調した。
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民主党の横路孝弘衆院議員は8日、札幌市で国政報告会を開き、「最近の民主党は『小泉さん万歳』になっている。あれだけ、万歳というなら民主党にいないで自民党に行けばいい」と話し、小泉純一郎首相にエールを送る鳩山由紀夫代表らを批判した。《共同通信》
【日・EU定期首脳協議】
小泉純一郎首相は8日午前、ブリュッセル市内のベルギー外務省迎賓館エグモン宮で、欧州連合(EU)議長国のフェルホフスタット・ベルギー首相らとの第10回日・EU定期首脳協議を行った。
小泉首相は、来年1月に東京でアフガニスタン復興支援の閣僚級会議を開催する考えを表明しEUは参加を約束。双方はアフガン和平、復興に協力して取り組むことで一致した。
日本経済について、首相は持続的成長のために経済構造改革、規制改革を推進していると強調、フェルホフスタット首相は「日本経済の回復は世界経済全体に重要だ。良い成果を期待している」と、首相の構造改革路線に「強い支持」を表明した。《共同通信》
【この日の民主党】
党員・サポーター制度、地方組織のあり方で意見かわす=党全国幹事長会議開く
全国の党都道府県連の幹事長を集めての全国幹事長会議が8日、党本部で行われ、党員・サポーター制度の改革や、地方組織への支援のあり方などをめぐり、熱心に意見が交わされた。
荒井聡総務局長の司会で、まず鳩山代表が冒頭の挨拶。「結党から3年半を過ぎ、地方選挙を含め、民主党の議員はまさにすべて民主党として選挙をたたかった人たち。これからが真価を問われる。情報開示型・ネットワーク型の政党として、かつてのイデオロギー対立を乗り越えて、自民党に代わる政党に育て上げなければならない」と意気込みを語った。
また「野党だから野党らしく振る舞えという言葉は好きではない。野党であってもいつでも政権交代可能な環境を作り上げなければならない。与党の言うことに何でも反対すればいいのではない。政権与党に改革の気概があるのならそれを応援するのは当然だ。常に国民の側に立った議論を提起し、私たちが政権をとったらこう政治をリードするという気概を示すべきだ」と述べ、やるべき改革が進むのなら与野党の枠を乗り越えて応援すべきとの姿勢を示した。
さらに、自衛隊海外派遣の承認をめぐり党の決定に従わない議員が出たことに触れ、「いろんな意見があるのは党が健全な証拠だ。しかし政党が一つの組織であり、国政に対して責任を負っている以上、国の基本的なあり方は党議拘束があるべきと考えた。結果として厳しい措置を取らざるを得なかったことは残念だが、このようなことは2度と起こらないようにしたい。大いに議論をし、民主的な手続きをし、結論が出たら統一した行動をとるという原則を貫きたい」と理解を求めた。
続いて菅幹事長が党務改革と代表選挙規約改正について提案。党の地域基盤を強化するために10万人の党員・サポーターの登録をめざし、2002年度から本部登録制度を導入することや、県連への政党交付金額を党員・サポーター数に応じたものにすること、300小選挙区支部を基本とした地域組織への交付金の増額や、都道府県連政党交付金の拡充などを提案した。
菅幹事長は「頭が永田町で、足腰が地域という考え方はしたくない。300小選挙区ごとに政権交代を争う体制を作ることが組織論の原則だ。現在は情報をみんなが一瞬にして共有できる時代であり、300小選挙区がリンケージして戦える体制にしたい」と、これらの改革案の趣旨を説明した。
次に堀込征雄選挙対策委員長代理が、衆議院小選挙区の候補者の状況について説明。「11月末までに現職108名、候補内定者・新人72名が内定。120選挙区で未定だが、このうち22~3選挙区は県レベルで氏名があがっている。今後は残り90の空白区を埋めるために県連共々努力をしていかなければならない」と、地域での一層の取り組みを要請した。
質疑応答では、総支部や都道府県連への交付金の一層の増額を求める声が相次いだ他、現在政令指定市など一部で認められる行政区支部をより多く認めるべきとの発言があった。
党員・サポーター獲得目標については、おおむね前向きな反応があったものの、「県連や候補内定者に100人以上の獲得を義務づけているのに、現職国会議員にノルマを課さず単なる期待値(300人以上)とするのは納得できない。同様にノルマ化すべき」との声も複数上がった。
また、「聖域なき構造改革の(自民党の)抵抗勢力は地方組織がベースだ。民主党はこれに代わりうる地方組織を作る必要がある。地方政治改革ビジョンを検討すべき」(静岡県連・岩田組織委員長)など地方をより重視した党運営や、政策づくりへの地方議員の参画を求める意見や、「民主党の主張が小泉首相に近いのではなく、民主党の政策はこうだから、小泉さんやってみなさいという言い方はできないのか」(福岡県連・大島幹事長)「田中外相への国会質問で、県連に抗議の電話が殺到して困る」など、党首討論などでのアピールの仕方や国会質問への注文など、幅広い意見が出された。
これらを受けて、菅幹事長が「国会議員中心の党なのか、地方中心の党なのか議論はあるが、将来的な理想はイギリスの政党のあり方だ。いずれにしても候補者をたてて当選させていかなければ党勢拡大にはつながらない」とまとめ、空白区での小選挙区候補者擁立を急ぐよう重ねて要請した。
最後に鳩山代表が「支持者も大事にして欲しいという声もあったが、応援してくれる支持母体だけに気を遣う政策であってはならない。自民党と同じ過ちを繰り返してはならない」と呼びかけ、会を閉じた。《民主党ニュース》