平成4614日目

2001/08/26

この日のできごと(何の日)

【東京都世田谷区】追跡中の警官が刺され死亡

26日午後1時25分ごろ、東京都世田谷区太子堂2丁目の路上で、警視庁世田谷署地域課のA警部補(51)が、刃物を持った不審な男に職務質問しようとしたところ、もみ合いとなり、首や胸、背中などを刺された。

A警部補は約2時間後に死亡。A警部補は、もみ合った際にけん銃5発を発砲、うち一発が胸に当たり男は約1時間後に死亡した。2人とも失血死とみられる。死亡した男は近くに住む無職のB容疑者(54)。警視庁捜査一課は殺人事件として世田谷署に捜査本部を設置、B容疑者が刃物を持っていた動機など事件の背景の解明を進め、被疑者死亡のまま書類送検する。

調べでは、同日午後1時15分ごろ、同署に「刃物を持った男がうろうろしている」と通報があり、三軒茶屋交番にいたA警部補と近くの別の交番にいた巡査部長(27)が自転車で向かった。

A警部補が先に現場に到着し、B容疑者に二人で職務質問をしようとしたが逃走。「止まらないと撃つぞ」と警告しながら約50メートル追跡したところで、B容疑者が持っていたビニール袋から「ククリナイフ」と呼ばれる特殊な刃物(刃渡り30センチ)を取り出しA警部補に向かってきた。このためA警部補が、上空へ四発けん銃を威嚇発射したが、B容疑者が馬乗りになって襲いかかったため、さらに一発をB容疑者に向け発射した。A警部補は耐刃防護服を着ていなかった。

巡査部長が現場に到着したときには、二人とも血を流して倒れていたという。

近所の人の話では、B容疑者は同日朝、自宅の周りで「警察官を殺す」などと話していたほか、事件の約30分前には近くの喫茶店に入り携帯電話で「殺すぞ」などと大声で話した後、刃物を持ったまま店を出ていった。

さらに、現場近くで刃物を振り回したり、歩きながら「こうなったら、やるしかない」などとつぶやいているのも目撃されていた。同容疑者は1977年と87年に2度、薬物使用で逮捕されたことがある。《共同通信》

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【女子ゴルフ】ヨネックス・レディース最終日

ヨネックス・レディース最終日(26日・新潟県ヨネックスCC=6281ヤード、パー72)昨季の賞金女王、不動裕理がボギーなしの5バーディーを奪って67で回り、通算12アンダーの204で今季3勝目を挙げた。ツアー通算10勝目。優勝賞金は、1080万円で、賞金ラーンクで天沼知恵子を抜きトップに返り咲いた。

18番でイーグルを奪った曽秀鳳(台湾)が1打差の2位、前日までトッブの島袋美幸と、原田香里がさらに5打差の3位だった。

不動は3番のバーディーで首位に立ち、アウトは3バーディー。降雨中断後の12、13番で連続バーディーを奪い後続を突き放した。《共同通信》

【男子ゴルフ】久光製薬KBCオーガスタ最終日

久光製薬KBCオーガスタ最終日(26日・福岡県芥屋GC=7154ヤード、パー72)前日トップの41歳のベテラン平石武則が、桧垣繋正、加瀬秀樹とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。優勝賞金は1800万円。

平石はこの日69。64をマークした桧垣、68で回った加瀬と通算15アンダー273で並び、18番(パー5)を繰り返すプレーオフに。加瀬が1ホール目で脱落した後、ともに譲らずに迎えた4ホール目。パーを逸した桧垣に対し、平石はバーディーを奪って勝負をつけた。《共同通信》

【稲垣吾郎さん】釈放

人気アイドルグループ「SMAP」の稲垣吾郎容疑者(27)が駐車違反を見つかり逃走しようとした事件で、東京地裁は26日、拘置請求を退けた。これを受け、東京地検は稲垣容疑者を釈放した。

同日夜、稲垣容疑者は東京都港区内で記者会見し「一社会人として、人間として未熟者だった。心の弱さがあったと反省している」としょうすいした様子で頭を下げた。稲垣容疑者の弁護士によると、芸能活動は当面自粛する方針で、期間は捜査当局の処分を待って決めるとしている。

警視庁渋谷署はこの日朝、稲垣容疑者を送検。東京地検が拘置請求をしていた。

調べでは、稲垣容疑者は24日夜、東京都渋谷区の路上で駐車違反を見つかったが、逃走しようとして乗用車を発進。取り締まり中の女性巡査(24)のひざに接触させて軽傷を負わせた疑い。

稲垣容疑者によると、24日は仕事が休みで、一人で渋谷に出掛け、レンタルビデオ店などに行った。車を止めていた。のは、20−30分だったという。《共同通信》

【大阪府警】近畿郵政局長を逮捕

参院選比例代表で当選した元近畿郵政局長、高祖憲治氏(自民)議の選挙週反事件で、大阪府警捜査二課は26日、特定郵便局長らに同氏後援会への入会を勧誘するなどしたとして、公選法遺反(公務員の地位利用など)の疑いで、近畿郵政局長のA容疑者(59)を逮捕、同容疑者の自宅など数カ所を家宅捜索した。

事件は、2府4県の約7000郵便局を管轄する近畿郵政局ぐるみの選挙違反の構図が決定的となり、高祖氏の責任問題が浮上するのは必至の情勢。高祖氏がA容疑者に選挙運動を指示、要請していた場合、同容疑者の有罪が確定すれば連座制が適用され、当選が無効になる可能性も出てきた。

A容疑者は、逮捕前の調べに「自身の先輩でもあり、当させたかった」と供述。非拘束名職方式の導入が背景にあったとして容疑を大筋で認めていたが、逮捕後は一転して容疑を否認し「身に覚えがない」と話しているという。

捜査二課は今後、A容疑者の選挙運動の経緯などについて慎重に捜査を進める。大阪、京都両府警による一連の事件の逮捕者は計14人となった。《共同通信》

【日立製作所】2万人削減

日立製作所は26日、国内外のグループ全体で約34万人いる従業員のうち、2万人前後を削減する方針を明らかにした。世界的な情報技術(IT)不況の影響で半導体など主力事業の不振が長期化するのは必至とみて、一段のリストラが必要と判断した。近く正式発表する。

電気業界では、富士通が1万6000人、NECも4000人の人員削減を発表したほか、東芝も2万人を削減する方針。三菱電機なども検討しているもようで、削減される合計人数は大手だけでも7万人規模に達する見通し。

日立の人員削減は海外が中心とみられるが、国内でも採用抑制や退職者不補充などの自然減に加え、早期退職優遇制度を活用する。

リストラの対象となる事業部門は半導体のほか、液晶などの電子部品や携帯電話など広範囲に及ぶ。いずれも欧米市場に端を発した急激な需要の落ち込みで市況が低迷、在庫もだぶつき、収益が悪化している。特に半導体部門は年間で数百億円の営業赤字が発生する見込みだ。

このため「組織の軽量化による固定費圧縮が不可欠」(首脳)として、工場の再編・統合も実施する。《共同通信》

【台湾】「三通」解禁へ

不況下の経済対策や対中経済政策の見直しを検討していた陳水扁・台湾総統の諮問機関、経済発展諮問委員会の全体会議は最終日の26日、中国への直接投資や「三通」(通商、通航、通信の直接開放)の解禁を盛り込んだ36項目の答申を発表した。

これを受けて陳総統は答申を実行する決意を表明し、「超党派協力のよい出発点にしたい」と述べた。

台湾は1980年代末から中国との間接貿易と間接投資を解禁したが、投資額の制限など多くの規制を設けていた。答申通りの政策転換が実施されれば、中台関係は政治的な対立を抱えながらも、経済的には全面的な交流が進み、台湾は「第二の開国」の時代を迎えることになる。

しかし、与党、民主進歩党内部や李登輝前総統の新党などからは、急激な開放は「台湾の自立性を脅かす」として反対の声が強い。中国側も「三通」解禁や対話再開の条件として「一つの中国」の原則受け入れを台湾に迫っているため、答申が実施されるまでには曲折がありそうだ。

答申は「三通」解禁の時期について「中国との協議で決定する」としている。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は26日、シアトルのインディアンス戦で5打数無安打に終わり、連続試合安打は「21」でストップした。打率は3割4分7厘に下がったが、ア・リーグ首位を保ち、2位のゴンザレス(インディアンス)とは3厘差。

前日の試合を完全休養したイチローだが、第1打席が中直、第2打席は三ゴロ、第3打席が二ゴロ併殺打、第4打席は遊飛。九回一死満塁の逆転機も投ゴロに終わった。試合はインディアンスが4−3で勝った。

エクスポズの吉井投手は、カナダ・モントリオールでのレッズ戦に2番手で登板、2回2/3を4失点で勝敗はつかなかった。

メッツの新庄外野手は、ニューヨークでのジャイアンツ戦に八回の守りから左翼で出場、打席は回ってこなかった。《共同通信》

【この日の民主党】

羽田孜特別代表、ウズベキスタンへ

民主党の羽田孜特別代表が26日、中央アジアのウズベキスタン、カザフスタン歴訪のため出発した。ウズベキスタン、カザフスタンは今年独立10周年を迎え、さまざまな行事が開かれている。ウズベキスタンでは、カリモフ大統領、スルターノフ首相ら、カザフスタンではナザルバイエフ大統領などと会談する予定。

また、羽田特別代表の橋渡しで、27、28日の両日中央アジアのウズベキスタンにおいて、日本の代表的なオペラ「夕鶴」(團伊玖磨作曲)が上演され、特別代表も現地で鑑賞する。

ウズベキスタンでは、第2次世界大戦後、旧ソ連によって多くの元日本兵が抑留されていた。首都タシケントには、日本人抑留者が中心になって1947年に建設した「ナボイ劇場」が現存している。当時、抑留者は同地の人々から手厚いお世話を受けたといい、それを知った羽田特別代表が「当時の恩を文化交流で返そう」と、昨年8月にカリモフ大統領と会談した際にオペラ上演の話を持ちかけた。

音楽関係者に知己の多い羽田特別代表の働き掛けで、演出には鈴木敬介氏、指揮は現田茂夫、時任康文氏、主役の与ひょうにはこの役を十八番とする小林一男氏、つうには釜洞祐子さんなど、日本を代表するキャストとスタッフが顔をそろえた。当初は作曲者の團伊玖磨さん本人が指揮をする予定だったが、今年5月18日に旅行先の中国で急逝されたため、果たせなかった。また「“ユーラシア外交”を唱える日本が、中央アジアに本格的な文化交流をまだ実現していなかったので、良い機会だ」という国際交流基金が主催者として全面的に支援。

合唱団とオーケストラは現地の楽団と共演する。その後、カザフスタンでも2回公演を行う。《民主党ニュース》



8月26日 その日のできごと(何の日)