1999 平成11年3月27日(土)　日産・ルノー、包括提携の合意文書に調印

平成3731日目

1999/03/27

この日のできごと(何の日)

【日産・ルノー】包括提携の合意文書に調印

日産自動車の塙義一社長と、フランスの大手自動車メーカー、ルノーのルイ・シュベゼール会長は27日、ルノーが日産グループに6050億円を出資、日産の発行済み株式の36.8%を取得し筆頭株主になることなどを柱とした包括提携の合意文書に調印した。

両社合わせた年間生産台数は、1998年実績で約480万台となり、米ゼネラル・モーターズ(GM)、米フォード・モーター、トヨタ自動車グループ(子会社のダイハツ工業を含む)に次ぐ世界第4位に浮上する。《共同通信》

【ツインブリッジのと】供用開始

七尾西湾をまたぎ石川県能登島町通と中島町長浦を結ぶ全長620メートルの中能登農道橋(愛称ツインブリッジのと)は27日午後0時15分から供用開始された。能登島に架かる二つ目の橋は農業振興や観光振興への大きな期待を担っており、橋で直結された両町の町民らは記念式典やパレードで開通を祝った。

記念式典は能登島町側の橋詰めで関係者約250人が出席して行われ、谷本正憲知事が「農産物の生産、出荷体制の確立に役立ち、広域観光ルートとしても能登の振興に貢献すると確信している」と式辞を述べ、広域農道橋建設促進期成同盟会長の高瀬義則能登島町長が「足腰の強い農村づくりを進め、過疎化に歯止めをかけたい」とあいさつした。瓦力代議士、岩本荘太参院議員、長憲二県議会議長、中島治郎北陸農政局長が祝辞を述べ、同期成同盟会副会長の辻口昇中島町長が「中島と能登島がしっかりと握手をする橋でもある」と謝辞を述べた。

橋のたもとで、「心の故郷」と刻まれた記念碑の除幕を行い、モチノキを記念植樹した後、橋上で俳優仲代達矢さんも加わりテープカット、くす玉割りが行われた。《北國新聞》

【第71回選抜高校野球大会】第3日

第71回選抜高校野球大会第3日は27日、甲子園球場で1回戦2試合を行い、選抜最多33度目出場の平安(京都)と初出場の駒大高(東京)が2回戦に進んだ。平安は、東邦(愛知)の今大会屈指の右腕、朝倉を12安打と打ち込んで5−1と快勝、古豪対決を制した。平安は、甲子園春夏通算81勝目で、単独3位に浮上した。

第1試合は、雨の影響で4時間半、開始が遅れた。駒大高は2−2の九回、長崎日大(長崎)の守備の乱れにつけ込み、無死二、三塁から坂上の中犠飛で、今大会初のサヨナラ勝ちを収めた。開始が遅れた影響で、予定された第3試合の福井商(福井)−日大三(東京)は、第4日の第1試合に組み込まれた。28日の第4日は、午前8時半から4試合が行われる。《共同通信》

【J1】第1ステージ第4節

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第4節(27日・国立競技場ほか=8試合)鹿島アントラーズはヴェルディ川崎に1−2で敗れ、前節にリーグ新を記録した連勝が16でストップ。清水エスパルスが柏レイソルを2−1で破り、唯一の開幕4連勝で単独トップに立った。

鹿島は序盤、北沢にゴールを許し、ビスマルクのPKで同点としたものの、前半8分に林のPKでリードを奪われ、追いつけなかった。清水は延長前半に森岡がVゴールを決めた。ジュビロ磐田は後半に2点を失ってベルマーレ平塚に逆転負けした。アビスパ福岡とサンフレッチェ広島は今季初勝利を挙げた。《共同通信》

【大相撲春場所】14日目

大相撲春場所14日目(27日・大阪府立体育会館)2敗で並走する武蔵丸と貴ノ浪の両大関が勝ったため、千秋楽結びの一番での直接対決を制した方が優勝する。武蔵丸が勝てば7場所ぶり4度目、貴ノ浪が勝てば8場所ぶり3度目の賜杯となる。武蔵丸は小手投げで肥後ノ海を下し、貴ノ浪は寄り切りで千代天山を退けた。新入幕の大日ノ出は旭鷲山を寄り倒して勝ち越しを決めた。もう一人の新入幕の雅山は栃乃和歌を寄り切り、連敗を3で止め9勝目。小結出島は栃乃洋を押し出して6場所連続の勝ち越し。小結安芸乃島は10勝目を挙げた。十両は大善が光法を押し出しで破り、12勝2敗で3度目の十両優勝を決めた。《共同通信》

【小渕恵三首相】河野洋平氏と懇談

小渕恵三首相は27日夕、都内の料理店で自民党の河野洋平元総裁と食事をともにしながら懇談し、東京都知事選など統一地方選の情勢や派閥の再編などが続いている党内情勢について意見交換した。

首相は都知事選で自民党が推す明石康氏の選対本部長を河野氏の側近の粕谷茂氏が務めていることを踏まえ「よろしく頼む」と当選に全力を挙げるよう協力を要請。河野氏は「明石さんの当選のため粕谷氏とともに頑張っていきたい」と応じた。《共同通信》

【アルバニア】コソボから難民2万人

アルバニア情報省は27日、ユーゴスラビア・コソボ自治州南部からアルバニア系住民の難民約2万人が同日、コソボに隣接するアルバニア北部モリナに到着したとの声明を発表した。さらに、数千人の難民がモリナに向かっているという。

声明は、難民らが「セルビア側の暴力で」コソボの住居から追い立てられたとしている。欧米諸国は北大西洋条約機構(NATO)空爆に伴うユーゴ側の攻勢で大量の難民発生を懸念していたが、空爆わずか4日後に懸念が現実となった形だ。

モリナに到着した約140人の女性と子どもは、夫や父ら大部分の男性がセルビア治安部隊に拘束された後、無理やり村から追い立てられた、と語った。

コソボに隣接するマケドニア国境でも27日、数百人の住民がマケドニアに逃げてきた。住民はセルビア治安部隊から「ここから出ていかなければ殺す」と脅迫されたという。《共同通信》

【沖田浩之さん】死去

27日午前11時40分ごろ、俳優の沖田浩之さん(36)が、川崎市高津区の自宅二階でひもで首をつっているのを、外出先から戻った妻(35)が見つけ119番した。沖田さんは同市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。神奈川県警高津署は自殺とみて動機などを調べている。遺書などは見つかっていない。

調べによると、沖田さんは妻と子供2人の4人家族。同日午前9時ごろ、妻らは外出し、沖田さんは一人で家にいた。

沖田さんは高校に在学中、東京・原宿で奇抜な格好をして踊る「竹の子族」をしていてスカウトされ、昭和55年にテレビドラマ「3年B組金八先生」第2シリーズに反抗期のツッパリ中学生役で出演。歌手としても「E気持」でデビューした。映画「私をスキーに連れてって」で好演するなど俳優として人気を得ていた。最近ではミュージカル「オズの魔法使い」など舞台を中心に活躍していた。

沖田さんの自宅には同夜、所属事務所代表で俳優の津川雅彦さんらが訪れた。津川さんは26日、沖田さん主演の舞台のけいこが終わった後、食事をして別れたという。津川さんは「期待していたが、彼の芝居には不満があって、ほめてやることができなかった。とても繊細な男で、将来への不安や経済的な不安もあったんじゃないか」と話していた。《共同通信》

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