平成3879日目

1999/08/22

この日のできごと(何の日)

【中華航空642便着陸失敗事故】

香港政府報道官などによると、香港国際空港で22日、乗客乗員315人を乗せたバンコク発香港行きの中華航空642便ボーイングMDDが飛行中に出火、着陸に失敗し、同機の機体は滑走路であおむけにひっくり返った。

台湾の中華航空本社によると、乗客乗員のうち2人が死亡、211人がやけどなどで負傷し6つの病院に分かれて収容された。このうち15人は重傷。同航空東京支社によると、事故機に日本人乗客は乗っていない。

中華航空によると、事故機は着陸前、空港の管制官に対し、飛行中の機体で火災が発生したと連絡、緊急着陸を要請した。空港当局は、要請受信後直ちに滑走路を空け、空港を閉鎖した。目撃者によると、事故機は炎に包まれながら着陸したという。同機は着陸の際、強風にあおられてバランスを失い、ひっくり返ったらしい。

事故機は22日午後6時45分(日本時間同7時45分)ごろ同空港に着陸。機体の火災は着陸の約30分後に消し止められた。乗っていたのは、乗員15人と乗客300人。乗客にはポルトガルの観光客約80人が含まれていた。《共同通信》

乗客乗員200人以上が死傷した香港国際空港の中華航空機事故で、香港民間航空署の林光宇署長は22日夜、事故機の火災について、管制塔から見た限り、着陸前に火災が発生したことはなく、火災は着陸に失敗した後に起きたと述べた。

この事故は22日午後6時45分(日本時間同7時45分)ごろ発生。バンコク発香港行きの中華航空642便ボーイングMDI1が着陸に失敗し炎上。機体はあおむけにひっくり返り、乗客乗員315人のうち2人が死亡、211人が負傷した。

台湾交通部民間航空当局者が台湾人副操縦士に聞いいた話によると、事故当時、香港は台風の接近で強風が吹いていたが、イタリア人機長が着陸可能と判断、着陸体勢に入った。高度約45メートルの滑走路上で機体が右に傾いたため副操縦士が機長に「上昇」と叫んだが、機長は体勢を立て直す措置は取らなかったという。同民航局は、機長の操縦にミスがなかったかどうかに注目している。

事故は当初、目撃証言などから飛行中の中華航空機で火災が発生、同機は機体から炎を噴き上げながら着陸したとされていた。しかし中華航空の台北本社は、空中での爆発や火災の可能性には否定的な見方を示し、事故機の乗客も、火災は着陸時に起きたと証言した。

香港国際空港は23日朝までに、一時再開されたが、悪天候のため同日午前、再び閉鎖された。《共同通信》

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【自民党】加藤氏、山崎氏「公明党は閣外協力に」

9月の自民党総裁選に立候補している同党加藤派の加藤紘一会長は22日、自民党支持団体の理解が得られないことを理由に、自自公3党の連立政権が実現しても公明党は閣外協力にとどめるべきだとの見解を表明、小渕恵三相が目指している公明党の入閣を批判する姿勢を鮮明にした。

山崎拓前政調会長も、自公の政策協議で完全な一致が得られない場合には閣外協力とすべきだとの考えを重ねて表明しており、公明党との連立をめぐる路線問題が総裁選での大きな争点となる見通しとなった。

加藤氏は、同日午前のフジテレビの番組で「公明党との連立を拙速にすると互いに傷つく。閣外協力にとどめておくのがいい。閣内協力については慎重に考えるべきだ」と指摘。その理由として「従来の自民党支持団体、特に保守系の宗教団体の了解が得られていない」と述べた。加藤氏は27日発売の著書でもこの主張を明確にしている。

また加藤氏は、他党との連携は原則として政策ごとのパーシャル連合(部分連合)が望ましいとの考えを示した上で、『衆院で350議席の圧倒的多数があると内輪割れが起こる。数が多いと安定するというのは逆だ」と述べ、自自公連立に懸念を示した。

同じ番組に出演した山崎氏も「今の自自公(連携)は政策協議を前提にしていない。政策協議をまずやって、一致しない点があれば閣外協力とか、連立を解消して部分連合とかの道を選ぶべきだ」と述べ、連立協議の進め方に不満を表明した。

公明党との連立については小渕首相自身が公明党との党首会談で閣内での協力を要請。これを受けて公明党も、政策合意の成立を前提に了承を回答している。

だが自民党内には武藤嘉文元総務庁長官、白川勝彦党団体総局長らが慎重な対処を執行部に求める意見書をまとめるなど、公明党との連立への反発が根強く残っており、加藤、山崎氏らの主張は総裁選の結果にも影響を与えそうだ。《共同通信》

【大相撲・出島関】金沢でがい旋パレード

出島(武蔵川部屋)の大関昇進と初優勝を祝うパレードと祝賀会は22日金沢市内で行われ、大関昇進後初めて帰郷した出島が県民、市民に晴れ姿を披露した。パレードには約4万人(主催者発表)が詰め掛け、残暑の日差しが照りつける沿道には、郷土の星の快挙をたたえる歓声と拍手でわき返った。

午後3時からのパレードは、紋付きはかま姿の出島が武蔵川親方とともに金色のオープンカーに乗り込み、母校金市工の吹奏楽部の演奏を背に北國新聞会館前を出発。石川県警のパトカー、白バイに先導されながら香林坊交差点、県庁前、広坂交差点の目抜き通りを経て兼六園下、橋場町、武蔵交差点、祝賀会会場のホテル日航金沢までの約6キロのコースをが旋した。

沿道は小旗やカメラを手にした人波であふれ、オープンカーに乗って手を振る出島の姿が見えるたびに一斉に歓声がわき起こり、「おめでとう」「日本一」と声が飛び交った。出身地である森山地区では車に駆け寄って花束を手渡す若い女性もおり、行く先々で熱烈な歓迎を受けた出島は大関の重責と地元の期待をかみしめるように柔和な笑顔を絶やさず、声援にこたえた。

金沢市のホテル日航金沢での記者会見で出島は「夢を与える大関になりたい」と抱負を語り、この後の祝員会では1400人の後援会会員とファンらが新大関出島の今後の活躍を願う激励の言葉を次々と送り、横綱への期待を込めた。《共同通信》

【水泳・パンパシフィック選手権】第2日

水泳のパンパシフィック選手権第2日は22日、シドニーの国際水泳センターなどで競泳の男女計4種目の決勝などを行い、男子400メートル自由形で16歳のイアン・ソープ(オーストラリア)が3分41秒83の世界新をマークして優勝した。

従来の記録はバーキンス(オーストラリア)が1994年の世界選手権(ローマ)でつくった3分43秒80。平野雅人(ミキハウス)は予選で3分52秒33の日本新を出し、決勝ではさらに0秒01縮めて5位に入った。

女子400メートル個人メドレーで、昨年1月の世界選手権(パース=オーストラリア)3位の田島寧子(南光SS)は4分40秒56で2位だった。400メートルリレーの日本は男子が5位、女子が4位に終わった。《共同通信》

【民主党・鳩山由紀夫幹事長代理】代表戦「出馬の覚悟」

民主党の鳩山由紀夫幹事長代理は22日午前のテレビ朝日番組で、民主党代表選挙について「出馬に対する覚悟はできている。(代表選の方式と日程が固まる)24日から時を置かずに最終判断したい」と述べ、出馬への強い意欲を重ねて表明した。

菅直人代表との直接対決についても「十分あり得ると思う。菅さんが出たからないとか議論をわい小化すべきでない」と指摘、「菅・鳩対決」も辞さない姿勢を示した。鳩山氏は23日にも菅氏と会談して今後の党運営の在り方などで意見交換する考えで、会談結果を踏まえて最終結論を出すとみられる。

代表選には既に菅氏が出馬する考えを明確にしている。鳩山氏以外にも横路孝弘総務会長、岩國哲人衆院議員が出馬に意欲を見せるなど候補者乱立の可能性も出始め、波乱含みの展開になりそうだ。

鳩山氏は22日午後、北海道室蘭市の自宅で開いた後援会のパーティー後には、「党内の悪い状況が続けば出ることになる。(出馬に)前向きなのは事実だ」と記者団に言明。「菅代表の党改革では駄目だ。もう少し明確なメッセージが必要だ」と強調した。《共同通信》

【トルコ・イズミット地震】不明者救出は絶望的

トルコ北西部大地震は22日、発生から6日目を迎え死者は1万2000人に達した。この日、約5日半ぶりに女性1人が救出されたが、がれきの下敷きになっている不明者の救出はほとんど絶望的な状況となり、日本の救援隊は作業を終了、23日に現地を離れる。

トルコ政府はブルドーザーで倒壊建物を撤去し始めるなど、残された遺体収容と被災者対策に重点を移し始めている。23日は大雨の予報もあり、野宿を余儀なくされている被災者の宿泊施設確保が緊急の課題に浮上してきた。《共同通信》

【北野さきさん】死去

タレントで映画監督の北野武さんと北野大・淑徳大教授の母、北野さきさんが22日午前8時55分、老衰のため長野県軽井沢町の病院で死去した。95歳。千葉県出身。

明治37年、千葉県の商家に生まれ、13歳の時、一家が破産し単身上京。お手伝いさんなどをした後、菊次郎氏と結婚、内職をしながら三男一女を育てた。

東京の下町の少年時代を振り返った武さんのエッセーを原作に家族の姿を描いたNHKの連続テレビドラマ「たけしくんハイ!」「続・たけしくんハイ!」で木の実ナナさんが演じた気丈で明るい母親のモデルとして知られた。著書に北野さき一代記「ここに母あり」がある。《共同通信》



8月22日 その日のできごと(何の日)