平成3821日目

1999/06/25

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】62歳の誕生日

小渕恵三首相は25日、62歳の誕生日を迎えた。首相番の記者団から、丑年生まれにちなんだ牛の柄のネクタイやケーキをプレゼントされ、「長寿社会なので今の60歳は42歳くらい。62歳は40歳代半ばと心得て頑張らせていただきたい」と、若さをしきりにアピールした。

女性記者に囲まれた首相は、勢いよくロウソクの火を吹き消した後、「ゼロ歳から始めるつもりで、元気いっぱい頑張りたい」と長期政権をにおわす発言で怪気炎。誕生祝いに首相官邸を訪れた綿貫民輔小渕派会長は「自信を持つのと調子に乗るのは違う。好事魔多しというが、慎重の上にも慎重を期して」と、辛口のお祝いの言葉。

しかしこのところ内閣支持率も上昇、首相として初めて出席した主要国首脳会議(ケルン・サミット)でも手堅い外交手腕が評価されている首相は、終始喜びを隠しきれない様子だった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【埼玉医大】男性から女性へ、初の性転換手術実施

生まれながら肉体の性に強い違和感を持ち、別の性になることを望む「性同一性障害」の男性(38)に対する、正統な医療としては国内2例目で、男性から女性へは初の性転換手術が25日、埼玉県川越市の埼玉医大総合医療センターで実施された。手術は7時間近くかかり、無事終わった。これで両性からの転換が実現し、性転換手術の普及が進みそうだ。《共同通信》

【大阪地裁】3人殺害の被告に無期判決

大阪府枚方市のタイル店従業員寮で1996年、タイル職人のTさん=当時(40)=夫婦を刺殺した上、放火して2歳の女児を焼死させたとして、殺人、現住建造物等放火などの罪に問われた元トラック運転手O被告(38)の判決公判が25日、大阪地裁であった。

検察側は死刑を求刑していたが、大島隆明裁判長は「短絡的、自己中心的動機による残忍で冷酷な犯行だが、被害者の冥福を祈らせ、贖罪に務めさせるのが適当」として無期懲役を言い渡した。

O被告は起訴事実を全面的に認め、最終意見陳述でも「死刑を望みます」と述べていたが、大島裁判長は「気持ちは分かるが生きて、地獄をみて罪の重さに苦しんでほしい」と諭した。《共同通信》

【小渕恵三首相】ブータン外相と会談

小渕恵三首相は25日午後、ブータンのティンリー外相と首相官邸で会談した。ティンリー氏は日本の国連安全保障理事会常任理事国入りについて「日本は世界のリーダーとして重要な役割を果たしていると認識している。日本が常任理事国に、近い将来入ることを期待している」とあらためて支持を表明した。《共同通信》

【ユーゴスラビア・コソボ自治州】州都で銃撃事件

ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州に展開する国際治安部隊参加の北大西洋条約機構(NATO)スポークスマンは25日、州都プリシュティナで24日から25日までに起きた銃撃事件で、セルビア人ら民間人14人が死亡、1人が負傷したことを明らかにした。

今月12日に国際部隊が展開して以降、24時間でこれだけ多くの殺害事件が州都で起きたのは初めて。国際部隊展開から2週間を経たコソボは依然緊張が続いている。

事件はそれぞれ別々に発生したもので、国際部隊スポークスマンによると、一連の事件の容疑者について、同部隊の憲兵隊が捜査している。

国際部隊によると、州都中心部のプリシュティナ大学付近で24日朝、セルビア人3人の遺体が見つかったほか、病院が銃撃される事件などが発生、看護婦1人も負傷したという。

同部隊はまた、24日にセルビア人住民経営の商店から商品を略奪しようとしていた4人を逮捕した。セルビア人住民がセルビア側に大量脱出する中、アルバニア系住民が残された商店から略奪する事件も相次いでいる。《共同通信》

【米・クリントン大統領】普天間「沖縄サミット前に決着を」

クリントン米大統領は25日の記者会見で、来年7月に沖縄で開かれる主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)に関し「基地問題が未解決な状態で沖縄に行きたくない」と述べ、普天間飛行場の移転問題をめぐり、日本に対し、沖縄サミットまでに米側が受け入れ可能な移転案を作成するよう促した。

大統領は「(サミット出席のため)沖縄に到着するまでに、残るすべての問題が解決できるよう希望する」と述べ、サミットを基地問題解決の一つの期限とする意向を示した。日本側は焦点となっている移転先の具体案作りを早急に迫られることになった。

大統領は沖縄サミットについて、先の日米首脳会談では「基地問題の解決、履行の機会」などと表現してきたが、25日の発言は一歩踏み込んでおり、残る任期中に日米間の懸案である普天間飛行場移転問題を解決しようとの大統領の政治的意欲のあらわれと受け止められている。

また、大統領はサミットの沖縄開催について「非常に興奮している。首都から遠く離れた地域をサミット開催地として選ぶのは珍しく、先見性がある」と小渕恵三首相を高く評価した。

沖縄サミットの開催が発表された当初、米側の反応は「(基地問題の)解決に向けた弾みとなる」(キャンベル国防副次官補)などと控えめだったが、徐々に強い表現で基地問題の「サミット決着」を求める姿勢を示し始めている。《共同通信》

【NBA】スパーズ初王座

米プロバスケットボールのNBA決勝(7回戦制)第5戦は25日、ニューヨークで行われ、スパーズ(西カンファレンス)が78−77で地元ニックス(東カンファレンス)を破り、4勝1敗で初優勝した。

今季は、労使紛争で開幕が遅れ、変則日程となった。スーパースター、ジョーダンの引退で、NBAに君臨してきたブルズの連覇も幕を閉じた。新しい時代の王座に就いたのは、ロビンソンとダンカンという新旧の大型選手を中心にしたスパーズだった。《共同通信》

【洞口孝治さん】死去

元ラグビー日本代表の名FWで、1970年代から80年代にかけて、新日鉄釜石の黄金時代を支えた洞口孝治氏が25日午後5時45分、東京都渋谷区の病院で死去した。45歳。岩手県出身。

岩手・釜石工高から新日鉄釜石に入り、日本選手権7連覇に貢献。主将も務めた。日本代表でも主将を経験し、87年の第1回ワールドカップに出場。地味ながらも堅実なプレーに定評があった。現役引退後は、社会人のトーヨコ、日本IBMで監督を務めた。

日本IBMの関連会社ニイウスの業務本部業務担当部長で、25日午後、勤務中に渋谷区内で倒れた。《共同通信》

【この日の民主党】

民主党の企画・情報委員会(古賀一成委員長)が中心になって企画した、「第1回インターネット国会」が25日から民主党ホームページ上に開設された。一般の国民から寄せられた意見や提言に党の国会議員がホームページ上で答えるもので、政党が主催したネットワーク上での「国会」は日本で初めての試みだ。会期は7月11日(日)までの17日間。

第1回目のテーマは、現在国会で審議されている通信傍受(盗聴)法案。この法案が成立すると電話だけではなく、インターネットを使った電子メールも傍受の対象となるため、ネットワーカーやプロバイダー(インターネット接続業者)の間でも法案への反対の声が高まっている。

インターネット国会のページには、この他に有識者や著名人からのメッセージや、盗聴法についての解説、法案に関する情報がのった他のホームページへのリンクなども設けられている。

議論のコーディネーターをつとめる島聡衆議院議員(企画・情報委員会副委員長)は、「情報化時代の新しい民主主義、市民参加の実験。いただいた意見は国会審議の中でも活用する」と語っている。《民主党ニュース》



6月25日 その日のできごと(何の日)