平成4601日目

2001/08/13

【小泉純一郎首相】靖国神社を参拝

小泉純一郎首相は13日午後、靖国神社を参拝した。中国、韓国の反発に加え、与党内から自制を求める声が強まったことを考慮し、終戦記念日の15日の参拝を回避した。現職首相の靖国参拝は1996年7月の橋本龍太郎首相以来、5年ぶり。

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首相は参拝にあたり談話を発表し「幅広い国益」を踏まえた、と国内外の情勢を真摯に受け止めたことを強調、中韓両国首脳との早期会談の意向を表明した。

A級戦犯が合祀されている靖国神社への首相の参拝に対して、中韓両国は反発する一方で、15日を避けたことや首相の談話の内容を踏まえ、今後の小泉首相の対応を注視する姿勢を示した。歴史教科書問題もあって既に冷え込んでいる中韓両国との関係立て直しが急務だ。《共同通信》




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【長野市】エステ強盗が警官に「何もない」警官鵜呑みにして引き返す

13日午後0時10分ごろ、長野市鶴賀権堂町の台湾エステ店に4人組が押し入り、女性従業員ら4人にナイフを突き付け「金を出せ」と脅迫。粘着テープで手足を縛り、4人が持っていた現金計約18万円とキャッシュカード数枚を奪った。

約10分後に従業員が「泥棒だ」と110番。午後0時45分ごろ、近くの交番から長野中央署員2人が現場に到着した。しかし、店内にいた男が「店の者だ。何でもない」と話し、物音などもしなかったため、店内にも入らないまま現場を引き上げた。店内に客はおらず、けが人はなかった。《共同通信》

【この日“も”民主党】

「最も姑息な手段、強い憤りを感じる」鳩山代表が小泉首相の靖国神社参拝強行に強く抗議

民主党の鳩山由紀夫代表は、13日午後4時30分に小泉首相が予定を前倒しして靖国神社を参拝したことを受けて、同日午後5時から党本部で緊急記者会見を行った。

鳩山代表は、「このように極めて曖昧なやり方で済ますということが、最もこそくな手段だ。強い憤りを感じる。このことによって何ら問題の本質は解決されていない」と声を荒げて、首相の行動を強く批判した。

鳩山代表は、さらに「このことにアジアの国など、多くの国がどのような気持ちでいるのか。被害者の立場に立って考えれば、容易にわかるはず。首相は被害者の立場で物事を考えるのが極めて苦手なようだ」と指摘。今後の国会の中で、厳しく首相としての資質を追求していきたいと述べた。

同日付けで発表された談話は下記の通り。

小泉総理の靖国神社参拝強行について
2001年8月13日
民主党代表 鳩山由紀夫

本日、小泉総理は靖国神社参拝を強行した。

小泉総理自身の「熟慮」に欠けた言動に端を発した靖国神社参拝問題が、8月15日を避けるという姑息なやり方で政治処理されたことは、誠に残念であり、強い憤りを感じる。

もともとこの問題は、憲法に基づく政教分離問題、A級戦犯の合祀問題などが複雑に絡んだものであったが、小泉総理の声明には国民が納得できる説明はまったく欠けたままである。

また、これまで友好関係を築いてきた中国や韓国など近隣諸国との間の外交問題にも発展しかねず、内政外交の両面で責任を負うべき一国の総理としての資質を疑わざるを得ないものである。

結局のところ、小泉総理の強硬策は自らの個人的感情にとらわれ、かっ総理自身の面子を保つために行われたものであり、まさに政治を「私する」ものとして、歴史に汚点を残すものだと言わねばならない。

民主党は、すべての日本国民はもとより広く世界の国々の人たちが自由に参拝できるよう、新たな国立墓苑をつくることを提案しているが、その実現に向けてさらに努力していく決意である。

「戦没者追悼の新しい場を」鳩山代表が英国フィナンシャル・タイムズへ寄稿

鳩山代表は、8月13日付け発行のイギリスのフィナンシャル・タイムズに英文で靖国問題について寄稿しました。その原文を全文紹介します。

国のために戦った兵士たちのことを国家や国民が忘れ去ってしまったなら、その国は滅びる。それは戦勝国であれ、敗戦国であれ、同じことである。日本が第二次大戦を戦った兵士たちを公式に追悼し、感謝の念を捧げる場を持たないでいることは間違っている。日本が今日考えるべきことは、新しい国立墓苑をつくり、戦没者の慰霊を堂々と行なうことである。

これに対して、小泉総理は本日靖国神社への参拝を強行した。しかし、彼の思想は私が提唱するものとは似て非なるものである。総理は靖国神社に参拝するべきではない。

戦没者を慰霊する「場」には、3つの条件がある。しかし、靖国神社はことごとくその条件を満たしていない。

第1に、日本政府が堂々と慰霊できる場所でなければならない。靖国という神道の神社に対する参拝は、政教分離を定めた憲法に抵触する怖れが極めて強く、この条件を満たさない。

第2には、広く日本国民が慰霊できる場所でなければならない。しかし、靖国神社が戦前、戦争遂行のためのシンボルとして使われたことは消しようのない事実である。また、キリスト教徒や韓民族などの中には身内が自動的に合祀されてしまったことに対して抵抗感を持つ人も少なからずいる。

第3には、政治家、一般人を問わず、外国人も広く参加できる場所でなければならない。戦没者の慰霊を通して国家間の融和が図られることは事実である。しかし、靖国神社にはA級戦犯が合祀されており、日本が侵略した国々、特に中国や韓国の人々に対し、靖国に来て戦没者を慰霊してほしいと希望しても、傲慢以外の何物でもない。靖国は「和解の場」にはなりえない。

小泉総理の靖国参拝は、外交的にも間違ったシグナルを送りかねない。侵略戦争の美化ないし戦争責任の曖昧化と受けとめられることが確実だからである。これは道徳的に間違っているし、東アジアに緊張をもたらすという意味で国益にも反する。小泉総理が、総理就任以来米国との協調には人一倍気を使っても、隣国である中国や韓国との間に緊密な会話を持とうとする努力を示していないことは、国際社会に漠然と広がる日本への不安感を助長している。諸外国からの介入に屈することは論外だが、自分の行動が外交関係に与える意味を熟慮することは「思慮深き政治家(prudentstatesman)」に必要不可欠な資質である。

自民党幹部の中には、参拝の日付や形式を変えれば靖国参拝の問題点が片付くという考え方もあると聞く。しかし、礼や拍手をする回数を2回から1回に変えたところで本質的な問題は何ひとつ解決されない。第一、こんな不自然なことをしなければならないこと自体、総理の靖国参拝には問題があることを逆に示している。

私は、米国の国立アーリントン墓地やイギリスの戦没者記念碑に比肩できる新しい慰霊の場をつくることを提案したい。宗教色をなくし、A級戦犯を除外する(彼らは戦死者ではない)ことで、靖国の抱える最大の問題点は除去される。何よりも、新しい慰霊の場は、構想次第で日本国民にとっても世界の人々にとっても開かれた場所にすることができる。例えば、名前の明らかでない遺骨を収容するのみならず、すべての戦没者の名前を石碑に刻んだり、敷地内に戦争資料館を造ったり…様々なアイディアを国民各層から募ればよい。

小泉総理が独善的ナショナリズムへの誘惑ときっぱり訣別し、日本国民相互及び国際社会との融合の道を選択することを心から望む。《民主党ニュース》



8月13日 その日のできごと(何の日)