平成4710日目

2001/11/30

この日のできごと(何の日)

【PKO法改正案】衆院通過

衆院は30日午後の本会議で、停戦監視など軍事色の強い活動を行う国連平和維持軍(PKF)本体業務への参加凍結を解除する国連平和維持活動(PKO)協力法改正案を自民、公明、保守の与党3党と民主党などの賛成で可決した。直ちに参院に送付され、7月の会期末までに成立する見通し。

民主党から葉山峻氏が反対、数人が欠席するなどテロ対策特別措置法に基づく自衛隊派遣承認案に続き、造反者が出た。

自衛隊員が武器を使って防護する対象に、テロ対策特別措置法と同様「自己の管理の下に入った者」を追加。現行法で除外されている自衛隊法95条(武器等防護のための武器使用)の適用も解除し、武器使用要件を緩和する。

凍結を解除する業務は(1)停戦、武装解除の監視(2)緩衝地帯の駐留、巡回(3)武器搬入、搬出の検査(4)放棄された武器の収集、処分−など6項目。これまでは建設、輸送、被災民支援などに限られており、活動範囲が大幅に広がる。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【日南学園高・寺原隼人投手】ダイエーと仮契約

プロ野球のダイエーがドラフト会議で1巡目指名して交渉権を獲得した宮崎・日南学園高の寺原隼人投手(18)=179センチ、82キロ、右投げ右打ち=が30日、宮崎市内のホテルでダイエーと仮契約を結び、入団が決まった。

瀬戸山隆三球団代表、小川一夫編成部長らが、寺原投手、両親と交渉し、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約した。背番号は20。入団発表は他の指名選手と合わせて、12月4日に予定されている。

154キロの速球で“甲子園大会最速記録”とファンを沸かせた寺原投手は「新しいスタートと思って、頑張っていこうという気持ちでいっぱいです。最高の評価をしてもらったのでうれしかった」と喜びを口にした。

背番号「20」についてはこだわりがあったようで「20勝という意味もあるし、今までに成功している人がつけているから」という理由で、自ら選んだ。《共同通信》

【狂牛病】国内3頭目

狂牛病(牛海綿状脳症)の全頭検査で、国内3頭目の狂牛病の乳牛が見つかったことが30日、分かった。埼玉県内で食肉処理された群馬県産の牛で、厚生労働省は12月2日に専門家会議を開いて確定診断する。この牛の肉や内臓などはすべて流通しておらず、確定すれば焼却処分される。

11月21日には2頭目が発見されたばかり。3頭目が見つかったことで、感染が広範囲にわたる可能性が強まった。感染防止対策で後手に回ったと指摘されている国の責任が厳しく問われそうだ。

農水省は、この牛が1996年3月生まれで、1、2頭目と同時期であることに着目、感染ルートの特定を急ぐ。《共同通信》

【秋篠宮文仁親王殿下】36歳の誕生日

秋篠宮さまは30日、36歳の誕生日を迎えられ、これに先立ちご夫妻で宮内記者会と会見された。

学習院初等科に今春入学した佳子さまと、10月に10歳になった眞子さまの教育について、秋篠宮さまは「今まで通り、それぞれが持っている個性、それぞれがやりたいことなどをできるだけ伸ばしていってあげることができれば」と話した。

紀子さまは、お二人の暮らしぶりを「一緒に仲良く学校の話をしたりしている姿を見ます」と紹介した。

雅子さまの出産について秋篠宮さまは「今はまだ少しそれをお話しするには早い」としながら「育児のことなどについては、普段の会話の中で(皇太子ご夫妻に)自分の子どもたちの話をしたりしたことはあります」と明かした。《共同通信》

【皇太子妃雅子殿下】出産のため入院

妊娠10ヶ月の皇太子妃雅子さま(27)は30日午後11時25分、皇太子さまに付き添われ、出産のため東京都千代田区の皇居・宮内庁病院に入院された。宮内庁は12月1日未明に会見し、陣痛はないものの出産の兆候が強まったと説明。「順調に進まれている」と発表した。

皇太子ご夫妻にとって結婚8年半で初めての子どもで、男子ならば皇太子さまに次ぎ皇位継承順位2位、天皇、皇后両陛下にとって初めての男の子の孫となる。《共同通信》

【小泉純一郎首相】予算方針決定先送り

小泉純一郎首相は30日、同日夕に予定していた経済財政諮問会議(議長・小泉首相)の開催を12月4日に延期した。この日の会議で、2002年度予算編成の基本方針を決定する段取りだったが医療費患者負担の3割への引き上げを03年度に実施するとした点に自民党が反発したため、先送りを余儀なくされた。

1月に発足した諮問会議を通じ、首相主導の予算編成を確立する試みは、「改革断行予算」と位置付けた初年度からつまずいた。

福田康夫官房長官は同日午後の記者会見で、決定の遅れが予算編成作業に与える影響は「ない」と述べた。また、諮問会議が作成した方針案が与党の抵抗で押し戻されたことについて、内閣府の河出英治審議官は「(基本方針の)方向性は変わらない」とし、諮問会議が主導権を失ったわけではないと強調した。《共同通信》

【外務省】プール金が「2億円」

田中真紀子外相は30日午後の記者会見で、ホテル代水増しなどの手口で外務省がホテルや出入り業者に預り金名目でプールしていた裏金に関する内部調査の最終報告を発表した。

1995年4月から今年7月末までに本省119課・室のうち71にプール金が存在し、職員が歓送迎会費用や経費の不足に充てた額は1億5997万円、業者に預り金で残っている約4240万円と合わせ、総額2億238万円に達した。《共同通信》

【象のオリ】不法占拠認定

沖縄県読谷村の米軍楚辺通信所(通称象のオリ)に土地を持つ同村議、知花昌一さん(53)が、使用期限切れ後も国が知花さんの土地を約1年間、使用権原なく占拠したのは違法として、国に損害賠償などを求めた訴訟の判決で、那覇地裁の綿引穣裁判長は30日、国の土地占有の違法性を認め国に対し知花さんに約47万円の賠償を命じた。

知花さんら反戦地主8人が同時に、改正米軍用地特別措置法(改正特措法)は違憲だとして国に求めていた損害賠償などについて綿引裁判長は、「改正特措法は憲法に反しない」として請求を棄却した。原側は控訴する方針。

地主らが契約を拒否した場合も、暫定使用を可能とした改正特措法をめぐる訴訟の判決は初めて。《共同通信》《共同通信》



11月30日 その日のできごと(何の日)