平成3729日目

1999/03/25

この日のできごと(何の日)

【12都道府県知事選告示】

東京、大阪など12都道府県知事選挙は25日告示され、第14回統一地方選が幕を開けた。全体で計58人が届け出て、平均競争率は4.8倍と過去最高。「首都の顔」を決める東京都知事選には有力6候補を含む計19人が出馬し、これまで最多だった1975年と91年の16人を上回る乱戦となった。

小渕内閣発足後、初の全国規模の選挙。衆院東京2区、同15区、静岡8区の補欠選挙とともに自自連立への審判ともなる。《共同通信》

「新しい東京を」。時折小雨がぱらつく曇り空の都心や下町に闘志むき出しの声が響き「首都の顔」を決める激戦が始まった。25日開幕した統一地方選。この日、告示された12の知事選は、大阪で自民が候補擁立を断念、10道県では相乗り候補が出馬するなど政党対決の構図はかすむ。過去最多の19人による大混戦となった、都知事選は自民が分裂、有力候補が乱立した。

応援演説で小渕恵三首相は「全力で勝ち抜きたい」と力を込め、菅直人民主党代表は「政治を変えるのは東京から」と呼び掛けた。「無党派層のうねり」は再び巻き起こるのか。財政再建、景気回復…。各候補は第一声を張り上げた。《共同通信》

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【スピッツ】アルバム「花鳥風月」発売

【第71回選抜高校野球大会】開幕

第71回選抜高校野球大会は25日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、沖縄尚学(沖縄)市川(山梨)が勝ち、浜田(島根)とともに2回戦に進んだ。31年ぶり出場の沖縄尚学は七回、一死三塁で有銘がスクイズを決め、エース比嘉公が3安打に完封。1−0で比叡山(滋賀)を破って、選抜初勝利を挙げた。市川は六回に同点とされたものの、七回、四番今村に今大会第1号本塁打が飛び出し、2−1とリード。高室が粘る鳴門工(徳島)の反撃を許さず、完投した。昨夏の甲子園大会ベスト8の浜田は、チャンスを確実に生かし、先発の浅野が要所を締めて5−3で東海大三(長野)を下した。《共同通信》

【大相撲春場所】12日目

大相撲春場所12日目(25日・大阪府立体育会館)トップを走る武蔵丸、貴ノ浪の両大関がともに2敗を守り、3敗で追っていた5人のうち3人が脱落、優勝争いは次第に絞られてきた。武蔵丸は3敗の千代天山を落ち着いて押し出した。貴ノ浪は粘る玉春日を押し出した。3敗同士の直接対決では、小結安芸乃島が新入幕の雅山を引き落としで下し、栃乃洋は小結栃東を鮮やかな右上手ひねりで破った。《共同通信》

【フィギュア・世界選手権】第4日

フィギュアスケートの世界選手権第4日は25日、ヘルシンキで行われ、男子シングルはアレクセイ・ヤグディン(ロシア)が自由演技で逆転して2連覇を果たし、本田武史(宮城・東北高)は6位となる健闘を見せた。

ショートプログラム(SP)まで7位の本田は、序盤にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んだあと、4回転ジャンプを成功。自由だけでは4位となる見事な出来で順位を上げた。

SPまで2位のヤグディンは4回転ジャンプ、トリプルアクセルのほか、5種類の3回転ジャンプをすべて成功させる完ぺきな内容で、男子の史上最年少優勝を狙った16歳のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)を逆転。過去3度の優勝経験を持つエルビス・ストイコ(カナダ)は4位に終わった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・鳥取県知事選の応援のため25日、鳥取市に駆けつけた自民党の池田行彦政調会長は「政治の世界は激しい議論を戦わせる場。それよりも大切なのは言ったことをきちんと実行していくことだ」と、「有言実行」の自民党を宣伝。「鳥取が必要とする中央の力を私どもが責任をもって持って参ります。政調会長が言うのだから信頼してください」と、自分もちゃっかり売り込んだが、大蔵省の財政部門と金融部門を分離する問題では三党合意をめぐって難航しており、自分の足元を固めてから見えを切ってはいかが。《共同通信》

【ダイエー】3000人削減

経営不振の大手スーパー、ダイエーは25日、出向者も含め2万2000人いる社員を希望退職の募集などで平成14年2月末までに3000人減らすことを盛り込んだ再建3カ年計画を発表した。

11年2月期決算は上場以来初の無配に転落し、連結で420億円の当期赤字になる見通し。中内功会長(76)の長男である中内潤副社長(43)は責任を取って代表権を返上、30日の取締役会で常務に降格する予定。

現在200社あるグループ企業のうち12年度で赤字の企業は売却、清算する。負債削減のためホテル、外食など本業と関係が薄い部門は売却を加速させる。

ダイエーはバブル期に負債が急膨張、消費不振や銀行の融資引き締めが響いた。今後は中内会長が進めてきた多角化、多店化の拡大路線と決別し、今年1月に就任した鳥羽董社長(68)のもと収益重視の経営に転換する。東京都内で開いた記者会見で中内会長は「多一角化は間違ってなかったが予想しない大不況でもう一度本業に戻ることにした」と説明。鳥羽社長は「『聖域なきリストラ』という考え方で再建を進める」と決意を示した。

ダイエーグループは2兆6000億円の負債を事業売却などで1兆円減らす予定。弁当チェーンの「ほっかほっか亭」(東京)を83億円で売却。ハワイの大型商業施設も5月末に約8億ドルで外資系企業に売却する。関西など7つのホテルを順次売却し、事業売却の総額は約4800億円になる予定だ。《共同通信》

【NATO】ユーゴを空爆

北大西洋条約機構(NATO)軍は25日夜(日本時間26日未明)、ユーゴスラビア連邦各地への二日連続の空爆を再開した。ユーゴ政府は同日、NATO軍の主力である米国、英国、ドイツ、フランスの四カ国との断交を発表、欧米諸国との全面対決の姿勢を強調した。

NATO軍の空爆は、初日を上回る激しさで、コソボ自治州の州都プリシュティナ中心部にも着弾が確認された。クリントン米大統領はユーゴに対し「和平案受諾か、空爆続行か」をあらためて迫ったが、NATO加盟国のイタリア、ギリシャ首相は相次いで空爆続行に消極姿勢を表明。出口の見えない空爆作戦にNATO内部の足並みの乱れも露呈し始めた。《共同通信》

【上月晃さん】死去

元宝塚の男役スターで「ゴンちゃん」の愛称で親しまれ、ミュージカルを中心に活躍した女優、上月晃さんが25日午前4時半、大腸がんのため東京都中央区の病院で死去した。58歳。熊本県出身。

上月さんは、東京・日生劇場で4月に上演される「フォーティセカンド・ストリート」に出演する予定だったが、腸閉塞の術後療養を理由に降板した。

昭和35年に宝塚に入団。男役トップを務め、抜群の歌唱力と演技力で注目された。昭和45年に退団したが、46年にファンが横領事件を起こしたことをきっかけに芸能界を一時引退、翌年に復帰した。《共同通信》



3月25日 その日のできごと(何の日)