平成3885日目

1999/08/28

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】総裁選再選に自信

小渕恵三首相は28日午前、富山県山田村を訪れ、村内のほぼ全戸にパソコンを無償貸与するなど同村が「電脳の村」を掲げて進める情報化施策の実情を視察した。同村への現職首相の訪問は初めてで、同首相は、82歳でインターネットを駆使する田中信恒さん宅などを訪ね、高齢化の進む過疎地域が取り組むマルチメディアを活用した生きがいづくりの一端に触れた。

小渕首相は午前9時45分、チャーター便で堺屋太一経企庁長官らとともに富山空港に到着し、中沖豊富山県知事、平村国光同県議会議長、綿貫民輔代議士の出迎えを受けた。

山田村情報センターに到着した小渕首相は、出迎えた住民と握手を交わし、「来年度の国家予算で情報化政策をさらに充実させたい」とあいさつした。同センターでは、村の全世帯の90%に地域の情報ネットワークづくりを進める取り組みについて、山崎吉一村長から説明を受けた。続いて、児童やお年寄りが参加するパソコン研修風景を視察した。

小渕首相以降はこの後、岐阜県神岡町の東大神岡宇宙素粒子研究施設に向かった。《北國新聞》

自民党総裁選に出馬表明した小渕恵三首相、加藤紘一前幹事長、山崎拓前政調会長は28日、各地で講演や視察を行い、党員、党友票の獲得を目指して支持を訴えた。

加藤氏はこの日、13日の出馬表明以降初めてのお国入りとなった山形県酒田市での決起大会であいさつ。「『私なら21世紀に向け、こうする』と国民に明確に伝えたい」と決意を述べた。

山崎氏は佐賀市での講演で「派閥の締め付けが強く、小渕氏が270、加藤氏が70、山崎が30で国会議員票の大勢は決まった。党員投票が重要で、その結果は(総裁選後の)政策に跳ね返ってくる」と支持を訴えた。

一方、小渕首相は28日夜、2日間にわたった地方遊説を終え、公邸前で記者団に「(総裁選で)勝てるんじゃないかと自信がついた」と、総裁再選に自信をのぞかせた。《共同通信》

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【民主党代表選】論戦スタート

民主党の菅直人代表、鳩山由紀夫幹事長代理、横路孝弘総務会長は28日、記者会見や講演でそれぞれ党代表選への支持を訴え、論戦が事実上スタートした。

菅氏は福井市内で記者会見し「自民党総裁選と民主党代表選が、次の総選挙でどういう首相候補を選ぶかの準決勝だと理解してもらいたい」とダブル党首選の意義を強調。20人の推薦人確保とともに支持固めのため、近く江田五月元科技庁長官らを中心に選対本部を立ち上げる意向を示した。また一時、鳩山氏に対し代表に推す考えを伝えた経緯を明らかにし、結果的に鳩山氏との対決に追い込まれたことに「戸惑っているのが率直なところだ」と、同氏への不信感をあらわにした。

鳩山氏は長野県上田市で講演し「昨年4月の(結党)時点に戻り、ゆるんでしまった民主党の心のたがを締め直す代表選挙だ」と指摘。その上で「相手は菅、横路両氏ではなく、自自公路線、自民党だ。自民党総裁選に殴り込みをかけるぐらいの気迫を込め、政策論争する」と強調、選挙後の党運営は挙党体制で臨む考えを示した。

横路氏は札幌市内の講演で、福祉政府の実現、平和創造外交の展開など「市民が主役の政治」を柱に、政策論争を展開する考えを表明。憲法改正問題を代表選の争点としたいとの鳩山氏の発言に関連し「憲法は国家の理想、目標だ。理想を放棄して現実に合わせるのは賛成できない。憲法9条はしっかり生かし、安全保障基本法を作り対応すべきだ」と批判した。《共同通信》

【J1】第2ステージ第5節

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第5節(28日・新潟市陸上競技場ほか=8試合)無敗の横浜F・マリノスは城らのゴールでガンバ大阪を3−0で下し、首位を堅持。京都サンガは日本復帰初出場の三浦知が2得点し、ヴィッセル神戸を3−1で破った。

ジーコ総監督を迎えた鹿島アントラーズは4−0でジュビロ磐田に快勝、第1ステージからの連敗を8でストップさせた。サンチェス監督を解任した名古屋グランパスは清水エスパルスに食い下がったが、3−4で競り負けた。浦和レッズは3−2でセレッソ大阪を破り、第2ステージ初勝利。サンフレッチェ広島は日本復帰の森山がVゴールを決め、ベルマーレ平塚を3−2で振り切った。ヴェルデイ川崎、柏レイソルも勝った。《共同通信》

【水泳・パンパシフィック選手権】第8日

水泳のパンパシフィック選手権第8日は28日、シドニーの国際水泳センターで男女4種目の決勝などを行い、女子200メートル背泳ぎ決勝で、バンコク・アジア大会優勝の萩原智子(ドルフィン甲府)が2分11秒36で優勝、今夏のユニバーシアードを制した中尾美樹(近大)も2分11秒41で2位に入った。

今大会の日本勢では、女子100メートル背泳ぎの中村真衣(中大)に続く2個目の金メダル。大会史上、日本選手の上位独占は、1993年大会(神戸)の女子200メートルバタフライでの司東利恵、春名美佳以来2度目となった。

男子100メートルバタフライ決勝は山本貴司(近大)が自らの日本記録に0秒05と迫る52秒93を出し、同200メートルの銀メダルに続いて銅メダルを獲得。優勝はマイケル・クリム(オーストラリア)で、100メートル自由形、リレー2種目を加え四冠とした。

また、男子50メートル背泳ぎタイムトライアルで、レニー・クレーゼルバーグ(米国)が24秒99をマーク、100メートル、200メートルに続き、今大会3個目の世界新を生んだ。《共同通信》

【宇宙ステーション・ミール】無人飛行に

資金難から廃棄が確実となったロシアの宇宙ステーション「ミール」に搭乗していた3人の宇宙飛行士は28日午前1時すぎ、地球帰還のため接続していた宇宙船ソユーズTM29でミールから離脱し、同日午前4時半すぎ、カザフスタンに無事着陸した。ミールは1986年2月の打ち上げ以来初めて無人自動飛行に切り替わった。《共同通信》



8月28日 その日のできごと(何の日)