平成3830日目
1999/07/04
この日のできごと(何の日)
【自由党・小沢一郎党首】自自連立「改革前進なら評価」
自由党の小沢一郎党首は4日午前、フジテレビの番組で、自民党との連立政権について「自自連立で何もできないのでは意味がないが、改革の前進になっているなら評価すべきだ」と述べ、今国会終了時に自民党との政策合意が完全に実現できなくても総合的に評価して連立を維持することがあり得るとの認識を示した。
公明党との連立については「自自公に反対しているわけでもなんでもない」とした上で、「今連立しているのは自たから、両党の約束実現に努力すべきだ。政策抜きなら単なる数合わせになる」と述べ、今国会終了後に自自公3党の政策合意が必要との考えをあらためて強調した。
基礎年金、高齢者医療、介護の財源を消費税で賄った場合の税率について「10%近くなる」と認めたが、同時に「その場合は掛け金や保険料はゼロだ」と述べた。
衆院解散、総選挙については「きちんとした経済対策を打ち出した上で考えるべきだ。総選挙だけを目的にして急ぐべきではない」と述べた。次期衆院選での自由党の候補者擁立について「すぐにでも出たい人が70−80人いる」と述べ、今国会が終わるまでに公認候補予定者の第二次発表を行う考えを示した。
一方、同じ番組で小泉純一郎前厚相は、自自両党が合意した衆院比例定数の50削減について「約束は守らなければならない。守れなければ信義の問題だ」と述べた。さらに「小渕恵三首相は小沢氏との約束を守るふりをして破ろうとしている。公明党の方が大事と、(50削減法案を)たなざらしにしようとしている」との見方を示した。《共同通信》
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【小泉純一郎前厚相】首相はひどい
自民党の小泉純一郎・前厚相は4日午前のフジテレビ報道番組で、衆院の比例定数50削減問題に対する自民党の対応について「公党の党首が、約束していたことを破ろうとしているのだからひどい。小渕首相が指導力を持って『やれ』と言えば自民党は全部従う。指導力を発揮しないで、むしろ棚上げにしようとしている」と述べ、首相の姿勢を厳しく批判した。そのうえで、「自自公連立政権は(自由党と公明党の)どちらかをだまさない限りできない。(自由党との)約束を守るふりをしながら、いかに破るかに努力しているのが今の実態だ」と強調した。《読売新聞》
【小渕恵三首相】野中官房長官と会談
小渕首相は4日夕、首相公邸で野中官房長官と自自公連立政権協議について会談し、神崎公明党代表との会談に先立って自由党の小沢党首と会談する必要があるとの認識で一致した。首相は、6日の自民党全国幹事長会議で地方組織から自自公連立の了解を取り付けたうえで、小沢氏との会談に臨む考えだ。
自自党首会談の具体的な日程は、5日の政府・与党協議会で自由党の意向を聞き、古賀誠、二階俊博の自自両党国会対策委員長を中心に調整する。
ただ、小沢氏は衆院比例定数50削減など自自連立合意の実現を優先する考えを崩していないため、小渕ー小沢会談が早期に実現するかは不透明だ。首相が中国訪問に出発する8日より前に想定されていた自公党首会談は、訪中後にずれ込む可能性が強まっている。《読売新聞》
【自民党、自由党】国対委員長が王監督を激励
自民党の古賀誠、自由党の二階俊博・両国対委員長が4日、福岡市でダイエーホークスの王貞治監督の激励会を開いた。
少年野球の支援活動などで長年交流のある二階氏が呼び掛け、古賀氏の地元で実現したもの。二階氏が「最近、自自公3兄弟と言われるが、自自連立はこの国のため絶対必要だ」とあいさつ。古賀氏も、「大事な時には二階氏に応援に来ていただきたい」と述べるなど、エールを交換した。《読売新聞》
【大相撲名古屋場所】初日
大相撲名古屋場所初日(4日・愛知県体育館)新横綱武蔵丸が落ち着いた攻めで琴錦を寄り切り、横綱としての初日を白星で飾った。横綱曙は新小結千代天山を、全休明けの横綱貴乃花は若の里をそれぞれ寄り切りで下した。大関とりのかかる関脇魁皇は、安定感のある相撲で闘牙を寄り切り好発進。かど番大関の千代大海は安芸乃島をはたき込んだが、大関貴ノ浪は小結土佐ノ海に一方的に押し出された。《共同通信》
【サッカー】五輪アジア1次予選
22歳以下によるサッカーのシドニー五輪アジア1次予選6組最終日は4日、東京・国立競技場で2試合を行い、日本はフィリビンに11−0で大勝し、得点52、失点1の8戦全勝という圧倒的強さで全日程を終えた。日本は中盤に6選手を置き、FWは平瀬(鹿島)1人の布陣で臨んだ。序盤の約30分間に6点を奪い、小野(浦和)が負傷退場した後も攻め続けて得点を重ねた。
第1試合はマレーシアが3−2でネパールに勝った。《共同通信》
【テニス・ウィンブルドン選手権】最終日
テニスの第143回ウィンブルドン選手権最終日は4日、オールイングランド・クラブで男女シングルス決勝を行い、男子は第1シードのピート・サンプラスが3年連続6度目の優勝を遂げた。
女子は第3シードのリンゼイ・ダベンポートが初優勝し、米国勢として1984年以来の男女同時制覇を果たした。《共同通信》
【土田国保さん】死去
爆弾事件で夫人を亡くすなどの悲運にさらされながら、戦後の重大事件をいくつも手掛け「ミスター警視庁」と呼ばれた元警視総監の土田国保氏が4日午前4時42分、膵臓がんのため東京都新宿区の病院で死去した。77歳。東京都出身。
土田氏は昭和18年、東京帝国大を卒業後、旧内務省に入った。戦後、警視庁警備部長、警務部長、刑事部長などを歴任。50年、警察庁次長から警視総監となった。しかし53年、制服巡査による女子大生殺害事件の監督責任を取って辞職した。その後、防衛大学校校長などを務めた。
19年以上にわたった警視庁在任中、警務部長だった46年12月には、自宅に送り付けられた小包爆「弾が爆発し、妻が死亡、四男も重傷を負った。また皇居参賀の雑踏で死者16人を出した二重橋事件(29年)をはじめ、三億円強奪事件43年)、連続企業爆破事件(49年)などを経験した。《共同通信》