平成4709日目
2001/11/29
この日のできごと(何の日)
【ジョージ・ハリスンさん】死去
元ビートルズのメンバーでギタリストのジョージ・ハリスンさんが29日午後1時半(日本時間30日午前6時半)、米ロサンゼルスの友人宅で妻と息子に見守られながら死去した。58歳だった。友人が明らかにした。ハリスンさんはがんを患っていた。
ビートルズの元メンバーでは、ジョン・レノンが1980年にファンに銃撃され40歳で死亡している。
英中西部リバプール生まれ。レノンとポール・マッカートニーらのバンドにギターで参加。リンゴ・スターを加えた全盛期のビートルズの中で最年少だった。
控えめな性格で、レノンやマッカートニーの陰で思うように作品発表ができなかった。70年のビートルズ解散後に出したアルバム「オール・シングス・マスト・パス」でギタリスト兼ソングライターとして才能を証明。
その後もバングラデシュ難民救済コンサートの参加やリンゴ・スターとの共演、映画界進出など話題は尽きなかった。87年にアルバム「クラウド・ナイン」で再び大ヒットを飛ばした。88年には、ボブ・ディランらとトラヴェリング・ウィルベリーズを結成。ロックグループ部門でグラミー賞を受賞した。
91年12月に親友のギタリスト、エリック・クラプトンらの協力を得て日本公演を実現させた。
97年にのどのがん手術を受け、いったん完治したが、ことし5月に肺がんを手術。さらに7月、スイスの病院で脳腫瘍の放射線治療を受けた。その後、死期が近いと英紙が報じたため「とても元気でいる」と病状を否定する声明を出した。《共同通信》《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【川辺川ダム】球磨川漁協、国の漁業補償案否決
国土交通省が熊本県相良、五木町村で進める川辺川ダム計画で、流域に漁業権を持つ球磨川漁協(木下東也組合長)は同県人吉市内で臨時総会(正組合員1812人)を開き、29日、同省が提示した本体着工に向けた最後の法的手続きとなる漁業補償契約案を否決した。
総会には委任状も含めて1505人が出席したが、承認に必要な賛成票が3分の2以上に達しなかった。国交省が、漁業権の強制収用を県の収用委員会に裁決申請できる期限が12月25日までと迫っており、2年連続で本体着工を延期した同省は、強制収用の検討を迫られる。《共同通信》
【朝銀事件】警視庁、朝鮮総連本部を家宅捜索
朝銀東京信用組合の資金流用事件で警視庁捜査二課は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)元財政局長A容疑者(66)の業務上横領容疑を裏付けるため29日午前、東京都千代田区の朝鮮総連中央本部を家宅捜索した。1955年の結成以来、総連本部への強制捜査は初めて。
ほかに文京区の東京都本部を捜索した。
各地の朝銀信組を事実上統括する総連をめぐる資金の流れをたどるなど、朝銀東京をはじめ一連の信組破たんの背景にもメスを入れるとみられる。
中央本部前には早朝から総連関係者数百人が詰め掛け「政治弾圧だ」「警察は帰れ」と怒号が飛び交う中、警視庁は機動隊約100人を動員して警備。午前11時前、捜査員約50人が本部内に入った。捜索は財政局を中心に行われた。
A容疑者は現在、総連の中央常任委員で、93年から99年まで財政局長。朝銀東京元理事長B容疑者(64)らと共謀し94年から98年にかけて、融資を装って朝銀東京から計約8億3000万円を引き出し流用したとして28日、逮捕された。《共同通信》
【皇太子妃雅子殿下】経過順調
妊娠10カ月に入り、出産が間近となっている皇太子妃雅子さま(37)は29日夕、皇太子さまに付き添われ、皇居・宮内庁病院で検診を受けられた。2時間近く病院に滞在した後、住まいの東宮御所に戻った。
同病院での検診は16日以来で、5月15日の妊娠の発表後8回目。関係者によると、経過は極めて順調で、既に「いつ出産があってもいい時期」に入っているという。今回も超音波診断装置などを用いて出産への兆候や母子の状態を調べたとみられる。
検診が終わった午後6時前、皇太子さまとともに車で半蔵門から皇居を出た雅子さまは顔が少しふっくらとした印象で、窓を開け笑顔で通行人らに手を振った。
雅子さまは先週末から連日のように昼間の暖かい時間、東宮御所のある赤坂御用地内を散策しており、22日夕には東宮御所で、主治医で東宮職御用掛の堤治東大教授(産婦人科)の診察を受けた。
27日には母親の小和田優美子さん(63)の訪問を受け、歓談した。《共同通信》
【政府、与党】「医療制度改革」患者3割負担で決着
政府、与党は29日夕の社会保障改革協議会で、2002年度からの医療制度改革でサラリーマンらの医療費自己負担を2割から3割に引き上げることで合意した。最大の焦点だった同問題の解決を受け、同協議会は医療制度改革大綱を決定した。
実施時期については、厚生労働省が目指していた02年10月から先延ばしし、小泉純一郎首相は「03年4月からの引き上げ」を強調した。
◇
小泉純一郎首相は29日、2002年度医療制度改革をめぐり、自民党内から強い反対論が出ていたサラリーマン本人の医療費3割負担を03年度から導入することで決着を図り、「(三方一両損という)大方針を貫けた」と強調した。ただ診療報酬引き下げは、個々の診療行為ごとに定められた「単価」の一部が安くなるだけで、上限のない出来高払い制の下では医療費削減に直結しない。窓口負担や保険料アップは国民の負担増そのものだ。
首相は「皆保険制度の破たんという大きな痛みを回避するため、小さな痛みを我慢しよう」と国民に理解を求めるが、首相周辺にも理解を得られるか不安がる声はある。来月には診療報酬の引き下げ幅をめぐる「第2ラウンド」の調整が控えており、首相の指導力が再び試される。
首相は今回、大岡裁きの「三方一両損」をキーワードに掲げ、「診療側にも支払い(保険者)側にも患者側にも、ある程度痛みを覚悟してほしい」と訴えてきた。
自民党内の強い抵抗に遭うと「納得できない点がいくつかある」と不満を表明。自ら自民党幹部との直談判に乗り出し、最終的に「日本医師会や厚生族員の抵抗を押し切った」(自民党中堅)格好となった。《共同通信》
【鈴木誠投手】ロイヤルズとマイナー契約
米大リーグのロイヤルズは29日、鈴木誠投手(26)とマイナー契約を結んだと発表した。鈴木は今季、ロイヤルズでスタートしたが、シーズン途中にロッキーズ−ブルワーズと移籍し、シーズン終了後にブルワーズを解雇されていた。
鈴木はロイヤルズ時代の2000年に8勝10敗をマーク。今季は先発として期待されたが、ロイヤルズで2勝5敗、ロッキーズで2敗、ブルワーズで3勝5敗と精彩を欠いた。
関係者によると、来春のキャンプで首脳陣に強い印象を与えられれば大リーグでのプレーが望めるが、傘下の3Aオマハでプレーする可能性が高いとみられている。《共同通信》
【アフガニスタン】米軍、カンダハルを集中空爆
アフガン・イスラム通信によると、米軍は29日、タリバンの最後のとりでとなっているアフガニスタン南部カンダハルのタリバン前線部隊に対し、激しい空爆を加えた。28日からの空爆は集中的に行われており、カンダハル情勢は本格的な攻防戦に向け緊迫の度を増している。
一方、最高指導者オマル師は最後のとりでとなっているアフガン南部カンダハルの死守をあらためて指令、組織の立て直しを図っている。しかし、南部への米海兵隊の地上配備が続く中、カンダハル周辺では反タリバン勢力の攻勢も伝えられ、完全に逃げ場を失った状態だ。
パキスタン国境に近い要衝スピンブルダク明け渡しをめぐるパシュトゥン人の地元有力者とタリバンとの交渉も28日、暗礁に乗り上げた。
約3000人の兵力を持つグルアガ・元カンダハル州知事は「もはや戦うしか選択肢はない」と警告。ロイター通信によると、一部の部隊は29日、カンダハル空港の南約5キロの地点まで迫り、タリバン側と交戦している。
オマル師は28日、前線部隊に「どの地域からも撤退するな」と呼び掛けたが、米CBSテレビが報じたところによると、かなりの数のタリバンの高官、軍幹部が離反、投降し、パキスタン側に逃げ込んでいるという。《共同通信》