平成3603日目
1998/11/19
この日のできごと(何の日)
【自民党、自由党】連立政権に合意
小渕恵三首相(自民党総裁)と小沢一郎自由党党首は19日午後、首相官邸で会談し、来年1月に召集される通常国会までに連立政権を発足させることで正式に合意した。会談後、両党首は合意文書に署名した。今月27日召集予定の次期臨時国会は事実上閣外協力の形を取る。
小沢氏は会談で「(消費税は)税率、福祉目的への限定など抜本的見直しを行う」などとした9項目の政策要求を文書で提示。基本的方向で一致し、消費税問題を含め協議していくことになった。
93年に小沢氏が自民党を離党し新生党を結成して以来続いてきた自民党との対決構図に終止符が打たれ、保保連立政権の時代に入る。《共同通信》
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菅代表は小渕総理と小沢・自由党党首が連立政権樹立で合意したことについて、19日の定例記者会見で「選挙で自民党政権打倒を唱えてきたかつての新進党、そして参院選挙における自由党が、どうもこのままでは選挙を戦えない、議席を確保できないということで、自民党に戻ろうという選択。まさに歴史を逆行させるもの」と批判した。また「そうなった場合には民主党は選挙協力など当然できない。民主党を中心とした連携の中で形で自民、自由連立政権に対峙していきたい。日本の民主主義の中で、政権交代のふたつの軸が明確になる」と述べた。《民主党ニュース》
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【大相撲九州場所】12日目
大相撲九州場所12日目(19日・福岡国際センター)全勝の平幕琴錦に土がついた。1敗で追っていた土佐ノ海も敗れたため、琴錦の単独トップは変わらないが、横綱貴乃花が2敗を堅持し、1差に縮まった。琴錦は横綱若乃花との激しい攻防から、突き落としに敗れた。琴錦の連勝を止めた若乃花は9勝3敗。土佐ノ海は関脇千代大海にはたき込まれ、貴乃花は小結武双山を送り出した。二度の取り直しとなった大関同士の一番は、武蔵丸が貴ノ浪を寄り切って9勝目。貴ノ浪は4敗。二人の関脇は千代大海が勝ち越しを決めたが、貴闘力は負け越した。《共同通信》
【Jリーグ】1部参入決定戦
来季からの1、2部制移行に伴うJリーグの1部(J1)参入決定戦予備戦のアビスパ福岡(Jリーグ)−川崎フロンターレ(川崎F=JFL)は19日、博多の森球技場で行われ、福岡が延長戦の末3−2で川崎Fを下し、ジェフ市原(Jリーグ)とのJ1参入決定戦に進んだ。川崎Fは来季2部(J2)に回る。
福岡は敗色濃厚だった後半のロスタイムに、山下が同点ゴール。延長前半14分にはフェルナンドがVゴールを決め、J2転落のピンチをひとまず回避した。
福岡は22、26日にホームアンドアウエーで市原と対戦。勝ったチームが、コンサドーレ札幌−ヴイッセル神戸(ともにJリーグ)の勝者とともにJ1に参入する。《共同通信》
【防衛庁】証拠隠滅疑惑で最終報告
防衛庁は19日、背任事件に絡む証拠隠滅疑惑で「社会的常識に照らして考えると組織的証拠隠しと受け取られてもやむを得ない。防衛庁として深く反省する」とする内部調査の最終報告を公表した。
最終報告は、10月14日の中間報告では明らかにされなかった新たな事例として、昨年11月の東京地検特捜部の任意提出要請に、調達実施本部(調本)の職員が原価管理課長の了解で、一部資料を抜き取って提出していたことを認め、捜査に非協力的だったとした。最終報告は関係者の人事処分とともに額賀福志郎長官が発表した。
それによると、特捜部の家宅捜索直前、調本の石附弘元副本部長が自室の資料を職員に指示して職員宅に隠し、さらに関係者宅に移動させた行為を、中間報告より一歩踏み込み「多数の部下を関与させていたという点で組織的と受け取られてもやむを得ない」と、事実上、組織的証拠隠しだったと認めた。《共同通信》
【防衛庁・額賀福志郎長官】辞意
「組織ぐるみの証拠隠し」を事実上認める最終報告を発表した防衛庁の額賀福志郎長官が19日夕、辞意を突然表明した。事務方トップの秋山昌広事務次官も既に辞表を提出。トップ2人を含む幹部らが疑惑発覚から約2カ月で相次いで引責辞任に追い込まれた。国民への背信のつけは重かった。
額賀長官は午後4時すぎ、防衛庁の会見室に紺のスーツ姿で現れた。「今日は(長官に)就任して113日目」と切り出し、ややこわばった表情ながら淡々とした口調で最終報告に至った経過をメモを手に説明し始めた。ひと呼吸おいて「閣議で了承を得た上で自らの出処進退を明らかにしたい」と突然辞意を表明した。
既に問責決議を受けていたが、自らの辞意表明は数日後とみられていた。「私は(中間報告の段階で)『一連の不祥事について事実関係を明らかにし、人事を刷新し、再発防止策を講ずるのが私の責務』と言ってきた」と言い切った。
さらに「戦後の歴史の中で防衛庁は問題が起きると内々に処理する閉鎖的な体質が備わってしまったのだろう」と感想を漏らした。
最終報告について「私の政治家としての目、国民としての目で書かせてもらった」「役所で書いたほとんどの文章にペンを入れた」と力を込めた。
最後には「不祥事は私がしんがりを務める。職員には改革に奮起してもらいたい。私も100日間の経験を生かして側面から支援したい」とサバサバとした表情だった。
また長官会見に続き秋山昌広事務次官も引責辞任の会見。「(組織ぐるみの証拠隠しについて)私の意をくむような形で多くの職員がこのような行動を取ったのは私の不徳の致すところ」などと謝罪。土気色の顔にうっすらと汗を浮かべ、終始伏し目がちに「明日辞職することになりました」と頭を下げた。《共同通信》
【米・クリントン大統領】来日
米国のクリントン大統領は19日午後、大統領専用機で羽田空港に到着、平成8年4月以来2年7カ月ぶりに来日した。20日午後に小渕恵三首相との日米首脳会談に臨む。
両首脳の顔合わせは9月下旬のニューヨークでの会談に続き2回目で、日本政府は初会談から2カ月足らずでの大統領訪日を「日米間の緊密な協調関係の表れ」(外務省幹部)と位置けている。
しかし、大統領は「日本はアジア経済の回復を先導しなければならない」として、内需拡大による景気浮揚や一層の市場開放、規制緩和などを求める構え。首相は金融システム安定化策や総事業規模24兆円の緊急経済対策を説明し、「日本経済の再生」への決意を表明するが、米側の厳しい対日要求が際立つ会談となりそうだ。《共同通信》
【この日の民主党】
民主党の菅直人代表は19日午後、国会内での記者会見で、一部週刊誌が報じた女性問題について「仕事上でいろいろお願いをしただけで、それ以上の関係はない。公私混同にあたるようなことは、まったく心当たりにない」と述べ、私的な関係を明確に否定した。菅氏が同問題で公式の場で釈明したのは初めて。
同時に「私自身の誤解を招くような軽率な行動によって関係者に迷惑をかけた。おわび申し上げたい」と陳謝した。
女性問題をめぐる「週刊文春」や内閣官房機密費の授受を指摘した月刊誌「選択」など一連の「菅バッシング」(同党幹部)報道については「臨時国会召集までに何らかのきちんとした対応を出したい」と述べ、法的対抗措置を取る考えを明らかにした。
菅氏は、親密な関係を指摘された女性との関係について「メディアに関する『コミュニケーション・アドバイザー』という形で仕事をお願いしてきた」と説明。報道直後に伸子夫人に話したところ「だいたい、あなたはわきが甘いのよ。ばかたれ」としかられたことを紹介した。《共同通信》
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元テレビキャスターの女性と密会していたと「週刊文春」が報じた問題について、菅代表は19日の定例記者会見で「誤解を招くような軽率な行動で関係者にご迷惑をかけた」と述べ、当該女性には「メディアに関するコミュニケーションアドバイザーの仕事をお願いした。それ以上の関係はない」と否定。「文春以外にも事実無根の記事があり、できれば国会が開かれる前に何らかの対応をしたい」と述べた。《民主党ニュース》